日暮雅通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「恐怖の谷」
犯罪王モリアーティ教授の組織にいる人物から届いた暗号手紙。その謎をみごとに解いたホームズだが問題の人物ダグラスはすでにバールストン館で殺されていた。奇怪な状況の殺人を捜査する謎解き部分(第一部)と、事件の背景となったアメリカの“恐怖の谷”におけるスリルとアクションに満ちた物語(第二部)の二部構成。
感想を一言で言うとやはり「面白い」になります。1部はある暗号の手紙をホームズが受け取るところから始まります。そしてホームズが推理を披露することとなる現場にワトソンと移動して犯人を探す、これが大まかなところです。しかし、ホームズが暗号を解くところはやはり名探偵ホームズ!とにかくあっさり解いてしまうところが良い!
しかし、真犯人を暴くきっかけとなる事件の証拠を発見するシーンはさすがに素早くホームズらしいのですが、個人的に推理法にはもっと早いものがあったんじゃないかとも思いました(勿論小説での見せ方がありますので、あくまで私のシャーロック・ホームズのイメージではということです)。
また、2部は個人的に1部よりも読み応えがありました。1部との繋がりもありますし、「恐怖の谷」というタイトルに深く関わる内容だったので、ホームズが出てなくとも十分楽しめました。そんな2部を読んだ感想は「あれだけ優秀なならばもしや生き残れれば、ホームズのように優れた探偵になることが出来たのではないだろうか??」ということです。それだけ2部の主人公には魅力がありました。さらに1部と違い、「推理」よりは「主人公と主人公が所属した団体における殺しや闘争」をテーマにした2部は刺激的でもありました。
最後にエピローグのホームズに言いたいことがあるとするならば、意外と冷たいんだなということですw。誰かが殺されたとしてもその殺し方に何かホームズが感心するところがあればそれを認めてしまうということなんでしょうかね。 -
Posted by ブクログ
凄かった。面白かった。チャイナ・ミエヴィルの作品を全て読みたくなった。
幻想的かつ暗澹としたニュー・クロブゾンの都市描写、魔術学と科学を掛け合わせたとんでもないけど興味深い統一場理論、リメイドをはじめとした悪趣味感たっぷりの登場キャラクター達。ファンタジー、SF、ホラーの境界を行き来する感じでカオス的。
今まで感じたことが無い驚異と不快さと面白さが混じり合った読書感。でも何か懐かしい感じもする。
文庫で1100ページ以上のボリュームとディティールまでこだわった文章で読むのに時間が掛かったが、読んでいる間はこの世界観に浸れて本当に幸せだった。
良い意味でやりたい放題にガジェットや伏線を盛り込んだ前半のストーリーを、後半でちゃんと収束しているのは凄いし、余韻を残す結末も良い。
いつの時代も天才はいるんだなあと素人ながらに思った。
<”踊る狂神”ウィーヴァー最高!>