真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(上下巻合わせてのレビューです。)
真山さん最新の文庫本。
実は文庫化が待ちきれなくて、
映画まで見に行った作品(しかも一人で)。
予想通りというか期待通り、文句なしの★5つです。
日本の架空の自動車メーカー(アカマ自動車)をめぐる
主人公ゴールデンイーグルと中国ファンドの大買収合戦劇。
中国という国家の大きさや複雑さが物語に表現されていて、
今まで以上のスケールの物語になっています。
ハゲタカシリーズもこれで3作目。
もう続編はないのかなぁ。。
なかなかこれまで以上の作品を出すのは難しいですが、
真山さんには頑張ってもらいたいなぁ。。
(なんて、思っていたら、続編が次々に出ているようです。楽しみ!) -
Posted by ブクログ
再び真山仁さんの作品
テーマはマスコミ・ジャーナリズム・報道
いまさら、マスコミとはどうあるべきなどという主張はしない。しかし、前日亡くなった筑紫哲也さんに関する特番で彼がジャーナリズムのあり方として権力の監視(watch dog)を貫くという言葉が紹介された。
戦前の日本は政府主導の情報のみが報道されるという状況があった(他の全体主義国家も同様)
そこからも分かるようにマスコミの役割は重要だ。
本書のテーマの一つに以前、坂本弁護士一家殺人事件ではTBSがオウム真理教関係者に弁護士の発言のビデオを見せたことは大きな波紋を呼んだ。
また、イラク日本人拉致事件で、自己責任論によって被害者、またその家族に対する行き過ぎたバッシングが起きたりと、現在の日本の報道に関しても議論がなされた。(政治家の責任転嫁が問題になりましたね。政治家の責任放棄ともいえます。)
政治家、官僚、マスコミの関係など面白い支店で書かれており、勉強になります。3社の関係と報道精神の折り合いなど、理想と現実の間で苦しむ報道マン達の戦いに感情移入してしまいました。
今でもA新聞の左寄りっぷりなど様々な問題もあるが、マスコミには正義を貫いてほしいですね。(そもそも正義ってとの立場によってどういうようにも言えますが)
マスコミに興味ある人はぜひ! -
Posted by ブクログ
感想
ラピダスがそんな状況ではないことを祈りつつ読む。
台湾半導体のワーストケースシナリオ見たいな感じね。
ベネズエラの件まで入っているなんて小説書きながら修正している感じ?すごいな。面白かった。
あらすじ
SFCの社長のタンに近づいたのはCIAの工作員だった。SFCが混乱する中、鷲津はキーマンと見ているチャールズに近づく。CEOを解任されたピーターは鷲津に会い、SFCに触れるなと言う。
フェニックスは韓国KSPが経営破綻して八方塞がりになっていた。工場も全く稼働せず人が離れていっていた。鷲津はKSPの支援を韓国政府に打診する。SFCもアメリカ工場が上手く稼働しない状態だった。鷲津はシンガポールに出資したスタートアップの早乙女の会社を訪れ、2ナノ以下の半導体の取り組みを視察する。
鷲津は破綻したKSPを予定通り買う。また、飯島に作戦を立ててもらい、フェニックスを揺さぶる。未公開株を取得し、政府からも株を買い、現経営陣を追い詰める。FSCはアメリカ大統領から最新鋭の機器をアメリカに設置するよう圧力を受ける。それに対して中国からも最新の機器設置を求められる。米中の板挟みになる中、FSCトップのマークとピーターの仲も険悪になる。一方、鷲津は玉山基金に入るはずの株を狙って着々と準備を進める。ジェシーの遺言にあった通り基金の理事に堀の妻を据えようとする。
SFCが混乱の最中、上海のハゲタカファンドが遺族の株を取得して、株式買付を名乗り出る。鷲津は残りの遺族と基金を説得し、SFCの役員を解任になったチャールズをフェニックスのCEOに祭り上げてファンドを設立し、台湾人によるSFCの統治を実現させる。一方でフェニックスにはKSCの精鋭とシンガポールから集めた早乙女の専門家、SFCから技術者を引き抜き、フェニックスの再生をぶち上げる。 -
Posted by ブクログ
感想
今度は半導体!これは勉強になる。
アメリカ、中国を巻き込んだビックディールに鷲津はどう立ち向かうのか?
いつもながらにエンジンがかかるのが遅い。
あらすじ
台湾半導体製造のジャイアントテックFSCはアメリカと日本から工場の建設を誘致されていた。日本のフェニックスは失った輝きを取り戻すため、工場を建設していたが、人材が集まらないでいた。
鷲津は、師と慕う堀の死に際に台湾の会社を助けて欲しいと頼まれる。フェニックスの大谷は、FSCの創業者のジェシーに業務提携を持ちかけるも、現役に任せると言われる。現CEOからは断られてショックを受ける。鷲津は堀の遺言を受けてジェシーに会う。ジェシーに会社を救って欲しいと堀に言われたと言うが、ジェシーは否定する。
国連で紛争解決に取り組んでいた相模は、東アジアの平和のためにFSCを買収して欲しいと鷲津を訪ねるも門前払いされる。フェニックスの大谷は韓国のKSPと業務提携を結ぶ。ジェシーはチャールズという若者を側近にして様々なことを伝える。
台湾で大地震が発生し、FSCの工場で火事が起きたというデマが流される。アメリカと中国も動き出し、空売りをかける。中国の王烈は勝手に鷲津との提携のデマを流す。鷲津はここぞとばかりにFSC株を買い、ホワイトナイトの名乗りを上げる。地震でジェシーが怪我を負い、亡くなる。
ジェシーが亡くなり、一枚岩と思われたFSCは混乱に陥る。CEOのピーターが中国の会社と業者提携を発表したり、政治と距離を置いてきたのにピーターが総統を連れてきたりで混乱する。鷲津はジェシーの側近だったチャーリーに支援を申し出るも断られる。鷲津は時を待つ。ジェシーの遺言はチャーリーに株式の5%を、チャーリーが理事長を務める財団に15%を、遺族に20%を渡すが、遺族に財団に株を売るように進める遺言があった。