真山仁のレビュー一覧

  • 失敗する自由が超越を生む ~量子物理学者 古澤明の頭の中~(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    学びの姿勢。自分の働き方にも、訴えたい姿勢。自分は何を恐れて働いているのか。楽しめばいーじゃないか。そう、背中を押してくれる。

    0
    2024年02月12日
  • ロッキード

    Posted by ブクログ

    ロッキード事件が毎日のようにニュースで流れていたのを思い出す。
    角栄がロッキード社から賄賂を受け取ったというシンプルなものと思っていた。真山氏の取材によるとかなり複雑に色々なことが絡み合っていたようだ。

    0
    2024年02月11日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    経済小説ですが、日本経済の入門書だと強く感じました。同時に政治小説としても読めますし、エンターメントとしても抜群に面白い作品でした。文庫本で650ページにわたる大作ですが、一気に読んでしまいました。

    日本の経済問題や財政問題にはとても疎く、漠然と借金が莫大であるという知識しかない私にとって、とても衝撃的な内容でした。フィクションでありながらとてもリアリティーを感じさせてくれたのは、巻末に示された圧倒的な量の参考文献です。

    テーマは多岐に渡ります。財政赤字が1,000兆円の件、国会破綻(デフォルト)、IMFや海外の国家破綻の事例、アベノミクスの功罪、地方財政の破綻ー夕張市(作中は北海道の架空

    0
    2024年02月04日
  • 失敗する自由が超越を生む ~量子物理学者 古澤明の頭の中~(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ!
    文句なしに楽しい!変人としての人生に最大限のエールをもらった気もするw
    何より楽しかったのは,真山仁が,一人間として,取材を心から楽しんでいる様子が小説では味わえないような『ウキウキ』感が満載な事.
    取材対象の古澤明先生のパワフルで自由で真摯な生き方も素敵だし,勇気貰えるし,それに触れて躍動する真山節も最高.
    僕以上に変人で非常識で,どうなってんのかわからんノーミソを持った最高な息子に,是非読んで欲しい.

    0
    2024年01月21日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

    Posted by ブクログ

    期待通りに盛り上がりました。上巻読んだ次の日に一気読み。原発、政治家、初期からのミカドホテルとてんこ盛りで、シリーズ読者も満足かと。フィクションだけど、いろんな実在の企業や人が頭に浮かんできて、色々考えさせられるところもやっぱりハゲタカシリーズ。

    0
    2024年01月03日
  • “正しい”を疑え!

    Posted by ブクログ

    コミニュケーション論は初めから半分見落としているのがわかる。

    SNSが普及した社会では、簡単に関係が切れる。安心を手軽に得られると同時に、社会から脅迫されている。関係性が意気投合のみだったら流動性を失って世界が閉じる。「それでいいんだよ」は危険な言葉だ。

    「相手がなにを考えているのかを知ることからコミニュケーションが始まるのなら、文学がそれだと思う」と、読書中のメモに書いたがそのあとに著者もそのように書いていた。自分の考えをはっきり捉えるために、他者の考えに反応することが大事というところがよかった。

    島国村社会だけでいられなくなった日本人に必要なのが文学小説だった。他者を疑うのではなく言

    0
    2023年12月05日
  • ベイジン(下)

    Posted by ブクログ

    ベイジン 真山仁

    2008年の北京オリンピックに合わせて、中国が世界最大の原子力発電所の運開を目指す。そんな中で、日本の技術者と党本部規律検査委員会の役人が、それぞれの役割を全うしながら、想いを胸に同一のミッションに進んでいく。原子力発電所の光と闇に、3.11の前にこれだけ切り込んでいる真山仁の慧眼にさすがに舌を巻く。同時に、本書は他の真山仁の作品と比べても主人公が青臭く、セリフが熱い。何度も名シーンと呼ばれる部分があり、その度に感涙するほどの良いシーンがたくさんある。

    また、本書とは関係が薄いが、真山仁は「関西人のおっちゃん」が好きなのだろうなと最近思う。ハゲタカシリーズの飯島、コラプテ

    0
    2023年08月06日
  • 黙示

    Posted by ブクログ

    『黙示』真山仁著

    テーマ ★★★★★
    問題提起 ★★★★★
    現代社会とのつながり ★★★★★
    (直近の輸入食品中心とする、為替も理由として食糧高騰。)

    【A;購読動機】
    ハゲタカの真山さん。好きな理由は、新聞記者出身でいらっしゃるため、参考文献が豊富なうえでの展開であることです。
    過去、カジノ、地熱エネルギー、原発事故など社会性が高いテーマで展開されていました。
    今回のテーマは「食糧問題」です。
    ――――――――
    【B;テーマと登場人物】
    テーマは食糧問題です。増え続ける世界人口と不足しはじめている食糧を彫り上げます。

    日本は、自給率が低いです。
    どのように国内外から食糧を調達していくの

    0
    2023年07月30日
  • レッドゾーン(下)

    Posted by ブクログ

    おもしろいわ。
    でもリアル世界は、事実は小説よりも奇なりな状態になってるな。本作のラストも、今じゃあり得ないシナリオに思えて仕方ない。
    あれから中国は変わった、日本は変わらなかった。鷲津のイライラそのままの状況がずっと続いている。
    ルールの中で戦う日本、ルールを変えて戦うアメリカ、ルールなど端から無視で戦う中国。国民性は変わらないな。

    0
    2023年05月29日
  • レッドゾーン(上)

    Posted by ブクログ

    映画版ハゲタカが大好きで手を出してみた。
    鷲津も中華買収王の賀一華は、映画版と違ってチャラくてモッサリめだな。というか映画版の二人が色男すぎるのか。
    アカマ自動車では、映画版では登場しない創業家一族と大内社長室長がいいアクセントになっていて、映画版とは違った展開になりそうだ。
    役者が出揃ってゲーム開始というところで上巻は終わる。上巻全体がプロローグのような感じで下巻が楽しみだ。

    0
    2023年05月27日
  • “正しい”を疑え!

    Posted by ブクログ

    批判的思考力を身につけることや、氾濫する情報の中から「正確」なものを選び抜く能力、情報を受け取ったときの他人の反応を正しく予測し、「報道されない事実」に目を向けることで情報発信者の意図を想像すること、これらの力を身につけることが情報化社会を生きてゆくためには不可欠だと言われています。

    国家間の戦争から、SNSで炎上する個人間の意見対立まで、その根本には「自分の主張が正しい」という信念や、「間違っている相手を正そう」とする(間違った)正義感があります。
    世間にまん延する(自分にとって居心地の良い)「正しさ」を疑うためには、歴史的な背景を含めた正確な知識が必要だと言われますし、そのための「教養」

    0
    2023年04月11日
  • レッドゾーン(下)

    Posted by ブクログ

    ハゲタカ、ハゲタカⅡ、レッドゾーンとシリーズ3作一気読み!久々に読み返したけどやっぱり面白い。
    2007〜2008年アカマ自動車。将英龍と美麗の過去については突っ込みどころが多かったけど(そういう意味ではハゲタカ、ハゲタカⅡの方が無理が無くて面白かった)、金融知識ゼロの人間を虜にする怒涛の展開、素晴らしい!読むのにエネルギー使うので続きは間をおこう。

    0
    2023年03月15日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

    Posted by ブクログ

    途中かなり、大丈夫かと心配になりましたが、一気読み。架空のストーリーながらリーマンショックというものがよくわかり、弱気を助け強気を挫くを地で行く痛快ストーリーでした。

    0
    2023年02月17日
  • ハゲタカ4 グリード(上)

    Posted by ブクログ

    リーマンショック前後のアメリカを舞台にした展開。社名が全てではないが実名使われるのもストレスなくて良いです。テンポ良く面白い。下巻に期待です。

    0
    2023年02月11日
  • ハゲタカ4 グリード(上)

    Posted by ブクログ

    レッドゾーンのアカマ自動車救済と並行して一部書かれているが、内容はリーマンショックの内容。
    相変わらずの様々な接点があるが、最終的にどのように一つの線になるか楽しみな内容。

    0
    2023年01月31日
  • それでも、陽は昇る

    Posted by ブクログ

    真山仁『それでも、陽は昇る』祥伝社文庫。

    東日本大震災と阪神・淡路大震災の二つの被災地が抱える葛藤を描いた三部作の完結編。

    早くも阪神・淡路大震災から28年、東日本大震災から12年の歳月が過ぎた。28年前の阪神・淡路大震災ではテレビに映し出された倒壊した阪神高速道路に衝撃を受けた。12年前の東日本大震災では建物の中で激しい揺れに掻き回されながら死を覚悟し、ワンセグで観た大津波と福島第一原発が爆発する光景に絶望を味わった。

    未だに東日本大震災の津波による被災地は復興の途上にある。震災から数年後、当時の首相は『原発はアンダーコントロールだ』と大嘘を吐き、東京五輪の誘致に成功した。燃料デブリの

    0
    2023年01月18日
  • レッドゾーン(上)

    Posted by ブクログ

    一見関係なさそうなストーリーが最終的にどう繋がるか気になる。
    バディーも読んであったため、鷲津がどうやってアハンの死の真相を解くのかも今後の見もの。

    0
    2023年01月11日
  • “正しい”を疑え!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジュニア新書だったのね。子ども達に向けての一冊。
    読みやすくて良い。
    情報には発信者の期待がこもる。
    「情報」には情に報いる、という意味がある。なるほど、すごく納得した。それを念頭においてニュースとか見ると、なかなか面白い。

    正しいを疑う力を身に付けるぬは「小説」を読め!
    面白いし、有効手段の一つだな。

    「何になりたいか」じゃなくて「何をしたいか」を追い続けるという思考は、目から鱗だった。

    この方の小説、元々好きなんだけど、こういう想いがあっての作品だったのだ、ということがわかって良かった。

    0
    2022年11月08日
  • ベイジン(下)

    Posted by ブクログ

    (上下巻合わせてのレビューです。)

    真山さん久々の文庫本。
    予想通りというか期待通りというか、
    750ページを超える長編なのに
    続きが気になって気になって仕方ない感じ。
    寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。
    特に後半からのラストスパートはお見事!

    話は、原子力発電開発を支える日本人技師と
    中国人エリートの物語。
    中国国内の腐敗の様子や気質等、
    日本では味わえないことがたくさん疑似体験できる。
    改めて、世界の価値観は多様性に富んでいると感じた。

    中国に興味のある人、もっと知りたい人は
    是非読んで下さい。

    0
    2022年10月10日
  • そして、星の輝く夜がくる

    Posted by ブクログ

    そして、星の輝く夜がくる 真山仁


    1.小説より
    「人は大切なことは、決して忘れない。
     けどな、過去に縛られたらあかん。
     大切なのは、今日であり、未来やろ。」

    多くの事件、事故がニュースで流れます。
    そして、また、新しい報道で上書きされていく日常です。
    それらに対して、私自身が何を感じ、何を考えているのか? 
    時間をつくることにより、少しだけ遠い未来を想うことにつながっています。
    そんなことに気づかせてくれた作品です

    2.購読動機
    久しぶりの小説を読むにあたり、取材から掘り下げて執筆する真山さんをチョイスです。

    ドラマ「ハゲタカ」のあと、バラ色の未来/カジノ誘致、虚像の砦/放送認可

    0
    2022年10月09日