【感想・ネタバレ】レインメーカーのレビュー

あらすじ

高熱で病院に運ばれた二歳九カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず亡くなった。悲嘆に暮れる両親は医療過誤だと病院を提訴。そこで病院から弁護の依頼を受けたのが、この手の裁判に勝ち続けてきた雨守誠だった。救えなかったら医師が悪いのか。法律は悲しみを癒す道具じゃない――信念に基づいて、雨守は医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく。

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Posted by ブクログ

医療行為としての結果、過誤があったかどうか一般では分からない。その結果、落ち度のない医師が被告人になってしまうことが。
医療過誤をした病院と医師を訴える原告側の弁護人、反対に落ち度のない医師たちを守りたい弁護人。
医療裁判は立証も難しそうで、専門の弁護士も少ないと思う。また、救急の最前線にいる医師たちの環境も改めて考えさせられた。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

展開が早くて、先が気になって一気読みした。ただちょくちょく出てくる過去のエピソードが何だか薄かったのと、主人公がレインメーカー(ジャブジャブお金を稼ぐ弁護士)から連想されるイメージではなかったような…何でこのタイトル何だろうか。

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2024年10月20日

Posted by ブクログ

さすが真山仁。
医療過誤についての話。
医療従事者よりも全ての弁護士に読んで欲しい。
裁判と戦国の城はなるほどと思った。

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

医療訴訟を題材にした内容

医療訴訟は難しい
何がベストか専門家でもわからないし
不確定要素が多い

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ここのところずっと、金儲けしか頭にない様な弁護士ばかりを報道等で目にしていたから、こういう話はすごくスッキリした。
やっぱり弁護士は、本当は正しいけど弱い立場にいる人たちのためにあって欲しい。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

救命治療の末に幼い息子を亡くした夫婦は、病院の説明に納得していたものの、地元権力者の父の計らいにより病院と医師を提訴することになる。医療過誤の民事裁判を、原告となる夫婦、被告となる医療関係者、弁護士、取材記者と視点を切り替えながら描いていく。
登場人物が多いが人物描写が薄く、彼らがどんな人物であるのかやや掴みにくかった。原告となる野々村夫妻はわりとわかりやすくステレオタイプ的なパワーカップル、夫婦の弁護をする日向は私利私欲に働く弁護士。一方、医師の堀江や彼に付く弁護士の雨守はキャラクターがふんわりしていた印象。

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

真山仁『レインメーカー』幻冬舎文庫。

医療法廷小説。

殆どの医師は患者の生命を救おうと懸命に努力し、真摯に医療と向き合っている。片や患者や患者の家族はどうだろうか。健康のために食べ物や飲酒に気を付けて、常に運動を心掛け、身体に異変を感じれば、直ぐに病院へ駆け付けるという人は多くはないだろう。

本書は患者の生命を救えなかった医師と亡くなった患者の家族が様々な事情を抱える中、裁判で対決するというものだ。但し、主人公の弁護士である雨守誠は医師の側に付くというのだから、多くの医療法廷小説とは趣きが異なる。


高熱で病院に運ばれた2歳9カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず呆気なく亡くなる。当時、母親は海外出張の最中で、留守を預かる父親も会社の存続のために奔走しており、男児の祖母が面倒を見ていた。悲嘆に暮れる両親は政治家の父親に焚き付けられ、医療過誤だとして病院と担当した医師を提訴する。

その病院から弁護の依頼を受けた雨守誠は、かつて働いていた日向法律事務所の日向律子と法廷で対決する。


医療過誤というのは世の中には少なからずあるのだろう。以下は自分の経験である。

12年前の12月、自分の妻がひどい風邪の症状で休日当番医に受診した。一通りの診察を終え、看護師から1時間ほど掛かる点滴を受けると言うので、処方箋をもらい、隣の薬局で薬を処方してもらっていると看護師が血相を変え、薬局に走って来た。妻が心肺停止状態になり、救急車を呼んだと言うのだ。単なる風邪だったはずなのにどうしてと思いながら、救急車の向かった県立病院へと車を走らせた。

妻は運び込まれた県立病院で治療を受け、何とか救命された。県立病院の医師の説明によると明らか点滴ミスによる医療過誤だと言われ、もしも訴えるなら書面を用意するとまで言われた。

妻はその後、無事快復し、退院後は体力快復に努めていたこともあり、休日当番医を訴えはしなかったが、休日当番医からは謝罪やその後の妻の体調を気遣うような電話の一つも無かった。今、思えばとんでもないヤブ医者だ。いつかネットにこの病院の実名を上げてやろうと思っている。

本体価格670円
★★★★

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

正直、法律とか医療用語とか政治とか、全然わからん。でも視点がパラパラ変わりながら書かれているから、スラスラと読み進められた。

大人って汚いのね! 闇深いのね! でもそれぞれ可哀想! っていう、この本の感想としては偏差値低めの言葉しか出てこないけど、そう思った。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

展開がスピーディーで読みやすかった一方、過去の話など若干薄めだったかなぁ。
改めて冒頭から読み直しても、軽いエピソードだけだったので、ちょっと弱い印象。

後半の登場人物の書き分けはしっかりしており、理不尽な裁判も上手くまとめたと思うが、もっと長編で読みたい作品だった。

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2025年07月23日

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医療裁判。
医者は神様でないので出来ることと出来ない事があるのは当然です。
出来ない事が皆がわからないのが
とても難しいところです。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

医療過誤を争う法定が舞台となっている。
今まで法定物は読んだことがなかったが、けっこう面白いかもと思った。
でもストーリーと文章や人物描写などに厚みを感じられなかったのが残念。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

高熱で病院に運ばれた二歳九カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず亡くなった。悲嘆に暮れる両親は医療過誤だと病院を提訴。そこで病院から弁護の依頼を受けたのが、この手の裁判に勝ち続けてきた雨守誠だった。救えなかったら医師が悪いのか。法律は悲しみを癒す道具じゃない――信念に基づいて、雨守は医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく。

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2024年01月16日

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印象に残ったところは 「もし、市町村の保健センターが子供の医療情報を集約化し、全国のどこからでも住所と氏名だけを入力すれば健康情報を入手できるようなシステムがあったら、彼の命は救えたかもしれない。」 個人情報の扱いが厳しくなっているので慎重に進めていかないといけないといけないと思うが確かにそういうシステムができると治療の判断がスムーズになりますよね。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

高熱で深夜病院に運ばれた2歳の男の子が亡くなった。
医療過誤と訴えられた病院、医師と子供の両親がが闘う法廷サスペンス。

救えなかったら医師が悪いのか?
まさに医療現場の不条理だ。
ただ患者側にしてみると病院へ行けば安心…という気になってしまうのも否めない。
自分には知識も技術もない、でも医師に見せれば対応してくれると…救ってくれると、どこかでそれが普通と思ってしまっているところもあるのかもしれない。
でも医者も神ではない。
そこには救えない命もあるのだ。

怖いですね。子供の二回の嘔吐…園から帰宅し元気にしていたらちょっとした風邪かな?胃腸炎かな?
明日迄様子見てダメなら病院いくか!位の判断は普通にあると思う。
それがこんな結末になるなんて…

というか、この小説は確かに法廷サスペンスでした^^;
それぞれの立場の人間の思惑が男児死亡の一件を利用し、両親や医師が蔑ろにされている情景がなんとも気分悪かった。
もう少し医療小説としての毛色が強いかと手に取ったので、思っていた感じとはちょっと違ったかなぁ〜
でもこれはこれとして楽しませてもらいました。

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2023年10月11日

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