真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代日本に対する鋭い洞察で『ハゲタカ』シリーズをはじめとする小説を著している著者が、「現場感、俯瞰した視点、時代感覚を込めて今と未来を見つめたい」と、問題提起する18のEpisode。
エピソード1で、「日本は情報氾濫の洪水に溺れている。その結果、正しい情報に飢え、自分が『正しい!』と思えるものは、それに盲目的に縋るばかりで、それが独善的で、身勝手なものだということに気づかない」と、指摘。
エピソード14では、トランプ大統領(21世紀のジョーカー)登場の裏に「政治家や官僚などの知識層が、溜まりに溜まった国民の不安と不満を顧みなかったこと」にあると、論じる。
現状を打破し、、日本の未来を切り開く -
Posted by ブクログ
前作に比べるとだいぶ薄まってないですか?といいたくなる。読んで後悔はないけど。
まずは敵である現総理が雑魚キャラ過ぎて緊張感がない。軽薄で安っぽい人間という表層の中に怖いものを呑んでいるのではないかと期待したがそのような片鱗も見えなかった。
本当に怖い人物は別にいるのだけど、その人物の怖さもいまいち鮮烈でないのはなぜだろう。どんでん返しのためのどんでん返しに見えてしまって、消化不良の感。「この人の怖さにはさ、ほら、最初から言及していたでしょ?」といわんばかりのアリバイ的な弱い伏線しかなく、こいつとこいつとこいつの中から、こいつかーーー!!!という気持ちのよい裏切られ感がない。もちゃっとしている