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Posted by ブクログ 2023年08月06日
ベイジン 真山仁
2008年の北京オリンピックに合わせて、中国が世界最大の原子力発電所の運開を目指す。そんな中で、日本の技術者と党本部規律検査委員会の役人が、それぞれの役割を全うしながら、想いを胸に同一のミッションに進んでいく。原子力発電所の光と闇に、3.11の前にこれだけ切り込んでいる真山仁の慧...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月10日
(上下巻合わせてのレビューです。)
真山さん久々の文庫本。
予想通りというか期待通りというか、
750ページを超える長編なのに
続きが気になって気になって仕方ない感じ。
寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。
特に後半からのラストスパートはお見事!
話は、原子力発電開発を支える日本...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月18日
登場人物が一気に絡み合い、周囲の思惑や時代の流れや、澱のようにたまっていた思惑や欲望が一気に渦のように終盤に向かって加速していきます。
一人ひとりの人物像がとても鮮やかに描かれていて、引き込まれる音が聞こえるほどです。気が付くと原発の建屋の中にいるような感覚に陥るかもしれません。
警鐘や警...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月27日
東日本大震災の後の原発事故を予測していたかのような描写に驚きを隠せない。
中国人の考え方、行動が、今なおここに書かれたものの通りなら、原発を稼働させようとしているなら、こんなに怖いことはないと思う。
真山さんが背景をものすごく勉強されて書かれているのがよくわかって、臨場感溢れる書きぶりにページを捲る...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月01日
原発というものが神の火ではなく悪魔の火であることがよく理解できた。未だに電力会社に飼われている家畜やカネに目がくらみ放射能産業に群がるハイエナどもに読ませてやりたい。震災よりはるか以前にこの本を書かれた著者に敬意を表したい。この本が福島の原発大爆発よりも前に書かれていたということの意味を日本国民には...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月28日
北京五輪開催式と同時に稼働させる予定だった世界最大の原発。
中国の闇と現実を描き、その中で「希望」を見いだし生きていこうと突き進む人たち。
全く違う場所で、違う環境で、違う目標に向かって生きていた3人の人たちが、交わり、共に突き進んでいく姿がとても自然に、上手に描かれていた。
やっぱり真山...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月31日
鄧学耕が 朱克明のもとに 組み込まれていく。
政治的な力学が つねに左右する。
中立や無関係は存在しない。
無口で余分なことを言わない鄧学耕。
『希望とは 自分たちが努力して 奪い取るものだ』
と 鄧学耕はいう。
希望とは 世界で最大級の紅陽原子力発電所を
稼働させることであるが、
ラジオが 発...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月14日
ハゲタカシリーズの真山仁が週刊誌への連載に初挑戦した一冊。
原発事故の後の今読むとものすごくいろんなことがしっくり来るとともにいろんな空恐ろしさがやってくる。
舞台を日本にしたら書けなかったというのもすごい納得がいく上、中国を舞台にしているのもよいスパイスが効いている。
ハゲタカほどの勢いはないもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月24日
いつもの如く後半は一気に読み切りました。やっぱり面白い。他の作品も絶対読みたいなと思いました。
中国の“人民龍”の話あたりは、最近のニュースを思い出しながらホントにそうだなぁと実感しました。
終わり方は賛否両論出そうですが、私は良かったと思います。最後まで読み切った瞬間はなんとも言えない感じがありま...続きを読む
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