日暮雅通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とりあえず上巻。
この時代の、しかもイギリス人って設定上仕方ないんだろうけど、語り手がグダグダ言い訳ばかり言って事件から、当事者から距離を取ろうという事なかれ主義なので話が進まずちょっとゲンナリ。後、語り手が随分と自意識過剰。皆アイリーン観てるから、誰も君の音出しするだけのピアノなんて見てないって(笑)
というわけでそこかしこに言及される差別意識も、当時のイギリス女性として当然の価値、という事で作者が意図的に表現しているんだろうけど。ちょっとネロ?ネルさんが鼻に着く感じ。アイリーンと夫は彼女を私たちの特別な友達、とか言うけどホンマかいな?と疑ってしまうなぁ。 -
Posted by ブクログ
ミステリー黎明期の作品で、ファイロ・ヴァンスのデビュー作であり、良く言えば手堅い内容、悪く言えば地味で古めかしい。犯人の身長を推定する手法、ある人物の自白の嘘を見抜く尋問、アリバイトリックの方法の指摘などがあるのだが、いずれも地味で、この部分が特に秀逸と言えるようなものはない。
状況証拠を重んじず、犯罪の心理的要因を重視するヴァンスの捜査哲学。地方検事マーカムが状況証拠から犯人と見なした人物を次々と否定していき、さらにそれ以外の人物を2人犯人に指名した直後に却下して、マーカムを翻弄する。ヴァンスの推理は、理詰めで犯人を1人に絞るものでなく、最後は犯人の部屋に無断で立ち入って、物的証拠を見つけるというもの。
印象的なのは、ヴァンスのマーカムに対する辛辣で横柄な物言い。メルカトル鮎を思い出し、昔からこういった性格の人物が探偵役だったのだなあと再認識した。