あらすじ
「貴様に絵を頼みたい」。織田信長からの依頼は、計百枚にも及ぶ安土城障壁画だった。一世一代の大仕事に意気込む狩野永徳だが、信長の要求は果てしなく高い。己の魂を筆にのせた迫真の絵は、果たして覇王を納得させることができたのか? 天才絵師の孤独な闘いを描いた、絵師小説の決定版!
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Posted by ブクログ
『洛中洛外画狂伝狩野永徳』に次ぐ第二弾。
狩野永徳が天下人織田信長との真剣勝負が展開する。織田信長を満足させられなければ、まず命はない。
信長から依頼された計百枚にも及ぶプロジェクト、安土城障壁画への挑戦を行なう。
Posted by ブクログ
狩野永徳を主人公にした作品。織田信長、長谷川等伯、狩野山楽、海北友松、千利休などの同時代の歴史上の人物も登場させ、物語に膨らみを与えている。小説全体の評価は4くらいの作品だが、読み物としては上質のエンターテイメントだと感じた。
この小説を読み終え、狩野永徳が全身全霊をかけて描き上げ、完成後3年で焼失してしまった安土城の障壁画を観たかったと強く感じた。
Posted by ブクログ
数ヶ月前に この著書の
芳藤の作品を読みましたので
読みやすい本だろうと思って 読んでみました。
読みすすめて
あれ?? 安土城って 残ってなかったよね。。。確か・・・・
(旅行で 城跡は 見た記憶がある)
となると こんなに 命がけで描いた絵が 燃えちゃうの?!
と 思うと 悲しくなりました。
でも、唐獅子の絵は どっかで見たことがある。
まさか 城が燃える前に 持ち出せたのかしら??
などと 自分が 見た場所や 見た事のある 絵だと 読んでいて とても 身近に感じて 面白かったです。
若冲もそうだけど
昔の絵師さん達は 全てを投げ打って
絵に没頭していったのですね~~
凄い気迫を感じました。