春日武彦のレビュー一覧

  • 屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理

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    江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』の話をちりばめながら、「屋根裏に誰かがいる」という妄想に取り憑かれる人に対しての、精神科医である春日先生の考察など。
    「幻の同居人」という表現から、痴呆や妄想に取り憑かれた人の頭の中がよく想像できた。読後、天井裏が気になって仕方がありませんが、強いてそこを開けようとは思わないな。でもその存在を意識するようになったのは確か。それと、実家にも足を運んで両親で暮らす家に、外からの空気を積極的に入れ循環させようと思った。

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    2022年10月09日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    2022/05/12
    個人的にモヤモヤしてたことがそうか…って腑に落ちたりした。対談だから読みやすい。
    読んでよかったー。

    ・「常識は原理にならない」っていう文章が特にそうかぁと思ったしすごくよかった

    p.138 『規制力はあるけど攻撃力は小さいし、権力的になれない。これは人間を動かすときに非常に
    有効な手段なんですね。言いたいことは言えるけれど、相手の立場もちゃんと確保してある。
    常識的な人間というのは、だからすごくいいんですよ。人を徹底批判することがないし、罵倒したり愚弄したりすることもない。だって、そんなの「常識的じゃない」から。「そんなに人を責めるなんて、非常識じゃないか」と言えば

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    2022年05月12日
  • あなたの隣の精神疾患(インターナショナル新書)

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    パーソナリティ障害の章でクレーマーの対応についても書かれていた。
    一緒に困ってみるという姿勢をし、次善の策を提示することはやはり良いのだと再認識できた。

    歳をとり損ねる、幻の同居人についての件も興味深い話だった。

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    2021年09月29日
  • 鬱屈精神科医、占いにすがる

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    「(母)親に認められたい」という思いは本人が年老いても親が亡くなっても消えないものなのか。だとしたら諦めることを諦めるしかなさそうだ。

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    2021年01月22日
  • 様子を見ましょう、死が訪れるまで 精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿

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    なんとなく手に取った小説だけど、これも当たり!
    現役の精神科医が書く、記憶喪失の男と精神科医の男の生活で遭遇したする様々な出来事というか事件というか。
    いろんな欲望を持つ人が登場するけど、何故に異常と呼ばれたり描かれたりする人にこんなに興味をかんじるんだろう?

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    2019年11月29日
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~

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    DVTで小田原の病院に入院した時、縄ちゃんが差し入れてくれた本。読んでいなかったが、某クレージー野郎の事件で読んでみる。「うつ」は先が読めるし自覚症状もあるので治療しやすいが、「躁」と「人格障害」は自覚がないので治療に難渋するというのは、最近とても感じていたこと。プロである精神科医にとっても同じことなのだと納得。

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    2018年10月13日
  • 鬱屈精神科医、占いにすがる

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    亡きお母上の呪縛から逃れたい一心で形振り構わず占いに縋る、少々情けないご自身の姿を敢えて赤裸々に描いた意欲作。誠に天晴れな作家魂と言う他ありません。常にも増して自己憐憫の欠片も無い、皮肉たっぷりの文章も素晴らしいです。褒めております。念のため。

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    2018年09月06日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    大変な仕事だなぁ。話題が次々と変わって読み物としても楽しい。たとえ話も的確。妄想想像も逞しい。エリザベス キューブラーロスも話題に。

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    2017年08月02日
  • 秘密と友情

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     精神科医の春日さんと歌人の穂村さんの「人生問答集」。似ているお二人の違った視点からの発言が噛み合ってテンポよく進むので面白かった。世間と自分とのズレに違和感を持つお二人の気持ちは分かるけど、その気持ちにある程度蓋をして無理矢理にでも納得して生きている私に対して、お二人はそのズレの正体にきちんと向き合って言語化しようとしていて、それを読むことでこちらも心強い気持ちになった。

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    2015年12月20日
  • 秘密と友情

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    学生時代、私だけが先生の言っていることを理解できない、って瞬間を体験したことが何度かあるけど、
    この二人のように「世界に馴染めない」と強く感じるようなことはなかったのだけど、
    自分だけ理解できない、っていう感覚のもっと強いものなんだろうか?それとも少し違った感覚なんだろか。

    「生まれ直さない限り、椅子のストッパーを僕には発見できない」というフレーズが印象的だった。

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    2015年04月12日
  • 秘密と友情

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    関節はずし猫ダマシみたいな芸風の
    精神科医と歌人が
    《まっとう》な題材をを語ってみようの対談集。

    春日さんは存じ上げなかったのだが
    穂村さんいわく「あ、このひとは変」がじわじわ伝わってくる。変なんだけど、社会人として世界に溶け込んでいるように見えて変。

    《怒り》
    怒り方には人間の品性みたいなものが出るという一文に共感、穂村さんの披露した怒り方は猟奇的で薄ら寒くなった。

    《努力》
    見つかりさえすれば…スタート地点に立てれば…努力の仕方はおのずとわかるというもの。
    だが、そのスタート地点に立つまでが大変で、ほんとうにパワーのある奴は自分の才能に見合うジャンルをも作っちゃうぐらい確信をもってい

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    2014年11月09日
  • 秘密と友情

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    歌人と精神科医の対談集。さすが世界音痴の歌人(笑)共感する精神科医もなかなかの難あり(笑)自らを変人と認識しながらも社会性はあるもんだから苦悩すんのかね。ったく器が小さいんだか懐が深いんだか(笑)でも自分の心の奥底に封印していた思いをケロっとつらつらされるとありゃー私も世界音痴なのねーと改めて思い知らされる(笑)なんと言っても表紙の猫の目線、満点(笑)

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    2014年10月13日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田樹を活字で読んだのは初めてかもしれない。精神科医の春日武彦との対談(というか、春日のあとがきに書かれているように「話に花を咲かせた」、あるいは内田という独特の思想を持った患者を春日が医療面接している、というのが適切か)。話のテーマは色々と移り変わるが、普段から自分がぼんやりと抱いていた思いが言語化されていて「あーそういうことか」と納得する場面が多かった。特によかった節を挙げると、『中腰で待ってみよう』『自ら「変人」の不シールドを張る』『ことばの力は身体感覚を変える』『身体は賢い』、そしてタイトルにもなっている『健全な肉体に狂気は宿る』。
    今はどうやっても結論が出ない問題を、明日死ぬかもしれ

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    2014年09月29日
  • 様子を見ましょう、死が訪れるまで 精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿

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    面白かった!!軽いテイストだけど、乱歩だの横溝だのを彷彿とさせる猟奇趣味が随所に見られるところがすご~く良かった。

    何気にラノベっぽいキャラ設定。
    好き。これ好き。

    続編もちろんありますよねっっ??期待!!

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    2014年06月03日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    「精神科医あるある本」なんだと思う。
    100人の精神科医(実在の場合も、イメージの場合もあり)を挙げながら、精神科医が仕事をしながらどんなことを考えているのかをつらつら紹介?していく本。

    この著者はいい意味でかっこよくないと言うか、「いいことを言おう」としてないので好きです。ちょっと卑屈すぎるきらいはありますが・・・

    でも患者さんはこんな事情知らないわけだから、つまんない医者にあたると余計具合悪くなりそうだな・・・と思ってしまいました。
    精神科だけじゃないけど、医者との出会いって運だよね。

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    2013年11月11日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    ネタバレ

    フォトリ20冊目。auブックパス。
    事故破滅的な人々の理解を試みる。許容範囲のプチ不幸や他者のには理解し難い儀式に頼ることで、死への欲動から自身を守りこの世に踏みとどまる。本格的狂気に駆り出される突き進まないように、わかりやすい神経症状を示す。狂気でさえ、生きるための本能的手段。
    シニカルな物言いの先生ですが、パーソナリティ障害や狂気の存在を認め、彼らの生きるための特異なロジックを理解しようという姿勢を感じます。

    ※極端な内気はコミュニケーション障害の可能性あり

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    2013年09月06日
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

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    非常に面白い。松沢病院の医長を務める著者が長年の臨床経験から気付かされたもの、それは無意識に自らの不幸を臨んでいる自虐的な患者が一定数以上存在することだった。犯罪報道等を通じてそうした人々の内面に迫った一冊。

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    2013年07月07日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    僕の苦手な対談集だから、いくら好きな内田樹作品とはいえ、一度は読みかけてやめてしまってた。でも春日武彦もちょっと気にはなるし…って感じで再挑戦し、結果、やっぱり味わい深かった。こういう対談みたいな場面でも、やっぱり内田樹の存在感ってでかいな、って思ったり、根底に流れる部分がぶれないから心地いいんだな、って思ってみたり。そんな感じでした。

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    2013年06月24日
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人

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    ネタバレ

    「しつこさ」に目がいって通読。
    著者の読みやすい文章にのっていってスラスラ読めた。
    テーマは「恨み」。
    いやいや、別に誰も恨んではございません。
    ただ、「恨み」という感情は誰にだってある。
    僕にもある。
    この「恨み」との付き合い方が知りたくてね。

    主に文学作品『恩讐の彼方に』などのテキストや実際に精神科医としてかかわった人たちとのエピソードから、「恨み」に関して分析。キーワードは「不条理」と「被害者意識」。つまり、不条理な事柄に遭遇してしまった人は、芽吹いた「被害者意識」にせっせと肥やしとやって、やがて「復讐」へと感情を募らせていく。

    この「復讐」。ドラマのように、いやドラマであっても、カ

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    2013年06月21日
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか

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    精神科医の日常の考えをストレートに書いた良書。精神科という医学の中でも判断が難しい、ともすると哲学や何かにも関連しそうな分野で処方を出す医師の考えを良い例、悪い例様々に紹介している。

    三ツ星レストランのシェフのレシピみたいな処方をする医師
    自信とステータスとで自在に患者を治してしまえる医師

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    2013年06月14日