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廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった―― 最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。 若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。 時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!
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Posted by ブクログ
簡潔な文体ながら滝廉太郎と一緒の空間、時間を過ごした気持ちになれる本だった 憾を書いた時の心情のゆらめきがリアルでこの曲の聴き方が変わった
瀧廉太郎、この作品を読むまで、こんなに若くして亡くなった人とは知らなかった。 (教科書のモノクロ写真は、私には何故か皆年配者に見えていた。) 廉太郎の、音楽と共に生きる日々が読みながら胸にすっと入ってくる。 同じ道を行く同志や師との関わりも描かれ、芸術の道を進む熱さ、厳しさ、美しさに引き込まれてい...続きを読むく。 「天才とは、他の人が諦めてしまった天井に挑み続け、ついには破ってしまった人間のことだ。だが、そうした人間にはさらなる天井が現れ、そのたびに自分なりに答えを出していく。」 音楽に限らず、高みを目指す姿は本当に心惹かれる。 読み終わり、「憾」を動画で聴いた。素晴らしかった。
滝廉太郎の人生について知れました 音楽は楽しいときもあれば苦しいときもあるなと感じました。天才は天才なりの悩みがあって読み応えがありました。 1日1日を大切に頑張りたいと思いました
ノンフィクションドラマを見ているようで、心に響いた。滝廉太郎のいう人物が日本を代表するようなピアニストであり、革新的な作曲をした人だということがわかった。
滝廉太郎の音楽に取り組む姿勢、若くして亡くなる間に残した作品の数々に心打たれた。 人生を知った後、曲を聴くとまた違って聴こえそうです。 幸田幸との関係が、作中を貫く軸になっていて、二人の奏でる協奏曲のように絡み合って味わい深い。 久々に心打たれた作品でした。
瀧廉太郎というと真っ先に浮かぶのが『荒城の月』と『花』。他には?と言われたら、この作品を読むまで分からなかった。こんなに身近な歌を世に送り出した人だったのかと再認識。 他の方の感想で青春小説と書かれていたんだけど、それもその筈、享年23歳では生涯のほとんどが青春だ。 序盤で亡くなったお姉さんの影響で...続きを読む楽器を演奏するようになる廉太郎だが、お姉さんは楽器(琴)が好きだが才能がない。私もお姉さん側の人間だからそのあたりはよく分かった。 才能に恵まれた廉太郎は東京音楽学校に入学する。いろいろな壁にぶちあたりながらも、良きライバルや同級生たちと研鑽を積みながら少しずつぶち破り、ついには海外留学することになる。しかし、西洋音楽の本場でさらに上を目指そうとした矢先、終わりがあっけなくやってきた。 短くて儚くて、でもそれゆえに濃密だった人生が廉太郎の奏でる音楽と共に綴られている。そして、廉太郎の原風景の一部となっている水琴窟の音色、これもまた廉太郎の人生を表した描写となっているのかなと思った。 蛇足ですが、奏でる音楽を文字で表している(音の強弱や技術の程度、そこからにじみ出る気持ちなど)、小説なので当然なんですけど、素人小説を書いている身からするとプロの作家さんて凄いなと脱帽。
『廉太郎ノオト』は、瀧廉太郎という一人の天才音楽家の人生を描きながら、「人は何のために生きるのか」を問いかけてくる作品だった。 私は瀧廉太郎の音楽的才能以上に、その生き様に心を動かされた。若くして才能を開花させながらも病に倒れ、自らの人生と向き合わざるを得なくなる。その苦悩や葛藤は、現代を生きる私...続きを読むたちにも通じるものがあるように思う。 人生は思い描いた通りには進まない。しかし、その中で自分にできることを懸命に追い求めたからこそ、瀧廉太郎は百年以上経った今も人々の記憶に残り続けているのだろう。 歴史小説としても面白いが、偉人伝として読むよりも、一人の青年の成長と苦悩の物語として読むとより深く味わえる一冊だった。
出てくる曲を調べ、聴きながら読んだ。 才能がありながらも、奢ることなくひたむきなところ、自分に向き合う姿勢。そっと応援していたゆえの寂しさよ。
高等学校の課題図書と言うことで手に取りましたが、瀧廉太郎の話だったんですね。 教科書で学んだ程度のあやふやな知識しか持っていなかったので、彼が駆け抜けた短い人生を知ることができました。
東京音楽学校で知り合った姉妹に幸田延と幸がいてこの二人は幸田露伴の妹たちだったとか。日本の西洋音楽の先駆けになったそうで、「鳩ぽっぽ」「お正月」を作詞した東くめと幸は親友で滝廉太郎とも親しかったとか。勿論作曲は滝廉太郎ですね。 優秀な人材が東京に集められ各方面で活躍が期待されていた時代。ビッグネーム...続きを読むがうじゃうじゃいてそのつながりを想像するだけで嬉しくなりました。 そしてその中の音楽分野の第1線に幸田姉妹や滝廉太郎がいて互いの才能を開花させるために切磋琢磨した日々が輝いてみえました。結核にかかり23歳の若さで世を去った廉太郎の無念、関わった人たちが彼の未完の想いを繋げようと頑張っていく姿にビビってきました。 100年越えて、いまだに名が覚えられてるのは教科書にでてきた人物くらいになるんだなあとゆうところでした。 小説読んだことないのに幸田露伴とかの名前は知ってたりするところが歯痒かったりです。
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