森博嗣のレビュー一覧

  • フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life

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    ネタバレ

    時系列順、刊行順でスカイクロラシリーズを読み進めても、この巻で「キルドレ」の正体について少しだけ触れることが出来る。然し乍ら、この巻では全ては明かされず、クレィドゥ・ザ・スカイに引き継がれる。この二冊は上下巻のような関係を持っていると考えられるため、二冊同時に読むことが望ましいかと感じる。今作の終わり方は次巻の伏線としか考えられない。

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    2015年10月03日
  • 本質を見通す100の講義

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    一時期、理研の研究発表が世間を騒がせた。静かに眺めれば、理研の一研究員が、ただ論文を投稿しただけ。通常、論文に間違いがあれば、あるいは、実験で再現できなければ、無視されるだけ。そういう論文は山のようにある。但し、そんな論文であっても、その後の研究のヒントになることもある。白黒はっきりしないものは出すな、というのはあまりの暴論。マスコミの圧力に屈して理研は、実験し再現できなかったという報告をしたが、これも、ただ再現できなかった、というだけ。再現実験にミスがあったかもしれず、公表された理論が完全に否定されたわけでは決してない。科学というのは失敗を乗り越え、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ進んでいく

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    2015年12月19日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    とある日本の別荘地での出来事。
    そこのある屋には、ウイリアム・ベックという世界的大富豪が滞在している。
    その彼の別荘で殺人事件が2件立て続けに起こる。
    ライター、そして探偵である主人公、頸城がその真相に迫っていく。

    独特の表記が少々読みづらかった。
    殺害される「ロジャ」やハウスキーパ、サリィ、というように語尾に「ー」をつけないことに最後まで慣れなかったためだ。盛り上がりを抑えたような書き方が冗長な印象で、物語自体はきちんと進んでいるにもかかわらず、遅々としている気がしてならなかった。
    加えてこの長さだ、途中で退屈し始めている私がいた。
    犯人について、また、動機については解くことができなかった

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    2015年10月03日
  • もえない Incombustibles

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    突然、金属のネームプレートを手渡されたら。
    それだけで気味が悪いわ。
    身に覚えもなく「何なのそれ?」って感じじゃないのか。
    こんなことされたら、気になって気になって調べ始めたくなるよね〜。
    しかし、ひとりで行動するというのはちょっと怖い。
    思い出せて良かったのよね!?

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    2015年09月29日
  • もえない Incombustibles

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    S&Mシリーズ、Gシリーズとは異なったミステリー。寧ろ、ホラーやサスペンスという印象が強い。

    高校生を主人公に、登場人物のキャラも立っていて読みやすく、後半になるについて引き込まれていくのは他の作品同様。

    ただし、推理物ではなく、もう一度読むかと言われると微妙。

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    2015年11月01日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    久しぶりに森さんの本を読んだ。
    読んでから知ったのだけど、これって「ゾラ・一撃・さようなら」の続編なのね。持っているけれど積読している…ちゃんと調べてから読めばよかった。
    とはいえ、今作で主人公の過去に興味を持てたのですぐに読もうと思う。

    主人公がわりと普通というか、とっつきやすいのですらすら読めたし、一方で相変わらずの森さんの世界観も楽しめた。
    私のように、登場人物を介して森さんの思考回路を垣間見たい人間には楽しい作品。ただ、ミステリーとしてはどうだろう…終わり方はパッとしないのではないかな。

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    2015年09月23日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    モテモテ探偵に、いかに壮大な失恋をさせるか。それが主題のシリーズかもしれない。3作目も用心せねば。あぁ、心が痛い、回路が途切れる。

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    2015年09月10日
  • ナ・バ・テア None But Air

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    ”僕”という一人称で呼ばれる主人公(名前は伏せておこう)が淡々と一人で語られる作品。一見、荒唐無稽な作品に見えるかもしれないが推理小説家らしく、ミスリードが絶妙。後半に進んでいくと作者が伝えたかったこと、この物語の本筋が見えてくるが、それまでは少しつまらないかもしれない。

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    2015年09月07日
  • レタス・フライ Lettuce Fry

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    すきな作家であればあるほど、短編集がにがてになる。もっと読んでいたい、とおもってしまうからかもしれない。最後のSMシリーズがやっぱりよかったな。顔見知りが姿を見せてくれるかんじ。

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    2015年09月05日
  • 常識にとらわれない100の講義

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    読めば読むほど、著者に近づけば近づくほど、遠い存在だと分かる。その距離に絶望する。

    つまり、暗黒武道会で戸愚呂を見た桑原の気分である。彼ほど成長できているなら、まぁいいなと願うばかり。

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    2015年09月04日
  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

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    Xシリーズ第三弾。
    これは、冒頭の遺体発見場面から、「あれ?この設定しってる」と思い、読み進めていって、Gシリーズに類似事件があったことにたどり着く。
    登場人物も見覚えのある人物が。。
    これは、S&Mシリーズ。
    そして、裏で活躍するのも、S&Mシリーズの主人公。
    ついでに、Vシリーズもひっかけ。。
    昔の作品のミックスで事件そのものよりも、登場人物の動きに面白さを感じた。

    犀川先生、でてこないかなー。。。。
    犀川先生ファンです。

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    2015年08月02日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    Xシリーズ第二弾。
    これは、現実にありえそうな事件。。
    犯人の正体も、理由も、その他諸々が、ありえそう。
    思い当たることがかなりあったので、前半のかなり早い部分で犯人がわかったので、あとは、するする読んだ感じ。
    読んで、やはりありえるなー。。というのが感想。

    森博嗣さんの他の作品は、どこか現実味がない部分が存在していることが多々あったので、ちょっと意表をつきました。

    最後に、お!でてきたか^^と、いう展開があり、これからが楽しみ。
    椙田さん=○さん、これからどうするんだろう?(笑)

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    2015年08月01日
  • 相田家のグッドバイ Running in the Blood

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    森氏自身の内容と謳いつつもどこか一つの物語であり、
    何か胸の中にワクワクとしたものを抱きつつ読み進めた結果、
    最終的に床がなくなったみたいにストンと全てが終わった。

    へ…?という感覚が抜け切らないまま、後書きを読むと、
    そこに欲しかった感情が全て描かれていました。

    後書きが全てを物語ってくれた。
    この本に対する満足感はそれで十分得られたように思います。

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    2017年12月26日
  • 「思考」を育てる100の講義

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    日々自分が考えていたことであったり、なるほどなと思うことが色々あった。もちろん理解に苦しむ部分もある。でもまぁ人それぞれだ。カタカナ表記だって個人の自由だ笑

    欲しいものが9割お金に行き着くというのは少し貧相な考えな気もする。お金で買えないものが欲しい人はいくらでもいるだろう。健康、若さ、美しさ、人心、平和などなど。

    なんでも印刷物を作りたがるけど、いらないっていうのは結構近いものを考えていたw今でいうとメルマガとかね。何でもかんでもメルマガ作ればいいと思ってんじゃないぞっていう。一つの会社にどれだけあるんだよっていう。そのコスト削って他のことに回した方がいいと思うんだけどね。読者数重視の中

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    2015年08月07日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    探偵でありライターである頸城が,インタビューやらデートやらしながら飄々としているのが,殺人事件がそこにあるのに,緊迫感がなく独特の空気感があって面白い.トリックはヒントがたくさんあったのに気がつかなくてがっかり.

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    2015年07月23日
  • つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3

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    つぼやきのテリーヌからはじまる、五月雨式森博嗣エッセイ第三弾。主張は一貫しつつも、世の中の流れに即したテイストで綴られており、世俗的な娯楽にも似た楽しみも覚えることができる。

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    2015年07月20日
  • 的を射る言葉 Gathering the Pointed Wits

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    ネタバレ

     アンブッシュする言葉の数々。
     ミステリィ作家森博嗣がブログに呟いた言葉の断片集。尚、編纂は本人ではない模様。
     実に森博嗣らしい言葉の数々が綴られているが、一部の言葉は裏に狂気のようなものが感じられる。合理的過ぎるが故に、人間性が欠如した物言いがあるのは、他のエッセイでも見られる現象だ。言葉が論理的である分、ホラーでもある。

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    2015年07月19日
  • 常識にとらわれない100の講義

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    今までもやっとしてたものをはっきりさせてくれるかんじ
    ・人間が一日でできることは僅か
    ・知りたいの気持ちがないと勉強は辛い
    ・料理の達人は素早く作る
    ・切れない刃物ほど手応えが大きい

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    2015年07月02日
  • つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2

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    タイトルが美味しそうな、100のつぶやき第二弾。
    近頃、自分の考え方が変わったこともあってか、第一弾を読んだときより、納得のいくものが多かった。
    「言われてみれば確かにそうだ」と何度も思った。

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    2015年07月01日
  • つぶやきのクリーム The cream of the notes

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    森博嗣という人物自体、彼の小説に出てくる登場人物みたい。
    思考がきわめて合理的。

    あと、森先生は森に住んでるそうな…
    静けさを求めるのは難しいってところに共感。

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    2015年07月01日