【感想・ネタバレ】売国のレビュー

あらすじ

検察、宇宙、陰謀――真山仁の真骨頂!
日本が誇る宇宙開発技術をアメリカに売り渡す「売国奴」は誰だ!?
検察官・冨永と若き研究者・八反田遙。陰謀渦巻く骨太社会小説。

テレビ東京系ドラマスペシャル
『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(出演 玉木宏 仲代達矢ほか)原作。

気鋭の特捜検事、冨永真一。
宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。
ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。
そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。
正義を貫こうとする者を襲う運命とは!?
雄渾な構想と圧倒的熱量で頁を捲る手が止まらない!
真山仁の超弩級謀略小説。
解説・関口苑生

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なんとなく読まず嫌いしていた作家。でも雑誌広告に惹かれて読んでみたら面白かった。他の作品も読んでみよう。

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2017年08月04日

Posted by ブクログ

面白かったが、内容を書き切るにはもう少しページ数が必要だったかも。左門が最後どうなったかも分からないし(続編への伏線?)

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

特捜部に赴任した気鋭の検察官・冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遥。ある汚職事件と友の失踪がつなぐ2人の運命。正義とは何か? 国益とは何か?

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2023年04月20日

Posted by ブクログ

真山仁クオリティ。政界、検察、宇宙産業といった題材への取材の深さを垣間見せつつ、物語として読ませる。青臭いこと言いながら、もがく人間を描くのがうまい。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

宇宙開発に挑む女性研究者と特捜検事の二人は、ある汚職事件と親友の失踪で繋がる。その背後には政治家の影が見え隠れする。政治家や企業トップが日本を売り報酬を受け取ってきた、と思われる。こうした闇は現在でも存在するのだろうか?

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2021年05月23日

Posted by ブクログ

宇宙開発と検察庁の視点で話が展開していく。どう繋がるんだと思いながら読んだ。
今の世の中にこういう高潔な政治家がいるのだろうか?
左門さんのことがとても残念に思う。

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2020年05月23日

Posted by ブクログ

プロローグでの人物たちが、本編でどのように係わってくるのか、興味津々に読み進めた。
検察官・富永と、宇宙開発に挑む女性研究家八反田遥、それぞれ独立して話が進んでゆく。誰が題名にある通りの売国の徒なのか。
陰謀と謀略の戦後裏面史と、日本独自の宇宙開発。テーマが壮大なゆえに、惜しむらくは終わり方が・・・

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2020年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭から、通産省の青年、宇宙センの研究者、法務省の検事と、互いに無関係な人物の会話から始まり、数十ページ読み進めると、そのどれでもない特捜部の検事と若い宇宙研究を進める大学生がダブル主人公であることが分かり、中盤になっても話の展開が読めない、、そんな展開にワクワクさせられる。

キープレーヤーである橘洋平が悪党なのかヒーローなのかが最後の最後まで分からない部分が本作のミソだと思う。冒頭のシーンをみると、完全な悪党ではないことが何となく分かるが果たしてどんな仕掛けがあるのかが見えない。早く知りたいという好奇心を掻き立てられ、あっという間に読んでしまった。

結末はあっさり淡々と終わっていった感じがする。橘は今後冨永に危害が加わらないよう万全を尽くしたと言うが、その仕掛けが分かっても本当に安全な仕掛けなのかはイマイチ釈然としない。ただ、個人的には官房長官の逮捕など今後の巨悪の掃討を描かずボカしたのは非常に評価が高い。この一件を通した富永の決心だけを示して終わる形が本作のベストな締め方だと思う。(p387 物証があれば、いつか必ず告発できる。検察官としての冨永の矜持だった)

また、真山仁の作品は「黙示」「マグマ」以来三作目だったが、本作はポップでリズムがある感じがして、これまでとは違う印象(良い印象)を受けた。基本は固い感じだが、遥や藤山のような若い女性の会話が自然で、ある種「華」のようなものを与えているような気がする。

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2020年02月07日

Posted by ブクログ

日本の技術を海外(アメリカ)に供与するという意味での売国か。
アメリカの持つ技術力もものすごいものだと思いますし、投下される予算の大きさにも驚くが、技術立国を目指してきた日本において、半導体、原子力、宇宙開発というものが世界を引っ張っていけるほどの技術力を持っているというのは素晴らしい話。
脈々と日本を骨抜きにする為に仕掛けられたものに対抗する為には、元凶にたどり着かなければならない。

個人的には日本の宇宙開発というものをあまり良く知らなかった。
が、地球レベルで物事を考える上で宇宙は切っても切れない。お金はとんでもないくらいかかるのであろうが、もう少し興味をもつようにしなければ。

そのような事業(公共といっていいか?)には利権が絡むのは当然と理解。
政治家が絡むとたいていそう。
宇宙開発に勤しむ人々と政治家、検事、フィクサーが並行して書かれており、展開についていくのが大変ではあるが、エンターテイメント要素を含み、ストーリーを盛り上げていく。

ラストはもう一捻りというか、もう少し突っ込んだところまで展開してほしい。
続きが気になって仕方がない。

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2018年07月10日

Posted by ブクログ

うーーーーん、アメリカ大統領すら海外からコントロール出来るかもという現代の世の中でこの本の世界観はとても想像しやすい。

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2017年12月04日

Posted by ブクログ

いままでの真山仁作とは少し違う印象だったような。検事が主人公のひとりで推理小説感があったからか。
ちょっと期待してたものと違ったかな。

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2017年03月12日

Posted by ブクログ

国を売る ことの定義が 曖昧なことが、もったいない。
グローバル化のなかで 『国を守る。国を愛する』ということも
その 意味が 不鮮明となっている。
『国破れて正義あり。正義ありて国よみがえる』
この本のテーマは 国よりも 正義にあるのだ。

人類のため という大きな課題があり、多くの科学技術は
の国のために開発されるわけではない。
日本人が開発したから、日本国のものだ という論理が成り立たない。
インスタントラーメン、カラオケは 確かに 日本人が開発したのだが、
それは 世界中で つくられ、使用されている。
中国人が 漢字と紙を開発したのに、日本は特許料を払っていない
などと 暴論を吐く 中国人もいる。

ソ連が崩壊することで、宇宙技術は中国に流れ、
中国は 宇宙に有人飛行までするようになった。

特捜部というのは、不思議な存在だ。
政治家の不正を暴き、逮捕することができると言うシステムが
日本にあることは、いいことかもしれない。
徹底して、不正を許さないが きちんとした証拠がなければ、
罰することはできない という 富永真一。
クールな検事で、京都の和菓子老舗のボンボンである。

あかねちゃん事件にたいしての富永検事の活躍は 目を見張る。
死体なき犯罪の問題は 『死体がない』ことにあるので、
『死体』を探せばよい という 論理につながっていく。
それで、靴についた農薬から、割り出すのである。

近藤左門は 京都のお茶屋の老舗。富永真一と幼なじみ。
文部省で 宇宙開発の担当をする。
左門の失踪から、宇宙開発技術をめぐる 売国的行為が告発される。
宇宙ロケット開発技術は 即 戦争用のミサイル技術に応用できる。

ロケットの燃料は 固体と液体とふたつの方法がある。
日本は、固体燃料の開発に卓越したものをもっていた。
それが もう一方の主人公 八反田遥 の父親が 開発したことが
知らない間に アメリカに売り渡されていたと言うことが
暴露されるが、その犯人が 指導教授だったとは。
どうしようもないね。
そんな中で、日本の宇宙開発の研究所が、アメリカと合併される
と言う話が 持ち上がってきた。
それを仕掛けているのが、だれなのか?
富永真一は そのことの事実を集めようとするが。
ドンは 『橘洋平』だったが、さらに フィクサーがいた。

ふーむ。意欲的な作品であるが、本丸まで到達しなかったのが、
残念だ。しかし、テンポよく 読めたことは 実に楽しかった。
真山仁 は 『日本の正義』 を追いかけようとする。
日本が 宇宙開発する ということの 本質的な意味は?
アカマ自動車が 取り組むということで 一区切りつけるが
さて、その後 どうなったのか?
続編が 欲しいところだ。

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2016年10月25日

Posted by ブクログ

冨永検事シリーズ第一弾。
3か星4かの微妙なラインだが、厳し目の星3で。

前半は少女遺棄事件の裁判で、遺体が見つからない中での公判のストーリー。
冨永検事が勝ち筋がない中で、何とかして容疑者の自供を元に遺体の在り処を探し出そうとする。
これ、とても面白い内容だっただけに、あっさり終わってしまって消化不良。

後半は、その実直な功績が認められ、東京地検特捜部に異動した内容。

幼馴染の近藤左門の意味深なメッセージや巨悪とされる橘氏との絡みなど、読み応えのある内容。
ただ、ところどころ挟まれる宇宙開発、ロケット開発の内容はストーリーの流れを断ち切ってくるので、ここが星3つの原因。

後半の急展開は物足りなさがあり、前半没頭、後半失速という印象だった。
多聞はその後どうなった?

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

宇宙と東京地検特捜部の政治汚職捜査の話だが、途中までそれぞれが完全に分断されつながりが分からず、最後も尻切れのように終わっている印象でいま一つの本でした。それぞれが面白そうなテーマだったので残念。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

04月-02。3.5点。
実家が老舗和菓子屋の検事、東京地検特捜部へ。いきなり政治家をターゲットに。一方、鹿児島大学で宇宙工学を学んだ女子大生、ロケット研究の第一歩へ。

一見繋がらなそうなふたつの物語、中盤から繋がり、面白かった。

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

後半が急展開すぎてついていけなかった。
検事冨永、新米ロケット開発者八反田の2人が主人公の物語だが、検事冨永のストーリーばかり目立った印象。
他の真山仁作品と比べ少しまとまりに欠けた印象。
冨永が主人公の続編が出たら良いなと思う。

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2022年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうした真山仁、ラストがこれでは拍子抜けだぞ!

個人の感想でした(´・ω・`)すまん

途中のネタ事件の方が面白かった
誘導係のようにネタばらし、解説するフィクサー
がいて、物語を慌てて進めていると感じた矢先に
ヲワタ・・・全てがヲワタ、どんでん返しも無く
拍子抜けのひとことだ

満足できねえ、どうした真山仁(/・ω・)/

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2021年08月06日

Posted by ブクログ

久しぶりの真山さんの本。
検察の話とロケット工学の話、それぞれの話に主要な主人公がいて、
それぞれで進行していくというストーリー。

最初、出てくる人物が多くて、話に入り込めなかったのと、
検察の方のストーリーはミステリー調で、
続きが気になって仕方がなかった一方、
ロケット工学の方は、そこまで没頭できず。

最後にこの二つの話が交差するのかと思いきや、、、
ここから先はネタバレなので、この辺りで。
ちょっと最後の終わり方を単純化しすぎたかな、
もうヒト山描写してもよかったのかな、とは思いますが。
日本の政治や産業の闇に隠れた部分を
よくあぶり出してくれているかと思います。

真山さんのファンなら、楽しめる一冊かと思います。

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2021年03月04日

Posted by ブクログ

The real relationship and Japanese governments secreted power are mysterious for us. This book gave me feel a thrill. To be honest, I wanted to get more clear ending.

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2020年11月07日

Posted by ブクログ

特捜検事と宇宙開発の若手女性研究者の話。
様々な伏線がどう絡むのかワクワクしながら捲り進め、第六章あたりから展開がグッと面白くなったが、結末には物足りなさを感じる。

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2020年10月31日

Posted by ブクログ

日本は本当に独立国と言えるのか、という真山さんの伝えたいメッセージは感じ取れたが、物語としてはまあまあ
どうしてもハゲタカシリーズと比較してしまい、それと比べると、、、となってしまう

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2019年01月17日

Posted by ブクログ

ロケット開発と、収賄事件の捜査を行う特捜検事の並行ストーリー。
大きな道具立てや細部のスリリングな感触は心地よいのだが、真山の癖なのか、ストーリの線を回収しきれずに、尻すぼみ感が拭えない。

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2018年10月20日

Posted by ブクログ

「売国」。
随分穏やかでないタイトル。
「ハゲタカ」を読んで以来、真山仁さんの作品は読んでいなかった。今回久しぶりに読むと、相変わらず骨太な作品だった。

物語は検察官富永と宇宙開発研究員である八反田との面から描かれる。
しかし、冒頭で一気に様々な人物が登場する。通産省官僚の男、宇宙航空研究センターの教授、官房長官、などなど。肩書きが小難しいひとがドヤドヤ登場するため、やや混乱する。読んでいくうちに収まってはくる。

そもそも検察官と宇宙航空研究員がどう繋がってくるのかと思う。

物語は現実にあり得そうだと感じられる絶妙な加減で、事実と虚構とが絡んでいる。このリアリティある物語進行は大変面白い。
しかし残念なことに、これで終わり?という印象は否めない。一応の解決を見せてはいるが、置き去りにされたものが多すぎる。
左門の生死が不確かなことも、富永の実家のその後や家族のことも、事件自体の捜査の行方と結論も、続編があるのかと思わせる。
読み方次第で結末は察しろというのは乱暴すぎるよう感じる。

検事富永が取り調べに用いようと実家の菓子司へ電話し、父親に和菓子を送ってもらうよう頼む。和菓子をわざわざ京都から東京まで父親が持参してくれる。その和菓子を見て、少年富永が祖母のために和菓子をこしらえたときのことを思い出す。
ここのくだりが富永の心と家族関係の歪さを上手く描けていて良かったのに、最後にどうなったのかが書いていないとせっかくのエピソードも無駄ではないだろうか。とても残念に感じた。

ロケット開発と政治とが絡むため、宇宙航空研究センターの描写は必要だが、八反田は特に必要だったのだろうか。
希望に燃えた若い研究員だからこその情熱に押された行動があるわけでもなく、何も出来ず流されているだけの人物を物語の中心に置く意味がわからない。
ロケットに関することや糸川英夫博士のことなどの記述が興味深いだけに勿体無い。

真山仁さんの作品は骨太な社会派で面白いのだが、確か「ハゲタカ」のときにも読後感が余り良くない、スッキリしないものが残った。
わたしには合わない作家さんなのかもしれないと感じた読書だった。

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2017年03月09日

Posted by ブクログ

尻すぼみする。
序盤、中盤と一気に話に引き込まれますが、
終盤急に話がおわります。
もっと、膨らむと思ったのに。。

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2016年09月25日

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