日暮雅通のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの事件簿
    ホームズシリーズ最後の短編集。
    基本的にワトソンの手記という体裁で書かれたホームズシリーズだか例外がある。
    ホームズが書き手となっている作品が収録されている。
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上
    2021年フェイスブックが社名をメタに変更し、世界的に「メタヴァース」という言葉の関心が広まるなか、メタヴァースという言葉が作られた伝説的SF作品を読んでみました。下巻まで読んでからの感想になりますが、理屈抜きで面白かったです。最初の方は本書の世界観になじむのに時間がかかりましたが、上巻の真ん中位か...続きを読む
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下
    上巻の最後の方から、話題が古代文明(シュメール)に及びます(ネタバレになりますので深くは書きません)。そして世界を揺るがす大きな謀略が進みつつあることを主人公が知り、他の登場人物と助け合いながらエンディングを迎える、というあらすじですが、実は本書のキートピックの一つが「ウイルス」であるということに深...続きを読む
  • 指差す標識の事例 下
    下巻は暗号解読の達人である幾何学教授の手記から始まる。
    上巻は、まずヴェネツィア人の医学生であるコーラの手記から始まったのだが、真面目でお人好しの好青年と思われた彼の姿は、ふたり目の法学生プレストコットの手記によって、いささか様相が変わってくる。
    重大な事柄の記述漏れ、明らかな噓。
    コーラはなぜ、ロ...続きを読む
  • 僧正殺人事件
    劇的にどんでん返しがあるとかではないが探偵役ヴァンスの知識量がえげつない。
    つまり作者本人の知識量がえげつない。
    ヴァンスの頭の良さをこれでもかと説得力たっぷりにえがいてくれる。
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下
    まさに今話題になっているテックが満載。
    GPT3もいるじゃない!!
    この想像力。
    それに増して、クライマックスの大活劇!
    そりゃみんな読むよね。
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下
    メタヴァースの概念を生み出したとも言われる作品。サイバーパンクの世界で連邦として崩壊したアメリカ、その残り少ない最先端は高速ピザ配達、なんて言うつかみから始まり、現在と遜色ないメタヴァースの描写に加えバベルやシュメール文明まで出てきて興奮が止まりませんでした。ひとまず今日は30分以内で届くピザを探し...続きを読む
  • ベンスン殺人事件
    先に後発のグリーン家・僧正を読んでしまってからの、原点回帰。
    登場人物の関係性や、ヴァンスが事件解決に乗り出すようになったきっかけがわかって、すっきり。
    作者の、美術を語りたいんだー!という思いが溢れている。
    大きな展開や波はなくとも、文章の表現や感情の描写が豊かで、推理だけでなく物語としてもじっく...続きを読む
  • 指差す標識の事例 下
    各章の語り手のミソジニーとパターナリズムに辟易しながらも、語り口と構成に乗せられて一気に上下二巻を読み通してしまいました。
    読後感も程よく、面白かった!
  • 恐怖の谷
    ラストのどんでん返しが見事だった最後の最後まで楽しめた
    まさかホームズが恐怖の谷に行かないってのも含めて予想を裏切ってきた。
    これはシリーズものなのかモリアーティは関係ありそうであまり話には絡んでこなかった
  • ファースト・マン 下 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生
    上は夢を見させてくれるのに対して、下は背筋を伸ばして心して読む作品になっている、と思う。
    読者によっては、上だけ読む方がいいのかもしれない。下は偉人らしさより、人間らしいニール・アームストロングが描かれている。
    個人的には、○○エンジニアとして生きるということの一つの物語を最後まで知ることができて、...続きを読む
  • ファースト・マン 上 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生
    ○○エンジニアと呼ばれる職業に就いている人なら、誰でもワクワクしながら読むことができる作品だと思う。

    読む前は疑問だった。
    ニールアームストロングはどんな人だったのか。
    なぜ海軍飛行士が宇宙飛行士になったのか。
    NASAはどうやってThe first manの選出をしたのか。
    ロケット開発はどのよ...続きを読む
  • 恐怖の谷
    シャーロックホームズ全作品で個人的にはこの作品が一番気に入っている。ダグラスのキャラクター、自分の手記をワトソン博士に渡すところとか。第二部でメガネをとちょびひげの愛嬌のある挿絵が載っているが有名な俳優で言うとジーン・ハックマンがあうかなと思う。最後はライヘンバッハと同じパターンなので、したたかにモ...続きを読む
  • 七人のイヴ 下
    長い! とにかく長い! やっと読み終わった! で、これは面白い!
    上巻で月が突如7つに分裂し、人類は宇宙ステーションを避難場所に選び、そこに1500人を送るものの、2派に分裂し、、、というところまでが語られる。
    下巻では、2派に分裂した人類のその後が語られ、時間は一気に5000年後に!
    5000年っ...続きを読む
  • 僧正殺人事件
    古典ミステリを読もう企画

    かなり面白かった。
    なんとなくヴァンダインは堅そうなイメージがあったが、キャラもコミカルで読みやすかった。

    見立て殺人の傑作として、マザーグースの詩になぞらえる不気味さとスリルが続きを読みたくさせる。

    警察陣と一緒に犯人はこいつか、いやこいつか…と最後まで振り回された...続きを読む
  • 指差す標識の事例 下
    長い。
    ちょっとした知識どころか、相当念入りに勉強してから挑んだほうがいい。
    下巻最後の人物解説、年表、訳者解説を最初に読んだ方が楽しめるような気もしました。
    かなり読み手を選ぶとは思うけど、個人的にはがんばって読んでよかったかなって感じでした。
    歴史、宗教絡みのネタに微塵も興味を感じない人には全く...続きを読む
  • 指差す標識の事例 下
    第三の手記は幾何学教授ウォリス、最後は歴史学者アントニー・ウッド。
    四部それぞれ翻訳者が違うという趣向がまた面白い。「信用できない語り手」、楽しいなあ。
  • マッキンゼー
    マッキンゼーの社史。J.O.マッキンゼーの創業からマービンバウワー時代、そして現在までを時系列順に辿っている。
    要所要所で転換点となったクライアントや案件にも触れており、非常に勉強になりました。
    不正会計を起こしたエンロンとの関係性や、グプタ氏のMD時代と引退後の幹部陣のインサイダー取引などにも言及...続きを読む
  • 指差す標識の事例 下
    深いですね~側面どころか、縦・横・斜め・あげくは斜め下から読まなくてはならない本だったなんて・・・。
    4人の手記の形をとっていても政変ありスパイもどきも出没。そしてまさかのキュン話にまで行き先を変えながらもミステリーの形を保ち、謎は深まるばかり。
    『薔薇の名前』を称している通り、時間をおいてまた手に...続きを読む
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    どこかで「ホームズは推理小説ではない」みたいなブログだか何かを見たような気がするけど確かに推理小説というより人間観察記の感じが生還あたりから強まってきたような気がする
    あと現代版でもダイイングメッセージを正解させてもらえない某警部と違って、ウィステリア荘のベインズ警部とか恐怖の谷のマクドナルド警部み...続きを読む