春日武彦のレビュー一覧

  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    春日武彦"精神科医は腹の底で何を考えているか"を読む。

    都立病院の精神科部長を務めた著者が豊富な臨床経験から、患者を通じて見た精神科医の内面に迫ったもの。身も蓋もない語り口がいっそいさぎよく、好感が持てます。

    精神問題で倒れる人が続くような場合、その周囲にパーソナリティ障害の攻撃者が存在するように思います。

    【精神障害の類型について】

    ◯パーソナリティ障害の一部、たとえば境界性パーソナリティ障害といったものの特徴のひとつとして、とにかく周囲を振り回し飜弄するといった行動様式がある。しかも、はっきりとした思惑などないまま、ひたすら他人を操り糸を引きたがる。他者を玩弄す

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    2015年02月08日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦の対談です。おおむね内田のほうが春日の専門領域にアクセスを図りつつみずからの思想を語っているという印象です。

    精神の病に逃げ込むことで「低値安定」してしまう人びとが増えていることへの危惧が語られ、身体に基づく知の衰えを嘆くなど、かなり思いきった発言が飛び交っていて、刺激的な議論でした。

    春日の著書にはかなり「とんがった」言葉が散見されるのですが、本書ではむしろ内田のラディカルさがストレートに出ている印象です。内田にしてはややバランスを欠いているような気もするのですが、こういう思いきった言葉が聞けるのも、対談本の醍醐味かもしれません。

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    2017年12月23日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    うつ病に対して取り沙汰されることの少ない躁病について書かれた本。
    過去に起こった事件の犯人を躁病という観点から紹介する項目は、それはちょっとこじつけなのでは…?と思ったところもあったけど、中島らもや有吉佐和子のエピソードは面白かった。あとゴリラ少女については思春期の黒歴史の一幕としてほっといてやれよwと思った。
    確かにうつ病に比べ躁病は病気なのか個性なのか判断がしづらいし、本人が病気と感じていないところが治療の難しいところだと思う。

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    2018年05月11日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    患者に共感し思いやる労りをもちながらも、別の視点から事態を整理し、デキることと出来ないことを見極め、なすべきことの優先順位を冷静に判断するのが精神科医。本書には多種多様な百人の精神科医をモデルに彼らが実際のところ、どう考えどう行動しているのかをデリケートな分野にまで一歩踏み込みんで語られている。

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    2014年06月10日
  • 様子を見ましょう、死が訪れるまで 精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿

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    精神科医白旗信之介、記憶喪失の助手灰田砂彦・手首に触ると欲望が見える。食人、アイドル、覗き見、盆栽、エレベーターのかごの上。美容整形外科医、人面犬、月村蟹彦。

    結構沢山の死人がいるのに解決もなくシュールに話は進む。中野ブロードウェイを知っている人が読むとまた違った風景に見えるのでしょう。

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    2014年05月31日
  • 様子を見ましょう、死が訪れるまで 精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿

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    中野ブロードウェイの4階に『琥珀クリニック』を開業する自称天才精神科医・白旗。そこで働くこととなった、記憶喪失の男・灰田。灰田は他人の脈に触れるとその人が抱える欲望が見えると言う特異体質を持っていた。その力を使って白旗はクリニックへ訪れる患者を診察するが、何故か診察した患者の全員が次々と殺人事件の被害者なっていく。

    事件の犯人はわかっても、犯人が捕まることも、追いつめられることもありません。続編を作ろうと思えばできそうな感じ。
    話自体はとても読みやすいです。クリニックに訪れる患者の精神分析がとても面白かったです。

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    2014年04月25日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    仏文の先生と精神科医の先生の対談集

    とくに選んでよんだ本ではないが、それなりには面白かった。

    タイトルはなるほどねえって納得。

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    2014年01月25日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田先生の話は例によって基本的に同じです。
    そして、それを求めて今日もまた読んでしまったのです。
    対談本はそのテイストが相手によって変わるところが良い点ですね。

    春日先生は精神科医なのに患者さんの悪口をばんばん言います。
    精神科疾患という診断名をつけて、分け隔てるのとは対極的な立場とも言えますかね。
    内田先生と対照的な点も多々あり面白かったですが、もうちょっとしゃべってもらいたかったです。

    タイトルの「健全な肉体に狂気は宿る」という一節はおもしろいですね。
    ユウェナレスが言いたかったのは「健全な精神は健全な肉体に宿れかし」だったかな。
    ほんとにそうなんですよね。

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    2013年11月29日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    幻覚や妄想とともに、どこか自分はおかしいぞという違和感や収まりの悪さを感じていたに違いなく、あなたは病気なんだと真っ向から指摘されることに不快感と同時に安ど感を感じていたのだろう。
    精神科の病では完治のとらえ方が難しく、99パーセント治っても残りの1パーセントが感性にかかわってくる部分だったりして、もともととても質のよい発想ができた人が、一度病気にかかったことで野暮な発想しかできなくなったりして、小市民的生き方をせざるをえなくなるような場合もある。

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    2013年08月03日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    今の僕からしたら、うんうん頷くしかないかなーって感じ。対談だから確固とした主張はないけど、面白い話は多い。「自分探し」に主体が存在しないって話は面白い。

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    2013年05月05日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    ネタバレ

    精神科医である著者が人間のうらみや復讐心理について、自身の体験、小説、ワイドショーなどから例を引き解説している。
    客観的に見ればうらみ心とか復讐心は、身勝手な自惚れ・自分は間違っていないモード・自己愛などの価値観から発せられるもので、自分自身を観察しそれを「苦笑」してしまうことが解決の一歩だとしている。

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    2013年04月05日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    うつ病は結構ポピュラーな病気として取り上げられていますが、うつ病と相反する症状を呈する躁病や躁状態に光が当たることは少ない。‥ということで春日先生、躁に焦点を当てました。題名にもあるように精神の正常と異常を考える上で躁は興味深いということらしいです。
    春日先生は、うつ病が「心の風邪」と表現されるなら、躁病は「心の脱臼」であるといったイメージを持つと述べておられます。心の箍(たが)が外れた状態とは躁病の人の行動を言い得て妙です。
    この本には、数多く、実際の有名人や報道された事件の人物の行動を紹介しています。実際世間でお騒がせ的行動を起こしているこれらの人々が、躁病を伴っているであろうことを知ると

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    2013年03月24日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    笑ったー。
    嫌いな患者の件は興味深かった。
    こちらの気持ちを逆撫でしてきたり、不快な言動に及んでくる精神疾患者がいたとしても、それこそが精神状態であり、「生きづらさ」だと思った時に、仕事として接している時点で「好き、嫌い」の判断をしてしまう事はプロではないよね。で・も!本当に腹立たしくさせる人っているよ!!どんなトンデモ利用者だとしても適切で寛容な対応ができるようになりたい。

    三ツ星レストランのシェフのレシピみたいな処方をする医師
    世間知らずのくせに、逸脱した事象には明るい医師

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    2013年03月09日
  • 待つ力

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    春日先生の本を読むと、何かしら励まされたような気になることが多い。今回も「ああ、そう言ってくれるか」とうれしくなる言葉があり、非常に励まされた。

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    2013年02月02日
  • 待つ力

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    春日武彦さんの、めちゃくちゃ取り留めのない話。
    筆者が言うように、テーマが取り留めのないものなので、かなりまとまりがないように感じた。
    でもたぶん、けっこう深いことを言うてる。このひとの著書をほかにも読むのが必要ですね。
    春日さんの著書はめっちゃひさしぶりに読んだけど、なんか、変わったひとやなあというイメージ。ネガティブな意味ではなく、暗い。読んでるひとを引き込んでくる。
    内容はわからへんけど、このひとの考えていることをもっと知りたい。

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    2013年01月28日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    精神科医と患者のやりとりが、論理の優先ではなく、相手の立場を立てることなどパワーゲームに収まりきらない微妙なモノが決定権を握る(p127)というのは臨床家ならではの意見だと思った。そのためには、論理を精緻にするよりも視野を広げて人格的に成長すること(p108)というのも納得である。そして、精神科医自身がそれらに悩みつつも患者と同じ文脈ではなくもっと遠くが見える人間として立ち現われる必要がある(p40)。

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    2013年01月27日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    躁病の患者さんがもつ異様さは、実際に患者さんを見てすごく感じたし、本書で語られていることはすっと入ってきた。軽躁と人格障害の境、人格障害とハイテンションの境がやはり曖昧、異様!なのはたしかなんだけど。
    私も夜に考え事をすると躁傾向があるので気をつけたいと思ったよ。

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    2013年01月14日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ネタバレ

    この二人って本当に気が合っているのかなあ、という疑問が。
    まあ終始穏やかで大人の対談なんだけど。

    内田樹はあくまでフィジカルで、
    且つ文学者、しかもフランス文学だから、
    感覚的なものを信じている。
    一方で春日武彦は闇を抱え、
    冷静にロジカルに物事を捉えている、
    といった印象。
    全体的に推す内田樹に対し、
    春日武彦は少し引いている。
    職業柄そういう話の仕方が癖なのかもしれないけど。

    『健全な肉体に狂気は宿る』というタイトルは実にアイキャッチで
    私もタイトル買いをしたクチなのだが、
    これには私が感じたような文学的意図はなく、
    本当に読んだ字のままでした。
    なので期待が裏切られたがっかり感も。

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    2012年12月21日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田さんの考え方は好きだが、この本の内容(特に医学的な部分)に関しては根拠に乏しいもしくは経験則のみが根拠になっている説が多く、ちょっと気分良くなかった。いや面白いんだけども。
    「死にかけてたらうつ病にならない」はおもしろい。
    レビュー登録日 : 2010年09月28日

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    2012年11月21日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    「うつ」に対しあまり話題にならない「躁」について書かれた本。
    「躁」について精神科医の視点で書かれており、リアルな感じが伝わってくる。
    「躁」についての一定の知識は得られる。
    ただ、犯罪などを例に「躁」と関連付けて書かれている部分は、著者の推論であり、しっかりした根拠のあるものではないことに注意は必要である。
    「躁」といっても軽度〜重度と幅が広く、軽い「躁」は健常者でも当てはまる部分が多い。
    どこまでといった線引きの難しさを改めて感じる。
    しかし、読んだ後に不安感が増すような感じがして後読感は良くない。

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    2013年08月10日