日暮雅通のレビュー一覧

  • バスカヴィル家の犬
    有名な作品を遂に読破。人間関係が複雑に絡み合い謎が謎を呼ぶ大事件。クライマックスにもう少し盛り上がりが欲しかった。
  • 僧正殺人事件
    これぞザ ミステリーの始まりかなぁ。当時の人々にはこれまでに読んだことのないトリックにパンチされたに違いない。
    願わくば当時の人間として読みたかった。
  • 僧正殺人事件
    犯人はこいつでもないしこいつでもこいつでもないからこっちかと思ったら死んだし、つまりあいつが犯人か、と思ったらお前かいぃ、的な話。
  • 僧正殺人事件
    いわずとしれたミステリの古典
    推理ゲームとしてのミステリ小説すなわち「旧本格」として
    がっちり固まっていて隙のないでき
    できをどうこう言うより
    後続への影響を見て取るのが現在の楽しい読み方か
  • 都市と都市
    帯でなく表紙へ大書されているように
    SF関係の賞だけでなく世界幻想文学大賞も受賞している本
    中身は解説にもある通りハードボイルド調の警察もので
    この前読んだ「愛おしい骨」と同様に
    翻訳を透してそれだけで文化の違い(というより日本が島ということか)を
    感じる風な小説だが
    舞台設定が奇抜でそこがSF側の...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの思考術
    "小説の中に登場する名探偵をあたかも実在の人物と見立て、名探偵の頭の中を覗き込み名探偵の如く思考するとはいかなることかをシャーロック・ホームズをこよなく愛する筆者が解明している。
    参考文献が掲載されているので、もっと深く考察したい人にもやさしい。

    文献を列挙しておく

    マインドフルネスについて
    ...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの思考術
    シャーロックホームズはなぜ、誰も気に留めないような点に注目して、そこから事件解決に導くことができるのか。
    その思考術を、私たちの生活の中でどうやって使えば、有益なのか。
    …結論、あんまり日常の生活に使うことはなさそうです。
    でも、知っていたら面白いし、この思考を身につければ、他の人とは違う角度から物...続きを読む
  • 恐怖の谷
    アメリカ。田舎町。炭鉱。暴力支配。血。恋模様。
    大好物なんですけど!!!!

    過去の長編と同じ構図を取り入れているのですが、非常に洗練されています。物語としてのめり込め、ミステリとしてのどんでん返しも中々インパクトがあります。

    第1部のホームズの推理も良いのですが、私は第2部が好み。
    回想によって...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの思考術
    すばらしい。ワトスン思考からホームズ思考へ切り替えることができるよう努めたいなと思った。著者の次作The Confidence Gameも早く邦訳されないかな。
  • シャーロック・ホームズの思考術
    心理学や脳科学などの科学的な成果からどういう心構えでいればいいか。マインドセットの話。理想の賢人ホームズと凡人ワトソンというのを使って述べている。ただ、ホームズの凄さは事件の全貌をコナン・ドイルは知っていてホームズとワトソンを書き分けている。杉下右京などもそう。この作者にしてもあくまでも架空の人物の...続きを読む
  • 都市と都市
    数々の賞を受賞しカズオ・イシグロも絶賛したという小説。※読書会の候補作なので感想は現時点では書きません。
  • クラーケン(下)
    いくつもの筋が絡み合うため、読むのに体力は使うけれど、展開に緊張感があって楽しく読めた。特に最後の戦いは、銃撃戦、魔術戦、言語による戦い、巨大生物の参戦と転換がバラエティに富んでいて息つく間もない。
    読後には苦味もあるものの、長い戦いを観戦し終えた開放感が残る良質なエンターテイメント小説。
  • クラーケン(上)
    魔術都市・ロンドンに蠢く、数々の魔術師、預言者、占い師、使い魔、暗殺者、そしてカルト宗教家たちが入り乱れ、「聖なる遺骸」を奪い合う、というファンタジー小説。
    消えた「遺骸」(=博物館に展示されていたダイオウイカの死体)を巡る陰謀は、伝奇ロマンやSF、サスペンス、ミステリー等々の要素を混ぜ合わせ豪奢に...続きを読む
  • 爆発の三つの欠片
    著者名だけで無条件に読もうと思う作家の一人。
    28 の作品からなる短篇集。
    こんなに多くの奇想はいったいどこからやって来るのか。
    ただただ読むだけ。楽しむだけ。
  • 都市と都市
    物語の舞台となるのは、ふたつの都市国家。両国の領土は隣り合っているというより、飛び地のように入り混じっている。区画ごとに国が入れ替わるような地域もあれば、公園の真ん中や木立の途中で国境が引かれた地域もある。網目状に入り乱れた国境線には壁はない。しかし両国の住人たちは幼い頃から訓練を受け、たとえそれが...続きを読む
  • 僧正殺人事件
    これは、中学生の時に読んで、ビックリした作品。私の中では、エラリー・クイーンの「Yの悲劇」と双璧をなす作品でした。

    特にラスト近く、イプセンとの関係で決定的な証拠を掴んでから大団円に向かう辺りのサスペンスフルな展開は比類がない。

    今の小説家が書いたら、もっとスピーディに、より面白く書けるのではな...続きを読む
  • エニアック 世界最初のコンピュータ開発秘話
    開発者たちの人間模様がメイン。
    軍事用に作られたがその前に戦争が終わってしまった。
    最初は女性プログラマーが多かったのは意外。
    技術オタクの夢が金と名誉に穢された感じを受けた。
    実はエニアックの前にそれっぽいものもあった。
    世界最初かどうかはコンピュータをどう定義するかによって異なる。
    現代の感覚か...続きを読む
  • 四つの署名
    ワトスンが書いた(と、いう設定の)前作「緋色の研究」は、ホームズに言わせると
    「ロマンチックが過ぎる」
    ちゅうことやったけど、今回はロマンチックの極みやったな!

    エッ!? いきなり恋に落ちちゃう感じ!?

    ちゅうお約束のツッこみを、まさかホームズシリーズでやることになるとは・・・(笑)。
    ワトスン...続きを読む
  • 都市と都市
    ヨーロッパあたりにある重なって存在する二つの都市国家.越境行為をすればブリーチという超法規的なパトロールがやってきて何処かへ連れ去られてしまう.そんな世界で起きた殺人事件.ボルル警部補は片方の都市では解決不能と見て他国に乗り込む.ディック風のハードボイルドSF.書評によれば訳がひどくてほぼ無茶苦茶ら...続きを読む
  • シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血
    面白かったーー!!!
    仄かにドラマ版や映画版シャーロックのキャラの雰囲気を感じるのも楽しかったです!