日暮雅通のレビュー一覧
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とりあえず上巻。
この時代の、しかもイギリス人って設定上仕方ないんだろうけど、語り手がグダグダ言い訳ばかり言って事件から、当事者から距離を取ろうという事なかれ主義なので話が進まずちょっとゲンナリ。後、語り手が随分と自意識過剰。皆アイリーン観てるから、誰も君の音出しするだけのピアノなんて見てないって(笑)
というわけでそこかしこに言及される差別意識も、当時のイギリス女性として当然の価値、という事で作者が意図的に表現しているんだろうけど。ちょっとネロ?ネルさんが鼻に着く感じ。アイリーンと夫は彼女を私たちの特別な友達、とか言うけどホンマかいな?と疑ってしまうなぁ。 -
Posted by ブクログ
ミステリー黎明期の作品で、ファイロ・ヴァンスのデビュー作であり、良く言えば手堅い内容、悪く言えば地味で古めかしい。犯人の身長を推定する手法、ある人物の自白の嘘を見抜く尋問、アリバイトリックの方法の指摘などがあるのだが、いずれも地味で、この部分が特に秀逸と言えるようなものはない。
状況証拠を重んじず、犯罪の心理的要因を重視するヴァンスの捜査哲学。地方検事マーカムが状況証拠から犯人と見なした人物を次々と否定していき、さらにそれ以外の人物を2人犯人に指名した直後に却下して、マーカムを翻弄する。ヴァンスの推理は、理詰めで犯人を1人に絞るものでなく、最後は犯人の部屋に無断で立ち入って、物的証拠を見つけるというもの。
印象的なのは、ヴァンスのマーカムに対する辛辣で横柄な物言い。メルカトル鮎を思い出し、昔からこういった性格の人物が探偵役だったのだなあと再認識した。 -
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「マッキンゼーとは一体どんな会社なのか?」
この疑問から手にとった本です。
この本では、マッキンゼーの生い立ちから変遷、問題点と課題を書かれたノンフィクションの本です。
マッキンゼーがいかにして巨大で影響力のある組織になったのか時系列的に書かれているので、アメリカの経済史も理解できる本になっています。
マッキンゼーと言えば、「アップ オア アウト(昇給するか出ていくか)」が有名です。
ただ、会社を辞めた後も、マッキンゼー出身者は、「アラムナイ(同窓生)」という組織で繋がっており、辞めた後も「マッキンゼー」として各業界に影響を与え続けている事に「マッキンゼー」繁栄の理由を感じました。
「リーダーシップとは人々を従わせることだが、従わせる前に、進む方向を選ぶ必要がある。このようなサービスには常に需要があり、それこそがまさにマッキンゼーが提供しているものなのだ。(p.388)」
相談相手の欲しいトップのCEOにとってたとえ高額な支払いが必要でも頼りたくなるのがマッキンゼーなのでしょう。
知らない世界を垣間見れた気がして大変興味深い本でした。オススメです。 -
Posted by ブクログ
あらゆる映像が記録され、任意の場所の特定の時間のシーンをAR(拡張現実)で何回も体験できる世界。ピッツバーグが自爆テロで木端微塵に破壊された。妻をそこで亡くした主人公のドミニクは10年が経過したものの、過去の世界にARで浸っている。その背景の中、殺人事件に巻き込まれ、ARの世界で犯人探しをする。昨今はARやVRがもてはやされているが、果たしてこれらは人を幸せにするのだろうかと疑問に思う。本作品はフィクションであるが、法が整備されれば今でも実現できる世界のように思える。体内に機械を埋め込むのは今すぐというわけにはいかないだろうけど、スマートフォンなど代替機器はあるので、似たようなものは実現可能だ。そう考えると技術が必ずしも人を幸せにするとは限らず、ディストピアの実現に向けて我々は日々努力をしているのかと思うと滑稽でさえある。本書はエンターテイメント作品としては面白い。映画でも観たいくらいだ。純粋にフィクションとして捉えられないのが怖い。随所に出てくる実在の企業名などもリアリティを添えるので、余計に余計な事を想像してしまう。