春日武彦のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹と春日武彦の健全な肉体に狂気は宿るを読みました。
    生きづらさの正体、という副題のついた、生き方についての対談集でした。

    章毎のテーマは、世代論に逃げ込むな、「自分探し」はもうやめよう、人間はわかりあえっこない、個性とこだわり幻想、健全な肉体に狂気は宿る、まずは身体に聞け、と現在喧伝されている生き方の解説やコミュニケーションについての解説に真っ向から対立する主張が述べられています。

    春日武彦の精神病の臨床医療の現場からの意見と内田樹の身体の発する信号を聞いて行動しようという主張とがかみ合って面白い読み物になっています。

    アメリカの契約社会で育ったコミュニケーションの方法は、日本の以心

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    2011年12月21日
  • 心という不思議 何をやっても癒されない

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    精神科医の臨床経験に基づく「心」を巡るエッセイ。
    『顔面考』と併せて読みたい、
    補遺的な――というか、そのまま同タイトルの章も。

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    2012年03月10日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    「躁」という精神状態のイメージが変わる本。
    それは上機嫌で溌剌としたものだけでなく、攻撃的だったり、うまいこと言って人を騙したりする。意外にも人の迷惑になることが多い。
    少し前まで「人格障害」という言葉がそういう困った人に当てはめられてきたが、躁状態との峻別が難しいとのこと。
    ネットのおもしろい人を理解する上で新しい視点が得られた。

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    2011年07月07日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    すっかり内田樹にハマッています。

    内田氏の著書は、(勝間氏などの書く)ビジネス書及び自己啓発書と比較しながら読むととても面白い。結構正反対の事を言っていたりする。それなのに、双方に説得力があったりするのが不思議に感じる。

    けれど、総じて感じるのは「内田氏のほうがより大人だ」ということ。なんだか懐が深い感じがする。勝間氏らの書くビジネス書が、分かりやすく明確に伝えるために切り捨てている(一見どうでも良さそうに見える)部分を、丁寧に掬ってあげているのが、内田氏の書なのではないか。

    だから僕のように「若さをエネルギーにいろいろな自己啓発本を読んだけれど、大体同じことを言っているしもうそろそろ飽

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    2010年06月22日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    ひっじょうに面白い。
    なんか,リアルです。内容的にも面白いけども,個人的には濃密な文体に妙に魅了されてしまった。
    ぜひとも他の本も読んでみたいですな。

    それにしても,この人は捻くれてるというか,斜に構えてるというか・・・。でも,そんなところがとっても良いし,ある意味で素直な人なんだろうなぁと想像しながら楽しく読ませていただきました。

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    2009年10月07日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹先生×春日武彦先生という夢コラボですね!!

    特に第2章「自分探しはもうやめよう」がオススメです。

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    2010年11月10日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    「自分探し」禁止!!の文字に惹かれて購入。日本の若い女の子がAV女優になるのは「JJ」のせいだという話が笑えた。この人、対談も面白いな。

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    2009年10月04日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    この本には世間にまぎれこんでしまったちょっと「グロテスク」な感覚、あるいはそれをもった人についての著者の考えが例を引いて述べられていて、いろいろな点でたいへん興味深かったです。扱う範囲はたぶん狂気とか精神病なんだけど、著者の書き方からまったく病的なものと境界にあるものとの見極めをだいぶ丁寧にやっているような印象を受けるので、けっこう説得力があるのですよ。個人的には文学への言説―「月並みなドラマチックなものがもたらす『判りやすさ』」が、グロテスクへの傾向がしばしば面倒くささとか呆気なさによるものと説明した上で、読者と作者の馴れ合いだという指摘に、はっとしました。それで「自虐指向と破滅願望」という

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    私にとって絶好のタイミングで出合った本。
    タイトルは、硬いイメージがあるかもしれないけど、内容はたくさんの経験を積んできたお二人の対談で、目からウロコな言葉も多かった。
    人生観が変わった気がする。

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    2009年10月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ページの端を折りまくった一冊。対談ものなので読み進めやすい。『自己探しは自殺行為』『服装は恥部』など、私にとっての名言がいっぱいつまってます。

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    2009年10月04日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    「扇風機の羽根が回転しているところにわざと指を突っ込む」「鍋の中にミント味の飴を入れてしまう」「サイレンのスイッチを押してしまう」…いけないことをついやってしまうのが人間で、「不幸になることが当然分かっているのに」幸せをぶち壊すような衝動に駆られる人も、…うん、絶対いると思う。しかも、分かる、それ…と感じる自分がいる。
    不幸の先取りをしておかないと、とんでもない不幸が襲ってくるのではないか、と考えて、儀式的な奇行をついやってしまう、とかね。
    人間て不思議だなぁ!

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    2026年06月03日
  • 自殺帳

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    自殺論とは何とも不吉なタイトルだが、それこそ不謹慎かもしれないけれども、珠玉のエッセイを読んでいる気分になった。

    著者の、親しみやすく軽妙でありながらも精神科医としての専門知に根付く信頼のおける考察に満ちた文章は、相変わらずこちらを惹きつけて止まない。
    実際に著者が臨床場面で出会った事例を挟みながら記していてくれるため、私自身も身近なケースを思い浮かべながら読んだ。
    あああ、著者の言っているこれは、あの人のあんな状況をいい得ているなあ、などと得心しつつ、不謹慎かもしれないことを承知で言えば、人って面白いなあ、としみじみ感じ入った次第。面白い、と言っては語語弊があるならば興味深いと言ったらいい

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    2026年05月30日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    新米研修医が気づいた真実、引きこもり患者を救う精神科医、無差別殺人犯への緊急手術、友人の脳腫瘍に向き合う脳外科医、深夜の出産に奔走する医療チームなど、医師作家9名がそれぞれの知識と経験をもとに描く医療小説アンソロジー。

    医療小説としてのドラマ性だけでなく、診療の段取り、医師同士の距離感、病院という組織の空気、患者や家族とのすれ違いが自然に描かれている。医療者が読むと「わかる」と思う場面が多い。

    使命感、判断力、患者を助けたい気持ち。
    一方で、自己正当化、権威性、論文や業績への欲、組織内の空気の悪さ。
    医師という職業を美化しすぎず、かといって冷笑しすぎてもいないところが読みやすい。

    精神科

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    2026年05月30日
  • 屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理

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    珍妙(案外そうでもないのかもしれぬ)な妄想を扱った本。春日先生の語り口が好きなのもあるが、ついつい先を読んでしまう。江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』は当然の如く言及されているが、その他自分の知らない話が多く好奇心を刺激された。漫画ではあるが荒木飛呂彦の『六壁坂』でも生きているような恋人の死体(というか妖怪)を屋根裏に隠す(住まわす)場面がある。これも本書のいう屋根裏と似た匂いがある。身近な非日常性として魅力的な素材なのだろう。

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    2026年05月18日
  • 奇想版 精神医学事典

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    面白かったです!
    一つの内容から思いついて行く順番に重ねてページが進んでいくのは独特の気持ちよさがありました。

    自分の人生についても同じことができるような気がします!楽しそう。

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    2026年05月15日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    定年後勤めだした仕事が少なからず医療に関係しているので、一つ現役医師の小説家が書いた小説を読んでみようと思い、手始めに新潮文庫にある『夜明けのカルテ』という9人の医師小説家の短編を集めたアンソロジーを読んでみた。収録されていたのは下記の作品である。

    牛島志季『研修医ヒナノの洞察』
    朝比奈秋『魚類譚』
    春日武彦『パイナップルのある光景』
    中山裕次郎『救いたくない命』
    佐竹アキノリ『春に綻ぶ』
    久坂部羊『闇の論文』
    遠野九重『言葉が消えるまえに』
    南杏子『空中テント』
    藤ノ木優『峠を超えてきた命』

    それぞれ主人公が外科医だったり産婦人科だったり研究職だったり患者を抱える家族だったり。自分に身近

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    2026年05月03日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    様々な角度から恐怖にアプローチしたエッセイ。
    思索の材料になるのは著者自身の臨床経験、回想、本、映画など。
    恐怖の定義として、危機感、不条理感、精神的視野狭窄を挙げている。

    基本的に鈍感な自分にとって恐怖とはまず、足を踏み外して転落する、回転体に巻き込まれる等の身体的苦痛か、大勢の前で恥をかくような精神的苦痛かの、痛みの予感ともいうべきものであるように思う。もう一つは意思の疎通が不可能だったり、所以なく起きる現象など、対処しようもない謎に直面して己の無力を意識する場合に生じる。春日先生のいう危機感と不条理感にそれぞれ対応しているだろうか。
    恐怖症はとくにない。高所や閉所は人並みに嫌いだし、集

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    2026年04月26日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    9人の医師作家アンソロジー。どれも読みごたえがあった。特に南杏子の「空中テント」介護と家族がテーマで重いけどよかった。

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    2025年12月08日
  • 恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで

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    いつもは物語ばかり読むがタイトルが気になり読んでみました。

    たくさんの恐怖症がこの世にはあります。

    私は周りにはきっと理解されない不安を持っています。
    例えば重量を考え不安になる。
    この部屋は何キロまで耐えられるのか。
    劣化していけばどうなるのか。

    怖くなり眠れなくなる時もある。

    でも、恐怖に思う理由を、考え紐解くと全て同じ理由に結びつく。

    無知程怖いものは無い。

    そう思わされる本でした。

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    2025年11月20日
  • 死の瞬間 人はなぜ好奇心を抱くのか

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    「死」を扱う作品が紹介されていたが、戦前のものからごくごく最近のものまで幅広いのが良かった。知らない作品がほとんどだったので、調べながら読むのが楽しかった。

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    2025年07月21日