春日武彦のレビュー一覧

  • 屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理

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    「屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理」河出書房新社 1999
    「家屋と妄想の精神病理 あるいは、狂気とアナクロニズム」と改題、増補 2005
    「屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理」に戻して文庫化(ツイッターでバズったので) 2022
    バズったツイートは以下。

    ジェット・リョー
    @ikazombie
    2022年7月29日
    この本よかった。精神科医として数々の"常軌を逸した"家を訪問した筆者が語る、「家は心休まる空間であると同時に、狂気を培養する孵卵器でもある」という視点が面白い。少なからず他人の目がある外と違い、自分の価値観だけが正となる自宅は、時

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    2026年07月21日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    医師として多くの死と向き合ってきた著者が、死についていろいろと考えたことを、まさにそこはかとなく書き繕った、という感じ。それなりには楽しめた。
    死の瞬間に関しては、死んだ瞬間に見ていたものを再現できるオプトグラフィーという技術(実際は未実現)のこと、「ピンチャー・マーティン」という小説が本編(岩礁に漂着して苦難の中で精神が崩壊しやがて死に至る)がまるごと(少なくとも小説の5ページ目以降は全て)死の瞬間に見ていた幻であることが終盤に判明する下りなどが紹介される。
    次に死によって向き合わされる「永遠」について。反復の永遠(記憶がつながっていれば絶対に飽きる。どうやっても絶望に至るだろう。)、無の永

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    2026年07月16日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    先日、著者の対談を立て続けに聞く機会があって、その流れから『自殺論』を読み、たまたま手元にあった本書も読んでみた。

    どうやら、本当は人格障害について書くはずの本だったようであるが、出来上がってみれば、著者のいうところの「わたしにとっての珍奇なコレクション」を集めたシロモノになったようである。
    まあ確かに、野次馬根性的なにおいは否めない。でもだからこそ、そこに妙な人間臭さも感じられるのも事実。
    本当にそんなことが?とか、なんでまたそんな、とか思うような事件等々が引き合いに出されているが、大正時代とか、ずいぶん前の事件か何かと思いきや、せいぜい10数年くらい前のことだったりして、あれ?この時私は

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    2026年06月26日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    読みやすくて良かった、色んな恐怖やトラウマなどを解説してる本。
    個人的に恐怖のメカニズム、詳しいトリガーの解説を期待してたのでちょっと思ってたのと違うな、でも面白かったなという感想ですね。

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    2026年06月10日
  • こころの違和感 診察室 しっくりこない自分と折り合いをつける方法

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    ネタバレ

    嫌なこと忘れられない。
    それは「脳内リベンジ」をしてるから。
    せめて頭の中であの出来事を克服したい打ち勝ちたいと思ってるから、気が済まないから、執着しているから

    どうするのか?
    消し去るのは無理だから思い出した時に、思い込んでるほど無力感や自己嫌悪を覚える必要はないと思考に柔軟性をもたせること
    慣れさせること
    記憶を骨抜きにすること
    ネタにして笑い飛ばせるくらい
    カウンセラーに話すとなぜいいのかは、話すことでネタと化すからだそう。

    著者は結構オープンな方、素直な文章。

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    2026年04月15日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医療現場のリアルな緊張感が伝わってくる作品が多かったです。短編なので読みごたえという点ではちょっと物足りなかったですが、読んだことのない作家さんが殆どだったので読み比べて楽しめました。

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    2026年02月22日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    つい読みやすい短編の医療系に手が伸びてしまいました。その期待は裏切らないのですが、短編集はやはり短編集でした。それにしても、お医者さんがもっと楽な社会にはならないのでしょうか。

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    2026年01月10日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    高野秀行さんと平山夢明さんの対談が面白くて、高野さんの本を読みたくなりました。
    この何とも言えない実録なのかそうじゃないのかのホラー具合は好き。

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    2026年01月10日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    本当に医療に携わる方々の体力、知力、タフさは尊敬するし感謝しかない。どのお話もよかったけど、「研修医ヒナノの洞察」、「春に綻ぶ」が好き。
    少しでも健康でいようと思う。

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    2026年01月05日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    アンソロジーは、新しい作家さんとの出会いも楽しみ。シリーズ物も読んでみたいと思う作家さんに会えた。医師をしながら小説家もできるなんて凄すぎる。

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    2026年01月04日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    大使館職員も参加する娯楽としての殺人ショー。70越えの元立ちんぼが若い子に語る身の上話。ドリンクバーを飲みながら追及する夫の不倫相手。戸建て賃貸の大広間に潜む、人ならぬ隣人。縊死体の靴下に挟まれた切符サイズの遺書。梱包体となった殺された少女に欲望を向ける男。推し活する野球選手を射止めるヒゲのおばさん。タクシーの乗客となった巨大な足を持つ妖怪女。死んだはずなのに電話をくれた霊能者。トンネルで願いを叶えてくれると噂される轢断死した女子中生。……真冬に味わうホラー。生き残れるのは、恐怖を感じる力があるから。

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    2025年12月29日
  • 屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理

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    心の闇が、幻の同居人妄想となって吹き出してくると説く本。
    個人の秘密や心のありようが、部屋では剥き出しにされている。

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    2025年09月28日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師作家アンソロジー。専門が違うことでこんな風に違う広がりがあるのかという驚きと、医療やそれを取り巻く人々の色々な悩みを小説を通じて想像すると自身に何かあった時に受け止め方が変わるかもしれないと、解説にも感銘を受けた。

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    2025年09月26日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    精神科医に権力構造を重ね合わせてしまう人にとっては、互いに相性の良い医師と患者などというものは、ライオンとウサギが仲良く昼寝をしているような異様な光景に近いものとして映るだろう。
    これまでの精神医療が内包して来た影の部分には、確かにそうした違和感を覚えて当然の歴史がある。

    この本を読んでいる間中ずっと、母親が入院した精神病院の医師が、母親の入院の際に、何とも無気力な態度だっことが頭に浮かんで消えなかった。

    筆者は、精神科医として、自分自身の精神状態を精神分析しているのでは無いか?

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    2025年08月21日
  • こころの違和感 診察室 しっくりこない自分と折り合いをつける方法

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    ネタバレ

    個人的メモ。

    p26 ものごとを単純化し過ぎる、矮小化簡略化し過ぎる態度というか精神状態は、自殺の危険に直結します。自殺者は、自分なりに考えに考え、ついに死ぬしかないと結論を下すわけですが、そのプロセスに身も蓋もない単純化が介在してしまうからそんな結論に至る。

    p34 どうこう言っても、猫に不自然な生活を強いているのは確かなのです。一生、他の猫と遊んだり喧嘩をしたり交尾することはない。広い場所を存分に駆け回ることもできないし、鼠を捕まえる機会もない。我が家の猫は猫らしさを奪われているわけで、たとえ安全で快適な環境を提供しようとも、それが猫の幸福に直結している可能性については判断がつかな

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    2025年05月30日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    人にはそれぞれ恐怖を感じる対象がある。怖がりという言葉が何に対してどの様な恐怖心を抱いているか、時には他人には理解できないこともある。大半の人は幽霊などの現実世界には無い様なものを恐れるだろうし、極端なスピードで高速や一般道までをも走る車、包丁を持って近づいてくる人がいれば、有無を言わさず恐怖するだろう。私は幼い頃に高い木から落ちた経験からか、高いところが苦手、所謂、高所恐怖症だ。今世の中を見れば恐怖で溢れ返っている。街中や通勤電車内で刃物を振り回したり、ビルから包丁や人が(歩行者を狙ったのか)落ちてるくる、強風で飛ばされた農業用テントやら看板が電車にぶつかって人が亡くなるなど、自分に降りかか

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    2025年05月22日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    仕事柄、車を運転する機会が多くて、おかしな動きをする車がマジで怖いです。
    初心者またはペーパードライバーなのか、公道でなんらかのチャレンジを行っているのか、もしかしたら脳に欠陥があって恐怖心を感じない人なのか知りませんけど、そういうのを見ると反射的に警戒モードになります。

    恐怖は、人間が備えた防衛本能であると同時に、恐怖症や不安障害のように人間を追い詰めて弱らせる自滅システムのような一面もある。
    あってもなくても困るし、人によって対象も程度も違う。
    改めて複雑な感情だなぁと思いながら読みました。

    この本は精神科医である著者が、小説や映画のワンシーンを引用しながら、様々な角度から恐怖という感

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    2025年05月02日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    著者の死への好奇心が詰まった一冊。とはいえ、軽薄なものではなく、死にたいする尊厳と畏怖が随所に感じられた。

    第2章については共感した。永遠など、まったく不要。どんなに幸せな状態でもそれは刹那的なものだから価値があり、永遠に続くとなれば必ず虚しさに襲われると思う。それが辛い状況ならなおさら永遠などごめん被りたい。

    私自身の病気、母の死を迎えて、死が非常に身近なものになった。それでも、だからなにができるわけでもない。自分が死んでも毎日は続いていく。死ぬ前になにがしたいとか、名を残したいなどもない。ただそこに自分がその瞬間にあっただけ。病気と共に不安と安堵を繰り返しながら、ただひたすらにその瞬間

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    2025年04月20日
  • 無意味なものと不気味なもの

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    作者様の読書量が半端ない事がわかる本。


    評論でも学術書でもないので個人的な感想が合う人と合わない人で評価が分かれそう。

    登場作品のあらすじが説明されてる。
    どれも興味を惹かれる内容で、読後すぐに登場作品をリサーチしてしまった。

    間違いなく自身の読本視野は広がった。

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    2025年04月17日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    タイトルの回答があるとは言えないような気もするのだけれど、それでも読んだのだからやっぱり吸引力のあるテーマ。願わくば花の下にて春死なん春の弥生の望月のもと、がひょいひょいと浮かぶ時期に読めてよかった。

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    2025年03月28日