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Posted by ブクログ
瀧廉太郎、この作品を読むまで、こんなに若くして亡くなった人とは知らなかった。
(教科書のモノクロ写真は、私には何故か皆年配者に見えていた。)
廉太郎の、音楽と共に生きる日々が読みながら胸にすっと入ってくる。
同じ道を行く同志や師との関わりも描かれ、芸術の道を進む熱さ、厳しさ、美しさに引き込まれていく。
「天才とは、他の人が諦めてしまった天井に挑み続け、ついには破ってしまった人間のことだ。だが、そうした人間にはさらなる天井が現れ、そのたびに自分なりに答えを出していく。」
音楽に限らず、高みを目指す姿は本当に心惹かれる。
読み終わり、「憾」を動画で聴いた。素晴らしかった。
Posted by ブクログ
瀧廉太郎というと真っ先に浮かぶのが『荒城の月』と『花』。他には?と言われたら、この作品を読むまで分からなかった。こんなに身近な歌を世に送り出した人だったのかと再認識。
他の方の感想で青春小説と書かれていたんだけど、それもその筈、享年23歳では生涯のほとんどが青春だ。
序盤で亡くなったお姉さんの影響で楽器を演奏するようになる廉太郎だが、お姉さんは楽器(琴)が好きだが才能がない。私もお姉さん側の人間だからそのあたりはよく分かった。
才能に恵まれた廉太郎は東京音楽学校に入学する。いろいろな壁にぶちあたりながらも、良きライバルや同級生たちと研鑽を積みながら少しずつぶち破り、ついには海外留学することになる。しかし、西洋音楽の本場でさらに上を目指そうとした矢先、終わりがあっけなくやってきた。
短くて儚くて、でもそれゆえに濃密だった人生が廉太郎の奏でる音楽と共に綴られている。そして、廉太郎の原風景の一部となっている水琴窟の音色、これもまた廉太郎の人生を表した描写となっているのかなと思った。
蛇足ですが、奏でる音楽を文字で表している(音の強弱や技術の程度、そこからにじみ出る気持ちなど)、小説なので当然なんですけど、素人小説を書いている身からするとプロの作家さんて凄いなと脱帽。
Posted by ブクログ
『廉太郎ノオト』は、瀧廉太郎という一人の天才音楽家の人生を描きながら、「人は何のために生きるのか」を問いかけてくる作品だった。
私は瀧廉太郎の音楽的才能以上に、その生き様に心を動かされた。若くして才能を開花させながらも病に倒れ、自らの人生と向き合わざるを得なくなる。その苦悩や葛藤は、現代を生きる私たちにも通じるものがあるように思う。
人生は思い描いた通りには進まない。しかし、その中で自分にできることを懸命に追い求めたからこそ、瀧廉太郎は百年以上経った今も人々の記憶に残り続けているのだろう。
歴史小説としても面白いが、偉人伝として読むよりも、一人の青年の成長と苦悩の物語として読むとより深く味わえる一冊だった。
Posted by ブクログ
東京音楽学校で知り合った姉妹に幸田延と幸がいてこの二人は幸田露伴の妹たちだったとか。日本の西洋音楽の先駆けになったそうで、「鳩ぽっぽ」「お正月」を作詞した東くめと幸は親友で滝廉太郎とも親しかったとか。勿論作曲は滝廉太郎ですね。
優秀な人材が東京に集められ各方面で活躍が期待されていた時代。ビッグネームがうじゃうじゃいてそのつながりを想像するだけで嬉しくなりました。
そしてその中の音楽分野の第1線に幸田姉妹や滝廉太郎がいて互いの才能を開花させるために切磋琢磨した日々が輝いてみえました。結核にかかり23歳の若さで世を去った廉太郎の無念、関わった人たちが彼の未完の想いを繋げようと頑張っていく姿にビビってきました。
100年越えて、いまだに名が覚えられてるのは教科書にでてきた人物くらいになるんだなあとゆうところでした。
小説読んだことないのに幸田露伴とかの名前は知ってたりするところが歯痒かったりです。
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