日暮雅通のレビュー一覧

  • ベンスン殺人事件

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    ヴァン・ダインのデビュー作。
    好きな順に読んでしまうので、シリーズものなのにデビュー作が最後になってしまった(^_^;)
    でも「最初はこんな感じだったんだ!」と後から知るのも結構楽しい。

    〈名探偵ファイロ・ヴァンス〉が好きになったのは心理学的推理をするところ。
    バークリーの〈名探偵シェリンガム〉も同じく心理学的推理。
    バークリー作品の解説によると、アメリカでベストセラーになっていた同じ心理を扱うヴァン・ダインを意識していたのではと書いてあった。
    次第に心理的なものを扱わなくなったヴァン・ダインに対して、バークリーはとことん心理的なものを追求していったらしい。

    物的証拠にこだわる地方検事マーカムとヴァンスのやり取りが面白い。

    「人の性質はみんな違うものだよ。時としてどんなによく似た人間がいるように思えたとしてもね。」
    ヴァンスは犯人の心理についてわかりやすく説明してくれる。

    初回なので紹介が長いのと、他と比べて事件が地味に感じた。

    これで創元推理文庫のヴァン・ダイン新訳版4冊は読み終わってしまった。
    1番好きなのは『カナリア殺人事件』かな。

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    2024年10月23日
  • 恐怖の谷

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    ネタバレ

    面白かったのだけれど、第二部が長いし、こんな全部話す必要あった?と思ってしまった。セシルとか奥さんとの出会いとか、ダグラスがどんなふうに逃げてきたかを描いた方が良かった気がする。

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    2024年09月17日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下

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    ネタバレ

    宗教&言語ウィルスのパートは難解だった。結局のところよく分からず、煙に巻かれた感じはある。
    終盤の派手な戦闘アクションはもし映像化したら面白そうではあるが、主人公ヒロがその後どうなったのかははっきり描かれないのでモヤモヤが残る。

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    2024年09月16日
  • バスカヴィル家の犬

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    1901年のシリーズ5作目です。
    今回は、ワトソンが活躍?します(笑)
    ホームズとワトソンの掛け合いが少なくて、ちょっと残念ですが、ミステリとしては面白く世界観に没入しました。

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    2024年07月21日
  • 都市と都市

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    二つの都市国家が同じ土地に混在する摩訶不思議な舞台で、主人公が二つの都市の成り立ちや歴史の秘密に迫る、SFというよりはサスペンス。千年近い暗黒時代があって誕生したのがこの都市と都市の不思議な成り立ちらしく、まことしやかに噂される都市伝説もあるが、その謎もきちんと解き明かされるのがなんだか電脳コイルっぽいと思った。解説の大森氏が述べるように、本当の主人公は都市で、不思議な世界を味わうことのできる一冊。
    2017.2.4

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    2024年07月08日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    シャーロックホームズシリーズの中ではあんまりしっくりこなかった。犯人この人か!っていう驚きはなかった。コカインやめて笑

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    2024年07月01日
  • グリーン家殺人事件

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    しんどかった。大昔に読んだはずで、犯人も目星が付いていたのに長かった。とりあえず、旧版の後書きにも目を通しておこう。アダからエイダになっているのね。あと、人物紹介欄にグリーン婦人が上がっていないのは云々もよくわかりました。今の時期に、新訳版が出る意義も理解出来たように思う。

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    2024年05月06日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下

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    ネタバレ

    「メタバース」という言葉を作った本ということで。

    30年前にこんな世界を、という感想をよく見るが、まあ確かにそうなんだが、半世紀生きている人間からすると、30年前にはネットはあったしな、と思う。日本ではまだまだパソコン通信全盛時代でインターネット普及はしていなかったが、すでに存在はしこれから広がっていくだろう、という情報はあった。ハイパーメディアクリエイターという肩書きの某人が某大学でそう話していた。

    仮想空間はルーカスフィルム社のHabitatというものがあったことを考えると、仮想空間のアイデア自体はそんなに驚くものではないと個人的には考える。ただ、それを洗練させ普及させた功績は大きいと思う。それにより構築する世界の具体的イメージが共有され、実現の手助けになったのは確かだと思う。

    上巻★4なのは。
    基本的的な世界観は好み。
    サイバーパンクな登場人物や情景、完成された仮想空間描写、連邦府のディストピア感、近未来な世界情勢図(主人公の誕生年から考えると、おそらく西暦2000年くらいだ。どこかで明記されていたらすみません)、現実世界に影響を与えるバーチャル空間のドラッグ、物語のスピード感、各要素が好みなだけではなく、その盛りだくさんの各要素が矛盾や諍いを起こさず作品を構築している。素晴らしい。

    下巻★3なのは。
    まずは、舞台や要素は間違いなくサイエンス・フィクションなのだが、バトル・シーン、シュメール神話のくだりなど、よく描かれているとは思うのだが、自分的にはやや長い。加えてレイヴンとY・Tのラブシーンは要らない。眠らせる理由付けが必要だったのかもしれないけれど。
    一番は、スノウ・クラッシュがなんとなく霞んでしまったように感じたこと。スノウ・クラッシュとは何なのか? の回答は良いと思うのだが、何だろう、存在感が薄れてしまって、勿体無い気がしてしまう。ジャニータが利用しているんだけど、最後が現実世界だったからかな。
    一方で、さまざまな要素をしっかりと描いている点、にも関わらず世界を破綻させていない点などは作者の力量の為せる技なのだと思うし、作品全体のクオリティを上げる要因となっているのだと思う。

    細かいところだが。
    レイヴンが恋に落ちるY・Tが15歳というのが少し気になる。
    ロリコンか。

    解説にあったDa5idの考察。
    5はローマ数字のVなので、Da5idはDavidであると。なるほどなー。
    こういう細かな仕掛けは色々とあるような気がする。気づくとこの作品へのリスペクトは深まりそうだ。

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    2024年05月06日
  • ダイヤモンド・エイジ 上

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    SF。
    一冊の本を巡る物語。
    世界観が独特で、正直かなり読みにくい。
    少女ネルが本で体験する物語が一番面白い。
    この初等読本、欲しいな。
    総評は下巻で。

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    2024年04月18日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下

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    この小説が発売されたのが、1992年というのを考えると、すごい小説だと思います。想像された未来に、かなり現実が近づいてます。Da5idとBIOSの下りは読んでいて思った感想が訳者の方も思っていたようで、後書きに書かれていました。

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    2024年04月06日
  • ベンスン殺人事件

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    ネタバレ

    ヴァンスが最後まで犯人や推理を明かさない、まあ推理小説でよくある探偵の沈黙とも言うべきことに、しっかりと理由があるのが好ましい。物語として成立する推理小説であり、ただの謎解き小説ではない。
    フーダニットにおいては、絞り込むことは容易いものの自分では犯人を当てられず、しかし無理のない筋立てになっていて良い。
    厳しめに☆3としたのは「また読みたい!」と思うほどにはのめり込めなかったためであり、引っかかった点はなかった。ヴァンスという探偵が私にとってやや魅力に欠けるせいもあるかもしれない。また長編小説特有の中だるみはあまりないが、集中して読み切れるほどではない。ミステリ史に残る名作とまではいかないが、読んで損はない作品だろう。

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    2024年03月28日
  • ごきげんいかが、ワトスン博士 上

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    このシリーズ、アイリーンと友人になり生活を共にするようになったネルが主人公なんだけど今回はネルの昔の知人の事件に巻き込まれ、その知人はアフガニスタンでワトソンとも知り合いで…という話。アイリーンとホームズとの関係性をアイリーンよりのネルから描く描写がホームズに対して辛辣でよい。今回ホームズ要素は少ないけれどホームズという人間の存在がアイリーンにおいて相当大きいのがわかるシーンもあるし、ホームズもワトソンも出てくるのが良い。物語としては山場がモリモリしてるわけでもトリックが目新しいわけでもないのでアイリーンと旦那のゴドフリーとネルとの掛け合いとネルと知人の恋についてをずっと読まされている感じ。このシリーズのアイリーンって活発で好奇心が強くて時々子供っぽくて、いわゆるホームズパスティーシュに描かれるホームズとキャラ設定が同じなんだよね。原作のアイリーンがそんな女性だったのかについては原作の描写が少ないのでわからないけれど、このくらい活発なアイリーンと共にいるゴドフリーなかなかに大変そうだよね。
    原作は全8篇あるらしいけど、2から3までの翻訳に相当時間が開いたことを考えると続きの翻訳はないのかもな。ホームズが出ないと売れないということもあるのかもしれない。昨今、翻訳も相当厳しいところがあるだろうし(出版の金銭的な面で)。でも続きが読みたいところです。小説的な面白さは可もなく不可もなくの星3。

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    2024年03月25日
  • グリーン家殺人事件

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     新訳が出たということで再読。とは言っても、高校生のときに読んだのだが、どんな内容だったか全く覚えていなかったので、実質的には初読と同じ。ただ一つだけ、本文が始まる前に「有名なグリーン家殺人事件があったころのグリーン屋敷」という版画が挿入されているのだが、この屋敷の立派な構えや聳え立つ尖塔については鮮明に記憶が残っていた。

     下肢が麻痺してしまった未亡人、亡くなった家長の遺言に縛られ遺産を相続するためには四半世紀はこの屋敷に住むことを余儀なくされている4人の子どもたち、そして養女。これらの面々がいがみ合って暮らしていたグリーン家で、次々と家族が殺されていく、果たして犯人は家族の中の誰かなのか、そしてその動機は、手口は?というもの。

     探偵役のファイロ・ヴァンスのペダンチックさが鼻持ちならないということは良く聞くが、確かに捜査陣の側からすれば「あんたの言っていることが捜査と何の関係があるのだ」と言いたくなるのは分かるものの、解決と全く無関係なことでもないので、読んでいてそれほど嫌な感じはしなかった。
     次々に関係者が殺されていくので容疑者が絞られてしまい、犯人自体の見当はだいたい付いてしまうのだが、犯行方法の詳細は分からなかったので、最後まで面白く読むことができた。

     創元推理文庫よりヴァン・ダイン新訳の刊行が2010年に『僧正』から始まり、『ベンスン』2013年、『カナリア』2018年、そして本作『グリーン家』が2024年、一応「S.S.ヴァン・ダイン全集」と銘打たれているが、果たして12作全部出るのだろうか。

     

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    2024年02月21日
  • 僧正殺人事件

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    マザーグースに殺すとか鉄砲であたま吹っ飛ばすとか、そういう歌があるってことが一番驚き。ヴァンスの蘊蓄はダルくて読みとばしちゃった。なんか、なんでそこで苛つくの?喧嘩になるの?って思う場面が多かったな。
    犯人は理解したけど色んな登場人物の情緒が分かりませんでした。

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    2024年01月28日
  • シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪

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    ホームズとクトゥルフの2作目。ホームズとワトソンもすっかり歳をとり、クトゥルフとの戦いに疲れも見せているなか、また彼に出会うというそのシチュエーションはホームズ好きにはたまりませんでしたが、途中の日記はとにかく長くて元々クトゥルフが好きなわけでは無い私にはちょっと辛かったです。

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    2023年12月31日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    当時としては斬新な舞台設定、新たな概念(メタバース世界)の提示があったので歴史的には記念碑的作品の一つ。なのだが、今の時代に読むとメタバース世界があまりに凡庸の設定(当作品が元祖なのだが、今やありふれすぎる設定になっている)に思えてしまってワクワクが乏しい。古典を読むつもりで読まないとやってられない。半分あたりで中断してしまっている。
    1992年の作品ということで、、当時としてはとてつもなく革新的な世界観を提示したと思うし、後の世の現実世界にも影響を及ぼしたのだとは思う。
    アニメなどでありがちな異世界系の創始でもあるのでは?

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    2023年10月12日
  • 都市と都市

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    挫折しました
    無理だ読めない
    しかし本がどうこうではなく私がSFに向いていない…
    本の評価を下げるのも申し訳ないので☆3にしておきます

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    2023年09月27日
  • 都市と都市

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    序盤久しぶりに読むのが苦痛になってリタイアしかけたけど後半は一気読みでした笑
    一つの場所に二つの都市が重なってる設定が逸脱。

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    2023年08月30日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    メタヴァースという言葉を最初に用いたSF。
    スノウ・クラッシュは上巻で出てくるものの、その用途・目的が下巻をかなり読み進めないと出てこない。だいぶ遠回りしている感が否めなかったのと、独自の固有名詞が多いのでSF読み慣れていないと辛い。

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    2023年06月27日
  • 四つの署名

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    この頃はコカインて違法じゃなかったんだとかホームズって料理するんだとか知らないこと多くて面白かった。

    コカインで始まりコカインで終わった気がする。

    『ありえないものをひとつひとつ消していけば、残ったものが、どんなにありそうなことでなくても、真実であるはずだ』

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    2023年06月22日