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Posted by ブクログ
大作。そして傑作。
上巻は読み進めることがつらくなるくらい苦しい。
理解できない文化の違い、と一言で表していいのか躊躇うほど、
中国という国へ対しての不信感、嫌悪感が掻き立てられていく。
ほとんどの登場人物を嫌いになるのではないかと思うほど。
それがだんだんと、
すでに出来ている文化の在り方や、そこで育まれた人々の性質を
自分の価値観に照らし合わせてただ厭わしく思うということは、
知らないものをただ闇雲に恐れているということなのかもしれない、
という感覚にも似たあいまいな考えが、自然と自分の意識に染み込んでいった。
この国についてもっと知りたい、好きになりたいとも思った。
なだれこむようなラスト。
この先にあったのは、絶望なのか希望なのか。
できれば後者であって欲しいとひたすら願う力を与えてくれる作品。
読み終えたあとの興奮は、今までの作品では出会わなかったもの。
誰かに薦めたくなる作品。
Posted by ブクログ
まるで、福島第一原発事故を予測していたかのような内容。
真山さんの社会問題を取り上げて読者に突き付ける書き口は、やっぱり見事だしすごい。
いろんなことを思うけど、確かなのは、原発の問題はものすごい政治的で、簡単に決められるものではないということ。
原発大国フランスでも、日本でも、中国でも、同様なのだと思う。
原発って一国だけの問題じゃないってことを、多くの人が見落としてる。
途上国はエネルギー不足で原発を建設したい。でも技術がない。そうなれば、原発大国のフランスや日本、そしてアメリカなんかの力を借りることになる。
原発は巨大な利権施設でもあるわけだから、技術を持ってる国は原発建設したい国と契約を結びたいわけで。
そこから巨大な利益が生まれるし、国家同士の結びつきになるから、どうしても政治的な話になってくる。
石油同様、国際的な関係が絡む複雑で繊細な問題だと、個人的には思ってる。
慎重に議論をして、迅速に決定を下していかなければならないと感じます。
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