春日武彦のレビュー一覧
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僕は基本的に親子関係は希薄な方がいいという考え方。取り越し苦労はやめよう。なにが起こるのかわからないのだから、全方位的にリラックスして構えていないと対応できないよということ。取り越し苦労するひとは、その最悪の事態の到来を願うようになる。 育児というのは待つことなしにはあり得ない事業。子供相手にすぐ...続きを読むPosted by ブクログ
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評論?かなあ。こういうテーマはけっこう好きなんだけど、この先生えらい毒舌だな。なだいなだなんかに比べると、患者にずいぶんシンクロしてる気がする。だから妙な不安感とか不愉快さがあるんだろうけど。精神医学は奥が深い。Posted by ブクログ
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鬱より怖い、躁。
たくさんの事例が載っているのですが、だんだん気味が悪くなってきて読むのがつらくなってくる……
躁の特徴に当てはまる人がたまにメディアを騒がせてますが、そういうのを見るとどうしようもない「イタイ」感覚に陥る。
わたしの「なんか怖い」センサーにビンビン反応する。
自分もどっかで「そっ...続きを読むPosted by ブクログ -
幸福(普通とか標準の意味で)に生きることができない人もけっこういるとおもいます。他人に自慢するものが不幸しかないどん底に垣間みる人の心。Posted by ブクログ
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2008/4
心の病として取り上げられるのが鬱に関してのものが多いが、それと同様、また場合によってはそれ以上に問題があるのが躁という現象がある。ただ、これは活動にプラスになることもあるので、一概に否定はできないが、躁という状態についてももう少し考える必要があると警鐘を鳴らしている。Posted by ブクログ -
自分も躁なんじゃないか?
正常な人間なんていないんじゃないか?
周りの少し変な理解できない滑稽な人が
もしかしたらこの病気なんじゃないか・・
そう思えてきました。Posted by ブクログ -
内田樹と春日武彦(精神科医)との対談本。対談していた内容は幸福論や人生に対するスタンス、社会システム、身体論や医療の話、精神病患者を基にした話など。会話の中で両者が得意としている(テッパンの)話をぶつけ合っているので、理解しやすいかたちで伝わってくる。おもしろかった。Posted by ブクログ
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色んな人と楽しく人生を過ごしていくための参考書。入門編。
的に使えるかどうかはともかく、
面白かった。わりと。
異議、違和感を唱えたいポイントは沢山あれど。Posted by ブクログ -
主として「週刊文春」の連載コラムに発表されたエッセイをまとめたもの.本のタイトルよりも,プロローグの題「なぜ大人になれない親が増えているのか」およびエピローグの題「日本人の心はどこへ向かおうとしているのか」のほうが,内容を端的に表している.著者の目に映る「現代日本人のグロテスクさ」がメインテーマと言...続きを読むPosted by ブクログ
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ずっと、読んでみたかった人の本。いや別に読もうと思えばすぐに読めたんだけど、なんとなく避けてたかもしれない。でも、今回読んでみて思っていた以上に読みやすくて、分かりやすくていい本だった。精神科医の著書というのは沢山あると思うが、最近はこういう、あまり偉そうに語らない人が流行っているのだろーか、とか穿...続きを読むPosted by ブクログ
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恐怖について、小説や映画、産婦人科を経て精神科医になった著者の臨床経験などを踏まえ、幅広く論じてくれる。映画にしろ小説にしろ知らないものも多く、この作品は観てみたい、読んでみたいというものもあって刺激的だった。印象に残るのは、映画「人間魚雷回天」をめぐる父とのエピソード。著者はこの作品を子どもの頃、...続きを読むPosted by ブクログ
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ホラー物に目がないので興味津々で読んでみた。なるほどと思う部分もあり、ところどころ印象深いエピソードもある。猿を擦る話や光の吸収率がものすごい黒絵の具はゾゾっと来て良い。紹介されているホラー映画も参考になった。ただ、恐怖について体系的に何か掴めるといった内容ではなく、恐怖をテーマにしたエッセイを読ん...続きを読むPosted by ブクログ
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●=引用
●幻の同居人の存在を訴える老婦人たちは、なるほど天井に向かって「そこから出ていけ!」と怒鳴ることもあろう。(略)だがそのいっぽう彼女たちには、過剰に侵入者個人を意識するといった点おいても、あまりにも被害内容が生活に密着し具体的である点においても、またどこか危機感が希薄な点においても、さら...続きを読むPosted by ブクログ -
ホラー好きとして面白く読めた。ただ「恐怖の正体」というタイトルはやや仰々しい印象で、どちらかというエッセイテイスト。引用元がホラー小説や古い映画が多く、ホラー好きの人が読むと個々人のなかのホラーウィッシュリストが増えること間違いなし。ブログを読んでいる感覚で読める筆致でとてもよかった。Posted by ブクログ
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・私が積んでおくのは辞書の類である。辞書とはさういふものである。 春日武彦「奇想版 精神医学事典」(河出文庫)もそんな辞書だと思つてゐた。最近、本を整理しようと思つてこれをみつけた。確かに辞書の形態はしてゐる。しかし「序」はかう始まるのであつた。「本書は事典としての実用性に乏しい。不便なのである。な...続きを読むPosted by ブクログ
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恐怖の味噌汁。
咄嗟に浮かんだタイトルだったがもちろん関係はない。
精神科医師の、恐怖にまつわるエッセイみたいなもんだな。恐怖やグロテスクについての定義めいたものはあるが、それを評価軸として、筆者の感じる「恐怖」について語る感じ。
それだけつっちゃそれだけなのだが、小説や映画などに造詣が深く、具体...続きを読むPosted by ブクログ -
かなり興味深い一作だった
精神を病んだ人の家族(身近の人)も一種の精神病になり得るという事が恐ろしい
それでは誰がそのサイクルや生活から助けられるのだろうかと思うと、今もそれに気づかないで生活している者は沢山いるんだろうなと思った
ただ自覚症状がないだけでPosted by ブクログ -
ディテールが面白い。
ということは文章が面白いということ。
特にゴキブリに出遭ってしまったときの心理の詳述!
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内容説明
うじゃうじゃと蠢く虫の群れ、密集したブツブツの集合体、鋭い尖端、高所や閉所、人形、ピエロ、屍体―。なぜ人は「それ」に恐怖を感じるのか。人間心理の根源的な謎に、精神科医・作家...続きを読むPosted by ブクログ