日暮雅通のレビュー一覧

  • 僧正殺人事件

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     小学生の頃から知っていたのにようやく読んだ見立て殺人の元祖。登場人物を覚えるまで読みにくかったが、事件が次々と起こるうちにのめり込んでいった。結末のヴァンスの行動は、コナン君で育った私にとって度肝を抜く展開。それアリなの?当時のアメリカ人の感覚ってこんなもの?と疑問符がいっぱい飛び交う。動機が理解できなかったり、現代の感覚ではあり得ない展開だったり色々とツッコミ所はあるものの、全体的には面白かった。古典ミステリの名作を読めた達成感が大きい。

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    2023年09月07日
  • 四つの署名

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    朗読劇を見たので原作も拝読。小学生の頃シャーロックホームズをよく読んでいたが、やはり面白かった。娯楽小説ならではのテンポの良さ、読みやすさ。スモールの話をより詳しく原作で聞けてよかった。

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    2023年09月06日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下

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    古代シュメール人は、ミーと呼ばれる神経言語学的なプログラムによってパンを焼き家を建てていた。それは、脳のうち現在の言語を理解する部分のさらに深層の基盤に作用する人間の脳のためのプログラムであり、要するにそれがスノウクラッシュであった。
    古代に、エンキという初めて意識を持つ人間が現れ、ミーではなく自由意思と理性を実装させる新たな神経言語を開発し、人間達は共通のプログラムではなく意思を持った宗教をいただくようになった。
    しかし、人間の脳の構造が変わったわけではなく、古代のミーは密かに語り継がれ、そしてヒロの時代に、これを拡散させて人類を支配しようと考えた者が現れた。L•ボブ•ライフである。その一味

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    2023年08月30日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    本書は1992年に書かれたもので、舞台となる時代設定ははっきりわからないが、主人公の親父が第二次大戦帰りであることや、マフィアのドンがベトナム戦争経験者であることなどから、だいたい2000年代くらいのイメージか。
    アメリカは国家としての力をなくし、無数のフランチャイズと呼ばれる勢力がそれぞれ独立して地域を自治している。主人公のヒロはマフィアの経営するピザ屋の配達人で、配達が遅れれば実質的に死が待っている状況で配達していたが、ヒロインのY•Tという特急便屋にプーン(特急便屋はスケートボードに乗って移動体にワイヤーをくっつけて移動する)されてミスをし、配達人をやめる(ピザは気まぐれなY•Tが配達し

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    2023年08月30日
  • ファースト・マン 下 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生

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    彼の言動をなるべく忠実に描こうと、まどろっこしい所があるが、彼のアポロ後の社会への戸惑い、周囲の人達との交流がかなり明け透けに書かれていて興味深く読めた。

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    2023年06月20日
  • ベンスン殺人事件

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    著者と相性が良いのか、ここまで読んだ長編3冊はいずれも意外なほど期待値を上回る読後感(そもそも期待値があまり高くないということもあるかもしれないが)。ファイロ・ヴァンスとDAマーカム、ヒース部長刑事などの丁々発止ながら品位を保とうとする掛け合いの好感度が高いのは、透明人間スマート・セット(笑)ヴァン・ダインがちょこちょこ挟む個人的感想によるところが大きい気がする。あまりに黒子すぎて不自然という感想ももっともだがが、ワトソン役が2人以上いる中でさらにもう1人となると収拾つかなさそうなのでこの異様な沈黙が都合良いのでは。後日談で、ちょい役の気の良いミセス・バニングを「私はなぜか、いつ見てもあの女性

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    2023年06月18日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    ワトソン博士の性格が大好き。這う男の「腰痛症だろう、たぶん。」には思わず声をあげて笑ってしまった。なぜかシリーズ全編で1番印象に残る発言かもしれない…あまり探偵物の体をなしていないヴェールの下宿人が、悲しい中にも温かみがあって好き。

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    2023年06月10日
  • 僧正殺人事件

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    ネタバレ

    苦手そうと思いつつ手に取ってみたのがちょうど4月で、小説の舞台と一致する時期に読むのが好きなのでページをめくり始めたら意外にすらすら進めて一気に終わった。推理力がないのに、それなりに古典ミステリーを読み溜めてしまったために、第一の殺人の時点で犯人と動機が思い浮かんでしまい(一番連想したのは映画のローラ殺人事件だったが)、怪しい人物が出てくるたびにやっぱり自分間違ってたのかな、と揺さぶられつつ結果は予定調和…まっさらな気分で堪能できないのは残念だが雰囲気が好きで楽しめた。
    後輩エラリークイーンよりもっとペダンティックな探偵と言われるので腰が引けてたけれど、初期EQで免疫ができていた+蘊蓄の内容に

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    2023年04月16日
  • 七人のイヴ 上

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    大作の上巻。突然、月が分裂、あと2年で人類滅亡。こんな危機に対して人類はどうする!
    テクノロジー、コミュニティ、そして政治、様々な事柄が交錯する。
    次々に起こる問題に対する人々を描く作品、さぁ下巻を読もう!

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    2023年04月14日
  • 指差す標識の事例 下

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    上巻をよみおわってやっと話が少し見えてきた。
    話の構成にビックリ、歴史的な内容にやや戸惑いながらも、読み終わったあとの満足感もひと味違う!

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    2023年03月30日
  • 指差す標識の事例 上

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    ネタバレ

    まだ上巻なので作品のできについての判断はできないけれど、あまりにも衒学過ぎてとっつきにくいにもほどがあると最初はうんざりした。

    何しろ17世紀のイギリスの話で、第一章の語り手はイギリスに着いたばかりのヴェネツィアの若者。
    多分本人による手記よりも会話は困難を極めただろうし、それに伴う勘違いのようなボタンの掛け違いもあっただろうし、文化の違いによるバイアスもかかっただろう。
    何よりも、宗教の違いは大きい。
    語り手は敬虔なカトリック教徒であり、英国は英国国教会を国教としている国。
    日本人から見ると同じ神を信じているはずなのに、神に対する姿勢は全く違う。

    ”プロテスタントがよく聖書の引用をして競

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    2023年03月23日
  • 僧正殺人事件

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    ネタバレ

    全ての伏線が見事に回収される。名作古典の力を思い知る作品。
    古今東西の探偵が出てくる話において私個人としては法律に則らず探偵自身が裁きを下すことについては受け入れられない感情はある。けど洗練されていて気持ちよく読み進めた。
    家政婦や使用人が普通にいる話が何となくイギリスとかヨーロッパを思わせるんだけど地名がでてきて、そうだ、昔のアメリカなんだ、そういえばこの時代のアメリカの探偵小説を読むの初めてだなあ、と気づいた。
    ヴァン.ダイン、今更ながら好きになりました。
    他作もじっくり読んでいきます。

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    2023年02月27日
  • 四つの署名

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    緋色の研究から続いて四つの署名を読みましたが、2作品読み終え何となく思ったのですが、シャーロック・ホームズシリーズはミステリーというよりかは、ホームズという天才の活躍をワトソンの視点から魅力的に描かれている冒険譚、という印象です。
    謎解きの要素もありますが、それ以上に熱い展開が多く、犯人もミステリーにおける犯人像というよりかは、それこそ少年漫画に出てくるヴィランの様な、一種美学や教示を感じさせる人物が多く、彼らとの戦いの熱量も読んでてワクワクさせてくれます。

    次はいよいよホームズの冒険を読もうと思いますが、人気の原点との事で、今から楽しみです。

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    2023年02月25日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    メタヴァースという言葉が最初に使われた作品らしい。
    現実世界と仮想空間共に同じような臨場感で物語が進む。段々どっちなのかわからなくなり、既にどっちでも良くなってきた。
    さぁ、下巻に進もう!

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    2023年02月15日
  • 恐怖の谷

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    前半部分の事件と謎解きは面白かった。後半部分はそこまで面白くはなかったが、ホームズの長編はハズレなし

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    2023年02月14日
  • カナリア殺人事件

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    捜査に行き詰まり、ポーカーで犯人を推察するシーンがハイライト。
    1920年代アメリカの上流社会が舞台ですが、時代の空気が感じられて興味深かったです。

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    2023年02月04日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    ホームズシリーズ最後の短編。ワトスンの視点で語られるホームズは当たり前だが、ホームズが一人称の作品もあり新鮮だった。

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    2023年01月18日
  • ニューヨーク・タイムズを守った男

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    読みづらい訳文だが、アメリカ名誉毀損法を体感できる。
    また、報道機関の基本的姿勢は日本と変わらないこともよくわかった。

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    2023年01月16日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下

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    上巻冒頭の「高速ピザ配達」という心湧き踊らない設定から一転、話は”スノウ・クラッシュ”からシュメール文明の”メ”というある種のウイルス、第二次世界大戦末期の歴史的経緯、それらがリアルとメタヴァーズを相互に行き来しながら壮大に展開していく。Y.Tとレイヴンの性的かつ野性的なやり取りも艶っぽくて妙に哲学っぽく面白い。
    Meta社の”メタヴァーズ”から再脚光を浴びた作品であるが、新型コロナを経て一気に進展したデジタル時代と新権威主義の台頭の今だからこそ興味深く読める。ネオサイバーパンクの古典的名作としてSF好きの方はぜひ一度読んでみてもらいたい。

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    2022年12月31日
  • バスカヴィル家の犬

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    ミステリーとしての面白さと、ホラー小説のおどろおどろしさにホームズの魅力が詰まっていて、長編でありながらスラスラと読めた。

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    2022年12月03日