春日武彦のレビュー一覧

  • 待つ力

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    春日先生の本を読むと、何かしら励まされたような気になることが多い。今回も「ああ、そう言ってくれるか」とうれしくなる言葉があり、非常に励まされた。

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    2013年02月02日
  • 待つ力

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    春日武彦さんの、めちゃくちゃ取り留めのない話。
    筆者が言うように、テーマが取り留めのないものなので、かなりまとまりがないように感じた。
    でもたぶん、けっこう深いことを言うてる。このひとの著書をほかにも読むのが必要ですね。
    春日さんの著書はめっちゃひさしぶりに読んだけど、なんか、変わったひとやなあというイメージ。ネガティブな意味ではなく、暗い。読んでるひとを引き込んでくる。
    内容はわからへんけど、このひとの考えていることをもっと知りたい。

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    2013年01月28日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    精神科医と患者のやりとりが、論理の優先ではなく、相手の立場を立てることなどパワーゲームに収まりきらない微妙なモノが決定権を握る(p127)というのは臨床家ならではの意見だと思った。そのためには、論理を精緻にするよりも視野を広げて人格的に成長すること(p108)というのも納得である。そして、精神科医自身がそれらに悩みつつも患者と同じ文脈ではなくもっと遠くが見える人間として立ち現われる必要がある(p40)。

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    2013年01月27日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    躁病の患者さんがもつ異様さは、実際に患者さんを見てすごく感じたし、本書で語られていることはすっと入ってきた。軽躁と人格障害の境、人格障害とハイテンションの境がやはり曖昧、異様!なのはたしかなんだけど。
    私も夜に考え事をすると躁傾向があるので気をつけたいと思ったよ。

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    2013年01月14日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ネタバレ

    この二人って本当に気が合っているのかなあ、という疑問が。
    まあ終始穏やかで大人の対談なんだけど。

    内田樹はあくまでフィジカルで、
    且つ文学者、しかもフランス文学だから、
    感覚的なものを信じている。
    一方で春日武彦は闇を抱え、
    冷静にロジカルに物事を捉えている、
    といった印象。
    全体的に推す内田樹に対し、
    春日武彦は少し引いている。
    職業柄そういう話の仕方が癖なのかもしれないけど。

    『健全な肉体に狂気は宿る』というタイトルは実にアイキャッチで
    私もタイトル買いをしたクチなのだが、
    これには私が感じたような文学的意図はなく、
    本当に読んだ字のままでした。
    なので期待が裏切られたがっかり感も。
    でも、体が弱っていくと精神は健常になっていく、というのは面白い。
    狂気というのはある種動物的には余剰の現象という事実。
    若干タイトル負けしている感はなくはないが、
    引用するのも理解できる行(くだり)。

    でもね、内田樹は嫌いではないけれど、
    フランス文学を読んでいるのでそれなりの機微はわかるんだろうけれど、
    基本太陽の下で肉体を鍛えている人には、
    現代に生きづらさを感じている人たちの病みはわからないんじゃないかなあ。
    まあ昨今はただの甘えも多いようなので、
    そういう時には内田樹論のような考え方も必要なのは絶対だけど。
    春日武彦は、まあ自身が病んでいる(た)人なので。
    やっぱりそういう人が精神科とか神経科医を目指すのかも。

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    2012年12月21日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田さんの考え方は好きだが、この本の内容(特に医学的な部分)に関しては根拠に乏しいもしくは経験則のみが根拠になっている説が多く、ちょっと気分良くなかった。いや面白いんだけども。
    「死にかけてたらうつ病にならない」はおもしろい。
    レビュー登録日 : 2010年09月28日

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    2012年11月21日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    「うつ」に対しあまり話題にならない「躁」について書かれた本。
    「躁」について精神科医の視点で書かれており、リアルな感じが伝わってくる。
    「躁」についての一定の知識は得られる。
    ただ、犯罪などを例に「躁」と関連付けて書かれている部分は、著者の推論であり、しっかりした根拠のあるものではないことに注意は必要である。
    「躁」といっても軽度〜重度と幅が広く、軽い「躁」は健常者でも当てはまる部分が多い。
    どこまでといった線引きの難しさを改めて感じる。
    しかし、読んだ後に不安感が増すような感じがして後読感は良くない。

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    2013年08月10日
  • 屈折愛 あなたの隣のストーカー

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    同著者の『ザ・ストーカー~愛が狂気に変わるとき』の改訂版。
    まだストーカーという言葉に
    多くの人の耳馴染みがなかった頃に出た、わかりやすい解説書。
    病気ではなく性格の歪みだから治療が難しい、
    というポイントにゾッと寒気を覚えた。

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    2012年12月08日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ネタバレ

    感想
    「カテゴライズはやめましょう」と言っていながらたびたび「若者は」とか「明治時代の人の方は」とか言っているのが非常に気にはなったが、全体としては「確かに」と思うことが多かった。
    病の状態の人を「優先順位が明らかに異常な人」と定義していたのには納得できたし、著者の言葉の使い方がさすがに文学部教授というだけはあるなと思った。

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    2012年02月12日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    うつは知られているが、躁の知名度は高くない。
    不可解な行動について、「躁状態ではないか」ということを考慮に入れるとすんなりと筋が通ることもある。
    小説で描かれた躁状態、実際の事件で躁状態が関わっていた可能性なども述べ、具体的に書かれている。

    著者の個人的印象が強いという感は否めないけど、「こんな状態もある」と世に知らせるにはいい本だと思う。

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    2012年02月07日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    身近な人で騒々しい人がいるが、これを読んでその謎が解けた気がした。
    深い洞察力が欠けた行動と発言、無駄な騒々しさ、毎日がお祭り、常にエネルギッシュ、虎の威を借りた自分は誰それと友達発言、etc.、その人の性格ではなく、見つけにくい病気なのだと思えば納得もいく。
    躁病は鬱病の反対ではなく、人にさとられたくない不安や恐怖、空虚を抱えた人が思わず取ってしまう躁的な行動は、鬱のさらに先を行く病気ではないかという考察は説得力がある。
    ただ、この著者の語り口も時々怪しい感じがすることがある。

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    2012年01月24日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    読みやすいです。
    入門者向きかも。
    でも、長くファンをやってる人間には、
    ちょっとあっさりし過ぎて食い足りない感じかな。

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    2012年03月10日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    鬱に比べて発現頻度が低いため、
    一般に理解されにくい「躁」へのアプローチ。
    一見普通っぽい人の妙な言動は、
    ひょっとしたら躁のせいなのかも……と思って捉え直すと、
    見えにくかった問題がいろいろクリアーになる――というお話。
    わかりやすくて面白い。

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    2012年12月08日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    「しつこい人」はどうして「しつこく」なるのか。その原因みたいなものを知りたくて、この本を手に取ったのだが、答えは全く得られず。残念!

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    2011年09月09日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    はたから見ると、自分から破滅への道を辿っているような人や、自分からより悲惨なもへ突き進んで行くようにしか見えない人たちがいる。
    なぜ彼らは、不幸になりたがるのか?

    春日氏は精神科医という仕事柄、かなりの奇人変人を診てきているのだが、自分もどこか一歩道をそれれば、そんな「おかしな」彼らと同じような道を辿ってしまうのでないかと心配になるそうである。
    その気持ちは私にも結構覚えがあって、親がテレビで異常な事件を観ていて「なんでこんなことするのかわからない」「人間じゃない」などと言っているのを聞くと、「自分の娘(私のことです)も一歩間違えばそうなるかもしれないのに、のん気な人たちだなぁ」なんて思ってしまう。

    不幸や狂気というのは、他人事だから私の親のようなことが言えるのであって、自分の身近にそんなものが転がっていて、それに関わらざるを得なくなったら、否定はできない厄介な代物だと思う。
    事件や事故は1件2件と数えられる。しかし不幸や狂気とは、1回2回とカウントできるものではない。狂った人はある日を境に狂ってしまうわけではなくて(中にはそういう人もいるかもしれないけど少数派だろう)、狂っている間は狂っているし、狂っていない間もいつ狂うかわからないのだ。また、狂気が治る・治まるということだって、急によくなるわけではないだろう。なんだか最近治まってきたな→最近狂わなくなったな→なんだか狂わなくなったみたい、というふうな――それこそ風邪の治りを見るみたいな、ゆるーいものだという気がする。
    不幸や破滅というのは、本人やその周りの人々から見れば、決して劇的なものなんかなのではないのだろう。それこそ、「もういい加減にして」だとか「わがまま言わないで」というものなのだと思う。なんともロマンのない話だが。

    私がこの本で一番「なるほど」と思ったのもそういう「怠惰」や「惰性」とも言える不幸の「面倒くささ」だった。
    人は何かをするのが面倒なゆえに、ほかの人から見れば遠回りにも程がある、ということを平気でやってのける生き物なのだ。
    たとえば、電球が切れたけど電球を買いにいかないで、わざわざ暖房のつかない寒い部屋で本を読むとか。この場合だと、ちょっと走って電球を買いに行けばいいのに、震えながら本を読むほうを選んでしまうというのが不幸の「怠惰さ」なのだ。ほら、こういうこと身に覚えがありませんか?

    狂気や不幸は何の回避にも逃避にもならないという本書は、ある意味なんとも悲しいことを言っている本である。
    狂気に夢を見られないというのは、フィクションにとって痛手だとは思わないけど、大いなる悲しみだとは思うなぁ。

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    2011年07月18日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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     これは面白かったね。躁ってのがどんだけ「迷惑」か。「迷惑」って、危険ってことでもあるわけで。
     それに、「躁」が「うつ」の底つきって切り口が、面白くってね。
     ある。確かに。「躁」。イジョーなる万能感、空でも飛びましょうかってイキオイ。向かうところ敵ナシ。気をつけよう、そゆうとき、わたしだってあるからねぇ。
     中島らもの話もこの作中に出ていたと思う。
     いろんな「躁」がここに登場する。「笑っていいとも」の電波ジャック事件、有吉佐和子の話も。

     ああ、そうだ。そんで、らもさんをひもといていったんだっけ。

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    2011年06月15日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    [ 内容 ]
    虎に喰われたかったのに熊に喰われて昇天してしまった主婦、葬式代がないからとアパートの床下に妻の遺体を埋めた夫、電動式自動遥拝器を作ってただひたすら「供養」する男などなど―世の中にはときどき、不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たちがいる。
    しかし彼らは、この過酷な人生を生きてゆくために、奇妙なロジックを考えだし、不幸を先取りしなければ生きてゆけなくなった人たちなのだ。
    あなたの隣の困った人たち、それはもしかしたら私たち自身の姿なのかもしれない…。

    [ 目次 ]
    第1章 理解しかねる隣人たち(不自然な人たち ああ、そうですか 大晦日の電車 ほか)
    第2章 奇妙な発想・奇矯な振る舞い(幸運の法則 運勢曲線 不幸の先取りについて ほか)
    第3章 悲惨の悦楽・不幸の安らぎ(熊に喰われる 虎と熊 二十六時間の誘拐 ほか)
    第4章 グロテスクな人びと(変人たち 狂気予備軍 供養する男 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月14日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    [ 内容 ]
    生きづらさを、晴れやかに解き放つヒント。
    「閉じられた心の世界」を打ち破る精神科医と、「身体からの信号」に耳を澄ます仏文学者の説教ライブ。

    [ 目次 ]
    第1章 世代論に逃げこむな
    第2章 「自分探し」はもうやめよう
    第3章 人間は、わかり合えっこない
    第4章 個性とこだわり幻想
    第5章 健全な肉体に狂気は宿る
    第6章 まずは身体に訊け

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    [ 参考となる書評 ]

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    2010年06月30日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    私を激しく勇気づける一文があった。読んでよかった。
    その一文とは↓↓↓

    人間は平等であるとされるが、下卑た人間、魂の汚れた人間は確実に存在している。

    この文章の何が私を勇気づけるのか。それは秘密。

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    2012年02月25日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    ちょっと過激な語り口だが、全体からあたたかさを感じる。
    タイトルに合った本だと思う。

    100304

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    2010年03月05日