プライド

プライド

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

電子書籍版オリジナル特典! 書き下ろし最新刊『当確師』の試し読み付き!

確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編「歴史的瞬間」を収録。
※当電子版には新潮文庫『プライド』所収の作品のほか、巻末に真山仁『当確師』(2015年秋刊行・中央公論新社)の試読版を収録しています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    プライド
  • タイトルID
    :
    324608
  • 電子版発売日
    :
    2015年07月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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プライド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『ハゲタカ』で有名な真山氏の短編集、7編。

    食品会社、医者、農家、養蚕家、養蜂家...など、様々な者たちの持つプライドとは?

    企業買収や災害対策など、テーマは、あらゆる社会問題に渡るなかで、今回は、主に農業がメインテーマ。

    農水省官僚の米野の言葉が、心に響きます。

    「土は全ての実りの礎。土が痩せていれば、まともな作物は出来ない。おまえが、身を挺して土になれ。」

    0
    2018年09月07日

    Posted by ブクログ

    農業にスポットを当てた話が初めて知ることばかりで、かつ素人にでもわかりやすく書いてあって面白かった。
    メディアの報道に対して、常にその報道は正しいのか?という視点を持つことの大切さを、改めて知らしめてくれる一冊。

    0
    2016年02月09日

    Posted by ブクログ

    短編集である。6編と1編。
    その時々の話題を 作品に仕上げている。
    さすが、小説家 である。
    その物語づくりの巧みさに 感心をする。

    農と食にかかわる問題も 瞬間凍結して
    物語として 提出する。

    一俵の重み
    仕分け をすることに対して 米野の巧みな戦い。
    必殺仕分け人 早乙女の ムダの判断。
    米野は パフォーマンスをして
    人材を育てる。
    官僚とは どうあるべきなのか?
    少なくとも、民主党の政権でのなかでの 官僚とは。
    コメを輸出する。というテーマは 夢のような 現実的な話。
    それが 政府がかかわることは、意味があるのだろうか。

    医は
    医術とは どう活かされるのか。
    論文を書かない限り、偉くなれない。
    しかし、人を救うには 手術を積み重ねないと行けない。
    そのジレンマの中で 友人の裏切りを知る。

    絹の道
    小手川の生き方が 清々しいかもしれない。
    遺伝子組み換えで できたカイコは、
    ニンゲンにとって、効率的であるが。
    原種の持つ なにかが失われる。

    プライド
    消費期限と賞味期限。
    職人の持つプライドとは。

    暴言大臣
    団塊の世代が 亡国の徒である。
    と暴言を吐いて、厚生労働大臣として
    守った矜持とはなんだったのか。
    うまいトリックが あったんですね。
    ほんのわずかの時間稼ぎとは。
    日本と中国の関係が良くなることで 喜ぶものは。

    蜜蜂が消えた夏
    紛争地をめぐるカメラマンが 
    向かったのは 蜜蜂を育てることだった。

    歴史的瞬間
    北朝鮮が ミサイルを日本にむけてきた。
    それを迎えた 総理は。

    『日本人の誇り』とは、なんであるか。
    プライドを持つべきだと 真山仁は言う。

    0
    2015年01月07日

    Posted by ブクログ

    著者の作品のなかでも、この短編集が一番面白いと感じた。人の矜持の本質とはなんなのかを、正攻法で伝えるものもあれば、反面教師的に伝えるものもある。プライドの全くない人間を登場させた作品はなかなか意表を突いて面白かった。

    0
    2013年09月28日

    Posted by ブクログ

    古いデータだが、今でも生きている.

    2008年初出。フィクションだが日本の現実を踏まえた貴重な取材がデータになっている。だが現状は殆どが変化がなく続いていることに考えさせられた。
    「プライド」は人を高めもするが崩壊もさせる。7編の主人公たちの前向きの矜持に励まされる部分が大いにあった。
    自分は余り関わりのないと思っているところが、知らない、気づかないだけで大きな影響を受けていることを知る。
    真山さんの本を読むのは、こういったまっすぐな、直球ど真ん中という作品に触れることが出来るから。長く読んでなかったその後の作品を辿ってみたい。

    一俵の重み
    現在の農政について。食料自給率、農産物輸出支援基金、農業者個別所得保障制度などの言葉が飛び交う。
    冒頭は当時拍手喝采で迎えられた”必殺仕分け人”が農水省の出した三件の基金を切り捨てるかどうかの場面から始まる。「却下!!」と叫ぶ美人議員を、純正ジュースで篭絡しようとすることから始まる、あの手この手。
    米博士の米野が日本の米を巡って開陳する理論は、米を主食にし、米好きの私には胸に応えた。
    「食料自給率が40%を割り込みそうな今、輸出と言う発想が理解できませんか」
    「食料自給率はカロリーベースなんです」
    「輸入をやめると、食料自給率は100%になるわけです。にもかかわらず多くの国民は飢えるでしょうね」
    「小麦の世界標準の価格は、トン当たり約200ドルです。それが、日本は1200ドル以上します。名物の讃岐うどんの原料の大半は輸入品です。地元産の小麦より上質だからです」
    「なぜ米を輸出するための基金が必要かと言うことです」
    「本当の意味で、この国の食料がなくなるかも知れないという時に備えるためですよ」
    「輸出できるほどの良質な米を大量生産すれば、不測の事態にも備えることが出来ます。つまり、食料安全保障問題も解決するわけです。たとえ輸入がとまったとしても、輸出用の米を国内に回せばいいわけですから。しかも供給過剰問題も一挙解決することになる」
    「日本の農業とは何を指すのです」
    「日本の農業就業人口は260万人です。しかも、実質農業だけで生計を立てている主業農家は諸説ありますがそのうちせいぜい2割、58万人農家です」
    「戸別保障は、買い取り価格の下落で赤字に悩む農家を救う制度なんですよ」
    「大臣、なぜ兼業農家にまで赤字分を支払うのです。しかも、現状では減反している農家にも支給を予定されているとか。これはコメを作らない連中を奨励する。こんなことをしていたら、真面目にコメを作る者なんてあっという間にいなくなってしまいます」
    農水省は、年間予算三兆円を守り続けている。省内には予算死守こそ農水官僚の使命だというものまでいる。
    「大臣は、米一俵の重さがいくらかご存知ですか」
    「60キロです。その値段がどんどん安くなっている。何故なら供給過剰だからです。だから減反しろという。それは間違っている。片手間で米を作っている農家への保護をやめるべきなんです」

    そういう意気で米村は処世術などどこ吹く風、怖いものなしの意見をぶつけ、研究中に生み出した最高級の米をのびのびと育てることを楽しみにしている。

    医は……
    脳外科を学んだかつての同僚は順調に昇進し、脳外科センター長に就任した。教授が買って出た派手な手術パフォーマンスが失敗した、助手だった私は左遷され退職してアメリカに留学した。そこで先進手術を学びトップクラスに数えられるようになった。センター入所を条件に呼び戻され、教授の椅子も約束された、しかしそれは裏があるのではないか、徐々に現れる医学者の真実。

    絹の道(ドウ)
    絶滅の危機に瀕した養蚕業を政府が保護する動きがある。養蚕・絹産業連携の事業には補助金が出るという。
    そこに養蚕研究者の女性が現れる。放置されている桑畑の葉に惹かれたのだという。地主の青年は役所で、地元産業の発展を担当していた。彼は一途な女性や、昔を懐かしんで手伝おうという人たちとともに、養蚕業に手を貸し、美しい日本の絹を作り出そうとする。
    原種に近い蚕をふやして、深い美しい絹を作ろうという道(どう)と呼ぶにふさわしい工程が描かれている。
    「500頭よ。蚕は家畜だから、匹じゃなくて頭で数えるの」
    養蚕の歴史、蚕の成長、野球少年だった主人公が次第に養蚕にめざめ村おこしにも役立てる仕事に生きがいを見出す、二人の再生物語にもなっている。

    プライド
    プディングで起業し今では食品企業の第一線を走る工場で、問題が起きた。
    材料の牛乳に問題があるという内部告発があった。
    柳沢は以前コスト削減のために、賞味期限ぎりぎりの牛乳を安い値で仕入れている事実の改善を求めたことがある、お前ではないのか
    「潔白を証明する根拠を出せ」
    「告発文には誤った表現があります。
    そこには、”消費期限切れの牛乳”とあります。消費期限とは生物や劣化の早い食品にだけ定められて期限であり、わが社の超高温殺菌牛乳は、その対象外です」
    本来は”賞味期限切れ”と書かなくてはならないのだ。
    この告発文の一語から、会社の起源当時から創業者が伝えてきた理念、精神など、利益の前で忘れそうになるアメリカ式受益産業経営の実態にまで話は及び、個人のプライド、魂が輝く感動的な話になっている。

    暴言大臣
    言いたい放題の質疑応答で、顰蹙を買った大臣には、それを言い放つ根拠があった。結婚五十年、できる妻を持った大臣のいまだに甘甘な夫婦生活が微笑ましい。病身を帰り見ずに、夫を助けるために中国外交に出かける妻の覚悟。それは……。

    ミツバチが消えた日
    報道写真家は養蜂家になった。戦場を写すことに無力感を覚えたからだった。
    ある日近隣の養蜂仲間から緊急連絡が来た。「ミツバチが疾走してもどらない」
    セイヨウミツバチが主流なのだが、ニホンミツバチを育てているうちのは大丈夫だろうか。
    欧米でも同じ例が出ているという。
    原因は何か。
    すに近くまで戻って見た。死んでいくミツバチに悲しみが増幅される。

    働き蜂のミッションは卵を産み続ける女王蜂を、命をなげうって守ることだ。その女王蜂を見捨てて、ほぼすべての働き蜂が消えるなどと言うのはどう考えても異常だ。


    いないいない病と名づけたこの現象は農薬の「バツグン」のせいではないのか。
    豪農の力の前でことなかれで済ますのか。
    結論が出ないまま話は終わるが、言えない現状が良くわかる、危機感が募る。

    なおこの話は長編「黙示」でも取り上げているそうで、読みたいと思う。

    歴史的瞬間
    だれでも、一度は閣僚に名を連ね出来ればトップになって名を残したい。彼はついに総理大臣になった、北から絶え間なく飛んでくるミサイル、「迎撃せよ」と叫ぼうとして死んだ。
    在職中に脳卒中でなくなった総理は。

    300ページちょっとの短編集はすぐに読めるが、内容は豊かで鋭い、勉強になった。
    お気に入り度:本の評価ポイント

    0
    2020年01月20日

    Posted by ブクログ

    事業仕分け問題、医療ミス、食品偽装、そして農業問題をテーマにした短編集。

    特に農業についての話が興味深かった。

    0
    2019年01月29日

    Posted by ブクログ

    真山仁さんの作品には珍しい短編集です。医者がテーマだったり農業がテーマだったり養蚕がテーマだったりと、ハゲタカシリーズに慣れている読者は若干驚くかもしれませんが、そこは真山仁作品!読んでいる内にドンドン引き込まれて行きます。

    0
    2018年11月19日

    Posted by ブクログ

    蜜蜂の話とその後別の作品になったのは連載時に読んで覚えていた。どれもすっきりはしない話だけど面白かった。

    0
    2017年08月21日

    Posted by ブクログ

    ミツバチの話が印象的でした。というより、ショックだった。
    よかれと思い選んで買っているものが、生産地の人たちを苦しめているとしたら…。それはもう選べない。選びたくない。
    でも、そんな情報は、なかなか消費者まで伝わってきません。
    いろいろと考えさせられました。

    0
    2015年09月05日

    Posted by ブクログ

    なんせなんせ、タイムリーな内容。

    ちょっと前に読んだのですが、ちょうど最近第2弾の事業仕分けがありましたしね。

    真山さんの作品ですから、面白くないはずはない。
    けれど、短編集ということで、少し物足りなさも・・・。
    ひとつひとつの作品がもっと掘り下げていくこともできるだろうに、それをあえてしないのは
    すべてを描きたかったからでしょうね。

    それぞれの立場、背景。
    けれどそこに共通して流れるもの。

    うん、面白かった。


    早く真山さんの長編が読みたいなぁ。
    次回作が楽しみです。

    0
    2014年08月19日

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    プライド
  • タイトルID
    :
    324608
  • 電子版発売日
    :
    2015年07月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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