春日武彦のレビュー一覧
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著名な精神科医が、赤裸々に自分の内面を語った本。精神科医が自分の内面を書くのだから、詳細になるはずである。自分の内面を客観的に書くなんて、非常に困難なことだと思うので、実際どこまで客観的なのかはわからない。何よりもどこまでが事実なのかもわからない。でも、「恥も外聞も捨てて」書かれているように見える。そこにまず、心が動かされる。
多分新聞の書評を読んだのだと思う。
私自身、占い師に占ってもらおうなんて思ったことがなかったが、この2、3年前から、誰か占い師さん紹介してくれないかなあ、とか「占いの館」みたいなところって、若い人が遊び感覚で行くところなんだろうなとか、占い師さんに占ってもらいたいと、 -
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ナルシストの精神科医、脈を計ることによって他人の欲望を見ることができる記憶喪失の青年、モリアーティ教授気取りの謎の男、女装の怪人等々…登場人物が皆濃くてかなり面白かった。
Dr白旗の精神科医を訪れる人たちは人に言えない欲望を抱える人たちばかり。作者は精神科医の先生なので、本当にこういう相談が持ちかけられたりするのかなぁと思いながら読みました。
一話完結で読みやすく、どの話もちょっとブラックなオチで面白い。灰田青年が何故記憶を失ったのか、果たして本当にゲイなのか、月村は一体何者なのか…謎が投げっぱなしのまま終わったので、続編も期待しています。
中野ブロードウェイって本当にあるんだーと思って調べて -
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前書きで著者が言うように、確かに「後味の悪い読後感」がある。不安感と言葉に変換しがたいおそろしさと…。それでも、その内容を読み取りにかかってしまうあたり、著者がこの本に記したことが一つの真実であると証明しているみたいだ。
不幸になりたがる人は存在する。社会人になってはじめて、その色が濃すぎる人物に会った。その人物に対してずっとずっと嫌な感じがあったのだが、適当な表現が見つからずモヤモヤし続けていた。止まらない微妙な違和感、常識外の世界観、言葉が通じていない感覚、成立しない意思疏通、思考不足で怠惰な依存性。得体が知れないのだ。不可解で不快極まりないのだ。苦手だからあまり関わらないようにしようと -
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内田樹と春日武彦の健全な肉体に狂気は宿るを読みました。
生きづらさの正体、という副題のついた、生き方についての対談集でした。
章毎のテーマは、世代論に逃げ込むな、「自分探し」はもうやめよう、人間はわかりあえっこない、個性とこだわり幻想、健全な肉体に狂気は宿る、まずは身体に聞け、と現在喧伝されている生き方の解説やコミュニケーションについての解説に真っ向から対立する主張が述べられています。
春日武彦の精神病の臨床医療の現場からの意見と内田樹の身体の発する信号を聞いて行動しようという主張とがかみ合って面白い読み物になっています。
アメリカの契約社会で育ったコミュニケーションの方法は、日本の以心 -
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すっかり内田樹にハマッています。
内田氏の著書は、(勝間氏などの書く)ビジネス書及び自己啓発書と比較しながら読むととても面白い。結構正反対の事を言っていたりする。それなのに、双方に説得力があったりするのが不思議に感じる。
けれど、総じて感じるのは「内田氏のほうがより大人だ」ということ。なんだか懐が深い感じがする。勝間氏らの書くビジネス書が、分かりやすく明確に伝えるために切り捨てている(一見どうでも良さそうに見える)部分を、丁寧に掬ってあげているのが、内田氏の書なのではないか。
だから僕のように「若さをエネルギーにいろいろな自己啓発本を読んだけれど、大体同じことを言っているしもうそろそろ飽 -
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この本には世間にまぎれこんでしまったちょっと「グロテスク」な感覚、あるいはそれをもった人についての著者の考えが例を引いて述べられていて、いろいろな点でたいへん興味深かったです。扱う範囲はたぶん狂気とか精神病なんだけど、著者の書き方からまったく病的なものと境界にあるものとの見極めをだいぶ丁寧にやっているような印象を受けるので、けっこう説得力があるのですよ。個人的には文学への言説―「月並みなドラマチックなものがもたらす『判りやすさ』」が、グロテスクへの傾向がしばしば面倒くささとか呆気なさによるものと説明した上で、読者と作者の馴れ合いだという指摘に、はっとしました。それで「自虐指向と破滅願望」という
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自殺論とは何とも不吉なタイトルだが、それこそ不謹慎かもしれないけれども、珠玉のエッセイを読んでいる気分になった。
著者の、親しみやすく軽妙でありながらも精神科医としての専門知に根付く信頼のおける考察に満ちた文章は、相変わらずこちらを惹きつけて止まない。
実際に著者が臨床場面で出会った事例を挟みながら記していてくれるため、私自身も身近なケースを思い浮かべながら読んだ。
あああ、著者の言っているこれは、あの人のあんな状況をいい得ているなあ、などと得心しつつ、不謹慎かもしれないことを承知で言えば、人って面白いなあ、としみじみ感じ入った次第。面白い、と言っては語弊があるならば興味深いと言ったらいいか -
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ネタバレ新米研修医が気づいた真実、引きこもり患者を救う精神科医、無差別殺人犯への緊急手術、友人の脳腫瘍に向き合う脳外科医、深夜の出産に奔走する医療チームなど、医師作家9名がそれぞれの知識と経験をもとに描く医療小説アンソロジー。
医療小説としてのドラマ性だけでなく、診療の段取り、医師同士の距離感、病院という組織の空気、患者や家族とのすれ違いが自然に描かれている。医療者が読むと「わかる」と思う場面が多い。
使命感、判断力、患者を助けたい気持ち。
一方で、自己正当化、権威性、論文や業績への欲、組織内の空気の悪さ。
医師という職業を美化しすぎず、かといって冷笑しすぎてもいないところが読みやすい。
精神科