真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
官僚主義が蔓延り、汚職と権力抗争に明け暮れる中国の実相を、原発建設に絡めて描いた経済情報小説。
主人公は、紅陽核電の技術顧問となった日本人田嶋伸悟。
国家の威信を懸けた北京五輪の開会式に合わせ、世界最大の原子力発電を稼働させるべく、日本人技師の田嶋が技術顧問に起用される。
その開発責任者にと特命を受けたのが大連市党副書記の鄧学耕。
一方、映画監督の楊麗清が北京五輪記録映画の総監督に指名される。
この3人を中心に物語が展開する。
運転開始に向けて邁進しようとする田嶋の前に、鄧学耕が立ち塞がる。
中国内部の権力闘争と賄賂・汚職に翻弄されながら、様々な曲折を経て、田嶋と鄧学耕はお互いを認め合う間柄に -
Posted by ブクログ
『ロッキード事件』
小学生のころの事件だっただけに、断片的な記憶しかない。
ロッキードの贈収賄事件により、田中角栄首相、フィクサー・児玉誉士夫が逮捕された…
が、真相は違ったんだと。
田中角栄にロッキードのトライスターに便宜を図ることのメリットもなかったし、もっといえば、全日空にとっても、安全面からみてもトライスターを選ぶことになっていたのだから…
当時の検察の捜査も⁇だが、角栄の弁護団も何をやっていたのか⁇
検察側の証拠に対して、徹底的に矛盾をついていけば問題はなかったはずなのに。
世論がそうはさせなかったのだろうか⁇
角栄が悪者にされてしまったような気がしてならない。
裏にはアメ