あらすじ
高熱で病院に運ばれた二歳九カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず亡くなった。悲嘆に暮れる両親は医療過誤だと病院を提訴。そこで病院から弁護の依頼を受けたのが、この手の裁判に勝ち続けてきた雨守誠だった。救えなかったら医師が悪いのか。法律は悲しみを癒す道具じゃない――信念に基づいて、雨守は医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく。
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Posted by ブクログ
医療行為としての結果、過誤があったかどうか一般では分からない。その結果、落ち度のない医師が被告人になってしまうことが。
医療過誤をした病院と医師を訴える原告側の弁護人、反対に落ち度のない医師たちを守りたい弁護人。
医療裁判は立証も難しそうで、専門の弁護士も少ないと思う。また、救急の最前線にいる医師たちの環境も改めて考えさせられた。
Posted by ブクログ
真山さんの小説はこういうのですよね。
タングルの流れからのため、ちゃんとした真山小説を読めて嬉しくなりました。
緊急搬送された小児を必死の医療措置の甲斐なく亡くしてしまいます。遺族への謝罪と丁寧な説明で一時は解決したと思われましたが、金/地域のしがらみ/権力に絡め取られ遺族と病院の双方が裁判に無駄な巻き込まれていきます。
どう転んでも敗訴確定となる原告側の弁護士の真意は何か。
緻密な取材に基づく医療現場とその状況や法律が絡まり、それを紐解いていくまでが面白いですね。登場人物の過去や背景を描写しキャラクターも立ってます。真山さん節にのめり込めました。
Posted by ブクログ
展開が早くて、先が気になって一気読みした。ただちょくちょく出てくる過去のエピソードが何だか薄かったのと、主人公がレインメーカー(ジャブジャブお金を稼ぐ弁護士)から連想されるイメージではなかったような…何でこのタイトル何だろうか。
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ここのところずっと、金儲けしか頭にない様な弁護士ばかりを報道等で目にしていたから、こういう話はすごくスッキリした。
やっぱり弁護士は、本当は正しいけど弱い立場にいる人たちのためにあって欲しい。
Posted by ブクログ
救命治療の末に幼い息子を亡くした夫婦は、病院の説明に納得していたものの、地元権力者の父の計らいにより病院と医師を提訴することになる。医療過誤の民事裁判を、原告となる夫婦、被告となる医療関係者、弁護士、取材記者と視点を切り替えながら描いていく。
登場人物が多いが人物描写が薄く、彼らがどんな人物であるのかやや掴みにくかった。原告となる野々村夫妻はわりとわかりやすくステレオタイプ的なパワーカップル、夫婦の弁護をする日向は私利私欲に働く弁護士。一方、医師の堀江や彼に付く弁護士の雨守はキャラクターがふんわりしていた印象。
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正直、法律とか医療用語とか政治とか、全然わからん。でも視点がパラパラ変わりながら書かれているから、スラスラと読み進められた。
大人って汚いのね! 闇深いのね! でもそれぞれ可哀想! っていう、この本の感想としては偏差値低めの言葉しか出てこないけど、そう思った。
Posted by ブクログ
展開がスピーディーで読みやすかった一方、過去の話など若干薄めだったかなぁ。
改めて冒頭から読み直しても、軽いエピソードだけだったので、ちょっと弱い印象。
後半の登場人物の書き分けはしっかりしており、理不尽な裁判も上手くまとめたと思うが、もっと長編で読みたい作品だった。
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医療過誤を争う法定が舞台となっている。
今まで法定物は読んだことがなかったが、けっこう面白いかもと思った。
でもストーリーと文章や人物描写などに厚みを感じられなかったのが残念。
Posted by ブクログ
高熱で病院に運ばれた二歳九カ月の男児が懸命の救急治療も及ばず亡くなった。悲嘆に暮れる両親は医療過誤だと病院を提訴。そこで病院から弁護の依頼を受けたのが、この手の裁判に勝ち続けてきた雨守誠だった。救えなかったら医師が悪いのか。法律は悲しみを癒す道具じゃない――信念に基づいて、雨守は医療現場の矛盾や不条理に斬り込んでいく。
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印象に残ったところは 「もし、市町村の保健センターが子供の医療情報を集約化し、全国のどこからでも住所と氏名だけを入力すれば健康情報を入手できるようなシステムがあったら、彼の命は救えたかもしれない。」 個人情報の扱いが厳しくなっているので慎重に進めていかないといけないといけないと思うが確かにそういうシステムができると治療の判断がスムーズになりますよね。
Posted by ブクログ
高熱で深夜病院に運ばれた2歳の男の子が亡くなった。
医療過誤と訴えられた病院、医師と子供の両親がが闘う法廷サスペンス。
救えなかったら医師が悪いのか?
まさに医療現場の不条理だ。
ただ患者側にしてみると病院へ行けば安心…という気になってしまうのも否めない。
自分には知識も技術もない、でも医師に見せれば対応してくれると…救ってくれると、どこかでそれが普通と思ってしまっているところもあるのかもしれない。
でも医者も神ではない。
そこには救えない命もあるのだ。
怖いですね。子供の二回の嘔吐…園から帰宅し元気にしていたらちょっとした風邪かな?胃腸炎かな?
明日迄様子見てダメなら病院いくか!位の判断は普通にあると思う。
それがこんな結末になるなんて…
というか、この小説は確かに法廷サスペンスでした^^;
それぞれの立場の人間の思惑が男児死亡の一件を利用し、両親や医師が蔑ろにされている情景がなんとも気分悪かった。
もう少し医療小説としての毛色が強いかと手に取ったので、思っていた感じとはちょっと違ったかなぁ〜
でもこれはこれとして楽しませてもらいました。