日暮雅通のレビュー一覧

  • 恐怖の谷

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    ネタバレ

    この「新訳シャーロック・ホームズ全集」、
    読み進むほどに訳者の日暮雅通氏が好きになる。

    恐怖の谷、なんつっても2部のどんでん返しがか~~っこいい。
    そしてエピローグが悲しい。

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    2012年01月19日
  • おやすみなさい、ホームズさん 上

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    ホームズのパスティーシュの一種というか。
    スピンオフ。

    アイリーン・アドラーは生きている?
    ホームズが尊敬するただ一人の女性。
    アイリーンの実像は?

    ある女性が、若い頃のアイリーンに出会って、行動を共にするという話。
    ホームズとワトソンの会話のシーンと交互に展開。

    ペネロペ(ネル)・ハクスリーは牧師の娘。
    父亡き後生活に困り、ロンドンをさまよっている所をアイリーンに助けられる。
    アイリーンは売り出し中のオペラ歌手。
    大胆な性格で、収入を補うために、探偵のような仕事も引き受けていた。
    ティファニー社の社長の依頼で、行方不明の宝石を追うことになる。
    真面目なネルは時に戸惑いながらも、互いに助け合う。
    タイプライターが出来たばかりという時代。
    ネルはタイピストとして仕事をするようになる。
    アイリーンの調査に絡んで知っていた弁護士の仕事をして、次第に認め合う。

    ボヘミアに行ったアイリーンからすぐ来てくれという手紙が来て、ボヘミアに渡る。
    国民劇場のプリマドンナとして活躍していたアイリーン。
    王子に求愛されていたが結婚でなければ応じないつもり。
    小さな国だが、王位継承者との結婚は難しかった。
    愛人になるよう求められて国を脱出し…

    作者はアイリーン・アドラーがすごく好きで、決して身を売っていたわけでも王子を脅迫したわけでもないと、その名誉回復をしたいという意図も見えますね。
    かなり大胆できわどいこともやってのける女性ではあるんだけど。

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    2012年02月12日
  • おやすみなさい、ホームズさん 下

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    アイリーンが颯爽としてとても魅力的。
    そういえば、アイリーンとホームズが結ばれるっているパスティーシュもあったよなーと思い出した。まあ、今回ホームズさんは脇の脇くらいの扱いですけどね。

    それにしても、アイリーンはボヘミア王子の求婚をうけていたけれども愛人ではなかったのよ、っていう弁明(?)はちょっと強引に彼女を淑女化してる気がしてつまらないかもね。まあ、時代を考えれば女優=高級娼婦的なこともあるので、そこを否定したかったんでしょうが。
    とりあえず、次作が出たことに気がついたら読むと思う。

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    2012年01月14日
  • 恐怖の谷

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    シャーロックホームズ最後の長編。
    教授の手下からの手紙を推理していく件がいつも通り。
    第二部は異色の手記で主役がホームズで無い分、展開を楽しめます。

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    2011年10月02日
  • 新・思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー―その歴史と未来

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    各章の記述は密度が濃いが、新版になって、オチが見えなくなってしまっているのが、本当に惜しい。初版の1985年当時の本としては、知性をアーグメント(拡張)する機械としてのコンピュータという切り口で成功を収めている。しかし、その後の20年の進歩、とりわけインターネット+ケータイの日常化に見られる今を切り取り、未来のビジョンをあぶり出すことには成功していない。

    以上、辛口に書いたが、旧版の部分は科学読み物としては大変に骨太で読み応えがある。丹念に原著と関係者に取材しているため、新たな発見も多い。

    以下、気になった記述。
    ・ファンタジー増幅器、知的ツールキット、相互交流可能な電子コミュニティという道具。
    ・重要な課題は、機器がどこまで賢くなれるかを考えるよりも、私たちの想像力次第でどのようにも変わる、こうしたマシンとの関わりを考えていくことだろう。
    ・2種類のモチベーション:1.複雑な計算をやらせる 2.人間の推論の本質を記号のかたちで捉える
    ・リックライダーの発見:考えるための時間の85%が事前準備に使われていた
    ・本当に難しいのは、新しい作業や思考の方法に、人間の方がどう馴染んでいくかということ。
    ・コンピュータ支援によるコミュニティを作り出して、知性ばかりでなく、コミュニケーションを増強することも出来るようになる。
    ・オーグメンテーション・システムを学ぶことに抵抗を示した人間は、いったんそれを受け入れてしまうと、今度はそれを手放すことにも同じように抵抗する。
    ・1968年『通信装置としてのコンピュータ』(4つの特徴。1.オンラインによって相互交流のための相手を関心から選べる。2.コミュニケーションがより効果的になる。3.反応が早い、ユーザを補完する。3.より混みいったメディアで提示できる。4.チャンスの増大)
    ・コミュニケーションの過程とは、心のモデルの外面化の過程である。話し言葉、文字、数字、印刷物などはどれも、モデルを外面化し、他者の同意を得るための人間の能力を大きく進歩させた。
    ・道具づくりには二つのやり方がある。一つはヴァイオリンのようなもの。もう一つは鉛筆のようなもの:アラン・ケイ
    ・コンピュータに実行可能なシミュレーションを制約するのは、人間の想像力の限界だけである。
    ・ゲームは過程、ワープロは結果をユーザは求めている。
    ・レトリックが生まれたのは、印刷技術が現れてから150年後のことだった。
    ・ネットとウェブは全く異なるレベルの存在。

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    2012年04月16日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    久しぶりにホームズを拝読。「三人のガリデブ」がシリーズ中かなり好きなので楽しめました。あと「這う男」がホラーテイストがあり面白かったです。

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    2010年11月16日
  • ジェイクをさがして

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    異世界の一情景すっぽり切り取ったような作品集。
    だから、オチがないものが多い。
    ドタバタ風の寓話『あの季節がやってきた』が一番読みやすいか。

    ただし、あの異様な世界にはまると、どっぷりとはまり込んで抜けられません。

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    2010年10月09日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    王冠のダイヤモンドが盗まれ、首相みずからがホームズのもとを訪ねる「マザリンの宝石」赤ん坊の血を吸う(?)母親を相手にする「サセックスの吸血鬼」若い女性に恋をした老教授の不思議な行動に端を発する「這う男」など12編。
    発表はみなドイル晩年のものだが、「ライオンのたてがみ」以外、事件はすべてホームズの引退前(1903年以前)に起きている。

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    2009年10月04日
  • ダイヤモンド・エイジ 上

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    「クリプトノミコン」読後すぐに手をつけた本。
    教育の大切さと限界が作者の作品作りのテーマなのだろうか。
    虐待の場面が痛くて読み進めるのが辛く、下巻は未読。

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    2009年10月04日
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

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    それなりの読み応えはあったがなんかかなり雰囲気変わったなという印象。
    ホームズも普通の正義感ある良い人で癖が薄くなった。

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    2026年09月17日
  • カナリア殺人事件

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    ネタバレ

    『十角館の殺人』に登場する推理小説研究会のメンバー:ポウ、カー、エラリイ、ヴァン、アガサ、オルツィ、ルルウの作品を読もうシリーズ第二弾。
    素人探偵ファイロ・ヴァンスが、物理的な証拠よりも心理を優先して犯人を特定していく。物理的な事実と心理的な事実が衝突するとき、間違っているのは物質的な事実の方なんだそうだ。心理的証拠を探る作業は、今ではプロファイリングと呼ばれているものだろう。結局どちらも必要かもしれないが、物理的証拠がなければ法的には裁けない。でも本作は、紐と蓄音器のトリックがさっさと見つかっていれば難なく解決していた訳で、ポーカーを通じて容疑者の心理・性格を垣間見ようとする場面は出番なしだったと思われるのであったよ。

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    2026年08月16日
  • グリーン家殺人事件

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    読みやすくて面白くはあるんだけど小説というより文字の羅列感があった。
    事件のみに焦点を当てているせいか人間関係の機微な情景が見えにくく、魅力的な人物がいない。
    (ヴァンの手記という設定なので仕方なくはあるが)またトリックがアンフェアな気がしなくもない。

    ヴァンス探偵の哲学的、数学的な推理が映えるビショップのが好きだったかなあ。

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    2026年04月29日
  • シャーロック・ホームズとシャドウェルの影

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    クトゥルフ神話はちゃんと知らないけど 
    オカルト感ある雰囲気のホームズ作品という
    感じでした。
    ミステリーや推理があまり出てこないのは
    ホームズ作品好きとしては少しがっかりですが
    ホームズとワトソンのかけあいが少しでも
    見られるのは嬉しいな。

    ワトソンが書いてきたホームズ作品には
    実は裏があって…という冒頭の導入は
    ワクワクしました。
    神や怪物のようなものと遭遇しても
    冷静さを見失わないホームズに流石だなと
    思いました。
    あと、この作品のホームズは
    まだ若い年齢だったのでリスクを考えず
    行動するシーンなどは少し新鮮でした。

    欲を言えばもう少しミステリー味も
    欲しかったのとワトソンとの絡みが
    物足りなかったかな…

    それでもこうした形でもまたホームズとワトソンの
    物語に触れられてよかったです。

    オカルトや神話が好きな人に
    この作品はおすすめです。
    あと物語後半のアクションシーンも
    熱くてよかったです!

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    2026年03月27日
  • グリーン家殺人事件

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    ミステリーの古典的作品らしく、100年前くらいの作品だが、とてもおもしろく読めた。犯人が冷静で知的なのも好みだし、探偵の人柄も好感が持てた。

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    2026年03月17日
  • シャーロック・ホームズとハイゲイトの恐怖 下

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    ネタバレ

    探偵×クトゥルー神話最新作。
    とにかく「The Woman」が最強すぎる…正典ネタが盛り沢山で、複数の物語をよくぞここまで関連付けたなぁという印象。
    キャラ改変と助長さが本当にもったいない…

    私はグラナダ版ホームズが好きなので、ホームズが「僕が推測するに」と言うたびにジェレミ-ホームズが「I never guess」と主張してくるし、ワトスンの「助手」表現に「相棒です」と思い。グラナダ版のジョンスンとキティの関係が最高なので、2人の描写は正直受け入れられなかった。

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    2026年03月04日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    仮想空間でアクションするだけの話しかと思ったら非常にわかりにくい。上巻だけではライブラリアンとの会話はほとんど意味わかりませんでした。

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    2026年02月26日
  • ダイヤモンド・エイジ 下

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    上巻を読んでいれば慣れてはくるものの世界観が独特。

    一部伏線回収みたいなことは行われるものの、ネルの同級生とかはさらっと流されてしまうことも多かった。

    面白くはあるのだけど、SFというよりファンタジー小説みたいな感じで、対象年齢低めなのかなと思ったりもする。
    しかし、意外とグロテスクな描写もあるのでなんとも言えない。

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    2026年02月19日
  • ダイヤモンド・エイジ 上

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    ピーター・ティールきっかけで知った書籍。

    SFに興味が出てきたので読んでみたが、SFというよりも少女の成長と冒険物語といった感じで求めていたものとは違った。
    世界観が独特なので上巻は特に読み進めるのが難しかった。
    今の生成AIと絡めて考えてみると中々面白いかもしれない。

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    2026年02月19日
  • カナリア殺人事件

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    ネタバレ

    途中まで面白く読んでいたが、鍵施錠と犯行タイミングずらしのトリックがあまりにも単純というか捻りがない感じだった。スキールが殺されるとか犯人が自殺するとか、所々流れが想像できる(かつその通り進む)展開だった部分もあった。
    いくら犯人が自白したからといって、マーカムのためを思えば目の前で自殺されるのは阻止するべきだったんではないかと結末にもモヤモヤが残った。
    ただ、前作でヴァンスが犯罪の性質から心理的に犯人を当てるというのは人柄を知らない人物だったらどうするのか?と思っていた部分が本作で描写されていて良かった。ポーカーでそこまで分かるのか?というのはともかくヴァンスならではの迫り方が独特で面白かった。

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    2026年02月06日
  • シャーロック・ホームズの思考術

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    シャーロック・ホームズを題材とし、人間の思考について解説する。ホームズ系の本というよりは、ホームズをフレーバーにして、心理的な現象を説明しようとした本であり、内容はやや小難しい。うまく頭に収めようとすると、何度も読み直す必要があると感じた。

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    2025年12月25日