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“国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。たとえばそれは常識では理解し難い奇妙な言動や、不可解な事件の裏に潜む。その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。
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Posted by ブクログ
「躁」という精神状態のイメージが変わる本。 それは上機嫌で溌剌としたものだけでなく、攻撃的だったり、うまいこと言って人を騙したりする。意外にも人の迷惑になることが多い。 少し前まで「人格障害」という言葉がそういう困った人に当てはめられてきたが、躁状態との峻別が難しいとのこと。 ネットのおもしろい人を...続きを読む理解する上で新しい視点が得られた。
DVTで小田原の病院に入院した時、縄ちゃんが差し入れてくれた本。読んでいなかったが、某クレージー野郎の事件で読んでみる。「うつ」は先が読めるし自覚症状もあるので治療しやすいが、「躁」と「人格障害」は自覚がないので治療に難渋するというのは、最近とても感じていたこと。プロである精神科医にとっても同じこと...続きを読むなのだと納得。
鬱というのはよくスポットがあてられているけれども その対称にある「躁」は見過ごされがちで 病気とも認識されにくい そして厄介やと思った。 鬱は「心の風邪」ならば 躁は「心の脱臼」らしい。 あーなんかあの芸能人とかも躁の傾向大ありやなー なんて思いながら 鬱だとか 人格障害や認知...続きを読む症だとかの数ある精神系の病気は、実は全てひとつの症状で、それが軽度か重度かの違いなのでは、という著者の論は なるほど、面白いと思った。 著者がこの本を記したのは、自分も躁状態ではないかと思い、人々に迷惑をかけないためにも~みたいなことを書いていましたが。 誰しもが瞬間瞬間に鬱と躁の間を行き来しているのだと思うけれども。 どちらかの極から戻ってこれない人々が、病、ということになるんですかね。
鬱より怖い、躁。 たくさんの事例が載っているのですが、だんだん気味が悪くなってきて読むのがつらくなってくる…… 躁の特徴に当てはまる人がたまにメディアを騒がせてますが、そういうのを見るとどうしようもない「イタイ」感覚に陥る。 わたしの「なんか怖い」センサーにビンビン反応する。 自分もどっかで「そっ...続きを読むち側」に落っこちてしまう(もしくはしまっている)のではないかと不安になる。 (まあそう思えるあたりで、まだ大丈夫なのかもしれないけど) 特に医学の知識がなくても読めます。
2008/4 心の病として取り上げられるのが鬱に関してのものが多いが、それと同様、また場合によってはそれ以上に問題があるのが躁という現象がある。ただ、これは活動にプラスになることもあるので、一概に否定はできないが、躁という状態についてももう少し考える必要があると警鐘を鳴らしている。
自分も躁なんじゃないか? 正常な人間なんていないんじゃないか? 周りの少し変な理解できない滑稽な人が もしかしたらこの病気なんじゃないか・・ そう思えてきました。
うつはよく聞きますが、躁はあまり聞いたことがありませんでした。 事例を読みながら、躁の状態が少し分かったような気がします。
うつ病に対して取り沙汰されることの少ない躁病について書かれた本。 過去に起こった事件の犯人を躁病という観点から紹介する項目は、それはちょっとこじつけなのでは…?と思ったところもあったけど、中島らもや有吉佐和子のエピソードは面白かった。あとゴリラ少女については思春期の黒歴史の一幕としてほっといてやれよ...続きを読むwと思った。 確かにうつ病に比べ躁病は病気なのか個性なのか判断がしづらいし、本人が病気と感じていないところが治療の難しいところだと思う。
うつ病は結構ポピュラーな病気として取り上げられていますが、うつ病と相反する症状を呈する躁病や躁状態に光が当たることは少ない。‥ということで春日先生、躁に焦点を当てました。題名にもあるように精神の正常と異常を考える上で躁は興味深いということらしいです。 春日先生は、うつ病が「心の風邪」と表現されるなら...続きを読む、躁病は「心の脱臼」であるといったイメージを持つと述べておられます。心の箍(たが)が外れた状態とは躁病の人の行動を言い得て妙です。 この本には、数多く、実際の有名人や報道された事件の人物の行動を紹介しています。実際世間でお騒がせ的行動を起こしているこれらの人々が、躁病を伴っているであろうことを知るとまた、事件の色合いも違って見えてくるというものです。 それにしても、いつも思うのですが、正常と異常であるという境目は私たちを取り巻く社会に常に左右されています。人は自分自身が何者なのかわからないまま一生を終えてしまうことも少なくないのかもしれません。
躁病の患者さんがもつ異様さは、実際に患者さんを見てすごく感じたし、本書で語られていることはすっと入ってきた。軽躁と人格障害の境、人格障害とハイテンションの境がやはり曖昧、異様!なのはたしかなんだけど。 私も夜に考え事をすると躁傾向があるので気をつけたいと思ったよ。
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問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
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