谷津矢車のレビュー一覧

  • 絵ことば又兵衛

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    絵師の話が好きで、何冊か読んでいますが、今回も引き込まれました。
    又兵衛とは何者なのか、という謎を秘めたまま、物語は進みます。狩野派の内膳、長谷川等伯、時の絵師に出会いながら、父親の結城秀康の義に応えるため、部下や家族といろいろな問題を起こしている松平忠直にも、忠義を尽くそうとします。
    そして又兵衛が何者なのか、なぜ「母」は殺されたのか、誰が殺したのか、謎が明かされます。
    「山中常盤」を描いた又兵衛の真意。絵師の心意気が、絵の持つ力を最大限に発揮し、人の心を動かしていく・・・ラストは心打たれました。

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    2021年02月16日
  • 幕末 暗殺!

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    7人の実力は歴史作家が幕末史の暗部に迫る!
    定説は覆されるのか?真犯人は?驚きの動機は?・・・。今、こんな競作アンソロジーが楽しい。

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    2021年02月01日
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

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    足利氏の血脈を7人の歴史作家が紡ぐアンソロジー。
    ただ単に足利氏を描くだけでなく、忍びの血脈も同時に描かれており、重層感があった。

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    2021年01月23日
  • 廉太郎ノオト

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    ひたすら真面目に描かれている廉太郎
    でも音楽を介した仲間たちとの友情が魅力的
    共通するものに向かっていくのはいいですね
    自分も一人じゃない事を幸せに思って
    何とか乗り越えて行きたいです

    音楽モノは蜜蜂と遠雷以来かな
    文字に表現するっておもしろい(^^)

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    2021年01月24日
  • 絵ことば又兵衛

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    「絵」は好きである
    自分で描くことも好きであり、
    観ることも好きである、
    いわゆる有名どころの画家たちには
    あまり興味はないけれとど、
    少し外れたところ(?)に位置づけられている
    画家たち
    ニコ・ピロスマニ
    フリーダ・カーロ
    小川芋銭
    モード・ルイス
    グランマ・モーゼス
    大道あや
    …
    辺りになってくると
    俄然 興味が湧いてしまう

    そんな中のお一人が
    岩佐又兵衛さん
    ずっと以前から気になっていた
    絵描きさんでしたが
    最近どうやら取り沙汰されてきたことが
    なにやら嬉しいやら、なにをいまさら…やら

    本書の「背」に「又兵衛」を
    見てしまったので
    思わず 手に取ってしまいました

    又兵衛さんを吃音者として
    設定した筆者の谷津さんの着想も
    面白く
    最後まで読み進めさせてもらいました。

    以前、京都に観に行った時の
    「岩佐又兵衛展」の図録を
    引っ張り出して来て
    矯めつ眇めつつ
    嬉しく 嬉しく

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    2021年01月13日
  • 絵ことば又兵衛

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    ・岩佐又兵衛(父は荒木村重)
    ・吃
    ・結城秀康
    ・松平忠直
    ・『豊国祭礼図屏風』
    ・『山中常盤絵巻』
    ・土佐光吉、狩野永徳、長谷川等伯

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    2020年11月21日
  • 廉太郎ノオト

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    大分の小藩日出の国家老の家柄、御一新で藩がなくなってからは政府に出仕した厳格な父の元に生まれた、名家・瀧家の跡取り息子・廉太郎。庭の水琴窟が奏でる音、姉の弾く琴の音色とは別に、廉太郎の心の奥底にはいつも流れ続ける音があった・・・

    20歳にして労咳で亡くなった姉・利恵が、死の間際に廉太郎に託した音楽への夢。その夢に寄り添うように音楽への道を進む決意を固める廉太郎。音楽がまだ道楽とみなされていた時代、「男が芸人になるなどけしからん!」と反対する父を押し切り、日本唯一の音楽学校であった東京音楽学校を目指した廉太郎は、その狭き門を突破し最年少で入学を果たす。

    幸田露伴の妹・延(のぶ)に師事し、めきめき頭角を現す廉太郎。学友と語りあう将来の夢、廉太郎に激しいライバル心を燃やす延の妹・幸(こう)との斬り合いのような重奏シーンなど音楽学校の日々が生き生きと描かれる。友情の温かさ、ライバルの存在があってこその成長、支えてくれる人々への感謝、そんなものの全てが盛り込まれている。これぞ青春!

    努力を重ね、ピアノ演奏のみならず作曲にも才能を発揮、23歳でドイツへの官費留学を果たし、まさにこれからという廉太郎を襲った病・・・。順風満帆な船出を果たしたそのタイミングでの不幸。結果が分かっていながら、そこに到達することを拒む気持ちが抑えられない。
    どれほど悔しかったろう、どれほど無念だったろうそんなことを思いながら、終盤はもう涙なしには読めなかった。

    滝廉太郎と言えば音楽室にあった肖像画と「荒城の月」のメロディくらいしか思いつかなかったけれど、日本の音楽の黎明期に大きな一歩をもたらした作曲家だったんだとしみじみ。今の子供たちはもう廉太郎の作った唱歌を歌わないよね・・・。時代とは言え少し寂しい。

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    2020年10月26日
  • 絵ことば又兵衛

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    幼い頃からの物語。長い時間がかかり己れの道を切り拓いて到達した境地。人は、死ぬまで己れの道を歩みきれたらと思う。

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    2020年10月25日
  • 廉太郎ノオト

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    今年の感想文コンクールの、全国の高校生部門の課題図書。読み出しは何だか味気なくて、遅々として進まず。でも音楽学校に進学したあたりから、廉太郎の苦悩や特に成長ぶりに目を奪われ、思ったよりも早く読み終えることができました。「花」や「荒城の月」でしか知らなかった、滝廉太郎の夭折するまでの生き様が分かると同時に、西洋音楽が日本にどう根付いていったのかを知ることも出来ました。

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    2020年09月26日
  • 廉太郎ノオト

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    100年以上前の明治の音楽家の話であるが、新鮮で若々しい本であった。今の高等学校の課題本にしては、清らか過ぎるのではないかと思ってしまった。(笑) こんな若き頃から、自分の目指す道を見つけ突き進んでいる事は素晴らしいです。青春を感じる事が出来ました^ ^

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    2020年08月28日
  • 廉太郎ノオト

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    私は飲んで陰鬱な気分になれる作品が好だが、人が死ぬものは別だなと。苦手...死には誰も抗えないじゃないか。どうにもこの不条理がつらい。歴史小説なんて読めないか…本書はプロ&エピで本編をサンドした構成でまだ救われた。人が死なないならこの構成は別に求めないが。当時の自己研鑽は第一にお国の為。自己実現ではない。想像し難いがそんな時代が確かにあったのだな。楽器を弾く場面、音色は目に見えないのにまるで映像で迫ってくるような感覚をおぼえた。綺麗。録音のない時代の音楽は残っていない。登場人物の奏でた本当の音が気になる。

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    2020年02月21日
  • 廉太郎ノオト

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    名前だけは知っている音楽家のことが、この本を読み少しわかったような気がした。音楽を通じて、世界に目を向けた先駆者たちの生きざまを美しいと感じた。

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    2020年02月02日
  • 廉太郎ノオト

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    荒城の月、はすぐ浮かんだけど、お正月のうたも滝さんだったんだーっと驚き。
    音楽に懸ける清々しい青春もの。
    友や、憧れの人、いろんな人に囲まれて、
    悩み、努力し、未来を夢見ていただけに最後の病を得てからが物悲しい、パタパタと終わってしまった感もあり、残念。
    冒頭の新聞屋さんとの関わりがそんなにないっちゃーないんだけど、あえて彼の名前を出したところに廉太郎の途中で終わってしまうことへの悔しさが滲む気もする。
    こーゆー歴史的人物のフィクションはやっぱ好きだな。
    教科書の上のただの名前が血と肉を得て、友人となる。

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    2020年01月15日
  • 廉太郎ノオト

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    ここにきて、滝廉太郎かぁ。
    小学校の教科書に出てきて、
    知らない人はまずいないであろう日本の大作曲家。
    夭折の人だということは知っていたが、
    こんなに活動的な人だとは知らなかった。

    最後のほうが急ピッチで進んだけれど、
    長いと長いで暗くなるから、あれでいいのか?
    でも、切ないなぁ。

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    2019年12月22日
  • 桔梗の旗 明智光秀と光慶

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    ネタバレ

    いかにして、光秀は信長を討つに至ったのか。
    と、いう物語の中にある様々な人々の思い。

    望まれても、そのように動くことができないことは辛い。
    では、どう生きるべきなのか、私も共に思う。

    つまるところ、人は己自身としてしか生きることは出来ないのだろう。

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    2019年12月11日
  • 三人孫市

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    谷津矢車、戦国三部作最後の文庫。

    戦国時代。哀しくて、深くて、それでいて心を離さない。そんな時代の、ある兄弟と親子とその周りの人々と鉄炮のお話。

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    2019年10月09日
  • 曽呂利

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    少し前に単行本で読んだ『曽呂利!』の文庫版。といっても結構加筆修正されていました。書き直されたところや削られたところ、新しく書かれたところを探しながらあっという間に読みました。
    中でも一番印象的な変更箇所は冒頭。冒頭に出て来る人物が変わっていますが、それが曽呂利の行動の動機、そして人物にさらに深みを持たせたのではないかと思います。

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    2019年10月05日
  • 廉太郎ノオト

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    ネタバレ

    郷土の夭逝した偉人が、音楽の高みを目指し悩み汗かく姿はとても新鮮だった。
    何かしら楽器を演奏する人も、聞くだけの人も短く燃えた才ある人の生き様を読んでほしい。

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    2019年09月16日
  • 三人孫市

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    ネタバレ

    雑賀衆という謎の集団を題材にした今作。
    三人、雑賀孫市となる人物が出てくるが、それぞれの立場が面白かった。
    歴史とは流れてゆく民が造るのだと、読み終わった時にそんな事を考えた。

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    2019年08月30日
  • 某には策があり申す 島左近の野望

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    戦の無い世の中なんか、生きてる価値がねぇ!

    なんて島左近の叫びが聞こえてきそうな作品であった。

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    2019年07月14日