春日武彦のレビュー一覧

  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    フォトリ20冊目。auブックパス。
    事故破滅的な人々の理解を試みる。許容範囲のプチ不幸や他者のには理解し難い儀式に頼ることで、死への欲動から自身を守りこの世に踏みとどまる。本格的狂気に駆り出される突き進まないように、わかりやすい神経症状を示す。狂気でさえ、生きるための本能的手段。
    シニカルな物言いの先生ですが、パーソナリティ障害や狂気の存在を認め、彼らの生きるための特異なロジックを理解しようという姿勢を感じます。

    ※極端な内気はコミュニケーション障害の可能性あり

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    2013年09月06日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    非常に面白い。松沢病院の医長を務める著者が長年の臨床経験から気付かされたもの、それは無意識に自らの不幸を臨んでいる自虐的な患者が一定数以上存在することだった。犯罪報道等を通じてそうした人々の内面に迫った一冊。

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    2013年07月07日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    僕の苦手な対談集だから、いくら好きな内田樹作品とはいえ、一度は読みかけてやめてしまってた。でも春日武彦もちょっと気にはなるし…って感じで再挑戦し、結果、やっぱり味わい深かった。こういう対談みたいな場面でも、やっぱり内田樹の存在感ってでかいな、って思ったり、根底に流れる部分がぶれないから心地いいんだな、って思ってみたり。そんな感じでした。

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    2013年06月24日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    「しつこさ」に目がいって通読。
    著者の読みやすい文章にのっていってスラスラ読めた。
    テーマは「恨み」。
    いやいや、別に誰も恨んではございません。
    ただ、「恨み」という感情は誰にだってある。
    僕にもある。
    この「恨み」との付き合い方が知りたくてね。

    主に文学作品『恩讐の彼方に』などのテキストや実際に精神科医としてかかわった人たちとのエピソードから、「恨み」に関して分析。キーワードは「不条理」と「被害者意識」。つまり、不条理な事柄に遭遇してしまった人は、芽吹いた「被害者意識」にせっせと肥やしとやって、やがて「復讐」へと感情を募らせていく。

    この「復讐」。ドラマのように、いやドラマであっても、カ

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    2013年06月21日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    精神科医の日常の考えをストレートに書いた良書。精神科という医学の中でも判断が難しい、ともすると哲学や何かにも関連しそうな分野で処方を出す医師の考えを良い例、悪い例様々に紹介している。

    三ツ星レストランのシェフのレシピみたいな処方をする医師
    自信とステータスとで自在に患者を治してしまえる医師

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    2013年06月14日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    タイトルに惹かれて読まずにはいられなかった一冊。
    不安に囚われて気付くと自滅に向かっていることもしばしばの私にとって、共感する部分が多くて少し泣きそうにもなった。
    「不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たち」の、奇妙ではあるけれど当事者にとってはすがるほどに強烈でしかも素朴なロジック。彼らは、発狂する一歩手前でそのロジックにしがみ付いて何とか日常をやり過ごしている。
    豊富な事例でそのロジックを解き明かしてみせるが、それらに対して私たちはどう向き合っていけばいいのか…。その答えはわからないままだった。

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    2012年05月06日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    長期的困難から目を逸らすために、
    奇妙な方策で敢えて不幸になろうとする人々の様態をレポート。
    「一体どうしてそんなことをするの?」と、
    首を傾げたくなってしまう自虐的エピソードの保持者は、
    逆説的だが、本人にとって最大限の不幸を回避するための
    魔除け・悪魔払い的行為として、
    おかしな真似をしでかしているのでは……というお話。
    なかなか興味深い。

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    2012年12月08日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    だいたいおんなじいつものあの話。
    まーでも飽きない。

    賢いリスクヘッジをしたと思っている人は、
    無意識的にリスクの多い選択をしてしまうという例えに、
    中古車の話をしている。

    「ぶつけても大丈夫なように中古車を買ったら必ずぶつける、
    だってそうしないと中古車を買った意味がないんだもの。」
    これ至言。

    また、
    人間が「個人」になるプロセスの話が面白い。

    これはラカンの鏡像段階とか、
    先ごろ読んだ「ミラーニューロン」にも近いものがあって、
    産まれた時、
    人は世界全体と溶け合っていて、
    自分とそれ以外という分節をしていない状態にある。

    だから、
    「個人」としての「自

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    2012年02月22日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    副題に"江戸の仇をアラスカでうつ人"とあります。仇討ちに代表されるような恨みつらみを晴らす行為はしつこさという、ともすれば病気の範疇に入りかねない危うさをはらんでいます。
    春日先生は臨床で見られる光景や報道された事件を引き合いに出しながら、登場する人物像を解説します。
    また豊富な読書量からあらすじを述べて場面を引用することも多いので、読んだことのない本を知る機会にもなります。実在の人物から架空の人物まで人間ウォッチングが詰まった内容になっています。
    その中で臨床経験から述べている次の一説が興味を惹きました。
    …精神科医の臨床経験から述べると、自縄自縛で自分を不幸にしていくタ

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    2012年02月11日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    対談本であるが、内田先生の独壇場?圧倒的に内田先生の話が長い。しかし、だんだん春日先生も本音?を話すようになっていき、おもしろい。

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    2011年09月20日
  • 「もう、うんざりだ!」自暴自棄の精神病理

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    誰でも思い通りにことが運ばないことはある。容易には解決できない問題の前で、蜘蛛の巣に絡め取られたように自由が効かずに、「もう、うんざりだ!」と言いたくなったことは、誰にでもあるはずだ。

    そうした時に、大声で「うんざりだ!」と自己主張せずにはいられない人がいる一方で、その場はじっと耐える人もいる。いずれにしても、その鬱屈が澱のように心に溜まっていき、他人からは自暴自棄としか見えない行為に及ぶ人もいる。

    本書は、さまざまな小説から自暴自棄に至るまでの状況や登場人物の心の動きを取り出して、自暴自棄について考察している。

    「誰でも自暴自棄への誘惑に駆られることがある。ある種のカタルシスが伴うこと

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    2011年08月29日
  • 「もう、うんざりだ!」自暴自棄の精神病理

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    〈あらすじ〉



    自暴自棄とは何なのか。なぜ起こるの
    かについて、羞恥や怒りなどの色々な事象、経験、小説を引用して、分かりやすく説明している。

    〈レビュー〉
    誰にでも起こりうる自暴自棄。それを6つの感情や行動から分かりやすく説明しているので、とても読みやすかった。

    特に五章の突飛と孤独で、突飛な行動(反社会的な行動とか)が、一種
    の自暴自棄繋がっているところが、印象に残った。

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    2011年08月19日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    ブログ等を見ると精神科医に対する患者の不満をよくみかける。
    俗に言う3分診療などというものである。
    この本は、あまり表には出てこない精神科医の本音、つぶやきのような事象が多くあり、そのへんの事情についても書かれている。
    患者にとっては、医者は唯一の存在だが、医者からみれば大勢の患者の一人であり、全員にカウンセリングを行うことは不可能だとわかる。
    個人的には第七章の幸福・平穏・家族の章は大変考えさせられた。
    病気という契機以外でも同様の価値観の変化が起こる可能性もあり、ステレオタイプな幸福は本当は大事ではないと皆気がつきながら、逆にそういった幸福がないと本当の幸福に辿り着けないというジレンマは大

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    2013年08月07日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    精神科医とはどんな人たちなんだろうか。
    人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。
    だが本当はどうなのか。
    テレビに出てくるあの人はあやしくないか。
    臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひげ医師、新興宗教の教祖的医師、タレント医師、世間知らず医師などなど累計100名を、裏も表も建前も本音もすべてリアルに描き尽くす。

    [ 目次 ]
    第1章 赤ひげ医師・熱血医師・愚かな医師
    第2章 相性ということ
    第3章 技術と人柄
    第4章 優しさと支配
    第5章 物語・心・世界
    第6章 偽善と方便

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    2011年06月05日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    私の好きなお二人が、肩に力を入れずに語り合っている雰囲気が伝わってきていい感じ。
    話題もどんどん変化していってライブ感たっぷり。
    しかし内田先生はよくしゃべるな。春日先生が微笑み(あるいは苦笑?)を浮かべながら、聞き役となっている場面が多かったのではないか?
    人と話していると、自分の意見を見直したり、新しいアイデアを思いついたりすることがある。この対談でも内田先生にそのような現象が見られた。

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    2011年05月03日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    奇妙な言動、不可解な事件の裏に…。
    躁を知ると人間理解が深まる。
    “国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。
    その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。

    [ 目次 ]
    第1章 突進する誇大妄想
    第2章 奇人と病人
    第3章 躁と風景
    第4章 事件の真相
    第5章 躁という危うさ
    第6章 医学的なこと、その他

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間が

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    2011年04月08日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹は好きですが、たまに難しい言い回しで分からないところがありますw 
    自己実現っていう言葉を私語にしてほしいというのは同感。(よく使っちゃうけど☆)もう自己責任とか、自己実現とか、その言葉が一人歩きしてるような気がして。

    キャリアは自分で形成するものではなく、向こうから扉が開かれないと、積んでいけないんだよっていうのはメモしとこ。資格をとってとか、こういうキャリアを積んでとか、そういうのは大事だけど、何より求められているのは、経験やその場で何ができるか、把握する力だから。

    こういう対談って、その空間で観客として聞いてるような感覚が、とても好きで、やはり専門家同士の知識と考え方の交換とい

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    2011年03月26日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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     最初から最後まで、面白すぎる。
     慎重な聞き役の春日Dr.と、ひたすらおしゃべりおじさん内田樹との対談形式。

     「世の当たり前」の異常さがよくわかる。
     例えば、ココロの、治らない病について。
     治らないのではなく、治りたくないのかもしれない。
     ココロの病はどこか、ひきこもりの世界観と似かよる。じぶんで責任のとれる範囲内に、世界を小さくする。
    病も同様、治ると、責任をとらねばならぬ世界がひろがることになるので、なかなか治りたくないってこと、あるだろう。
     しかし、それほどいまの世の中、手に負えないこと多すぎるのか。

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    2011年03月09日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    しつこい人と出会ってしまったら、自分自身の人を恨む気持ちに折り合いがつかなくなってしまったら――――。

    春日武彦先生が提示するのは「苦笑」というソリューションである。

    「自分が恨みを深く抱いたり復讐を誓いたくなるような状況に陥った際、わたしは何人かの人びとのことを思い浮かべてみるのである。その人たちは有能で心が広く魅力的で、腹が据わり、少なくともわたしの目から見ればどんな苦境にもスマートに対処していける。そんな知人や、かつて出会ったことのあるそのような人物を想起してみる。そして彼らだったらこの不快な状況をどんな具合に扱うかと考えてみるのである。
     おそらく彼らは表面的には淡々としていること

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    2010年11月10日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    精神病患者や、一般的な「奇人・変人」と呼ばれる人、また「普通の人」のことまで、色々な人や事例がコレクションされている。

    非常にわかりやすい(砕けた)文で書かれている。
    精神科医が書いているだけあって、患者例が多く興味をそそられる。
    また他の本からの引用も豊富に書いてあり、そちらも読みたくなった。

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    2010年11月09日