真山仁のレビュー一覧
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自己啓発本
でも勇気をくれる。
正しいが気になるのは自信がないから
自信とは、自分を信じること。
色々考え、試行錯誤して、確かめながら生きていく。
そのためには、頑張っている自分を信じることが必要。 他人の意見をしっかりと聞き、頭から否定するのではなく異なる意見として受け入れられる広い視野と懐の広さを持つ。
想像力を持って自分の未来を描き、実現できるように頑張る。
どうせなら生き甲斐やモチベーションがあるほうが楽しいし、生きる張り合いも生まれる。
自分の人生なんだから、自分で道を狭くしない。
いつでも可能性や選択肢は沢山ある。
未来を考えるときにも、柔軟な多様性をもって、「やりたいこと」が鮮明になり、チャレンジ精神も湧いてくる。 -
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総理にIRについて指南し、信頼を得て、地元にIR誘致させようとした青森県の片田舎の町長がホームレスとなり、公園で野垂れ死にする。
総理が態度を翻し、お膝元の山口県に最初のIRを立ち上げたことが背景にあった。
IR推進法を巡っては、アベノミクスの成長戦略の一環として期待される一方、今もカジノに関するギャンブル依存症の懸念が拭いされていない
また、広告代理店、経営会社、政治家などの間で利権の奪い合いが生じる。地方創生の旗印のもと、中央が進めるプロジェクトに踊らされて、地方が利権争いに巻き込まれる危険性も秘めている。
この小説は、そんなIRやカジノがはらむ社会的な問題を関係者の絡み合いや駆け引きを通して、浮き彫りにしていく。
著者は、裏で暗躍する広告代理店に対してギャンブル依存症を糾弾する姿勢で真相を暴こうと対峙する新聞記者の活躍に力点を置いている。 自分としては、それが小気味良く感じて好感を抱いた。
最後に、記者たちが不実や汚職に関する証拠を提示し、総理を追い込む場面は胸のすく思いがしたが、辞任するかどうかまでは描かれていない。「政治家の行動は読めないが、監視を続け、不正があった際は容赦しない」とベテラン記者がラストに胸中を語る言葉に著者が記者出身であることの矜持をお持ちなのだろうと感じた。
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この小説が、3.11原発事故よりも前に書かれていたことに、著者の先見性の確かさを見る。
『ハゲタカ』シリーズの著者が、火山大国である日本で地熱発電がなぜ発達してこなかったのかを明かし、原発という禁断の火を手に入れてしまった我々は後戻りできないのだろうか、そんな問いかけを迫る経済情報小説。
ファンド会社の上司から地熱発電会社の再生を指示された主人公野上妙子。
彼女が、地熱発電研究の第一人者者や日本地熱開発社長とともに、再建を果たすまでを描く。
小説内で、地熱発電の問題点として3つあげられている。一つは、コスト的ハンディが大きく、事業として魅力がないこと。二つ目は、政府の温暖化対策である助成措置の対象外であること。三つ目は、国立公園の制約。
一方、原発については、利権構造と権力構造が生んだ悪魔の選択だとし、莫大な国の補助金がつぎ込まれながら、使用済みの核燃料の処理方法も確定せず、老朽化した原発の処理問題も未定のまま、地球温暖化対策の切り札としてベースロード電源に位置づけている現状を、小説内の人物に告発させている。
ロシアによるウクライナ侵略での資源危機から、原発推進に拍車がかかるいま、気象に左右される太陽光発電や風力発電より、気象の影響を受けない地熱発電に再度注目する必要があるのでは。
利権が絡み、電力業界の負け犬とされる地熱発電を、抵抗勢力などの様々な障害を乗り越えながら、事業として軌道に乗せようとする主人公たちの活躍に、称賛しながら読み終える。
「大枚をドブに捨ててでも、子孫のため、地球のために便利さに背を向ける選択をする勇気を持つ人間がどれくらいいるか」、そんな問いかけに「自分たちが果たすべき責任」を意識しなければならないだろう。 -
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被災地の小学校へ、支援の一貫としてやってきた小野寺先生。
彼もまた、阪神淡路大震災で妻と娘を喪った経験を持つのだった。
まもなく大震災から12年。
もう12年なのか、まだ12年なのか。
フィクションだけど被災地での問題や課題がリアルで、読み進めるのが辛い人もいると思う。
あの日東京にいたに過ぎない私ですら胸にくる描写がいくつもあり、割りきってページを捲らないと頭の中が津波や火災や瓦礫、何もなくなった海外の映像でいっぱいになってしまった。
小野寺先生は学校の子供たちを励まし励まされ、自分の傷も癒えてないのに生きていこうとしている。
小野寺先生にとっての子供たちのような心の拠り所がないと、足を一歩前に出すことすらできないかもしれない。
誰かのために生きようとすることは、例えそれが自己満足や偽善のように感じて自分が嫌になることがあったとしても、生きるための立派な理由だと思う。 -
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再生可能エネルギーの一つとしての地熱発電について学ぶために八丈原地熱発電所に見学に行った際に、この本を知りました。この作品が書かれたのは2006年。2023年の現在は、原発の全停止を経て、電力自由化、再生可能エネルギーへのシフトが進む一方で、脱炭素と資源高への切札として政府と電力会社が原発再稼働を進めている。そして地熱発電の発電能力は2006年当時と変わっていない‥。地熱発電や原発のあるべき位置付けはどこなのか……。いろいろ考えました。
物語的には、ラストに向けて展開を少し急ぎ過ぎた感じが。
電力業界の10数年の環境変化を踏まえて、続編が出ないかな。
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アルツハイマー病で死滅した脳細胞を再生させる研究所の役員や研究者たち。
先端医療産業開発機構の役員。
総理大臣、秘書官や内閣参与など日本政府関係者。
さらに、宮城県警及び宮城中央署の刑事たち。
登場人物の多さに、名前を覚えきらない読み手(もの忘れな高齢者)には、便利な登場人物の一覧があり、大いに助けられた(笑)。
死滅した脳細胞を再生させる研究を行っている研究所の周りで、アルツハイマーの高齢者が次々と行方不明になる。不審を持った楠木警部補が捜査を始める。
ミステリアスな事件が連続する一方で、研究者たちが開発した人工万能細胞「フェニックス7」の是非を巡って日本政府内での主導権争い、さらにはアメリカ政府の策謀も絡んできて、事態は一挙に国際的となる。
医療小説と警察小説、さらにビジネス小説の側面もある。
先端生命科学分野で新進気鋭のシノヨシと呼ばれる篠塚幹と秋吉鋭一が医療小説での主人公なら、警察小説では宮城県警宮城中央署の楠木警部補が主人公で、ビジネス小説分野では先端医療産業開発機構の麻井義人が主人公。
高齢者の失踪は、シノヨシたちの研究及び研究者と関わりがあるのか。現代の創薬と捜査ミステリーを融合した、著者らしい骨太なエンターテイメント。