日暮雅通のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズとシャドウェルの影

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    一番の見所はキレやすいワトソン君が敵と対峙した際に唸り声で威嚇したり、棘のある言葉で相手を脅したり、飛びかかって殴ろうとしたりするたびに、”あの”ホームズから「まあまあ、僕のことを思ってくれてるのはわかるけど、ちょっとは落ち着いてよ」(意訳)と宥められるところです。「ついカッとなって」と言い放つワトソン君は新鮮。ホームズのためなら何でもする勢いと熱量を持つ「人喰い狼」と言ってもいい。

    原典の変人ホームズと常識人ワトソンを覆す、ふたりの新しい関係性が楽しめます。

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    2025年08月24日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    4.2
    恋愛要素入ってくるの意外だった。
    ホームズがワトソンを気に入っているのはなぜなのか知りたい。

    トンガが可愛かった。良かれと思ってバーソロミュー殺したんだろうけど、怒られてびっくりしたって…かわいい。

    ミスモースタンはなんでそんなに宝に興味ないんだよ。私だったら大喜びなのに

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    2025年07月18日
  • 四つの署名

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    ドラマ版で見た腕時計の推察がこんなところに。後書に補足があるが、挿絵の画家がバラバラなので、犬のトービーくんの犬種がページごとに全然違うことに笑った。いつもの挿絵師がいいな。読んでいて退屈は感じないが、登場人物が多く、後半の回収もパンチのある設定が多すぎるようには感じた。それでも面白いが、日常に溢れる瑣末な事柄からの推理の方が好みである。

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    2025年07月17日
  • グリーン家殺人事件

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    初ヴァン・ダイン。
    他の方も仰ってますが、読者にとてもフェアな本格ミステリーだと思いました。
    勝手なイメージでしたが、ヴァンの作品なら叙述トリックではなかろうと思って読めたから犯人は絞りやすかったかなと。
    ただ、被害者が増えていくにつれ自動的に容疑者が限られてくるので後半になればなるほど犯人は見えやすい。
    ミステリーにおいて、ありとあらゆるトリックが使われてきた現代において他の手法はもうない、と言われていますが、これは今読んだとしても楽しめる作品で凄いなと思いました。
    ミスリードに導く手法がさすが…。

    ヴァンスの講釈だったり、注釈が入ったりと初めはとっつきにくさを感じましたが、読むに連れ慣れ

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    2025年06月22日
  • カナリア殺人事件

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    ネタバレ

    クリスティの「アクロイド殺し」が1926年、本作が1927年ということで録音による偽装をネタにした作品が前後して発表されていて、タイミング的にはパクリではなく偶然らしい。現代ではテクノロジーが何かとミステリーの成立を阻んでしまいそうだが当時はその辺をどう取り入れるか考えるの楽しかったんだろうな、と微笑ましい。「アクロイド殺し」が少し先且つポレミックな超有名作のため割を食ってしまっている面があると思うが、ネタバレすると絵的に間が抜けていてしかも犯人の行動があわただしすぎ無理があるクリスティ作品(徐々に犯人が分かってくるところは相当ドキドキして傑作には違いないけど)に対し、こちらは(凡そ見当はつけ

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    2025年06月13日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 下

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    本書では言語がそのツールとして重きを置かれておりましたが、世界はいかにしてハック可能か、またいかにしてハックされていくのか、ということを四六時中考えさせられるようになる作品でした。
    そして今現在覇権を握っているテック企業のリーダーたちの多くが本書や著者からの影響を公言しているのを見るに、SF小説というものも言語として世界をハックするに足る情報を内包していることの証明でもあるかと思います。
    ストーリーがカタルシスに欠ける感が否めなかったため、星5ならず。

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    2025年05月04日
  • グリーン家殺人事件

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    ネタバレ

    著者の作品は僧正、ベンスン、カナリア、と読んできての本作だったが、今のところ1番面白かった。
    解説やレビューでも影響作品として名前があげられる「Yの悲劇・エラリー・クイーン著」だが、納得の本作真犯人。


    ↓↓犯人ネタバレ







    ただ、撃たれて復活を果たし、再度毒を盛られて…というのは逆に怪しく感じてしまって、その通りに犯人を当ててしまえたのが残念だった。
    それでも下準備をした上であれ、銃で自らを撃ったり、致死量の毒を飲んだりという身体を張った殺人なのでその執念に好感が持てた。

    グリーン夫人のキャラクターや、歩けないはずなのに歩く姿を見たという証言があってまさか???と思わせてドキッ

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    2025年11月24日
  • グリーン家殺人事件

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    ネタバレ

    遺産相続ものとなればどうしても得をするものが犯人という事になるので絞りやすく、ましてや「そして誰もいなくなった」ばりにどんどん人が死んで行くので、後半になればなるほど分かりやすい。
    なので、どの時点で犯人を当てられたかが謎解きに挑むものにとっては重要なのではないかと思う。
    ただし、その殺人トリックについてまで完全に推理するとなるとなかなか難しいのではないだろうか。
    あのファイロ・ヴァンスでさえなかなか真相に至るに時間を要しているのだから。
    とにかく緻密な構成が素晴らしかった。

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    2025年03月21日
  • シャーロック・ホームズのすべて(インターナショナル新書)

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    三谷幸喜さんは、シャーロックホームズの大ファンで脚本を手掛けた舞台、
    「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」を何年か前に録画で視た。

    シャーロキアン、という呼び方を初めて知った。

    かなりのマニアチックで、フィクションの世界から飛び出し、世界中に愛好家がいるなんて、すごい!!
    「名探偵コナン」好きも、含まれてる?

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    2025年02月14日
  • グリーン家殺人事件

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    ネタバレ

    ニューヨークにひっそりと佇む古式ゆかしいグリーン屋敷。その一族が次々と射殺される事件が発生する。当初は強盗による犯行と見られていたが、マーカムに連れられて捜査に乗り出したヴァンスの推理によって、どうやら内部の犯行であるということが発覚する。グリーン家は当主のミセス・グリーンをはじめとして、家族でありながら互いに反目し合い、憎しみを抱いている。
    指紋については完璧に消し去られているのにこれ見よがしに残された足跡、クリスティのポアロシリーズでもお決まりの、事件の鍵を握る人物がギリギリのところで口を封じられてしまう展開など、前二作以上に見所が多い。登場人物も癖が強く、一族だけでなく執事のスプルートや

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    2024年12月12日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    SFを初めて読むなら絶対オススメしない!(たぶん挫折しちゃう)それくらいゴリゴリのSF作品です。
    用語も単語も今の時代でも少し難しく感じる。

    でもこれが1992年に書かれてるのは本当に驚きでしかない。SF作品書く人は何故こうも想像力が豊かで、その中身を的確なんだろうか。感心する。

    最初はとっつきにくかった内容でしたが後半非常に自分にささる展開になってきて、後編が楽しみすぎます。

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    2024年11月20日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    ネタバレ

    連邦政府が機能不全に陥り、巨大企業が支配する近未来。主人公であるハッカーのヒロは、仮想空間「メタバース」を舞台に、謎のドラッグ「スノウ・クラッシュ」を追う。

    本作のポイントは、仮想空間と現実世界の境目が曖昧になった世界観だ。 ヒロがメタバースを駆け巡る姿は、まるで私たち自身がその世界に足を踏み入れたかのような臨場感がある。

    一方で、物語は多岐にわたる要素を盛り込み過ぎており、散漫な印象を受けた。 さらに中盤以降はさまざまな事件が同時進行し、どう収束に向かうのか、読んでいて物語に始終振り回された感もあった。

    また、終盤の宗教に関するテーマは、少し重苦しい感じもあった。しかし、このテーマが物

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    2024年10月29日
  • スノウ・クラッシュ〔新版〕 上

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    VRを体験してから読むとそれほど面白くないかも...半分以上言語ウイルスの話だし...。これが1990年代に書かれているのはすごいが、それを勘案しながら読まなければならないので素直に楽しむのは難しいだろう。スノウ・クラッシュが言語ウイルスだと言っているが、この本自体ががハッカーにだけ感染する書物であることを感知するには基本情報技術者試験程度の知識が最低限必要と思われる。そこがわかれば面白いと言えるがメタ的すぎる

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    2024年10月28日
  • 僧正殺人事件

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    「僧正」とはよくわからないけど、チェスのビショップのことらしい。

    登場人物は、数理物理学者、数学の准教授、科学者など理系揃い。
    学者さん達が専門的なことを語りだすと、もう何言ってんのかさっぱりわからない(^_^;)

    この作品は童謡見立て殺人の原点らしい。
    この作品の10年後にクリスティーの『そして誰もいなくなった』が出版されたとのこと。

    マザー・グースが日本では馴染みがないので、見立て殺人はあまりピンとこない。
    日本で例えると「はないちもんめ」「ずいずいずっころばし」「あんたがたどこさ」みたいなものかな?
    それなら子どもの時によく遊んだから、懐かしい思い出の中に殺人が紛れ込んできた恐ろし

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    2024年10月06日
  • バスカヴィル家の犬

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    ネタバレ

    やっぱりホームズは外から見張ってたんだなぁと思った。ワトソンを深く信用するようになってきているみたい。ムアの想像がつかないので、見てみたい。

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    2024年09月14日
  • 都市と都市

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    全体にハードボイルド警察モノだが、<見ない>のテーマはなんだか安部公房的でもあるように思う。大森さんの解説に都市自体が主人公というふうに書かれていてたしかにそうなんだけど、僕はそれよりも、先天的な能力とかではなく普通に訓練によって見てはいけないものを<見ない>でいることで、つまり住民の努力によって2つの都市が存在できているという、そのことがおもしろいと思う。我々はふだん、町でなにを<見ない>で暮らしているのか。
    3部ともバディが代るというのも楽しい。

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    2024年08月19日
  • 僧正殺人事件

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    非常にウィットに富んだ古典ミステリーの名作。 本作を読み終わった時、これと同じ犯罪手法を描いた作品がいくつも思い浮かんだ。名作とは、そういう作品のことを指すのだろう。

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    2024年07月30日
  • 僧正殺人事件

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    騙された。やや地理的な面やアリバイなどに関する時系列がややこしいので、解きにかかったわけではなかったが、まんまとトリックにかかった感じ。

    しかしヴァンスが探偵としてさほど有名でないのは、やはり異彩を放つ魅力のような点ではホームズやポワロたちに一歩劣るからかなと失礼ながら考えた。
    骨組みやトリックの完成度には文句のつけようもない素晴らしさがあるが、その肉付けの部分にもう少し味わいが欲しかったかも。
    しかしそれでも、本格ミステリのファンは満足できる1冊であると思う。

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    2024年06月30日
  • シャーロック・ホームズとサセックスの海魔

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    ついに第三巻で完結。シャーロキアンというよりは、どちらかというとラヴクラフティアン向けのシリーズだったのかなと。両方のファンなので、二乗で楽しめました。
    ルルイエでのクトゥルーとの対決や、ネクロノミコンに魔法の道具の数々、ラヴクラフトの十八番である日記形式…クトゥルー神話好きには堪らないネタを次々と投入しながらも、ホームズ小説の史実にも忠実なストーリー展開と気の利いた言い回しが職人技。

    論理思考の権化的アイコンのホームズが、邪神蠢く心霊オカルト世界に参入してしまうという意外性(でも、ヤク中だから体験的には慣れてそう)が楽しいコラボですが、好奇心と先見性が旺盛すぎるが故に、一線を越えてしまった

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    2024年06月19日
  • バスカヴィル家の犬

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    ホームズシリーズの長編3作目。最も有名で人気のある作品。「バスカヴィル家に伝わる魔犬によってサー・チャールズ・バスカヴィルが殺されたという話から物語が始まる。遺産相続人のサー・ヘンリーを守るべく、孤軍奮闘するワトスンに様々な奇怪な出来事が起こっていく」。
    ダートムアの不気味さとホームズのいない不安感とでドキドキハラハラさせられ、物語の展開も面白くて、とても読み応えのある作品だった。序盤からホームズの推理が伏線として張られ、最後に一気に解決へと収束していくため、読み終えた時の快感はとても気持ちよかった。

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    2024年05月06日