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うじゃうじゃと蠢く虫の群れ、おぞましいほど密集したブツブツの集合体、刺されば激痛が走りそうな尖端、高所や閉所、人形、ピエロ、屍体――。なぜ人は「それ」に恐怖を感じるのか。人間心理の根源的な謎に、精神科医・作家ととして活躍する著者が迫る。恐怖に駆られている間、なぜ時間が止まったように感じるのか。グロテスクな描写から目が離せなくなる理由とは。死の恐怖をいかに克服するか等々、「得体の知れない何か」の正体に肉薄する。
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Posted by ブクログ
ひぇー! しょっぱなの、電車の下くぐろうとして轢かれ死んだおじいの話からおもろすぎる!だいすき! 著者が引用してくる題材もいちいち全部おもろくて参考になりすぎ! 遠丸立さんの「高所恐怖症=墜落願望という人間の原衝動に対する防衛的恐怖」っていう見解すげーな 「『人間には高所へのぼって見下したい願望』...続きを読むと『高所から墜落したいという無意識的な願望』が表裏一体の関係で存在している」 「人間の出産行為は、胎児が子宮から外部空間へまで墜落するということを意味するわけで、要するにそれは人間が『墜落したい』という衝動に身をゆだねる最初の行為にほかならない」 いったん恐怖症が出現してしまうと、いつしかそれは当人のアイデンティティー(その人らしさ)として当人が無意識のうちに認識してしまい、そこで恐怖症はなおさら強固なものとなっていく
めちゃくちゃ面白い 春日武彦氏の軽妙でちょうどいい塩梅の自虐を含めた語り口が本の没入感になってる。恐怖の諦観者ではなく当事者として立ってくれているので共感が湧き、様々な文学・映画からの恐怖の引用に共に考え納得することができる。5、6章から題材がよりヘビーになるが、むしろここがこの本の一番の醍醐味だと...続きを読む思う。恐怖と聞くとまず『死』を連想するがまさに恐怖と死についての見解を聞くことができる。死に恐怖し過ぎる人々に対しての巻末の考察はまさに長年の疑問を解消してくれたようで気分が晴れやかになった。この題材の本を読んで心が晴れるというのは意外に思うかもしれないが。
精神科医が医学というより多くの書籍から引用した人それぞれの恐怖の対象を分類し語る。背筋の寒くなる部分が多いのが刺激的でいつもとは一風変わった読書が楽しめる。 筆者は甲殻類恐怖症だという。本書を読むと自分は集合体恐怖症のようで、考えただけでゾクゾクする。 映画、小説から多くの引用があり筆者の博識の...続きを読む高さが本書を奥深い物としている。新書ならではの知的な遊戯が魅力。
中平卓馬の「赤ん坊がはじめて見る世界」のような写真がどんなものか気になって検索したらちょうど今日から大規模な回顧展が始まるらしい。たまたますれ違った車のナンバが自分の誕生日と同じ、よりも確率の低そうな偶然である。 怖くはないけど。 先日、美の巨人たちで立原道造とヒヤシンスハウスを見て、篠田真由美の「...続きを読む風信子の家」を読み返したと思ったら、本書でも言及されていて、こっちもちょっとした符号を感ずる(単に過去の経験があるからそこに引っ掛かっただけかもしれないけど)。
いつもは物語ばかり読むがタイトルが気になり読んでみました。 たくさんの恐怖症がこの世にはあります。 私は周りにはきっと理解されない不安を持っています。 例えば重量を考え不安になる。 この部屋は何キロまで耐えられるのか。 劣化していけばどうなるのか。 怖くなり眠れなくなる時もある。 でも、恐怖...続きを読むに思う理由を、考え紐解くと全て同じ理由に結びつく。 無知程怖いものは無い。 そう思わされる本でした。
本書のタイトルに心惹かれた方は多いのではないだろうか。恐怖は現実として避けたいと思う反面、「怖いもの見たさ」、むしろ「楽しい」という理由で遊園地のお化け屋敷や絶叫マシンなどの列に並ぶということも珍しくないだろう。 結論から言えば、本書はそういった類いのことに科学的な答えを与えてくれるものではない...続きを読む。恐怖症など、当人でなければ分からないと思われるう恐怖感情のプロセスをうまく言語化し、読者に伝えてくれる。恐怖の言い表しにくい両面性に、著者の感性を忌憚なく切り込んでくれる部分が心地よい。 本書について言えば、読者の視点や内心に寄り添ってくれる立ち位置であると思える。 海外国内問わず、作品の引用も豊富であり、多様な言い知れない恐怖を味わえる点も踏まえ、おすすめしたい一冊だ。
面白かった。ただ、恐怖の正体がたちどころにわかるような本ではない。精神科医である作者がさまざまな恐怖を語るのに小説、詩、俳句、映画など様々なメディアの作品を使って紹介していく内容。たいそう博識な人でエッセイと捉えてもとても面白いし、読んだりしたい作品もたくさん出てきた。恐怖症についてはへーって感じで...続きを読む、読んだ。恐怖とは危機感、不条理感、精神的視野狭窄の三つが組み合わされる時に湧き起こる感情、って定義はまあ納得できる。自分にとっての恐怖とは何かと考えると、制御不能である状況、と言うのが当てはまる気がするし、これは危機感と不条理感の組み合わせとも解釈できるかもな。読み物としてなかなか面白かったし、面白い作家だなと思う。
ホラー作品とは、恐怖そのものではなく恐怖のカニカマなのだ。しかし自分の恐怖のツボが分かると、人生や社会の何を恐れているかが見えてくるのかもしれないね。 色んなホラー作品が例として紹介されているので片っ端からチェックしていきたい
予想最高気温29℃ですって どうなっとんねん! もう夏やん!インザサマーやん!ボンジョールノやん! 今年も30℃超えたらホラー小説を読もうと思ってるんですね 宮部みゆきさんや京極夏彦さんの続きとか小野不由美さんとかね 去年けっこう読みましたからね 今年はもうスティーブン・キングとか行っちゃおうかと...続きを読むも思ってます すごいねスティーブン・キング、スティーブン・キングって書いた時点でもう怖いもの ひと文字も読んでないのにもう怖いもの そして今年こそはホラー小説完全克服を目指しますよ! まずそのためには「恐怖」とはなんなのかを知るところから始めなければいけません 孔子も言ってます「カレーは一晩寝かしたほうが美味しいよ」って そしてホラー小説の克服について再定義しておきましょう それは決して「恐怖を感じなくなること」ではありません 恐怖をいかにエンターテイメントに昇華させることができるかってところです ホラー小説を読んだ日の夜はトイレに行けなくなってるようではとてもエンターテイメントとは言えませんよ!(バンッ) というわけで本書『恐怖の正体』です 「恐怖」と「娯楽」の関係性にも多分に触れていて非常にためになりましたよ ただね…肝心の『恐怖の正体』ですが…よく分かりませんでしたw
大学の講義でおじいちゃん先生が喋る余談、みたいな感じの本。 科学的な分析を期待する人には向かないと思う。私は面白く読めた。「恐怖の正体」というタイトルはちょっと内容にそぐわないとは思う。 著者は精神科医ということだが、小説、詩、映画などに詳しく、それらの作品、あるいは実際の事件を次々と引用して恐怖...続きを読むについて考察する形式。 紹介されているのが知らない作品ばかりで、非常に興味深く読めた。 私は何に恐怖を感じるだろう?何故恐怖を感じるのだろう?とか、考え出すと楽しい。
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恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで
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春日武彦
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