日暮雅通のレビュー一覧

  • 僧正殺人事件

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    エラリー•クイーンの作品から続いてヴァン・ダインの作品へ。100年ほど前の推理小説でも古さはそんなに感じない。この作品から読んでしまったので登場人物の今までの関係性は深く理解していなかったかも。犯人逮捕までなかなか進展せずに、ほぼ全ての人が犯人になり得る可能性を秘めたまま、ラストのラストで大どんでん返し!

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    2021年11月15日
  • 僧正殺人事件

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    ヴァン・ダインの代表作と呼ばれる作品。
    これから読まれる方はグリーン家殺人事件を先に読んでからの方がいいかも。
    見立て殺人はどちらかというと猟奇的な部分のみが目立ちがちだが、
    ヴァンスの心理的観点からの推理や、特徴的なキャラクター達も相まってよかった。

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    2021年09月12日
  • 僧正殺人事件

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    マザーグースの詩の内容通りに起こる連続殺人事件。怪しい人ばかりで容疑者だらけな感じから始まります。
    マザーグースってちょっと薄気味悪さを感じるトコロもあって、それと殺人事件とかナイスなタッグでした。

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    2021年08月16日
  • シャーロック・ホームズの思考術

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    ワトソン・システムとホームズ・システムという命名が秀逸な、マインドフルや論理的思考について解説した本。ホームズの事件のエピソードがちょいちょい出てくるので、飽きずに読めた。
    思い込みに陥らず、情報を集められるだけ集め、全ての可能性を吟味し、科学的・論理的に判断していく。簡単そうだけど、これがなかなか、なんだろうなあ

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    2021年06月27日
  • 指差す標識の事例 下

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    ネタバレ

    1663年、クロムウェルによる護国卿政後の王政復古時のイングランド、オックスフォードで大学教師が殺害された。その殺害に関する手記が綴られる。

    まず初めにヴェネツィア人医学生の手記が提示され、それに対する反論に近いものが第2(性格の悪い苦学生)、第3(教授であり偏屈な暗号解読者)、第4(歴史学者)の手記が出されていく。

    面白いのは各手記によって翻訳者が変わること。これにより手記それぞれに翻訳された文体がガラッと変わる。

    個人的にはミステリー部分よりも当時の社会風俗を楽しみながら読んだ。医術に占星術を絡めたり、ヴェネツィア人にとって味もマナーも最悪なイギリスの食事、土地の所有と相続の問題、権

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    2021年06月27日
  • 指差す標識の事例 下

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    ネタバレ

    解決編である4章は面白かった。ここだけで言えば星4つ。ただ、3章はつまらない。2人の人物の視点で、2章構成にした方が面白かったのではないだろうか?全体を通しても冗長で飽きてしまった。
    ただ、当時のイギリスの様子がわかったのは勉強になったし、何よりサラが報われて良かった。

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    2021年05月09日
  • 指差す標識の事例 上

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    ネタバレ

    翻訳物にありがちだが、登場人物が多く、特徴もさほどないので区別が難しかった。
    1章は悪くなかったが、2章は退屈だった。

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    2021年05月09日
  • カナリア殺人事件

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    ファイロ・ヴァンスシリーズ2作目。

    カナリアと呼ばれる女優が密室で殺されます。
    この時代独特の雰囲気とか、職業とか
    そんなのも面白くてサクサク読めます。

    ヴァンスの蘊蓄に慣れたのか、
    今回は少なかったからか、読みやすかった。

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    2021年02月26日
  • 指差す標識の事例 下

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    人物解説が後ろについているが、読み終わってから主要登場人物の多くが実在の人だと知ってびっくり。ボイルとレンくらいしか知らなかった。人物解説と時代背景は最初に読んでおけばよかった。
    同じ出来事を4人の視点で描き、前の著者の思い違いや嘘が次の手記によって覆されるのが楽しいし、同じ人物が別の視点から見るとまったく違う印象を受けるのも面白かった。しかし当時のイギリスの政治事情や宗教観に疎いこともあり、どうしても冗長に感じて読み通すのはかなりしんどかった。
    とりあえず最後まで読んでよかったけど、私には難しすぎたかも。

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    2021年02月19日
  • 指差す標識の事例 上

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    王政復古時代のイングランドを舞台にしたミステリというか歴史小説。
    ある毒殺事件を巡って4人の記述者が物語ってゆく。
    第1部では医学を学んだイタリア人の視点で事件が語られ、第2部では第1部に登場した別の人物の視点となる。二人ともあまり好感の持てるキャラクタではないのと、当時の政治事情が錯綜しているので、特に第2部はなかなか読み進めなかったが、第1部では隠されていた事実が明らかになっていくところは面白かった。
    ボイルの法則のボイル氏も登場して、当時の科学事情が描かれているのが興味深い。
    下巻でどんな展開を見せてくれるのか楽しみである。

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    2021年02月12日
  • ベンスン殺人事件

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    ファイロ・ヴァンスの初の事件。

    たくさんの容疑者を一つずつ潰していく
    様は痛快でした。実はコイツが!?と思うと
    違うんかーい、と潰されるw
    最初から犯人は分かっていた、の言葉通り
    彼の心理的に考える方法には成る程と
    面白く読めました。

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    2021年01月09日
  • 指差す標識の事例 上

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    ようやくという想いで上を読み終えた。コーラの手記は医薬の歴史の周辺状況も加わってなかなか面白かったが、「大いなる信頼」の語り手は枝葉末節しかも小難しくこねくり回し過ぎてついて行けず。何度も気を取り直して読み進めた。翻訳家の力❔東江さん、原文の直訳しすぎでは?下巻に期待。

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    2020年12月19日
  • 指差す標識の事例 上

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    コーラの手記のほうは理解できたけれど、プレスコット(東江さんの方)難しい。でもなぜ、東江せんせい…そっちの方が気になって。

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    2020年09月21日
  • ニューヨーク・タイムズを守った男

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    新聞社と当選前のトランプや政府との、報道の自由をめぐる法的な争いがこんな形でなされていた事はあまり知らなかった。
    憲法修正第1条の重要性がよくわかるエピソードが満載である。今のところ、報道の自由に関する重要性は、司法でも尊重されているようで、少し安心した。ただ、SNS上のデマを流す権利もあるわけで、受け取る側のリテラシーが問われる。

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    2020年09月06日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    「すべての条件のうちから、不可能なものだけ切りすててゆけば、あとに残ったものが、たとえどんなに信じがたくても、事実でなくちゃならないと、あれほどたびたびいってあるじゃないか」

    新一が蘭に話したセリフが出てきてかっこよさに痺れた。ストーリーも冒険活劇的で面白かった。ホームズの推理よりも犯人の過去の話の方が魅力的。四つの署名は賞金の山分けをしようとしてた4人のことなんだね。最序盤でホームズがコカインを注射してて、最後の場面で報酬もコカインを報酬にしてたのも印象的だった。

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    2020年08月31日
  • 都市と都市

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    うーん、なんでしょうか。舞台装置とか設定とかそこそこ面白いのですが、訳のせいなのか読みにくい。二つの都市に住む住民の不条理や歴史修正主義の愚かさとか、色んなものを内包してるのかもしれないが読みにくく、エンタメとして楽しめない。

    無駄に長い気もするし、犯罪の動機が全く弱く感じる。久しぶりのSFだったが、そろそろついてくのがきつい、

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    2020年07月20日
  • クラーケン(下)

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    ジャンルミックス作品の下巻。
    ファンタジーやホラーの要素が強め。
    なんでもありの破茶滅茶な娯楽作品でした。
    なんでもありすぎて、想像力が追いつかなかったような気もする。

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    2020年03月26日
  • カナリア殺人事件

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    ファイロ・ヴァンスシリーズ2作目。
    カナリアというあだ名の美人女優が密室で殺された。容疑者の4人の男にはそれぞれアリバイがあるという状況。1927年という古い作品なので、密室及びアリバイのトリックは当時としては驚嘆するものだったのだろうか。容疑者の性格を知るためにポーカーをするという手法も斬新。

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    2019年10月26日
  • ごきげんいかが、ワトスン博士 上

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    とりあえず上巻。
    この時代の、しかもイギリス人って設定上仕方ないんだろうけど、語り手がグダグダ言い訳ばかり言って事件から、当事者から距離を取ろうという事なかれ主義なので話が進まずちょっとゲンナリ。後、語り手が随分と自意識過剰。皆アイリーン観てるから、誰も君の音出しするだけのピアノなんて見てないって(笑)

    というわけでそこかしこに言及される差別意識も、当時のイギリス女性として当然の価値、という事で作者が意図的に表現しているんだろうけど。ちょっとネロ?ネルさんが鼻に着く感じ。アイリーンと夫は彼女を私たちの特別な友達、とか言うけどホンマかいな?と疑ってしまうなぁ。

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    2019年08月27日
  • 都市と都市

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    ヒューゴー賞をはじめ、さまざまな文学賞を受賞というカバーに記された紹介文とアーサー・C・クラークの「都市と星」のような世界を期待して手に取りました。

    なんて無理繰りなと呆れる設定が徐々に明かになり、無理を承知でストーリーを推し進めるのは圧巻。

    ややこしいからなのか、読んで途中で寝落ちすることしきり。

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    2019年08月21日