森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレタイトルが秀逸。
子供を産む人間がまだ残っているナクチュで起きる色々。
「人類のインテリジェンスの時間的限界とはどの程度か、精神はどれくらいまで崩壊せずに耐えられるのか、という問題だ。」
作者に対してすごいなぁと思うのは、人が長寿を得、代わりに子が成せなくなった社会。
人に近しい機械ウォーカロンとの識別。
こういった大きなテーマの中で見えなくなりがちな本質?のようなものを、しっかりつらまえている所だ。
この一文は、ポンと置かれた一文だったけれど、ものすごくゾッとする深みを持っている。
最後に、マガタ博士との再会?を果たすのだが、そこでも、人間が「間違えた」道を戻るにはどうすれば良いか、という台詞を呟く。
私たちは一時の過ちは犯すけれども、取り返しのつかない失敗などしないように思っている。
失敗は、時間さえかければチャラになる、と。
果たしてそうなのか?という疑問の石が置かれたように思った。 -
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ネタバレWシリーズの第4巻~ハギリ博士がニュークリア正面玄関に差し掛かると聞こえた声は「デボラ、眠っているの?」だった。少女が警備を解除し,ウグイを無力にして,内部へ潜入したが,地下深くまで進んで,電池切れのように倒れた。イシカワの元研究員でチベット奥地で暮らしていたタナカは,その正体がデボラというトランスファーだという。兵器として開発されたもので,ネットワークを介してウォーカロンを支配し,人にも埋め込まれているメモリで交信が可能だ。ヴォッシュに相談すると,フランス西海岸でスーパコンピュータが見つかり,神殿のスーパコンピュータ・アミラとも盛んに交信しているという。そのコンピュータを見に行くと,ベルベットと名付けられたスーパ・コンピュータがウォーカロンの修道僧と操って攻撃を仕掛けてきた。デボラはサリノを呼び出し,ベルベットのシェルの破壊に乗り出す。酸欠でサリノの肉体は死に,ヴォッシュに従うウォーカロン・ペィシェスを使って反撃にでるが,持ち込まれたルータを放り出して事なきを得,サリノが蘇生して,デボラも復活した~出向いた先はモン・サン・ミッシェルだね。前回の表紙はヨットだったので,今回は読む前に気がついた。人口増加はエントロピーの増大。電子戦…人間が私腹を肥やしたい・権力を欲するが故に創り出したものだ。P146「彼らは、そろそろ人間社会のスイッチをオフにしても良いと考え始めています」「どうして、そんなふうに考えるの?」「エネルギィの無駄だからです」「それは、なるほど、そのとおりだね」
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ノンシリーズの森博嗣とは知らずに読んでいたので、いつ誰が誰って繋がるのかとdkdkwkwk!!1
ノンシリーズだったのですけどね。はい。
子供の視点からのミステリで、何だか複雑な気持ちになったのです。
実際に子供がそう思っていたならば「なるほd。コドモの心理ってそう言うものなのかあ……」って感心しそうなものなのですが
何せ中の人は森博嗣。
乙一のデビュー作みたいな気持ちで読んだらいいのかな?とも思ったのですが、あれは本当に乙一は子供だったし……
じゃあ、道尾の向日葵っぽい感じかな?とも思ったのですが、どうも何か違うのですよ。
子供がとってもコドモなのですよね。
子供の心理が本当に野生のコドモなのですよね。
結論としては、「きっと森博嗣が子供だったらこんな風??」……と言う分けの分からない気持ちで読んだのでした。
そう前提してみると、
子供ながらの気持ちの流れとか、揺れとか、心配することや突っ込みの内容がなかなかシニカルだったり幼かったりで、結構ニヤニヤだったのですよ。
ちゃんと大人の世界を雰囲気だけでも汲み取っているところとか
大人の関係を想像したりするところとか
大人主人公だったらこう言う瑞々しい?感じにならないのですよね
ミステリとしては、余り印象深くはないのですが、少年と伯爵の繋がりがとても「いいなぁ」とほんわかしてしまうお話だったのです -
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恥ずかしながら、この本を読むまで作者のことは、知りませんでした。タイトルから少し離れるのかもしれませんが、小説の正体は、何かを文章として簡潔に表現されていると思います。
第2章の中で、「小説は、家庭用品などの実用品ではない。人間の感性を売りものにした芸術的な商品」とあり「新しさ」と述べられています。その点から、「さらに生産する理由」を考える必要があると著者は、言ってますが、素晴らしい古典が多々あるなか、重要な点だと思います。
第4章の中で、世界の中で小説がない国があるが、「どの文化にも、物語の伝承はある。」とし、人間は、「物語に耳を傾ける好奇心と、そこに美しさ、勇気、優しさ、醜さを見出だす感性は、人間という種の優れた機能の一つである。」と述べているのですが、簡潔にして明瞭な一文だと思います。
「なにも混ざっていない小説の美しさは、読んでいるときに素晴らしく酔えて、本を閉じたときにすべてたちまち消えるものである。」にハッとしました。谷崎潤一郎『細雪』がこれだと感じたからです。『細雪』をどう表現したらよいのか、考えていたのでスッキリしました。テーマがどうこうではないですよね。
第1章の中で、「多くの人は、ただ本をひたすら読むだけで満足しているようだ。中略 僕の場合、一冊読めば、一週間はそれについてあれこれ考えたくなる。」とありますが、とても反省させらました。 -
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面食らう麺食らう あのときやっておけば良かったな、と思ったときにやりなさい。 けんもほろろに断られた=取り付く島がない=突っ慳貪 もし上手くいかなくても、決定力なんてわけのわからない原因ではなく、もっと初期段階に問題があった、と分析されるだろう。藤田まこと 自分で考えるからこそ学べるし、そうしたプロセスだけが、一流を育てるのである。 強い意思=論理武装 僕は、素晴らしい論理、新しい発想、正義を貫く思想に心を揺さぶられる。涙が出ることも多い。これらは、感情的な衝動ではなく、冷静な理屈の理解からもたらされるもので、感情が入る隙さえない、人間だけが感じ、また到達できる美しさだと思う。 問題解決より感情が優先していると、それこそ本当に戦争になる。 友人であるなら、むしろ普通よりも高い値段に設定しなければならないだろう。それが、僕の考える「友情」というものだからだ。安いから友達に頼むのではない、腕を見込んでいる、だから高くなる。 歓迎 吉本ばなな 羽海野チカ 清涼院流水 土屋賢二 少な! 辣腕 樋口一葉 事実と意見と願望を区別していますか? 人間は、本能的に、自分に歳が近いものに傾倒する。 顔を顰める つまり、ビジネスでは、儲けさせてもらう方、利益を受け取る側が、頭を下げて礼を言うのが仕来りである。 勿論、金の話ではない。愛でも、癒しでも、優しさでも良い。もらっているなら、有難い事だから、礼を言おう。 情報は本来商品ではない。ネットの普及で情報は無料になった。しかし、付加的に商品の宣伝が紛れ込ませてある。無料にできた理由がそこにある。自分の思想を持っていないと、簡単に洗脳を受けてしまう。「好ましい情報」には、その危険が隠れている、と用心した方が無難である。 オリジナリティがない、ということに尽きる。つまり、多くの人はメーカではなく商社かディーラである。自分のところで作り出していない。クリエータではない、という意味だ。 現在も、ネットには宝がある。でも、それを探すのに大変な苦労が必要になった。金鉱で金を掘るくらい効率が悪い。 落胆しているわけではない。良い夢を見ることができて幸運だった、と感じている。あの萌芽期のネットに触れられたことがである。人生が変わったし、今も感謝をしている。これに代わるものは、当分現れないだろう。 網膜の神経には、形や色を捉えるものと、動きを捉えるものがあって、男は後者の比率が高いというのだ。おそらく危険な動物や敵を早く発見する種が残った結果なのだろう。つまり、男は生れながらにして、動くものに目を向けやすい。 自分でスケジュールを決めることによって、僕は自由を得た。他者から押し付けられたものではない。人が生きていくうえで、これより価値のあるものがあるだろうか? 何時も何時も一緒では一人の良さもわからない。 小説に必要なのは、読めることと、新しいことである。不透明と不明の差違い 長閑 残留している「歪み」 応力 閾値 顰蹙を買う損害を被る危険 理系の神髄は、結局は「抽象性」と「普遍性」にある。数や式にあるのではない。 書いたものが劣化しないのは、本当に実感するところだ。これが作家というメーカの強みでもある。 子豚の三男が建てたようなレンガの小屋 建前の綺麗事 逆に重宝されて仕事が繁盛 マジョリティが分解されて多数のマイノリティになった 反故 緊急措置 黒歴史もともとはガンダムに出てくる言葉 汚点 古傷 厳かな黒 横溝正史の見過ぎ カロリーがあるものを美味しいと感じるように、人間の舌や神経や脳ができているということだ。これは、生命を維持するためにそうプログラムされている。そういうセンサを持っていたから生き残ることができた、ということ。こんな僅かな差をちゃんと見極められるなんて素晴らしい。高性能なセンサだといえる。 非常に巧妙なシグナル 自然淘汰 弊害 意見交換 揶揄 羨ましい想像力 眉を顰める 例えば、「神」というキャラクタは、人間が作り出した架空の存在である。 崇拝 不謹慎な言い方をすれば、聖書オタクみたいなのが、キリスト教の信者ではないだろうか。 生殖から遠い関係であっても、本能を離れても、好きになれるのだ。ある人は、「こんなことだから少子化になる」と頭に血を登らせるかもしれないけれど、僕は素晴らしい自由だと感じる。少子化が問題だとは考えていない。地球上に人間は多すぎる。減らした方が良い、という気持ちが、人間の欲望に影響を与えて、正しい方向へ導いているとさえ思える。だったら、まさに、神ではないか。 言葉の目的は意味を他者に伝えること 人間は、連続した遅い変化には鈍感である。恋愛など、気付いた時には破綻ぎりぎりだったりする。 唯一性 一人で輝く恒星のようだ 天才の所以 自分から遠い才能に触れることが、芸術の醍醐味である。自分に近いものだけにしか心を動かさないのは鈍感のやり方だ。電話の子機こきのバッテリーが寿命 持ち堪える 億劫 謝罪って要求できるものなのか? 謝罪はあくまでも自発的に詫びることではないか。 言葉で謝っても、次は「誠意がない」と言われる。 態度とは行動だから、結局は「賠償」に近いもので示すしか納得されないことになる。 謝罪会見 不思議な文化 物語の妖精の仕業といわざるをえない 「物語を風のように感じる」能力がなければ、読書はできないともいえる。 ユーモアというのは、一言でいうと「発想の妙」なのである。この種のものに向いているのは、知識量ではない。知識も必要だが、なにかギャップのあるところへジャンプする発想力が不可欠な思考である。したがって、数学が得意な人が適している。 急遽そちらへ捻じ曲げる 印刷屋が減ると、益々印刷書籍は高騰するから、本というものが贅沢品になるはずだ。 TVのコマーシャルなんか、どんな商品であっても、ほとんど若い女性が出てくる。視聴者の目を惹きつける効果が認められているのだろう。ただ、あまりにも多くワンパターンではないか、という気はしないでもない。だから、僕としては、そういった流行に乗らないことで、かえって目立っているのでは、と考えている。 「感想」ではなく「馬鹿の反応」 小銭に釣られて、大金を取られている構造だ。 社交辞令は最小限に 怒っているときは、庭で土でも掘った方が良い。エネルギー効率的にその方が適しているからだ。 飲むヨーグルトを飲んでいる(変な日本語になる)。 安倍川餅 臍曲がりのパトロン一人を買う気にされば、芸術家としての仕事も成立する。けれども、音楽や文芸の場合は、もう少し大勢に買ってもらわないといけない「商品」であるから、それでは仕事として成立しない。 シェルティ バジェット 「こんなことやりたいなあ」と思ったときに、そこに他者の目を意識しているかどうかで、本物の憧れかどうかがわかるので、是非自問していただきたい。 年寄りの道楽 車な雨曝し 過去の作品とのリンク オチが伏線で、伏線がオチになるだけの話だ。日常茶飯事 もともとフィクションなのにある程度のリアリティは必要だ どこか感情の回路が間違って、明らかに倒錯しているのだ。自己陶酔も甚だしい 新郎は歯を食いしばって、泣くのを堪えなさい。それくらいコントロールできなくて、世間の荒波は渡っていけない。男女平等だけど、男ならせめてそれくらいは期待したい。 エコノミックアニマル 哺乳類と鳥類の間には、カモノハシがいるし、動物と植物の間では、ミドリムシとかハテナが話題になる。 ユーモアというのは、基本的にナンセンスである。しかし、ナンセンスが理解できるのは、センスのある人間だけだ。この反転が笑えるのは、常識を知っているからだし、理屈やモラルを理解しているからだ。駄洒落であっても、元の言葉を知ってないと笑えない。同様に、量子力学を理解していて初めて笑えるジョークや、微積分ができないとおかしさへ到達できないユーモアもある。理屈がないことが可笑しいと感じるのは、理屈の支配力を身に感じている人である。 法螺吹き ファンというのは、そういう不変を求めている。水戸黄門やサザエさんがそれを証明している。相変わらずのベースがあるからこそ、ほんのちょっとした新しさが輝いて見える。ぬいぐるみ アメリ 泣いて馬謖を斬る リアル感を醸し出している リアルタイムで文字数を表示 人間は三万日しかいけられない。その三万日でできることを計算しておかないと、やりたいことができない。自分の立てた予定を破る人は、その掛け算ができない。 そんな感情は微塵も持たない 和気藹々 異なる傾向の他者に対する理解 「自分は標準で正しいのだ」を疑う方向へ 先駆者パイオニア 先駆とは、自分と同じことをやっている他者がいない状態であるから、この楽しみを分かち合うことは無理だ。そういった孤独の楽しみこそ、僕は本当の幸せだと感じている。 裾野が広がる 多数派と少数派、傲慢と謙虚。 僕の個人的な印象だが、奇数は鋭く、偶数は円やかだ。 網にかかるものが増える 探せない人の問題は、自分が探しているものが精確にわからない状態だ、という点にある。 のどか長閑さ 明日は明日になれば今日だ そして、一つだけ絶対的な法則がある。それは、「し始めなければ、できない」ということだ。「いつか」と思えば、「いつまでも」できない。 人生の半分以上を過ぎた人間には、夢というものはない、というのが、僕の正直な感想だ。夢よりも計画や予定の方がずっと面白いし、毎日楽しくてしかたがない。 僕が死んだら、僕にとっては、世界中の人がいなくなるのと同じなのである。 優しさは、余裕から生まれるもののようだ。 結局は、自分で考えて自分で決めるしかない。そのルールだけは万国共通だ。 あとがき羽海野チカ 庭園鉄道 道楽
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今までに読んだ森博嗣の短編の中で、1番好きかも!と思えた本作。
「小鳥の恩返し」や「片方のピアス」の様に結構切ないというか、人間不信になりそうになるラストのものが多く、私の好みにストンって落ちてきた印象。
S&Mシリーズから「石塔の屋根飾り」「マン島の蒸気鉄道」が書かれているけど、前者での諏訪野の活躍が嬉しい!
「気さくなお人形、19歳」に“保呂草”って出てきておや?って思った。
これからVシリーズ読んでいくので、ワクワク♪
単なる短編としても十分面白かったし、森博嗣のシリーズファンである人にとっては更におまけが付いてくる、この短編のスタンスがとっても好き。 -
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森先生は、「オリジナリティのあるものを生み出すことが最重要」と仰る。これは、小説家を目指すことに限らず、ビジネスも同じだと思います。この本は、すべてのビジネスパーソンの参考になるのではないでしょうか。
森博嗣先生のこの手の本を読むのは『作家の収支』に続いて2冊目です。森先生にとって小説を書くことは、作家になるためだったわけではなく、趣味に使うためのお金を稼ぐための手段だったわけですけれども、「いざ小説を書き始めると、次から次へと発想が生まれ。書いている物語はもちろん、次のこと、その次のこと、別のシリーズのことなど、どんどん発想される。そういう発想が、執筆の邪魔になるくらいだ。」と書かれているように、やはり非凡な人なのだと思います。その森先生からのアドバイスは、「とにかく、書くこと、これに尽きる」でした。
「大事なのは、“自分はこれを仕事にする”という“姿勢”である。」小説家に限らず、創造的であることが求められる仕事を自分の仕事にしようとすれば、そこには、具体的なノウハウを知っただけでは越えられない壁が立ちふさがっているはずだ。もしかしたら、この本には、その目に見えない壁の存在を思い知らされる事実が描かれているのかもしれません('◇')ゞ