日暮雅通のレビュー一覧

  • クラーケン(下)

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    このお話は、メタファ(隠喩)が現実になる物語なのですね。あらゆるカルトのメタファが喧嘩しながら現実化・裏返しになるだけで、ストーリーがつむげる。しかも、SFっぽい非現実的な事態についての「科学的解説」は不要(笑)しかも、もとはメタファなんだから、現実化したイメージは強烈。個人的には、Queen のJazz の曲が使われてたことに高まった。ワティがお気に入りのカーク人形も。でも、このお話のロンドンの街はきちゃないな~。

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    2013年10月20日
  • クラーケン(上)

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    典型的な表紙買い・タイトル買い。マイブームのダイオウイカさんの勢いで衝動買いしたら、ウィンダムの「海竜めざめる」でも「海底二万里」でもあなかった。クボデラさんの名前はちらっと登場。舞台はひたすらロンドン。カルトパンクとでもいうのでしょうか。これだけ異形のモノが詰め込まれてて、道を切開すると、臓物が脈打っているロンドンって、なんだかあとをひく魅力がある。なんといっても、ストライキを起こしている使い魔の親玉のワティがかわいい。女刑事コリングスウッド、ひっぱたきたくなるほど憎たらしい魅力がある女性は久しぶり。

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    2013年10月20日
  • クラーケン(下)

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    読みづらいが、舞台設定は面白いと思う。
    読んでいる期間は飲み屋などでイカを見るたびにこの話のことを思い出してしまった。

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    2013年10月19日
  • マッキンゼー

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    ネタバレ

    最初のコンサルタントとしての韓非。p11

    ある記者はこう呼んだ「ビジネスの哲人たちの特殊部隊(SWAT)」p12

    1966年には、求人を口実に『タイム』に広告を出した。ある広告の見出しには、「マッキンゼーで成功するために必要なことは?」とある。答えは、「複雑な問題を解決する想像力をともなう、一流の教育で磨かれた知力。自信と表現する技術、可能性を引き出すことにつながるほかの人々に対する感受性。そしてもちろん、立派な人格とすぐれた基準」だった。p57

    マッキンゼーは革新的なアイデアで称賛されているのではなく、複数の仮説が厳しい現実のなかで生き残るかどうかを試すという、体系的なアプローチで称賛

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    2013年12月21日
  • クラーケン(下)

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    ミエヴィルの書いたトーチウッド+ハリー・ポッター??疾走感、おもちゃ箱感、ちょっとペルディード・ステーションがエンタメ感増で楽しく、という感じ。ある程度オカルトやSFの読書してないと楽しくないかもしれない。
    そして、日本語訳はこれダメです。原文のがいいです、絶対。翻訳したら余計わかりづらいって。。。

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    2013年09月11日
  • クラーケン(上)

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    読み始めはやめようと思った。現代詩の様な突飛な会話の構成と、遠慮容赦の無い、オカルト存在の機銃掃射。だが、読み進めて行く内にそれが癖になって行く、末節に拘らず読み流して行く感じで、いつの間にか、取り込まれてしまった!下巻が楽しみ、どうか裏切らないで…

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    2013年08月25日
  • 恐怖の谷

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    鉄アレイの存在と、その意義。日常でも、思い込みから視野を狭め、人の意見や大事な情報から目を背けていることがあるなと反省。

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    2013年08月18日
  • クラーケン(下)

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    悪くはないけどそんなによくもない
    妙にコミカルな掛け合いとか言い回しで間延びしてる感がある
    あと誤植が何箇所かあった

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    2013年08月03日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    精彩を欠くことが多いように感じられるこの巻のホームズ。とはいえ、三人称視点の「マザリンの宝石」やホームズ視点の「白面の兵士」「ライオンのたてがみ」、そしてワトスンとの強い友情を感じられる「三人ガリデブ」のように見逃せないエピソードも。

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    2013年05月02日
  • ベンスン殺人事件

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    ヴァン・ダインのデビュー作の新訳。久しぶりに読んだのですっかり内容忘れてたからとっても新鮮に楽しめました。
    ヴァンスが作中繰り広げる芸術蘊蓄が少なめな印象を受けたのは、第一作目だからかな。原注、訳注も入ってて良かったです。

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    2013年04月10日
  • サヴォイ・カクテルブック

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    ――――――――――――――――――――――――――――――
    「カクテルをシェークするときは、きちんとシェークすること!演出の手腕はこれで決まりますし、氷をシェーカーの端から端まで動かさなければ、カクテルは目覚めません。これをしなかったらインチキですよ、きまりを守っていないんですから」ⅷ
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    4.シェーカーは、できるだけしっかりと振ること。ただ揺さぶるだけではいけない。カクテルを眠らせるのではなく、目覚めさせるのだから!

    6.かつてハリー・クラドックは、カクテルの最良の飲み方を訊かれて、こう答えた。「さっさと飲むこと。カクテルがあなた

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    2013年04月05日
  • ベンスン殺人事件

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    ヴァン・ダインと言えば、四半世紀も前の高校時代に、やはり創元推理文庫の従来訳版で「グリーン家」「僧正」「カブト虫」「ケンネル」「カシノ」などを読んでいたものの、デビュー作である本書は初めてでした。

    タイトルが示すとおり、証券会社の経営者であるベンスンが自宅で射殺されているとの通報からお話は幕を開けます。
    そこからヴァンスが真犯人を指摘して犯人逮捕にいたるまでの、ほぼ一週間の出来事が語られます。
    連続して事件が起きるわけでもなく、どちらかと言えば地味なストーリーというのが、読後の印象です。
    とはいえ、決して退屈という意味ではありません。

    探偵役であるファイロ・ヴァンスは、伯母の遺産を相続し悠

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    2013年03月12日
  • ベンスン殺人事件

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     本書ですが、探偵役のファイロ・ヴァンスの性格とその推理方法がとても個性的で結構楽しめました。ヴァンスは、普通なら最有力の手掛かりと考える物的証拠や状況証拠を危険なものとして退け、唯一本当の手掛かりになるのは心理的なもの、として、現在でいうところの犯罪プロファイリングに近い手法を捜査に用いています。ただ、印象としては、犯罪の心理的要因に頼ったヴァンスの推理方法……こちらも少々危なっかしい気がするのですが(^_^;)
     もっとも、犯人当てのゲームとしては不十分かもしれませんが、物的証拠、状況証拠だけをもとにした推理をヴァンスがことごとく覆し、それがいかに危険な手法であるかを説明していくところなど

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    2013年03月07日
  • ジェイクをさがして

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    短編集は身がしまっていて好き。長編は丁寧に作られてるから好き。中編はしまりも丁寧さも曖昧であんまり得意じゃない。
    というわけで力作っぽい鏡は楽しめなかった。使い魔とかある医学百科事典の~とか表題作とかは好きだな。表題作は余韻のための作品で面白かった。合う合わないがすごいはっきりしてしまう作品集。

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    2012年10月03日
  • ペルディード・ストリート・ステーション 下

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    面白かったので,比較的一気に読み切ったのですが,元々何でもありのストーリだった為,だんだんストーリーも滅茶苦茶になって行っている感じが・・・。

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    2012年10月03日
  • バスカヴィル家の犬

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    敬愛するホームズだけに、評価は少し辛めで。

    面白かったが、ミステリを期待して読んでしまったので、やや拍子抜けしてしまった。
    冒険もの、と割り切ったほうがきっと楽しめるだろう。なんといっても、ワトスンが探偵を出し抜く程に活躍するのだから(謎は解けなかったけど)

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    2012年08月25日
  • 恐怖の谷

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     ホームズのところに持ち込まれた謎の暗号。そこに示し合わせたように、暗号に書かれた男が惨殺された知らせがもたらされる。
     頭部をショットガンで打ち抜かれた被害者。そばに落ちていた「V.V.」と書かれた文字。抜き取られた結婚指輪。跳ね橋があがっており密室だった屋敷。
     ホームズはワトスンを伴い現場へと駆け付け、この難解な事件へ挑む。

     海外の作品は人の名前がまったく頭に入らなくて苦労する……特に本作は色んな名前が飛び交うので、ストーリー云々よりもそこで躓いてしまった。
     しかしそれをぐっと飲み込み読み進めると、思いもしなかった展開に中盤からはページをめくる手が止まらなかった!

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    2012年07月01日
  • ペルディード・ストリート・ステーション 下

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    ネタバレ

    という訳で、後篇です。
    いやはや、夢食いモスラに哲学しすぎる巨大タランチュラ、
    おまけにスカイネット的ジャンク製AIと来ましたか。

    スチームパンクと言えば蒸気機関と機械仕掛けの狭間で自我が芽生える、
    というのはお馴染みですが、その特異な精神の在り方がが
    ヴァンパイアすら吸い殺す精神を食べる系のクリーチャーの天敵、というのは何とも。
    人工知能VS超常現象クリーチャー、その狭間で人は、街は?
    的な展開で今後も続いて行くような気がします。行けばいいな(願望)
    このボリュームでパート1ってのも贅沢な話で。読むの結構かかったよ。

    鳥人ヤガレクがどうにも「ウォッチメン」のロールシャッハさんとダブって見

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    2012年06月24日
  • ペルディード・ストリート・ステーション 上

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    「都市と都市」で色んな人の魂をかっさらったチャイナ・ミエヴィルの本邦最新文庫作。
    どちらかと言うとこちらの作品のほうが古く、またシリーズ化もしているのですね。

    特筆すべきは何といっても世界観でしょう。
    いきなり都市の地図。
    そして始まる固有地名連発のモノローグ。
    入り乱れる種族・文化圏とギミック。
    これは・・・ハイファンタジーに入れるべきなのか?という気もしますが、
    スチームパンクとファンタジー要素は相性がいい、ということで。

    上巻は「どうよ、この世界観」的な描写が延々続いて話が進まないので、
    こういうの美味しく頂けない人は挫折しやすいかも。
    まぁ、途中からジェットコースターなんですけどね

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    2012年06月24日
  • ジェイクをさがして

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    ネタバレ

    なんで買ったのかよく覚えていない

    短編集としては可もなく不可もなくといった感じ
    意外にホラーっぽいのが多かった

    設定やコンセプトが面白いものはいくつかあるけど、わかりにくい。
    わかりやすいものはホラーっぽいもの

    読み終わってからも、なんで買ったのかな?と思った

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    2012年06月03日