真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真山さんの圧倒的取材力には脱帽である。
国や地方自治体の現実的な振る舞いをこの文書の中に再現して余りある。
それにしても、危機を目前にして変われない日本の現実に、改めて嫌になる。
小説が悪いわけではなく、現実社会に。
であるならば、日本人としての個人、私自身は地方議員として、どう振る舞えば良いのか、そう簡単に答えが出るものではない。
しかしながら、この本で桃地教授が小説の中身として語られるように、繰り返し繰り返し、気がついた人から出来ることを動いていくほかないのだろうと思う。
太平洋戦争後、幕末維新後、その他の歴史的転換点にあっても、市政の日本人、社会が大きく変わる中で、1日1日を必死で乗り越えてきたのだから。 -
Posted by ブクログ
東北の大震災をきっかけに首都圏電力会社の買収劇を繰り広げる今作。
アカマ自動車編で政治色がかなり強くなってきたが、今作は舞台も日本ということでかなり政治の要素も多かった。
今まででいちばんのハードネゴシエーションを描いており、読み応え抜群。
また震災被害、原発の内情など、正直当時は当事者意識がなかなか持てなかったことも、本作を読んで少しだけ理解できた気がした。
それにしても真山さんは作品を作り上げる上で大量の参考文献、インタビューを元にされていて本当にすごい。鷲津の落とし所などは物語だから納得性があるがそこを作りに行くには果てしない努力が必要なのだと感じる。
芝野さんはいいように使われてて本当にかわいそう。貴子も同様。でも湯河さんに徐々に信頼されている描写はぐっときた。