真山仁のレビュー一覧

  • ベイジン(上)

    Posted by ブクログ

    中国に行く前にと思って読んだ本だったが、奇しくも原発事故を描いた小説で、福島訪問後だったので、なおさら興味深く読んだ。
    中国共産党の中の出世争いや、北京五輪の記録映画など、いくつかのストーリーを束ねていきながら、大きなうねりを感じる展開で、とてもワクワクしながら読んだ。
    面白くてタメになる小説だった。

    0
    2026年05月22日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

    Posted by ブクログ

    東北の大震災をきっかけに首都圏電力会社の買収劇を繰り広げる今作。

    アカマ自動車編で政治色がかなり強くなってきたが、今作は舞台も日本ということでかなり政治の要素も多かった。
    今まででいちばんのハードネゴシエーションを描いており、読み応え抜群。

    また震災被害、原発の内情など、正直当時は当事者意識がなかなか持てなかったことも、本作を読んで少しだけ理解できた気がした。

    それにしても真山さんは作品を作り上げる上で大量の参考文献、インタビューを元にされていて本当にすごい。鷲津の落とし所などは物語だから納得性があるがそこを作りに行くには果てしない努力が必要なのだと感じる。

    芝野さんはいいように使われ

    0
    2026年05月10日
  • レッドゾーン(下)

    Posted by ブクログ

    今作は今までの2作を回収する形で一旦収束させた神作。
    アカマ自動車の買収劇の中で、アランの死の真相、鷲津によるビッグディールの演出、全てが回収される。
    シリーズもので読めば読むほど面白い作品は本当に珍しい。素晴らしいと思う。

    芝野さんは引き続き大活躍。こんな人はなかなかいないが、アカマ自動車側の面々も濃い。大内さんも好み。
    ルールの中で戦う日本人と、ルールを作る、変えにいく外資の構図を綺麗に書いていた。鷲津はいわゆるルールを作る側、日本にガバナンスをもたらす革命児としての期待が常にある。ここから得られる学びは大きい。ビジネス書としてもかなり優秀。

    0
    2026年05月06日
  • 玉三郎の「風を得て」

    Posted by ブクログ

    深い取材に基づいた良書。
    取材者と対象の馴れ合いもない。
    世阿弥の思想などもベースにあり
    AI時代に失われつつあるものを
    感じさせる。

    0
    2026年05月04日
  • チップス(下) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    上巻に続いてFSCを巡る情勢が目まぐるしく動いて飽きさせなかった。

    ハゲタカシリーズなので最後は鷲津政彦とサムライファンドか米中を出し抜いて、日本政府や韓国政府も手玉にとってうまくやるわけだが、上下巻を通じた筆者のメッセージとしては、半導体が台湾の至宝であり、台湾にそれが存在することか米中の間での抑止にもなるが、逆に台湾にあることで米中紛争の火種にもなるということ。したがって、第三国たる日本に持って来て米中に供給すれば紛争の種にならないという発想(元国連職員の相模にその発想を鷲津に伝えさせている)も面白い。

    筆者はクリス・ミラーの半導体戦争を参考文献の一つとして挙げているが、経済安保が重視

    0
    2026年05月03日
  • チップス(下) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    ハゲタカシリーズも、もうそろそろ終わりか。そんな寂しさも垣間見せる下巻。いよいよ買収劇は、日本の半導体企業、日の丸を背負うフェニックス、そして韓国の企業が潰れかけているなか、両社を手中に収めるサムライ・キャピタル。その最後のピースはやはり台湾の半導体企業の米中地政学リスクを回避する最後の一手だった。
    前島、アンソニー、リンなどお馴染みのメンバーが揃う。ウォールームの様子など、だんだんただのファンドレベルじゃなくてっているけれど、鷲津が還暦というところも明かしつつ、引退をほのめかしながらもまだまだやっていくという意思を表している。最後は、キャピタル。このエクイティキャピタルにこだわった真山仁さん

    0
    2026年05月01日
  • チップス(上) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    ハゲタカシリーズの6作品目。サムライファンド鷲津の復活。これを心待ちにしていた読者もきっとたくさんいるだろう。この業界に身をおいていれば、危機発生時、そして金融に何が起こるのか、想像しながら読んでいることだろう。日中、米中、台湾有事、この3局のテーマこそが、不均衡を踏むトリガーだから。
    一方で、イラン米国戦争が勃発し、海峡閉鎖によるオイル危機が発生している状況下。何が起きても不思議ではないと思わせてくれる。台湾で起きた大地震、そして世界最大規模の半導体ファウンドリーFSC社の創業者の死去、鷲津に託されたFSC社の救済の謎、米国の思惑、CICはじめとする中国の動き。そして買収劇の裏側でサムライフ

    0
    2026年05月01日
  • チップス(上) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    半導体を巡る国際情報戦。ハゲタカシリーズを読むのは初めてだが、昨今の国際軍事情勢(総理の存立危機事態も織り込まれている)や経済安全保障野要である半導体を巡る動きを背景として、日米中台韓の政府、ファンドが暗闘を繰り広げる。

    冒頭はゆったりとした流れで、読書が進まなかったが、台湾新竹での地震、その混乱に付け込む米中政府・ファンドの動向、それらを読んで手を打つ主人公の動きが痛快で、途中からは一気読みだった。

    0
    2026年04月19日
  • チップス(下) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    日経ビジネス連載小説だったので、断片的に読んではいたが、結構単行本になって手が加えられている印象。台湾のTSMCを題材にした米中の仁義なき半導体獲得狂奔を描く。「ハゲタカ」サムライ・キャピタルがホワイトナイトの役回りをすることで、半導体が如何に軍事超大国の生命線になっているのかをまざまざと見せつけてくれる。特にとんでもない生成AIの進化をみていると、半導体と電気・水が、主義主張や宗教を超越したネオ帝国主義国家サバイバルの源泉になっていることがよく理解できる。エンタメに徹して読むのは勿体ない経済小説の傑作。

    0
    2026年04月11日
  • チップス(下) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    鷲津が綿密に敷き詰めておいた幾つもの策略が、ハゲタカファウンドメンバーにより、怒涛の如く回収。特に第六章がオススメ。交渉術、度胸、冷静さ、人脈…それらを兼ね備える鷲津が、元ジャズピアニストだったのが、とてもミステリアス。早くも続編とドラマ化に期待が膨らむ。

    0
    2026年04月09日
  • チップス(上) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    最先端半導体を製造する台湾のFSCは、米中に対する台湾の安全保障の意味合いを持っていた。
    そんな状況のなかで台湾に地震が発生し、FSCの創業者が亡くなってしまった為に、米中を巻き込むFSCの争奪戦が始まった。

    実際の半導体をめぐるアメリカ、中国、台湾、韓国、日本の関係を、事実と想像とを織り混ぜているので物語の進め方に説得力がある。
    特に凋落する日本半導体産業に対する評価は辛辣で的を射ているように思える。
    サムライキャピタル鷲津の深謀遠慮の冷徹な買収行動が通常であるのに対し、本作の鷲津の行動が台湾に対するホワイトナイト的働きとなり好ましく読めた。
    現在の時事ネタも盛り込まれ、今読むべき小説だと

    0
    2026年03月31日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

    Posted by ブクログ

    壮大な企業買収の裏で、冷静かつ冷徹な判断の中に主人公の日本人としての誇りが垣間見える。
    本作は経済の駆け引きを描きながらも、人間ドラマとしての魅力を備えた魅力あふれる一冊でした。

    0
    2026年03月28日
  • 新装版 ハゲタカ(上)

    Posted by ブクログ

    バブル崩壊後の日本で、企業を買い叩くハゲタカファンドの冷徹な戦略が描かれる。敵か味方か曖昧な存在だが、汚職にまみれた銀行の闇へ切り込んでいく展開が面白い。下巻への期待が高まる一冊でした。

    0
    2026年03月24日
  • 標的

    Posted by ブクログ

    テーマ、題材は政治やら福祉やら司法、報道と硬めなのに、ものすごくエンタメな本でした。読書時間≒通勤時間が待ち遠しく感じたのは久しぶり…というくらい面白かった

    0
    2026年03月24日
  • チップス(下) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    やっぱりハゲタカシリーズは面白い。一気読みしてしまった。鷲津だけじゃなく、成長した前島やアントニーの活躍もエモい。

    鷲津は慈善事業はしないと言うが、なんだかんだで社会にとって最善のおさまりになる。社会正義だ社会貢献だと耳障りの良いことを云々かんぬん言っている裏には見栄や承認欲求があっていろいろこじれて争いになっていく。結局のところシンプルな鷲津のような考えが社会をよくするのではないかと思う。小説だから誇張もあるだろうけど、事実は小説より希なりという。米中の覇権争いや国際情勢がこじれないことを祈りたい。

    カリスマのあとは必ず翳りが出るとか部下に考えることを求め気づくまでアドバイスしないとかビ

    0
    2026年03月24日
  • チップス(上) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    待ちに待ったハゲタカシリーズ。鷲津ファンなら迷わず手に取ることをおすすめしたい。やっぱり面白い。

    世界の覇権争いをする米中が台湾の半導体ファウンドリーを巡ってマネーゲームを繰り広げる話の前半。あくまでも小説だが、米中がなぜ台湾にこだわるのかがよく理解できる。やはり毎度鷲津を待望したくなる。

    0
    2026年03月20日
  • チップス(上) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お久しぶりのハゲタカ続編。第6弾。
    あの空気感をたっぷり堪能。
    鷲津さん、ちょっと年をとって落ち着いてきました。
    それもまたよし。

    今回は、、、
    台湾の世界一の半導体企業FSCを巡って、中国、アメリカ、の攻防戦に巻き込まれ?っていうか、恩人に頼まれてそのFSCを守ろうとする鷲津さん、のお話。

    台湾有事とか、半導体とか、なんとなくは知ってたけども、よくわからなかった。
    これはあくまで小説なので、全てを鵜呑みにしてはダメだけど、あぁなるほど、こういう事か、という。
    わかりやすい。有難い。

    武力行使してくるという発想が、なかなかに怖くて。
    そりゃあみんな警戒するよねーというか。
    そういう国だと

    0
    2026年03月20日
  • チップス(下) ハゲタカ6

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【チップス】 真山 仁 著

     ハゲタカ・シリーズは全て読んでおり、8年ぶりの鷲津政彦の登場に心躍らせて読み始めました。台湾の某半導体メーカーを巡る日台米中韓の闘いです。2023年11月から『日経ビジネス』に連載されたものを加筆修正したとありますが、高市首相の台湾発言、ワーグナー(トランプ)大統領のベネズエラ侵攻なども書かれており、一気に書き上げた感があります。登場人物が多いので、巻頭の「主な登場人物」を参照しながら読み進めました。

     上巻は導入部で背景説明的とも言えますが、下巻に入ると、まるで現実に展開されているかのような国際政治の絡んだ買収劇となり、緊迫度を増して一気に読み終えました。こ

    0
    2026年03月16日
  • アラート

    Posted by ブクログ

    怖い!現実感があり過ぎる。正に今の日本そのもの!米中関係そのものじゃないか!ただ、将来がそうならないことを願うのみ!

    0
    2026年03月16日
  • 売国

    Posted by ブクログ

    終盤まで結末が見えず、グイグイと引き込まれた本でした。
    文庫最新の『墜落』を先に読んでいたので、主人公が亡くなるようなことはないんだろうなとは思ってましたが、それでもハラハラドキドキ。内容は重厚なのにテンポ良く物語が進む娯楽性溢れる1冊でした。さ、次は『標的』だ!

    0
    2026年02月27日