日暮雅通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クトゥルフ神話はちゃんと知らないけど
オカルト感ある雰囲気のホームズ作品という
感じでした。
ミステリーや推理があまり出てこないのは
ホームズ作品好きとしては少しがっかりですが
ホームズとワトソンのかけあいが少しでも
見られるのは嬉しいな。
ワトソンが書いてきたホームズ作品には
実は裏があって…という冒頭の導入は
ワクワクしました。
神や怪物のようなものと遭遇しても
冷静さを見失わないホームズに流石だなと
思いました。
あと、この作品のホームズは
まだ若い年齢だったのでリスクを考えず
行動するシーンなどは少し新鮮でした。
欲を言えばもう少しミステリー味も
欲しかったのとワトソンとの絡みが -
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Posted by ブクログ
ネタバレ途中まで面白く読んでいたが、鍵施錠と犯行タイミングずらしのトリックがあまりにも単純というか捻りがない感じだった。スキールが殺されるとか犯人が自殺するとか、所々流れが想像できる(かつその通り進む)展開だった部分もあった。
いくら犯人が自白したからといって、マーカムのためを思えば目の前で自殺されるのは阻止するべきだったんではないかと結末にもモヤモヤが残った。
ただ、前作でヴァンスが犯罪の性質から心理的に犯人を当てるというのは人柄を知らない人物だったらどうするのか?と思っていた部分が本作で描写されていて良かった。ポーカーでそこまで分かるのか?というのはともかくヴァンスならではの迫り方が独特で面白かっ -
Posted by ブクログ
綿密に計画された犯罪は個の心理から構築される唯一無二の芸術品…心理の追跡は物的証拠や状況証拠よりも尊い…
なんと心理探偵は1926年に既に誕生していたのか。ポアロが心理云々を重視するようになったのは確か中期あたりから(?)だし、ロジャー・シェリンガムとはどっちが先なのだろう。
黄金時代の幕開けと称されているが、幕開けから既にこんなに皮肉られまくってるのジャンルとして煮詰まりすぎだろう。やや弱めの多重解決要素まであるし。今や英国のバークリーと共に米国では忘れ去られた悲しき作家らしいが、いまだに本格が根強い孤高の島国ではいつまでも読まれ続けられるのではないか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「見立て殺人」の始祖的作品ということで読んだ。マザーグースの歌になぞらえて殺人が行われる。
登場人物がかなり死んだのもあり、最終的に容疑者が教授、その弟子筋にあたる数学者の男性、教授の姪くらいしかいなかった。この弟子の数学者男が犯人かと思わせておいて(作中でもヴァンスがその体で話を進めていて)最後の問答をしているところで教授がワインを飲み死ぬ。教授が数学者男を犯人にするために仕立て上げた犯罪だったと判明する、という流れ。
序盤から捜査に顔を挟んできた数学者男が犯人かと思ってたら教授だったので驚いた。ひとつひとつの殺人はマザーグースの見立てがあるだけで、どの殺人も容疑者達なら可能な内容だった。タ -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯人に信念があって潔さもあり、好みだった。
終盤の犯人探しで、わざわざ犯人候補者を集めてポーカーゲームをさせて、その勝負の仕方で性格を見て犯人像に当て嵌めるというのは面白かった。
また、じわじわと犯人候補者が増えていく様も、他作品より飽きにくさがあり良かった。(どうも長編推理小説は出だしと終盤が面白くて中盤退屈になるものがそこそこあるので)
芸術作品の本物と模写の違いについて語っているのが今のSNSでも語られるような内容で面白かった。
「どんな芸術作品にも、本物ならば、批評家が言うところの鋭気なる資質がものだーーつまり、熱意や自発性だね。模写や模倣にはそのきわだつ特徴が欠けているんだ。完 -
Posted by ブクログ
ネタバレお初の方の本。ミステリ界では有名で古典と呼ばれてるらしい。探偵役は美術にちょっとうるさいタイプで、助手はほとんど…というか、まったく喋らない。ニューヨークにある古い屋敷に縛り付けられた一族の血塗られた事件。どいつもこいつも性格が悪く、家族同士でいがみあっている始末。母親なんて目も当てられない。それから捜索等が全くもって進まず、しかも探偵役が真相にたどり着いても、まだ待て、まだその時じゃないと止めてくる始末。あんまりにもゆったりしすぎてる。屋敷内は調べ上げたのに、屋敷の外や庭はまったく捜索されなかった。最後もなんだか分かりにくい。私には合わなかった、残念。