日暮雅通のレビュー一覧
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児童向けのアブリッジ版でなくホームズを読んだのは、中学の頃の新潮文庫・延原謙訳と創元推理文庫・阿部知二訳の数冊からだったと記憶しているが、トリックの幾つかは面白いと思ったが、正直それほどはハマらなかった。
その後、東山司・東山あかね共訳の河出書房版単行本を全冊揃えたりもしたが、結局「正典」全冊を完読したのは、創元の深町眞理子訳によってだった。
シャーロッキアンの存在自体はいろいろ取り上げられていたので知ってはいたが、ホームズの誕生日がいつかとか、ワトスンは何回結婚したかとかには、あまり興味を引かれなかった。
ただ、今では、ホームズとワトスンのバディとしての関係性、ヴィクトリア時代のロン -
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Posted by ブクログ
東南ヨーロッパにある、架空の地域が舞台になっている。この地域二つの都市が存在し、それぞれ違う民族の居住地があるのだが、一部については重なっている。そこでは、相手側の人々や建物などを見てはいけないし、もちろん干渉してはいけないというルールがある。これを破ることは「ブリーチ」と呼ばれる。またブリーチを取り締まり、裁く人たちもブリーチと呼ばれる。事件の発端は、遺棄された女性の遺体を見つけたこと。身元がわからない結果、もう一つの都市の住人らしいということがわかり、二つの都市をまたいでの捜索が行われる。二つの都市が重なっているという設定が面白いのだけれど、もしかすると、ここまで極端ではなくても似たような
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Posted by ブクログ
17世紀のイギリスを舞台にした宗教と政争と策略をめぐる物語。4人の異なる男性(異邦人であるヴェネチアの商人、汚名を着せられ命を亡くした父親の名誉挽回に猛進する弁護士志望の若者、暗号を解く技能を使い自分も重要人物であると自負してやまない数学者、華々しい政治の舞台には縁遠いながら身分としてはジェントルマンである不器用な歴史学者)の手記で構成されていて、日本語訳はそれぞれ4人の翻訳者が担当したという凝った作品。ある出来事を別々の視点から語るという群像劇が好きなのでその点では楽しめましたが、世界史にも英国の歴史にも詳しくないので、実在の人物と史実をベースに架空の人物とフィクションを織り交ぜて良質な娯楽