真山仁のレビュー一覧

  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    読み応えのある真山仁作品。ドラマ化もされているので、そちらでご存じの方も多いと思う。この作品が作られた2017年以降、幸いにも日本の財政危機は顕在化していないが、2026年には長期金利の急激な上昇が生じ、財政に対する関心が再び増している様にも思える。本作内小説として登場する「デフォルトピア」が、実際に真山仁作品として作成進行中であると聞く。10年振りに日本の立ち位置の変化を確認するのにも良いかもしれない。

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    2026年06月07日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    東日本大震災後、阪神淡路大震災を経験した教師が被災地の小学校に赴任して奮闘する物語。原発問題、ボランティア、子供達の葛藤等。どれもこうあるのが正解と結論づけできないテーマばかりで、読後もまだ考えさせられている。震災3部作ということなので、あと2冊もよんでみたい。

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    2026年06月07日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    目指したいべき人間像がここにあった。阪神淡路大震災の被災者としては、共感よりも反省すべき内容が多く、考えさせられた一冊。

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    2026年06月04日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    真山さんの圧倒的取材力には脱帽である。
    国や地方自治体の現実的な振る舞いをこの文書の中に再現して余りある。
    それにしても、危機を目前にして変われない日本の現実に、改めて嫌になる。
    小説が悪いわけではなく、現実社会に。

    であるならば、日本人としての個人、私自身は地方議員として、どう振る舞えば良いのか、そう簡単に答えが出るものではない。

    しかしながら、この本で桃地教授が小説の中身として語られるように、繰り返し繰り返し、気がついた人から出来ることを動いていくほかないのだろうと思う。

    太平洋戦争後、幕末維新後、その他の歴史的転換点にあっても、市政の日本人、社会が大きく変わる中で、1日1日を必死で

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    2026年06月01日
  • ロスト7

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    スリリングな展開で、とても面白い。
    日本の核武装がテーマであるが、真のテーマは米国からの自立である。一貫して真山のテーマなのだろう。1970年代の過激派が社会の中枢を占めている点なども、とても参考になる。

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    2026年05月30日
  • ウイルス

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    スピード感あるドキドキの連続で内容も最高でおもしろかった。でも最後がもうチョイなんとかならなかったか。

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    2026年05月28日
  • タングル

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    真山流国際諜略小説の傑作。光量子コンピューターに日本の再興を託す。
    失敗を恐れては挑戦ができないのだ。

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    2026年05月27日
  • 売国

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    正義とは何か、正義を貫こうとする者を襲う運命とは何か。真山仁先生の雄渾な構想と圧倒な熱量に頁を捲る手が止まらない❣️

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    2026年05月27日
  • ベイジン(上)

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    中国に行く前にと思って読んだ本だったが、奇しくも原発事故を描いた小説で、福島訪問後だったので、なおさら興味深く読んだ。
    中国共産党の中の出世争いや、北京五輪の記録映画など、いくつかのストーリーを束ねていきながら、大きなうねりを感じる展開で、とてもワクワクしながら読んだ。
    面白くてタメになる小説だった。

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    2026年05月22日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    東北の大震災をきっかけに首都圏電力会社の買収劇を繰り広げる今作。

    アカマ自動車編で政治色がかなり強くなってきたが、今作は舞台も日本ということでかなり政治の要素も多かった。
    今まででいちばんのハードネゴシエーションを描いており、読み応え抜群。

    また震災被害、原発の内情など、正直当時は当事者意識がなかなか持てなかったことも、本作を読んで少しだけ理解できた気がした。

    それにしても真山さんは作品を作り上げる上で大量の参考文献、インタビューを元にされていて本当にすごい。鷲津の落とし所などは物語だから納得性があるがそこを作りに行くには果てしない努力が必要なのだと感じる。

    芝野さんはいいように使われ

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    2026年05月10日
  • レッドゾーン(下)

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    今作は今までの2作を回収する形で一旦収束させた神作。
    アカマ自動車の買収劇の中で、アランの死の真相、鷲津によるビッグディールの演出、全てが回収される。
    シリーズもので読めば読むほど面白い作品は本当に珍しい。素晴らしいと思う。

    芝野さんは引き続き大活躍。こんな人はなかなかいないが、アカマ自動車側の面々も濃い。大内さんも好み。
    ルールの中で戦う日本人と、ルールを作る、変えにいく外資の構図を綺麗に書いていた。鷲津はいわゆるルールを作る側、日本にガバナンスをもたらす革命児としての期待が常にある。ここから得られる学びは大きい。ビジネス書としてもかなり優秀。

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    2026年05月06日
  • 玉三郎の「風を得て」

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    深い取材に基づいた良書。
    取材者と対象の馴れ合いもない。
    世阿弥の思想などもベースにあり
    AI時代に失われつつあるものを
    感じさせる。

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    2026年05月04日
  • チップス(下) ハゲタカ6

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    上巻に続いてFSCを巡る情勢が目まぐるしく動いて飽きさせなかった。

    ハゲタカシリーズなので最後は鷲津政彦とサムライファンドか米中を出し抜いて、日本政府や韓国政府も手玉にとってうまくやるわけだが、上下巻を通じた筆者のメッセージとしては、半導体が台湾の至宝であり、台湾にそれが存在することか米中の間での抑止にもなるが、逆に台湾にあることで米中紛争の火種にもなるということ。したがって、第三国たる日本に持って来て米中に供給すれば紛争の種にならないという発想(元国連職員の相模にその発想を鷲津に伝えさせている)も面白い。

    筆者はクリス・ミラーの半導体戦争を参考文献の一つとして挙げているが、経済安保が重視

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    2026年05月03日
  • チップス(下) ハゲタカ6

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    ハゲタカシリーズも、もうそろそろ終わりか。そんな寂しさも垣間見せる下巻。いよいよ買収劇は、日本の半導体企業、日の丸を背負うフェニックス、そして韓国の企業が潰れかけているなか、両社を手中に収めるサムライ・キャピタル。その最後のピースはやはり台湾の半導体企業の米中地政学リスクを回避する最後の一手だった。
    前島、アンソニー、リンなどお馴染みのメンバーが揃う。ウォールームの様子など、だんだんただのファンドレベルじゃなくてっているけれど、鷲津が還暦というところも明かしつつ、引退をほのめかしながらもまだまだやっていくという意思を表している。最後は、キャピタル。このエクイティキャピタルにこだわった真山仁さん

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    2026年05月01日
  • チップス(上) ハゲタカ6

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    ハゲタカシリーズの6作品目。サムライファンド鷲津の復活。これを心待ちにしていた読者もきっとたくさんいるだろう。この業界に身をおいていれば、危機発生時、そして金融に何が起こるのか、想像しながら読んでいることだろう。日中、米中、台湾有事、この3局のテーマこそが、不均衡を踏むトリガーだから。
    一方で、イラン米国戦争が勃発し、海峡閉鎖によるオイル危機が発生している状況下。何が起きても不思議ではないと思わせてくれる。台湾で起きた大地震、そして世界最大規模の半導体ファウンドリーFSC社の創業者の死去、鷲津に託されたFSC社の救済の謎、米国の思惑、CICはじめとする中国の動き。そして買収劇の裏側でサムライフ

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    2026年05月01日
  • チップス(上) ハゲタカ6

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    半導体を巡る国際情報戦。ハゲタカシリーズを読むのは初めてだが、昨今の国際軍事情勢(総理の存立危機事態も織り込まれている)や経済安全保障野要である半導体を巡る動きを背景として、日米中台韓の政府、ファンドが暗闘を繰り広げる。

    冒頭はゆったりとした流れで、読書が進まなかったが、台湾新竹での地震、その混乱に付け込む米中政府・ファンドの動向、それらを読んで手を打つ主人公の動きが痛快で、途中からは一気読みだった。

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    2026年04月19日
  • チップス(下) ハゲタカ6

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    日経ビジネス連載小説だったので、断片的に読んではいたが、結構単行本になって手が加えられている印象。台湾のTSMCを題材にした米中の仁義なき半導体獲得狂奔を描く。「ハゲタカ」サムライ・キャピタルがホワイトナイトの役回りをすることで、半導体が如何に軍事超大国の生命線になっているのかをまざまざと見せつけてくれる。特にとんでもない生成AIの進化をみていると、半導体と電気・水が、主義主張や宗教を超越したネオ帝国主義国家サバイバルの源泉になっていることがよく理解できる。エンタメに徹して読むのは勿体ない経済小説の傑作。

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    2026年04月11日
  • チップス(下) ハゲタカ6

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    鷲津が綿密に敷き詰めておいた幾つもの策略が、ハゲタカファウンドメンバーにより、怒涛の如く回収。特に第六章がオススメ。交渉術、度胸、冷静さ、人脈…それらを兼ね備える鷲津が、元ジャズピアニストだったのが、とてもミステリアス。早くも続編とドラマ化に期待が膨らむ。

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    2026年04月09日
  • チップス(上) ハゲタカ6

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    最先端半導体を製造する台湾のFSCは、米中に対する台湾の安全保障の意味合いを持っていた。
    そんな状況のなかで台湾に地震が発生し、FSCの創業者が亡くなってしまった為に、米中を巻き込むFSCの争奪戦が始まった。

    実際の半導体をめぐるアメリカ、中国、台湾、韓国、日本の関係を、事実と想像とを織り混ぜているので物語の進め方に説得力がある。
    特に凋落する日本半導体産業に対する評価は辛辣で的を射ているように思える。
    サムライキャピタル鷲津の深謀遠慮の冷徹な買収行動が通常であるのに対し、本作の鷲津の行動が台湾に対するホワイトナイト的働きとなり好ましく読めた。
    現在の時事ネタも盛り込まれ、今読むべき小説だと

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    2026年03月31日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    壮大な企業買収の裏で、冷静かつ冷徹な判断の中に主人公の日本人としての誇りが垣間見える。
    本作は経済の駆け引きを描きながらも、人間ドラマとしての魅力を備えた魅力あふれる一冊でした。

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    2026年03月28日