春日武彦のレビュー一覧

  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

    Posted by ブクログ

    「酷薄を冷静沈着と思っている医師」や「有名なゆえに診療が雑な医師」、「患者が少なくて自然、丁寧になる医師」とかいろいろな医師の考えが書いてあるが、もちろん全部著者の独演。

    治癒したかどうか確実でない病を扱うだけに、断言は避けて、第三者的に自分でツッコミを入れているのわけで、あまり思い込みが過ぎないような工夫だろうか。

    精神科医でなく一般人ても、顧客や同僚、同業者相手に思うはず。
    措置入院の現場の描写は興味深かった。力技で引っ張っていくんじゃないんだ。

    0
    2010年10月04日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

    Posted by ブクログ

    内容は赤裸々、が一番な表現。文末ごとの「○○な医師」は要らないな。こんなこと考えているのか、こうやって患者を捌いて診察時間を捻出しているのか、など現状を伝える部分あり。通院している人はあまり読まない方がいいかも、自分がこう思われている?と疑心暗鬼になりかねない。

    0
    2010年08月13日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

    Posted by ブクログ

    なぜついつい内田樹の本を手に取りたくなるのかが、読み始めて5年目(くらい)にして初めて気が付いたような気がする。単純に話題が豊富で話が面白いというのもあるけど、何より読んでいて「気持ちよく」なるからなのだと思う。内田樹自身も、自分が気持ちよくなるような仕方で文章を書いている(あるいは話している)のは間違いない。その気持ちよさが読者にもよくよく共振するのだと思う。まあ文章に限らず、氏は人生においても自身の気持ちよくなるようなそれを希求しているのだろう。だから氏は疲れる対談は絶対にしない。その姿勢は見事に濁りのないもので、ある種の清清しさすら感じられる。またそうした生き方は、一つ間違えれば非常に”

    0
    2010年08月02日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

    Posted by ブクログ

    著者二人の意見にはかなりの部分まで同意できるので、読んでいて楽しかった。

    内田さんは女子大教授という職業柄もあってか、母と子ども(特に娘)の例えで語ることが多く、面白い。弱い子どもに群れからはぐれないでほしいと思っているとか、自分が傷つけられた言葉が最強のウエポンになる、など。

    このタイトルは、ちょっと考えると当たり前だ。衣食足りて初めて内面について悩めるわけだから。

    0
    2010年06月03日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

    Posted by ブクログ

    最終章の苦笑の効用が拾い物。ついつい人を恨んだり、憎んだり、問題点を周囲のせいにしてしまう。するとそのうちに自分が不幸になっていくことは経験上感じる。人を呪わば穴二つということです。

    そうした気持ちに陥りそうになったとき、”釈然としない気持ちと引換に自分の脆さや厄介さを「苦笑を交えつつ」眺めるための「練習をしている」と心得ること。”、憎しみや恨みを苦笑という形に変換することで、自分の気持ちを客観的に眺め、昇華させるということかなと。

    敵討ちを通じた心の変遷を描いた「恩讐の彼方に」や、古今東西の人の恨みや憎しみを扱った作品の引用がたくさんありました。

    0
    2010年04月24日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

    Posted by ブクログ

    鬱というのはよくスポットがあてられているけれども

    その対称にある「躁」は見過ごされがちで

    病気とも認識されにくい そして厄介やと思った。

    鬱は「心の風邪」ならば 躁は「心の脱臼」らしい。

    あーなんかあの芸能人とかも躁の傾向大ありやなー なんて思いながら


    鬱だとか 人格障害や認知症だとかの数ある精神系の病気は、実は全てひとつの症状で、それが軽度か重度かの違いなのでは、という著者の論は なるほど、面白いと思った。

    著者がこの本を記したのは、自分も躁状態ではないかと思い、人々に迷惑をかけないためにも~みたいなことを書いていましたが。

    誰しもが瞬間瞬間に鬱と躁の間を行き来

    0
    2010年04月10日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

    Posted by ブクログ

    今までモヤモヤしていた思考をスッキリ解決してくれた、ありがたい一冊。
    だけど、コレを理解出来たら出来たらで、ますます生きにくくなってしまった気がします(笑)
    ずっと受身の人生で良いなら、読まないことをオススメします。

    0
    2010年04月08日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

    Posted by ブクログ

    読み物として面白い。
    何か役に立つとか、そういう本ではないのだけれども、作者の正直な告白がめっぽう面白い。そして好ましい。

    ここまで言っていいのかなーっていうレベル。ぶっちゃけ本の一種。

    0
    2010年03月14日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

    Posted by ブクログ

    この本は比較的面白く読めました。ちょっとブルーな症例(熊に自分の腸を食べさせる自殺例)とかもありまたが(死)。

    生まれついて不幸な人間についての考察が面白かった。そう考えることもできるなぁ・・・とか。かなり身近な例と照らし合わせて共感してしまった(死)。

    0
    2009年11月10日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

    Posted by ブクログ

    僕は基本的に親子関係は希薄な方がいいという考え方。取り越し苦労はやめよう。なにが起こるのかわからないのだから、全方位的にリラックスして構えていないと対応できないよということ。取り越し苦労するひとは、その最悪の事態の到来を願うようになる。  育児というのは待つことなしにはあり得ない事業。子供相手にすぐ結論をだせっていったって無理なんだから。大切なことは時間に委ねるしかない。育児を経験すると、即断即決なんてできないことの方が世の中には多いことがよくわかる。  結婚生活のトラブルはその八割が双方の親族が原因でおこる。   宣言というのは幽王。人間て、自分がいったん口に出した言葉には本当に呪縛されちゃ

    0
    2009年10月07日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

    Posted by ブクログ

    評論?かなあ。こういうテーマはけっこう好きなんだけど、この先生えらい毒舌だな。なだいなだなんかに比べると、患者にずいぶんシンクロしてる気がする。だから妙な不安感とか不愉快さがあるんだろうけど。精神医学は奥が深い。

    0
    2009年10月04日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

    Posted by ブクログ

    鬱より怖い、躁。
    たくさんの事例が載っているのですが、だんだん気味が悪くなってきて読むのがつらくなってくる……

    躁の特徴に当てはまる人がたまにメディアを騒がせてますが、そういうのを見るとどうしようもない「イタイ」感覚に陥る。
    わたしの「なんか怖い」センサーにビンビン反応する。
    自分もどっかで「そっち側」に落っこちてしまう(もしくはしまっている)のではないかと不安になる。
    (まあそう思えるあたりで、まだ大丈夫なのかもしれないけど)

    特に医学の知識がなくても読めます。

    0
    2010年11月10日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

    Posted by ブクログ

    幸福(普通とか標準の意味で)に生きることができない人もけっこういるとおもいます。他人に自慢するものが不幸しかないどん底に垣間みる人の心。

    0
    2009年10月07日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

    Posted by ブクログ

    2008/4
    心の病として取り上げられるのが鬱に関してのものが多いが、それと同様、また場合によってはそれ以上に問題があるのが躁という現象がある。ただ、これは活動にプラスになることもあるので、一概に否定はできないが、躁という状態についてももう少し考える必要があると警鐘を鳴らしている。

    0
    2009年10月04日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

    Posted by ブクログ

    自分も躁なんじゃないか?
    正常な人間なんていないんじゃないか?
    周りの少し変な理解できない滑稽な人が
    もしかしたらこの病気なんじゃないか・・
    そう思えてきました。

    0
    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

    Posted by ブクログ

    内田樹と春日武彦(精神科医)との対談本。対談していた内容は幸福論や人生に対するスタンス、社会システム、身体論や医療の話、精神病患者を基にした話など。会話の中で両者が得意としている(テッパンの)話をぶつけ合っているので、理解しやすいかたちで伝わってくる。おもしろかった。

    0
    2009年10月04日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

    Posted by ブクログ

    色んな人と楽しく人生を過ごしていくための参考書。入門編。
    的に使えるかどうかはともかく、
    面白かった。わりと。
    異議、違和感を唱えたいポイントは沢山あれど。

    0
    2009年10月04日
  • 心という不思議 何をやっても癒されない

    Posted by ブクログ

    主として「週刊文春」の連載コラムに発表されたエッセイをまとめたもの.本のタイトルよりも,プロローグの題「なぜ大人になれない親が増えているのか」およびエピローグの題「日本人の心はどこへ向かおうとしているのか」のほうが,内容を端的に表している.著者の目に映る「現代日本人のグロテスクさ」がメインテーマと言えるだろう.自分には,共感を覚えるところがたいへん多かった.

    0
    2009年10月04日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

    Posted by ブクログ

    ずっと、読んでみたかった人の本。いや別に読もうと思えばすぐに読めたんだけど、なんとなく避けてたかもしれない。でも、今回読んでみて思っていた以上に読みやすくて、分かりやすくていい本だった。精神科医の著書というのは沢山あると思うが、最近はこういう、あまり偉そうに語らない人が流行っているのだろーか、とか穿った見方をしてしまうあたしであるが、どうか。

    普段、何気なく行動している先々で、案外沢山変な人がいる。いろんな人が居て、ちょっと関心を持って観察してみると、本当に見ていて飽きない。人間を観察している、なんてちょっと嫌らしいというか、なんか感じ悪いような気もするが、しかし人間観察ほど興味深い事は無い

    0
    2009年10月04日
  • 鬱屈精神科医、お祓いを試みる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    開けたら春日先生の脳みその中。凄腕の精神科医の魂が暴走したら、 もう誰にも止められない。これはもうリノベーションというより「どこでもドア」だと思います。(穂村弘・歌人)

    タイトルから、何かしらのいくつかの(怪しげな)「お祓い」を著作の多い精神科医が試みた…と思ったのだが、全然違った。タイトル読みはどうも外れやすい。
    実際に行われたのは著者の実家のリノベーションで、ごく私的な、しかし作中に語られる通りお祓い作用も期待したようだ。
    著者の記憶を行ったり来たりしながら、結末において、少しの「救済」が語られる。なるほど、これは私小説なのかもしれない。

    0
    2026年08月18日