真山仁のレビュー一覧

  • そして、星の輝く夜がくる
    20151229

    新聞記者の経験を活かした経済モノ、政治モノが多い印象の著書による東日本大震災を題材にした異色作品。

    こんなに読みやすくて、心が暖まる作品も書けれるのかと著書の力量に驚かされた。

    阪神大震災により、妻と娘を失った小学校教師が、東日本大震災で被災した小学校に赴任し、明るく、前向き...続きを読む
  • ベイジン(下)
    原発というものが神の火ではなく悪魔の火であることがよく理解できた。未だに電力会社に飼われている家畜やカネに目がくらみ放射能産業に群がるハイエナどもに読ませてやりたい。震災よりはるか以前にこの本を書かれた著者に敬意を表したい。この本が福島の原発大爆発よりも前に書かれていたということの意味を日本国民には...続きを読む
  • 虚像の砦
    架空と言いながら限りなく現実の事件をモデルにした小説。
    日本人3人がイラクで人質になった事件はもう11年前だったことが感慨深い。
    つい最近のことのように思っていたがもう11年経ったのだ。
  • マグマ
    本を閉じた時に胸に生じた熱い気持ちをどうしたらよいのだろうか。
    これは大人のファンタジーだと思う。感動も当然したがそれ以上に高揚感のある作品だった。読み終わった今余韻が残っていてそのまま次の読書にシフト出来ない。

    所謂ハゲタカと呼ばれる外資系のファンドに勤務する野上妙子は、地熱発電の会社を買収再生...続きを読む
  • 新装版 ハゲタカ(上)
    初めての経済小説です。
    俗に”ハゲタカ”と呼ばれる外資系ファンドの社長・鷲津は邦銀が大量に抱える不良債権を安く買い叩きその何倍もの値段で売却したり、企業再建をして莫大な利益を得る。
    良い事してますよ、彼は♪かつて(今も?)日本企業が抱えた闇を鋭く抉り、日本経済再生の為に身を粉にして働く人物達のお話で...続きを読む
  • レッドゾーン(上)
    やっぱり鷲津はかっこいい。いつも大森南朋に脳内変換して読んでる。
    映画の原作、アカマ自動車買収の話だか、映画とはかなり違う。でも、原作は原作で面白い。
  • 新装版 ハゲタカ(上)
    下巻が気になる内容。素人には難しい企業買収に関する用語がたくさん出てくるが、深い意味がわからなくても読み進められる。
    主人公の心理状態を読み解くのが至難のわざ。
  • 新装版 ハゲタカ2(下)
    下巻も一気読み。米国政府の汚職摘発から日本の首相まで登場させるスケールは、この先の展開がちょっと心配になるくらいの大きさ。全編を通して、迫力と緊迫感は一級品だった。村岡のエピソードだけはレベル感が低くないですか?
  • ハゲタカ4 グリード(上)
    待望の続編。
    久々に読んだけれども本当に面白い。
    計算づくめの駆け引きがたまらなくかっこよいです。
    金融危機。今の世の中のことをかんがえると小説とは思えません。
  • 新装版 ハゲタカ2(下)
    どうする、一気に読み終わったよ。すごすぎる、自分。
    ドラマと違って政界方面まで足を突っ込んだ鷲津。
    次作品は映画化された話なので、是非読みたい。
    アランの死の謎もあるし。
    週末、古本屋に行かないと。
    1日1冊読んでる私、まだまだ行けるかも!
  • 新装版 ハゲタカ2(上)
    たまらず一気に読んだ。
    ドラマとは違う展開。アランが…。
    こちらはだいぶ内容がドラマに反映されてる。
  • 新装版 ハゲタカ(上)
    ドラマ、映画共に大好きで何回も見ているものの、原作未読だった。
    他の作品を読んで良かったので(「ダブルギアリング」)、衝動買い。

    読みながら、鷲津は大森南朋、芝野さんは柴田恭平、なんて映像を思い出しながら読んでる。
    バルクセールに始まる難解な用語も、何回もドラマを見ているおかげですんなりと読めて助...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • ベイジン(下)
    中国で原子力発電所を舞台に、エンジニア、官僚、映画監督を主人公として展開される。3.11を予期しているかのような克明な描写があり、続きが読みたくなる。中国でのビジネスの難しさを読みながら考えることができる。
  • ベイジン(上)
    中国での原子力発電所を建設する話。上巻では映画監督や中国の政治の話が多く、全体から考えると導入部分が多い。中国での常識や政治腐敗がわかりやすく描かれている
  • コラプティオ
     面白い、作者は、このような政治をからめた小説を書かすとNO1。
     しかし、現実の日本にはこの小説のような政治家は、残念ながらいない。
  • 新装版 ハゲタカ(上)
    バブル崩壊後、都市銀行に抱えた不良債権、そして危機に瀕した企業を買収ファンド、いわゆるハゲタカファンドが狙っていくお話。
    読みやすく、なかなかおもしろい。
  • プライド
    短編集である。6編と1編。
    その時々の話題を 作品に仕上げている。
    さすが、小説家 である。
    その物語づくりの巧みさに 感心をする。

    農と食にかかわる問題も 瞬間凍結して
    物語として 提出する。

    一俵の重み
    仕分け をすることに対して 米野の巧みな戦い。
    必殺仕分け人 早乙女の ムダの判断。
    ...続きを読む
  • 虚像の砦
    面白かった。読み応えもありました。真山仁の作品で1番好きです。
    TBSが舞台の小説。
    巨大なパワーをもつテレビ業界。取り巻く負の側面とその中にある正義。仕組み。
    パワーを持つモノコトヒトは高い倫理観が必要。
    視聴率だけ取れればなんて言葉はどうしても聞きたくもない。

    Aug, 2014
  • ベイジン(上)
    大作。そして傑作。

    上巻は読み進めることがつらくなるくらい苦しい。
    理解できない文化の違い、と一言で表していいのか躊躇うほど、
    中国という国へ対しての不信感、嫌悪感が掻き立てられていく。
    ほとんどの登場人物を嫌いになるのではないかと思うほど。

    それがだんだんと、
    すでに出来ている文化の在り方や、...続きを読む