春日武彦のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    [ 内容 ]
    生きづらさを、晴れやかに解き放つヒント。
    「閉じられた心の世界」を打ち破る精神科医と、「身体からの信号」に耳を澄ます仏文学者の説教ライブ。

    [ 目次 ]
    第1章 世代論に逃げこむな
    第2章 「自分探し」はもうやめよう
    第3章 人間は、わかり合えっこない
    第4章 個性とこだわり幻想
    ...続きを読む
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人
    私を激しく勇気づける一文があった。読んでよかった。
    その一文とは↓↓↓

    人間は平等であるとされるが、下卑た人間、魂の汚れた人間は確実に存在している。

    この文章の何が私を勇気づけるのか。それは秘密。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    ちょっと過激な語り口だが、全体からあたたかさを感じる。
    タイトルに合った本だと思う。

    100304
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    「こんなひともいる」な目線で読むのが一番。いろんな方法論・葛藤ありき、ドラマの中みたいにはいかないんだなぁ…て再確認させてくれる。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    私は医療関係者でもなんでもないが、どういうわけか仕事として、精神科医や精神疾患をお持ちの方とお話をしなければならないことがある。そんなとき、すごく頭にきたり、納得できなかったり、落ち込んでいつまでも暗い気持ちになったりすることがあるのであるが、(相手に対してむかつくこともあるし、この本の187ページ...続きを読む
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    商売として医師をしていれば
     患者は 悪く言えば金づる。。。

    面倒な患者よりも 楽な患者の方がいい と思うの自然
    患者に良くなって欲しいと思う事もあれば
    この患者との関係を解消したいとも 思うこともある

    薬によって 症状をコントールしているとしたら
    それは 一生続く
    医者とも薬とも 一生続く関係...続きを読む
  • 心という不思議 何をやっても癒されない
    春日センセイが産婦人科医から精神科医になったワケにちょっと触れていて、ますます春日センセイが好きになった。この人の言うことは信用できる、と思う。
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    著者の狙い通り、グロテスクな読後感。

    「狂気にはなれず、健康にはならず、われらは神経症」 byロラン・バルト
    ・・・関係ないか。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    いい先生だなぁと思う人の本ばかり読んでいたので、ちょっと毒な部分を覗いてみた。
    いろいろな精神科医がいるものだ。人格を疑う人もいた。
    日常の出来事に著者はこんなことを思ってしまうだったり、見聞きした他の精神科医の話。

    中島らもは強い副作用が出ているにもかかわらず、ほぼ十年、同じ処方だったらしい。
    ...続きを読む
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    言われてみると、まわりにいるあの人やこの人は躁だったのね!?うつは気にとめるが躁はこれまで意識していなかった。視野が広がった感じ。なお、軽躁状態は理想的なのでは?それが病気でない限りね。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    ウツほど身近ではないと思われがちな「躁」、実際ど真ん中「躁病」の患者は少ないらしい。
    しかし、一見ただの騒がしい人、怒りっぽくせわしない人、勘違いしてるナルシストなどを「軽い躁」「躁的な傾向を示す人格障害」「躁に近い性格の人」と考えれば、不可解なその行動が理解できるようになる(こともある)というのが...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    未来が予測不可能であることに対して自覚的であること

    内田さんは「中腰」の重要性を説いていたけど、
    要はその上での「準備学」が個々人で必要なのかなと思った。

    疫病利得って、そのまんま俺じゃないか!!Excuse!!!!
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    うつは、割りと自分も周囲も気付きやすく、また治療もし易いのだが、躁となると
    病気なのか、ちょっとハイテンションなだけなのか、見分けがつき難く、
    また治療も、症状にピタッと合う薬を処方するのが難しいそうです。

    この本を読むと、もしかして自分もあの時は、、みたいな
    気分になります。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    躁の問題の最たるは、病気が人間の尊厳を損なうこと。
    躁病の理解が進んで、病人が病状にふさわしい治療を受けられますように。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    大好きな春日センセイの本。躁の人も躁でない人も世の中にはたくさんいるわけで、どちらの人もあんまり傷つかず、楽しい人生が送れたらいいと思うんだけれど。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    躁という病気を踏まえた上で世の中を改めて見てみると、これまで自分にとって理解できなかった事件の真相を垣間見れる気がする。しかし躁病の現実を知ると、やるせなさを感じずにはいられない。「正常」、「普通」とは何なのだろうか。
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    ●フランス哲学者の内田樹氏と精神科医の春日武彦氏の対談。
    タイトルは春日氏の発言から。喋っている分量は、内田氏60%春日氏40%と言うところか。 ●発言から察するに、内田氏は自己肯定推奨派・自己肯定人生を送れる人のようだ。
    一方の春日氏は、自己否定とまでは言わないまでも、常に世界と自分に違和感を持っ...続きを読む
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    これは選択する方向性が誤っているのではないか、というような事例が載っている。それによって不幸な道を歩んでしまうと言う…。人間の思考の繋ぎ方によってはこのような自虐試行や破滅願望というやっかいな行動選択をしてしまうのであろう。その思考の解釈に惹かれたが、思ったよりも詳細ではなかった。
  • 屈折愛 あなたの隣のストーカー
    「人のこころの不思議」に興味がある。どこまでが正常でどこからが異常なのか。一人の人間の中に異常な部分とそうでない部分は共存するのか。果たして私は正常なのか。…ああ、そういうわけで、このての本には手を出さずにいられない。春日センセイは「異常な人々」に対するやさしさがあって好き。
  • 心という不思議 何をやっても癒されない
    想像していたものと違った内容。何をやっても癒されないという副題からして、癒しに関して、何か得られるものがあるに違いないと思ったのが大間違い。でも、精神科医の著者の実際、見て、聞いて、感じ、思ったことが、そのままエッセイになっている。何かを期待して読めば、あ、違った、、となるかもしれないが、へえぇ〜と...続きを読む