谷津矢車のレビュー一覧

  • 曽呂利

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    【この作品を一言で】
    あえて低く見られることによって周りの油断を招き、着実且つ合理的にミッションクリアをした男・曽呂利。


    【感想】
    フォロワーの方のレビューを読んで、面白そうだと思って手に取った1冊。
    「1日目は米一粒、2日目には倍の二粒、3日目にはその倍・・・・」というエピソードが有名な歴史人物・曽呂利に関する物語。
    感想を簡単に言うと、度が過ぎるくらい面白かった
    という事ですね。

    本当に、なんだこのダークヒーローは!!
    「わしは何もできひん、口だけや。この口でやれることをやる」
    弁論と頓知、そして度胸という持って生まれた力。そうした武力ではない「力」で、大阪城中の秀吉含め、主力クラス

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    2020年05月09日
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー

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    「そうこの会」による妖のアンソロジー。
    色んな作家さんが、ゾクゾク、ゾワゾワさせてくれます。
    どれも面白かったけれど、朝松健さんの『夢切り浅左衛門』、秋山香乃さんの『草薙剣秘匿伝』が特に面白かった。

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    2019年06月22日
  • 特選 THE どんでん返し

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    どんでん返しを銘打っていて、騙されないと思っている読者をあっさり騙す本です。
    個人的には「神様」が好きす。
    「それは偶然」には本書自体が登場するというおまけまでついています。笑えました。
    シリーズになっているので、他も読んでみたくなりました。

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    2019年06月15日
  • 幕末 暗殺!

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    ネタバレ

    幕末の暗殺者たちの物語。
    暗殺される人物が、主人公という作品が多いですが、
    このアンソロジーは、暗殺者側から書かれています。
    こういう理由で暗殺すると意図がはっきりしています。
    早見俊先生『刺客 伊藤博文』が一番わかりやすくて、
    好きです。廃帝の研究をしているという噂を信じて、
    塙忠宝を暗殺する話です。
    文章も読みやすくて、おすすめです。

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    2018年03月05日
  • 幕末 暗殺!

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    「桜田門外の変」「塙忠宝暗殺」「清河八郎暗殺」「佐久間象山暗殺」「坂本龍馬暗殺」「油小路の変」「孝明天皇毒殺」と幕末に起きた7つの暗殺を7人の作家で書き下ろしたアンソロジー。
    「孝明天皇毒殺」が入っているのでわくわくして購入。これについて書かれているのを読むのは、自分は初めてかな?
    毒殺に関わったと思しき人物を訪ね歩いて、真実に近づいていくという探偵ものになってました。その探偵の配役も上手いこといってますね。いや、読んでもらいたい。

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    2018年02月08日
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

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    扇谷上杉、北条氏を描いた富樫倫太郎「早雲の軍配者」の後に読んだ作品として最高だった。非常に混沌としていながら、戦国期の甲信越・関東の土台となった"古河公方"に纏わる連作短編アンソロジー。

    1.嘉吉の狐:古河公方初代成氏-唯一の生き残りの前半生。足利義政への恨みと関東公方としての覚悟、それとかの有名な嘉吉の変のリンクが自然で良い。
    2.清き流れの源へ:大人しい茶々丸というのが新鮮だったが、途中の豹変の過程が不明瞭で違和感。
    3.天の定め:北条に抗い続けた晴氏。子への非情さと情の狭間で揺れ動く心情がよく描かれている。
    4.宿縁:他と一線を画す荒山氏らしい独特な作品。源義家から

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    2025年10月12日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    ネタバレ

    侍従武官として天皇に近侍している本庄大将を義父に持ち、蹶起した青年将校とも繋がっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を任せられた憲兵隊員・林逸平。戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力をすると言い出し…。山口の過去を調べる林。

    とても面白い。
    二・二六事件は興味があるし、当時の歪んだ状況が…。読んでいて止まらない。

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    2025年10月05日
  • ええじゃないか

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    このところ幕末維新の話ばかり読んでる気がする。これは武士、浪人、庶民の目から見た騒然としてかつよるべない普通の人たちの生きるためのいいじゃないか、ではなかったかとも思う。良作でした。

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    2025年09月24日
  • 憧れ写楽

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    写楽の正体とは、なんて魅力的なのだろう。
    有力説も腑に落ちて良いが、こちらもロマンチックで最高の説でした。

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    2025年07月06日
  • 蔦屋

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    今NHKの大河ドラマで “蔦重”こと蔦屋重三郎を主人公とするドラマをやっている。

    それにつられて この本を手に取った。
    この本では 主人公は引退を決意した地本問屋、丸屋小兵衛。小兵衛から見た“蔦重”の波乱万丈人生を描く。

    ドラマとは違った描き方をされている“蔦重”だが
    常に新しいものを追い求める“蔦重”はここでも躍動している。志し半ばで倒れた、潰された?のはかえすがえす残念だけど。

    ドラマの“蔦重”も面白いけど この小説もなかなか面白かった。

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    2025年06月21日
  • 蔦屋

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    いわゆる写楽の謎的なものでない、いわゆる蔦屋を描く物語でした。
    なかなか面白かった。

    2930冊
    今年158冊目

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    2025年06月07日
  • 特選 THE どんでん返し

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    どれもすっごくおもしろいわけではないけれど、気分転換に読むにはほどよくおもしろい。

    『それは単なる偶然』の作中でも指摘しているけど、“どんでん返し”って煽るから「え?どんでん返しってこれ??」みたいになっちゃうんだよね。
    作家さんも大変だ。

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    2025年06月03日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    めちゃくちゃ面白かった! 二・二六事件の絡繰とか全く考えたことなかったので、新鮮。歴史ミステリ好きなんだけれど、政治系の駆け引きがスリリング。山口一太郎大佐のことめちゃ好きになる。谷津矢車、江戸とか戦国の歴史モノのイメージだった。

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    2025年04月29日
  • 蔦屋

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    蔦屋重三郎の生涯を丸屋小兵衛を通して描かれている。日本橋の地本問屋・豊仙堂の店主であった小兵衛は店が傾いたことにより畳むことを決意していたがそこに重三郎が表れ豊仙堂を買い取ることとなる。重三郎は吉原の埒を壊すことを目標とし数々の本を出版し世間の流行を生み出していく。松平定信が老中となった時、定信の方針で世間が質素倹約を強いられておりそれを風刺するような草双紙を発売し大盛況となる。しかし幕府からの圧力により作者の恋川春町は自死し重三郎も圧力をかけられる。その後幕府の目をかいくぐりながら写楽などの絵師を発掘し流行を作り出していく。
    登場人物が江戸訛りで喋っていおりとても当時の江戸の活気のようなもの

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    2025年03月17日
  • 蔦屋

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    面白かった。時代を超えた出版社の話。
    商社的な仕事の価値というか存在感というのは社会人としての経歴を経るとじわじわ理解できる。

    そんな道理が江戸の街にもあったという事実。

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    2025年03月02日
  • 憧れ写楽

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    大河にあわせて出てきたような作品。
    日本史で習った錚々たるメンバーが
    名前を連ねております。

    正直、蔦屋重三郎ってよく知らないので、
    この本読んでも何だかすごい人という印象なんですが、
    今年の大河を見終えたら、
    少しは詳しくなってると信じて
    大河を観ようと決心した一冊でした。

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    2025年02月05日
  • 二月二十六日のサクリファイス

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    いわゆる226事件を描いた作品です。
    自分は概要しか知らないけれど、それでもいい作品だとおもった。
    ぐちゃぐちゃな陸軍内部やその当時の状況、などが描かれながら一人の男に迫っていくさまはゾクゾクしました。

    2797冊
    今年25冊目

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    2025年01月26日
  • 蔦屋

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    今年の大河ドラマを楽しもうと、探して読んでみた。
    蔦重と組んで、蔦重の夢を後押しした日本橋の本問屋店主の小兵衛。
    吉原、そして江戸に風穴を開け、江戸を塗り替えるの意気込みに惹かれる。
    それにしても松平定信の改革は厳しい。
    沢山の戯作者達が封じ込められたら歴史は悲しい。
    その中、罰を受けても、戯作の面白みを求め、へこたれない2人だったなぁ。

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    2025年01月18日
  • 憧れ写楽

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    老舗版元『仙鶴堂』の店主である喜右衛門。彼には写楽の浮世絵で世を騒がせたいという夢がある。が、当の写楽は憧(あくが)れで…店の経営と己の夢とのジレンマで煩懊する喜右衛門。今も昔も悩みは一緒で親しみやすい。写楽の真相に辿り着くまでのワクワク感や蔦屋重三郎ら江戸ッ子に逢えるのも楽しい。

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    2024年12月30日
  • 蔦屋

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    蔦屋重三郎、大河ドラマで取り上げられなければ、高校で日本史を学んでいなければ、聞いたこともないと思う。正直、どんな人だったのかはしらなかったが、小説を見る限りとても面白い。来年のドラマが楽しみ。

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    2024年12月12日