真山仁のレビュー一覧
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2024年1月1日、能登半島を襲った巨大地震に巻き込まれた元教師・小野寺徹平が、恐怖と不安の中でもこれからのことを考えて行動する姿を描く。
何かにつけて、阪神・淡路大震災や東日本大震災を比べる人がいる。
震災後には、これからの非日常と闘いが始まるのに比べられる気持ちや復興が遅れていると言う非難などさまざまな声にも疲弊する。
辛く苦しいのは大人だけではなく、子どもでもそうである。
小野寺が被災地で子どもたちと向き合う姿に自分に何ができるか考えてしまう。
『能登のとと楽、加賀のかか楽』という言葉があるのを知らなかった。
能登は、奥さんたちがよく働き、夫は漁や杜氏などの出稼ぎする以外は、家でブ -
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真山仁さんは東日本大震災以降、「震災三部作」やそれらに連なる(新作の)『ここにいるよ』で、教師が被災地に向き合うことで、被災者の苦悩と克服への道のりを描いていました。
本作も"震災モノ"かと手にしましたが、まるでタイプが違いました。主人公は新聞記者で、震災の惨状で葛藤する姿を通して描くのは‥‥え? まさかの犯罪小説ですか?
思っていたのと大分違い、少々戸惑いました。主人公がかつてのトラウマを抱えていたり、手のかかる新人記者の存在もあり、記者としての矜持や成長が描かれたらスルッと納得でしたが…。
途中から被災死亡した人物の過去の事件との関連が浮上し、思わぬ方向へ展開 -
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ずいぶん前の作品だが、昨今のテレビ報道を観てると、自分達の都合のいいことばかり報道する姿勢は今も昔も同じなんだなぁと感じた。
報道ディレクターの風見が強い信念を持って本来あるべき姿を報じるべく、自分が実際に見聞きした情報を元に番組制作を行うが、政府にとって都合の悪い部分が一方的にカットされてしまい、強く抗議するも、同じタイミングで粉飾や背任等のお家騒動が勃発。渾身の作品も有耶無耶になってしまう。
この辺の流れは真山仁ぽいところがあったが、全体的にハッキリしない感じがした。
最後の首相とのやりとりのシーンはコミカルな部分もあり良かったものの、そこまでのめり込むような内容ではなかった。 -
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冨永検事シリーズ第一弾。
3か星4かの微妙なラインだが、厳し目の星3で。
前半は少女遺棄事件の裁判で、遺体が見つからない中での公判のストーリー。
冨永検事が勝ち筋がない中で、何とかして容疑者の自供を元に遺体の在り処を探し出そうとする。
これ、とても面白い内容だっただけに、あっさり終わってしまって消化不良。
後半は、その実直な功績が認められ、東京地検特捜部に異動した内容。
幼馴染の近藤左門の意味深なメッセージや巨悪とされる橘氏との絡みなど、読み応えのある内容。
ただ、ところどころ挟まれる宇宙開発、ロケット開発の内容はストーリーの流れを断ち切ってくるので、ここが星3つの原因。
後半の急展開 -
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ネタバレ玉三郎の「風を得て」
著者:真山仁
発行:2025年9月30日
文藝春秋
初出:
第1部 『秘すれば花――玉三郎の言葉』(改題) 「文學界」2023年11月号~2024年5月号、9~11月号
第2部 『その風を得て 玉三郎かく語りき』(改題) 「文藝春秋」2019年6月号~2020年8月号
終章 『板東玉三郎「司馬遼太郎さんが教えてくれたこと」』 「文藝春秋」2020年10月号
人間国宝なのに、その生い立ちを知っている人はとても少ない(少なかった)。僕も知らなかった。70年代のはじめ頃、中学の音楽の授業で玉三郎の話を聞いた記憶がある。その時点で既に大変な有名人になっていて、尊敬される存在に -
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