春日武彦のレビュー一覧

  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師が書いた小説。もう読んだ本もあるが、すべて興味深い。ここから知った医師作家の本を読んでみたいと思う。

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    2025年07月15日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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     本書のタイトルに心惹かれた方は多いのではないだろうか。恐怖は現実として避けたいと思う反面、「怖いもの見たさ」、むしろ「楽しい」という理由で遊園地のお化け屋敷や絶叫マシンなどの列に並ぶということも珍しくないだろう。
     結論から言えば、本書はそういった類いのことに科学的な答えを与えてくれるものではない。恐怖症など、当人でなければ分からないと思われるう恐怖感情のプロセスをうまく言語化し、読者に伝えてくれる。恐怖の言い表しにくい両面性に、著者の感性を忌憚なく切り込んでくれる部分が心地よい。
     本書について言えば、読者の視点や内心に寄り添ってくれる立ち位置であると思える。
     海外国内問わず、作品の引用

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    2025年06月03日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医療にかかわる方たちの文体の素晴らしさに感心します
    小説家とはまた別に作ろうとしているのではなく
    日々の中でおこった事象に文体が多いついていく感覚
    健康であるという妄想を当たり前のように支えてもらっていることに
    改めて感謝です

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    2025年05月29日
  • ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

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    ネタバレ

    そろそろ自分の親とお別れする時期も近づいているのでは…そんな時に私は耐えられるのだろうか、と思い、死について考える本を手に取ってみたけど、悲壮感のなくユルい対談本。
    結局、『死ってこうだったらいいのにね』というところで落ち着いてしまうけれど、まあそうだよね…
    春日先生、穂村さんとても読書家でいらっしゃるので死にまつわる書籍の話が出てくるのが面白い。

    『君たちはどう生きるか』を「俺たちはどう死ぬのか」というテーマで行こうとするけど、つまりこのテーマは同義であったのね。。

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    2025年05月23日
  • ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

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    文学に通じた精神科医 春日武彦と、ひとの死に縁のない歌人 穂村弘による対談

    死について話し、その時々のテーマに纏わる小説や短歌を紹介し合うスタイルがとても良かった

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    2025年04月27日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    何とも凄い本ではある。
    どうしても忌避してしまう「死」に正面から向き合っている。
    死のオムニバス、アラカルト、、いろんな話題。
    何か全体を通してメッセージがある、というものではない。
    副題の「人はなぜ(死に)好奇心を抱くのか」を、いろんな角度から探ってる。
    答えはないのだと思う。いろんな本から引用している、鉄腕アトムも。
    火の鳥じゃない。
    まあ気軽に?死について考える新書になっている。

    私にとっての最初の死は小2の時の地方に住む祖父だったが
    あまりピンと来なかった。
    ピンと来たのはその翌年の、ペットのセキセイインコの死。大泣きした。
    なんといっても30歳で父に急死されたのはショックだった。

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    2025年04月19日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    面白かった。ただ、恐怖の正体がたちどころにわかるような本ではない。精神科医である作者がさまざまな恐怖を語るのに小説、詩、俳句、映画など様々なメディアの作品を使って紹介していく内容。たいそう博識な人でエッセイと捉えてもとても面白いし、読んだりしたい作品もたくさん出てきた。恐怖症についてはへーって感じで、読んだ。恐怖とは危機感、不条理感、精神的視野狭窄の三つが組み合わされる時に湧き起こる感情、って定義はまあ納得できる。自分にとっての恐怖とは何かと考えると、制御不能である状況、と言うのが当てはまる気がするし、これは危機感と不条理感の組み合わせとも解釈できるかもな。読み物としてなかなか面白かったし、面

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    2025年04月09日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師でありながら小説家でもある9人の短編小説が詰まった作品でした。あんなに忙しそうなのに、いつ小説書いてるんだろうって不思議に思う凄い方々。

    医師であるからこそのリアルな感じが伝わってきて、とても面白かったです。

    特に空中テントは、認知症の家族を介護したことある人なら誰しも共感出来る部分がたくさんあると思いました。施設の入所は、家族を見捨てることではなく、プロがみてくれる安全な場所にいれるという考えが広がったらいいな。
    私も主人公のお母さんにとても同情しました。介護する人は、自由が奪われて当然なのか、当事者じゃない人達から見捨ててるなんて文句言われる筋合いはほんとにない。文句を言うなら1週

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    2025年02月02日
  • 自殺帳

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    悪くない、面白かったと思うが、これだという印象があまり残らず、人の自死も淡々と語られるとそんなものなのかもしれない。遺書の蒐集というのは印象に残ったか。最近は、ケアだなんだとアクティブな風潮もある気がするけれど、私はこうした淡々とした書物が結構好きだ。

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    2025年01月27日
  • あなたの隣の精神疾患(インターナショナル新書)

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    『チェックリストやマニュアルで自己判断が可能なほど、精神医学はイージーなものではない』
    最近は何でもネットで簡単に調べられるが、誰もが診断つけられるほど安直ではない。考えずにネット検索するのが好きでないので、春日先生の経験に裏打ちされた話一つ一つが面白い。そして大変な読書家だと、どの著書を読んでも感じる。
    今年はまだたくさんある著書を読みたい!

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    2025年01月14日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    明けのカルテ 医師作家アンソロジーを読みました。
    9人の医師作家の短編集です。
    どれも結構面白かったです。
    空中テントでは、テントを張るために実家に帰った主人公が父親の認知症と直面します。
    50年前に話題となった有吉佐和子『恍惚の人』を思い出します。
    私の祖父も私が子供の頃認知症で大変でした。
    昔は介護施設も無かったですから大変でした。
    峠を超えてきた命では天城峠を超えて早産しそうな患者を迎え入れるチームの話で、出てきた地名が河津七滝ループとか、天城峠、伊豆の踊子像とか、懐かしく思いながら読みました。
    ドラマになって欲しい短編集です。

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    2024年12月24日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    死の瞬間は見逃されてしまうという話と、ある患者が息を引き取るときに漏らした「あー」という声がまるで湯に浸かったときに自然と出てしまう声のようだったという話がよかった。

    著者がこれまで読み、見てきた多くの小説や映画から死について考察されるけれども、それよりも医師として患者と接してきた経験談の方に面白みを覚えた。去年読んだ『自殺帳』もそうだった。

    自分、たまに深夜にふと目が覚めると自分がいつか死ぬってことを意識して猛烈な恐怖に襲われるのだが、この恐怖はたぶん存在の消滅に一人きりで対処することの孤独や寂しさに由来している、と思っている。この気持ちについて何か教示してもらえるかと思い本書を読んだの

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    2024年11月22日
  • ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと

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    この二人でこのタイトル!そりゃ読むでしょと思い手に取った。まとまりすぎていない友人同士のだらだら飲みのような感じが死というテーマにむしろ合っている。

    ただ猫死するほどネコ好きの読者が手にするには漫画のネコの”ねごとちゃん”が擬人化されててあんまりかわいくないのがいまいちで、思い切りネコらしく描いてほしかったと思う。人物と背景はうまいなあと思ったので、この作者はおぶうの兄弟さんと真逆で本当は動物より人間が好きな人なのかもしれない。

    カバーにもネコいないし勿体ないな・・・と思っていたら、最後のほうでタイトルの由来が会話されており、あ、そういう意図だったのかとわかる。しかしそうならば、単に図形と

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    2024年11月03日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師でありながら作家でもある方々の医療小説9編。

    私の知っている作家さん以外にこんなに多くの医師作家さんがいることに驚きました。どれも医師であるだけに小説の内容は臨場感が溢れていて迫力がありました。

    中山祐次郎さんの『救いたくない命』は救急で運ばれてきた患者が犠牲者15人以上を出した通り魔事件の犯人と知り、葛藤をしながらも必死に命を救う姿に京アニ事件を思い出しました。

    南杏子さんの『空中テント』は家族の介護の経験がある人は共感出来るはず。

    どれも本当に良い作品ばかり。若手医師の過酷な労働時間、医療ミスの隠蔽、不都合な論文を闇に葬る等、医療小説が好きな人なら興味のある内容ばかり。でも朝比

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    2024年10月31日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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     書くことで、解放される思いがある。

     新たなジャンルが始まることへの期待を込めた夜明けでもある一方で、書かないと解放できない思いが溜まってきているのも事実であると思う。

     

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    2024年10月26日
  • こころの違和感 診察室 しっくりこない自分と折り合いをつける方法

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    □焦る
    □生きるのが辛い
    □嫌なことを忘れられない
    □うしろめたい
    □運が悪い
    □おどおどしてしまう
    □傷つきやすい

    などなど。
    生きているとさまざまなネガティブな感情、状態に苛まれる場合もあります。
    そんな感情を精神科医でありエッセイスト、作家でもある春日武彦さんが分析。
    一緒に対処法を考えます。

    ──と書くとちょっと違うんだよな。大筋ではまちがっていないと思うけれど。
    春日さんの魅力が漂白されてつまらなくなってしまう。
    ずばり、わたしにとって春日武彦の文章の魅力とは、「素敵に口が悪い」こと。
    そもそも、口が悪い、いい、って何だろう、と云う気もしますが、春日さんの文章は「あーあ、言っちゃ

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    2024年10月19日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    9人の作家(医師)による9篇の物語
    それぞれの作家自らの経験なのかはわからない
    ただ、それぞれの作家の医療への思いが短い作品の中に散りばめられていると感じた

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    2024年09月18日
  • 無意味なものと不気味なもの

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    本のタイトルと裏表紙の内容紹介に書かれているラブクラフトの名前に惹かれて購入する。
    16章に渡り、17作品の文学論と各作品と関連する春日氏の自伝的エッセイが書かれていて、一風変わった文芸評論集とのこと。
    春日武彦さんの作品に触れる機会が無かったのだが、とても面白かった。
    紹介されている作家さんも、殆ど知らない方ばかりだが、どの作品にも興味を持った。是非、各作品を読んでみたいと思った。
    この中ではラブクラフトだけは僕が、よく読む作家だ。
    東京創元推理文庫の全集も読んでいるし、青心社の暗黒神話大系シリーズも、殆ど購入済みだ。
    春日氏がラブクラフトの作品に対して、どのような評論が書かれているのか、興

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    2024年09月08日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    9人の現役医師による医療小説アンソロジー。
    医師作家でしか表現できないと思われる臨場感あふれる詳細な描写、ヒューマンでミステリアスなストーリーが魅力の作品集だ。
    1〈研修医ヒナノの洞察〉
    上司からパワハラを受けている研修医が患者の膠原病を見つけ上司を見返す痛快な話
    2〈魚類譚〉
    封建的で理不尽な医大の内部構造、詳細な手術シーンにミステリーとホラーの要素を取り入れた作品
    3〈パイナップルのある光景〉
    同じような引きこもり系の精神疾患でも、一方は入院治療、一方は家族による対処という示唆をする精神科医。専門的な見解が押し付けなく、ふわっと伝わってくる秀作
    4〈救いたくない命〉
    救急外来に運び込まれて

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    2024年09月04日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師が描く小説はリアリティがあります。専門的な用語も飛び交うがそれもまた面白い。本短編集はよく知った医師作家が多かったので、新たな面も見れて楽しめました!

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    2024年08月07日