Posted by ブクログ
2016年03月09日
生命保険会社のはなし。
自分は何のためにこの仕事をしているのか?
その中で、自分の存在意義とは何か?
そのことを つねに念頭に置いて行動する二人の主人公。
『各務』は、なぜ生命保険会社に入ったのか?
それは、復讐という言葉に近いのかもしれない。
『竜崎』をつぶしたいと思う。
獅子身中の虫とならんと...続きを読むす。
そうであるが故に 生保とはどうあるべきかを
徹底して考えることとなる。
『中根』は、ラクビーのリーダーだった。
そして、生保の中で 『人々が幸福になる』ということを
つねに考える。
一方で 生命保険会社の存立基盤。
事業としてのミッションとはなにか?
竜崎は ジェントルマンとしての生保を
大きく 変えて行く。
政治とのつながり。危ない業務。
そして、各務との関係
そのなかで、高村は 社長として
ジェントルマンになりつつも 清濁呑み込む勇気がある。
ペットでかわれたものが、
ジャングルでは闘えない という言葉は確かに。
日本って やはり甘いのだ。
ダブルギアリングによって、
生保と銀行のなれ合い。
そのことで、ハゲタカファンドは、じつに
狙いが 丸ごとなのだ。
生保がこけて、銀行がこけることで
外資が 確保できる。
各務は じつに 義理人情のおとこである。
浪花節なのだ。