日暮雅通のレビュー一覧

  • 明日と明日

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    テロリストによる核攻撃により消滅した都市。
    亡き人の面影を求めてアーカイヴに「ログイン」する人々。

    「アドウェア」が人間の認知機能を(そして欲望をも)拡張し、凄惨な殺人事件までもがエンターテイメントとして消費される世界。

    ありうる、ありうることだ。
    感傷的で悪趣味で野蛮な近未来。
    ここに書かれていることの半分はもう既に起こっているのではないか?



    物語は伏線が収斂していく後半が消化不良でした。
    「そうでなければならない」必然性がなくて。

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    2016年01月07日
  • 明日と明日

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    ネタバレ

    ミステリでもあるので一応未読の方はご注意。






    細かい部分は面白かった。
    この世界のいわゆる「電脳」であるところの「アドウェア」をはじめ、拡張現実、虹彩決済システム、無人で人を運ぶタクシー、都市の記憶である「アーカイブ」などのテクノロジーの描かれ方、そしてGAPやアメリカンアパレルなど実在するファッションブランドやチェーンの飲食店、ミュージシャンやTV番組、SNSなどが作品の手触りをよりリアルにしている。わたしがいる今こことの地続き感。頻繁に出てくるHOHOSとかいうチョコレートロールは思わずGoogleで画像検索したり。

    でも正直、事件の真相に至っては「ああ、またこういうのか……」

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    2015年09月19日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

     今回はいわゆる密室殺人もの。手がかりは出されているが、それだけで読者も推理できるのだろうか。私は全然見当もつかないので、読み進めるだけだったのだが。「緋色の研究」と同様に、事件の背景も練りこまれていて、前半と後半で違った楽しみが味わえる。
     「シャーロック・ホームズの冒険」から読んでいたのでワトスンのロマンスの結末は予想できたが、めでたしでよかった。あの展開から当時の恋愛、結婚事情などが窺える。

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    2015年05月25日
  • マッキンゼー

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     先日、ダフ・マクドナルド 氏 による「マッキンゼー 世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密」を読み終えました。
     ちょっと前に「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」という歯応えのない本を読みました。とはいえ、「マッキンゼー」という響きは、少なくとも私ぐらいの世代には一種独特な感覚を生起させます。近年は、以前ほどコンサルティング・ファームが脚光を浴びているとは感じられませんが、やはり、未だに気になる業界ではあります。
     本書は、マッキンゼーOBやその関係者に対する膨大なインタビューを通して、コンサルティング・ファームの雄である「マッキンゼー」の成り立ちとその

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    2015年02月26日
  • 都市と都市

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    なんとなくの印象ですが最近(2000年以降?)ヒューゴー賞/世界幻想文学大賞/ローカス賞... あたりを同時受賞してるsfで 「すっごくよかった」というのがないような。
    この本も まあ すんごく面白かった 訳ではないですが 印象的な作品といえばいえるかもしれません。
    それ以下でも以上でもないかな。

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    2014年12月12日
  • 都市と都市

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    独創的な世界観は面白い。
    ストーリーとしては刑事モノ?動機も大したものではない。せっかくの世界観が活かし切れてないのが>_<

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    2014年11月02日
  • 都市と都市

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    SF賞総なめの作品ということ。また、初めて読む作家ということで楽しみにしていた作品。背景が大陸の情勢を反映、サスペンス仕立て、都市が見える見えないなどひとつのジャンルSFでないところは素晴らしいと思うが、もうひとつ盛り上がりがなかった、気持ち的に。違う作品を楽しみにしたい。

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    2014年09月20日
  • 都市と都市

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    設定はおもしろかったんだけど、その世界観に慣れるのに時間がかかる。最初の2,30ページはなかなか飲み込めなくて、けっこう読むの大変だった。
    また、和訳がちょっと微妙なのか、ちょいちょい会話とか意味がとりづらいとこがあるような気がする。。

    でも、都市っていうものに焦点を当てるっていうとこが独特ですごくおもしろいとは思う。

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    2014年06月23日
  • マッキンゼー

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    マッキンゼーの歴史がよく分かった。知識を売り物にするという究極難解なことを生業としつつ、経営者の代理やエクスキューズとしての役割も事実多いことも分かった。訳は(というか原書?)少し読みにくい。Aということを言っている流れの中で急に反対の内容であるBが出てきて、そのトピックを入れたかったのは分かるけど流れ悪くてどっちの立場で話してたいのか分からん、て感じになってるところが結構あった。

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    2014年06月20日
  • 都市と都市

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    SFとしては物足りない。ミステリーもソコソコ。何がそんなに面白いのか?
    単一民族、島国で差別に鈍感な日本人には実感としてわからないかも。
    モザイク状に空間が重なりあった異民族・異文化の2つの都市。都市の境界線は超法規的な監視組織に常に見張られており、お互いに見て見ぬ振りを続け、衝突を避け均衡を保っている。
    このSF設定は多民族国家、侵略された歴史を持つ国の現実をシュールに描写したもの。
    混じり合っているのに、決して融和することがない人々の哀しみです。
    寓意ではないそうですが、それでも滲みでてしまうものですね。

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    2014年05月25日
  • マッキンゼー

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    読者が知りたい「秘密」は「Mckはどのような提案をして『ザ・ファーム』となり得たか」。その肝心の部分にはほとんど触れられていない。かろうじて第6章と第9章に申し訳程度に公開情報を肉付けした内容が掲載されている。

    McK盛衰の歴史を辿る本としては悪くない。全体的にはMcKを賞賛しているが一応の批判もある。しかし、原文のせいか翻訳のせいか文章が回りくどく分かり難い。類書の『ブラックストーン』『ゴールドマンサックス』と比べると見劣りする感は否めない。

    話は逸れるが大前研一がトム・ピーターズやハーブ・ヘンツラーと並び称されている。著書「企業参謀」の迫力は凄いものがあったが、現役当時の切れ味の鋭さを

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    2014年04月08日
  • マッキンゼー

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    マッキンゼーの歴史を書いたもの。
    面白いが、現在を知りたい場合には物足りないかも。

    ハーバードを卒業したばかりの新人をクライアントのCEOにぶつけて、金をもらって教育する、というのは普通の会社でもやっていることで、なんとなく親近感。
    というのは嘘で、むしろ企業倫理に反すると思っていただけに、マッキンゼーにたいする情緒的な評価も一気に下がった。

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    2014年03月07日
  • マッキンゼー

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    科学的なアプローチを現実的に経営に取り入れ、仮説とデータ、証拠を用いる手法でビジネスの問題を解決した最初のコンサルティングファーム。

    アメリカの成長、躍進の影にマッキンゼーあり。

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    2014年11月01日
  • マッキンゼー

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    マッキンゼー、いやコンサルタントという職業の歴史。アメリカの経済史とともにリーマンショックまでつながる大企業化というゴールドマンと同じような歴史が興味深い

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    2014年01月03日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    シャーロック・ホームズシリーズ最後の短編。

    ワトスンくんの小説風に脚色したものだけでなく、三人称での視点やホームズの視点でのお話もある。正直、ホームズ視点のお話はホームズ自身も認めているように小説的でないが、こういうスパイスを入れることでワトスンくんの手柄がどれほどのものかがよく分かる。

    これでホームズシリーズを全部読見終えたのだが、これでホームズやワトスンとお別れになるのはとても寂しい。
    関連本もたくさんあるみたいなのでいつか読んでみようと思う。

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    2013年11月24日
  • クラーケン(下)

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    このお話は、メタファ(隠喩)が現実になる物語なのですね。あらゆるカルトのメタファが喧嘩しながら現実化・裏返しになるだけで、ストーリーがつむげる。しかも、SFっぽい非現実的な事態についての「科学的解説」は不要(笑)しかも、もとはメタファなんだから、現実化したイメージは強烈。個人的には、Queen のJazz の曲が使われてたことに高まった。ワティがお気に入りのカーク人形も。でも、このお話のロンドンの街はきちゃないな~。

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    2013年10月20日
  • クラーケン(上)

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    典型的な表紙買い・タイトル買い。マイブームのダイオウイカさんの勢いで衝動買いしたら、ウィンダムの「海竜めざめる」でも「海底二万里」でもあなかった。クボデラさんの名前はちらっと登場。舞台はひたすらロンドン。カルトパンクとでもいうのでしょうか。これだけ異形のモノが詰め込まれてて、道を切開すると、臓物が脈打っているロンドンって、なんだかあとをひく魅力がある。なんといっても、ストライキを起こしている使い魔の親玉のワティがかわいい。女刑事コリングスウッド、ひっぱたきたくなるほど憎たらしい魅力がある女性は久しぶり。

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    2013年10月20日
  • クラーケン(下)

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    読みづらいが、舞台設定は面白いと思う。
    読んでいる期間は飲み屋などでイカを見るたびにこの話のことを思い出してしまった。

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    2013年10月19日
  • マッキンゼー

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    ネタバレ

    最初のコンサルタントとしての韓非。p11

    ある記者はこう呼んだ「ビジネスの哲人たちの特殊部隊(SWAT)」p12

    1966年には、求人を口実に『タイム』に広告を出した。ある広告の見出しには、「マッキンゼーで成功するために必要なことは?」とある。答えは、「複雑な問題を解決する想像力をともなう、一流の教育で磨かれた知力。自信と表現する技術、可能性を引き出すことにつながるほかの人々に対する感受性。そしてもちろん、立派な人格とすぐれた基準」だった。p57

    マッキンゼーは革新的なアイデアで称賛されているのではなく、複数の仮説が厳しい現実のなかで生き残るかどうかを試すという、体系的なアプローチで称賛

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    2013年12月21日
  • クラーケン(下)

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    ミエヴィルの書いたトーチウッド+ハリー・ポッター??疾走感、おもちゃ箱感、ちょっとペルディード・ステーションがエンタメ感増で楽しく、という感じ。ある程度オカルトやSFの読書してないと楽しくないかもしれない。
    そして、日本語訳はこれダメです。原文のがいいです、絶対。翻訳したら余計わかりづらいって。。。

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    2013年09月11日