春日武彦のレビュー一覧

  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    2008/4
    心の病として取り上げられるのが鬱に関してのものが多いが、それと同様、また場合によってはそれ以上に問題があるのが躁という現象がある。ただ、これは活動にプラスになることもあるので、一概に否定はできないが、躁という状態についてももう少し考える必要があると警鐘を鳴らしている。

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    2009年10月04日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    自分も躁なんじゃないか?
    正常な人間なんていないんじゃないか?
    周りの少し変な理解できない滑稽な人が
    もしかしたらこの病気なんじゃないか・・
    そう思えてきました。

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦(精神科医)との対談本。対談していた内容は幸福論や人生に対するスタンス、社会システム、身体論や医療の話、精神病患者を基にした話など。会話の中で両者が得意としている(テッパンの)話をぶつけ合っているので、理解しやすいかたちで伝わってくる。おもしろかった。

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    2009年10月04日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    色んな人と楽しく人生を過ごしていくための参考書。入門編。
    的に使えるかどうかはともかく、
    面白かった。わりと。
    異議、違和感を唱えたいポイントは沢山あれど。

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    2009年10月04日
  • 心という不思議 何をやっても癒されない

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    主として「週刊文春」の連載コラムに発表されたエッセイをまとめたもの.本のタイトルよりも,プロローグの題「なぜ大人になれない親が増えているのか」およびエピローグの題「日本人の心はどこへ向かおうとしているのか」のほうが,内容を端的に表している.著者の目に映る「現代日本人のグロテスクさ」がメインテーマと言えるだろう.自分には,共感を覚えるところがたいへん多かった.

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    2009年10月04日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    ずっと、読んでみたかった人の本。いや別に読もうと思えばすぐに読めたんだけど、なんとなく避けてたかもしれない。でも、今回読んでみて思っていた以上に読みやすくて、分かりやすくていい本だった。精神科医の著書というのは沢山あると思うが、最近はこういう、あまり偉そうに語らない人が流行っているのだろーか、とか穿った見方をしてしまうあたしであるが、どうか。

    普段、何気なく行動している先々で、案外沢山変な人がいる。いろんな人が居て、ちょっと関心を持って観察してみると、本当に見ていて飽きない。人間を観察している、なんてちょっと嫌らしいというか、なんか感じ悪いような気もするが、しかし人間観察ほど興味深い事は無い

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    2009年10月04日
  • 屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理

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    心の闇が、幻の同居人妄想となって吹き出してくると説く本。
    個人の秘密や心のありようが、部屋では剥き出しにされている。

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    2025年09月28日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    「恐怖」「怖い」とはなにか、を様々な事例と共に語る本。

    列挙されている事象もそれぞれ興味深かったが、作者本人の甲殻類恐怖症と、作者の父の人間魚雷の話が一番面白かった。

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    2025年09月27日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師作家アンソロジー。専門が違うことでこんな風に違う広がりがあるのかという驚きと、医療やそれを取り巻く人々の色々な悩みを小説を通じて想像すると自身に何かあった時に受け止め方が変わるかもしれないと、解説にも感銘を受けた。

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    2025年09月26日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    精神科医に権力構造を重ね合わせてしまう人にとっては、互いに相性の良い医師と患者などというものは、ライオンとウサギが仲良く昼寝をしているような異様な光景に近いものとして映るだろう。
    これまでの精神医療が内包して来た影の部分には、確かにそうした違和感を覚えて当然の歴史がある。

    この本を読んでいる間中ずっと、母親が入院した精神病院の医師が、母親の入院の際に、何とも無気力な態度だっことが頭に浮かんで消えなかった。

    筆者は、精神科医として、自分自身の精神状態を精神分析しているのでは無いか?

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    2025年08月21日
  • こころの違和感 診察室 しっくりこない自分と折り合いをつける方法

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    ネタバレ

    個人的メモ。

    p26 ものごとを単純化し過ぎる、矮小化簡略化し過ぎる態度というか精神状態は、自殺の危険に直結します。自殺者は、自分なりに考えに考え、ついに死ぬしかないと結論を下すわけですが、そのプロセスに身も蓋もない単純化が介在してしまうからそんな結論に至る。

    p34 どうこう言っても、猫に不自然な生活を強いているのは確かなのです。一生、他の猫と遊んだり喧嘩をしたり交尾することはない。広い場所を存分に駆け回ることもできないし、鼠を捕まえる機会もない。我が家の猫は猫らしさを奪われているわけで、たとえ安全で快適な環境を提供しようとも、それが猫の幸福に直結している可能性については判断がつかな

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    2025年05月30日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    人にはそれぞれ恐怖を感じる対象がある。怖がりという言葉が何に対してどの様な恐怖心を抱いているか、時には他人には理解できないこともある。大半の人は幽霊などの現実世界には無い様なものを恐れるだろうし、極端なスピードで高速や一般道までをも走る車、包丁を持って近づいてくる人がいれば、有無を言わさず恐怖するだろう。私は幼い頃に高い木から落ちた経験からか、高いところが苦手、所謂、高所恐怖症だ。今世の中を見れば恐怖で溢れ返っている。街中や通勤電車内で刃物を振り回したり、ビルから包丁や人が(歩行者を狙ったのか)落ちてるくる、強風で飛ばされた農業用テントやら看板が電車にぶつかって人が亡くなるなど、自分に降りかか

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    2025年05月22日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    仕事柄、車を運転する機会が多くて、おかしな動きをする車がマジで怖いです。
    初心者またはペーパードライバーなのか、公道でなんらかのチャレンジを行っているのか、もしかしたら脳に欠陥があって恐怖心を感じない人なのか知りませんけど、そういうのを見ると反射的に警戒モードになります。

    恐怖は、人間が備えた防衛本能であると同時に、恐怖症や不安障害のように人間を追い詰めて弱らせる自滅システムのような一面もある。
    あってもなくても困るし、人によって対象も程度も違う。
    改めて複雑な感情だなぁと思いながら読みました。

    この本は精神科医である著者が、小説や映画のワンシーンを引用しながら、様々な角度から恐怖という感

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    2025年05月02日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    著者の死への好奇心が詰まった一冊。とはいえ、軽薄なものではなく、死にたいする尊厳と畏怖が随所に感じられた。

    第2章については共感した。永遠など、まったく不要。どんなに幸せな状態でもそれは刹那的なものだから価値があり、永遠に続くとなれば必ず虚しさに襲われると思う。それが辛い状況ならなおさら永遠などごめん被りたい。

    私自身の病気、母の死を迎えて、死が非常に身近なものになった。それでも、だからなにができるわけでもない。自分が死んでも毎日は続いていく。死ぬ前になにがしたいとか、名を残したいなどもない。ただそこに自分がその瞬間にあっただけ。病気と共に不安と安堵を繰り返しながら、ただひたすらにその瞬間

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    2025年04月20日
  • 無意味なものと不気味なもの

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    作者様の読書量が半端ない事がわかる本。


    評論でも学術書でもないので個人的な感想が合う人と合わない人で評価が分かれそう。

    登場作品のあらすじが説明されてる。
    どれも興味を惹かれる内容で、読後すぐに登場作品をリサーチしてしまった。

    間違いなく自身の読本視野は広がった。

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    2025年04月17日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    タイトルの回答があるとは言えないような気もするのだけれど、それでも読んだのだからやっぱり吸引力のあるテーマ。願わくば花の下にて春死なん春の弥生の望月のもと、がひょいひょいと浮かぶ時期に読めてよかった。

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    2025年03月28日
  • 鬱屈精神科医、お祓いを試みる

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    実家をリノベーションすることで、お祓いをする。ご両親、特に母親に対するコンプレックス、ご自分の偏屈なところ、など精神科医が自分を俯瞰する様子を、さらに読んでいる私たちが見ている、という構造。患者とのやりとりが面白い。

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    2025年02月17日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    色々な作家さんの小説が読めて良かった
    恐い話から不思議と思う話まで楽しめた
    中には他にも他の話も読んでみたい
    作家さんもいて良かった

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    2025年02月04日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても読みやすい短編集だった

    魚類譚 ちょっと異彩を感じた
    闇の論文 過去に宗教が人々を救ったように、ガン代は医療が人々を救っている

    空中テント 認知症の恐ろしさを知る

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    2025年01月18日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    医者先生による、何がどうして怖いのか?参考文献を添えて解を述べる本。良くも悪くも「個人の感想」であり、体系的だとか学術的だとかいう内容ではない。独自の基準や定義を設定しがち。そのかわり合う部分は本当に合う。そう、私が言いたかったのはそれなの。G永遠(宇宙)と死についてがベネ。

    それにしても先生怖いもの多いねえ

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    2025年01月18日