真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
20151229
新聞記者の経験を活かした経済モノ、政治モノが多い印象の著書による東日本大震災を題材にした異色作品。
こんなに読みやすくて、心が暖まる作品も書けれるのかと著書の力量に驚かされた。
阪神大震災により、妻と娘を失った小学校教師が、東日本大震災で被災した小学校に赴任し、明るく、前向きに奮闘する物語。フィクションではあるものの、すべてのエピソードがリアルで深く考えさせられるテーマが多かった。
普段、小説をいつか読み返そうと思う事は無く、本が溜まったら古本屋に買い取ってもらうが、この作品はずっと手元に置いておきたいと思える。
著書の最新作も気になるので読もうと思った。 -
Posted by ブクログ
本を閉じた時に胸に生じた熱い気持ちをどうしたらよいのだろうか。
これは大人のファンタジーだと思う。感動も当然したがそれ以上に高揚感のある作品だった。読み終わった今余韻が残っていてそのまま次の読書にシフト出来ない。
所謂ハゲタカと呼ばれる外資系のファンドに勤務する野上妙子は、地熱発電の会社を買収再生する任務に当たる。採算ベースに乗せ、会社を売却し利益を得る。リストラをし会社を立て直そうとする妙子と、地熱発電への熱い想いを持つ研究者と衝突する。
研究者と衝突しレクチャーを受ける度に深まる疑問。事故のリスクを伴う原子力発電と比して、地熱発電は夢のエネルギーとも言える。何故エネルギーの選択肢として狭 -
Posted by ブクログ
短編集である。6編と1編。
その時々の話題を 作品に仕上げている。
さすが、小説家 である。
その物語づくりの巧みさに 感心をする。
農と食にかかわる問題も 瞬間凍結して
物語として 提出する。
一俵の重み
仕分け をすることに対して 米野の巧みな戦い。
必殺仕分け人 早乙女の ムダの判断。
米野は パフォーマンスをして
人材を育てる。
官僚とは どうあるべきなのか?
少なくとも、民主党の政権でのなかでの 官僚とは。
コメを輸出する。というテーマは 夢のような 現実的な話。
それが 政府がかかわることは、意味があるのだろうか。
医は
医術とは どう活かされるのか。
論文を書かない限り、偉 -
Posted by ブクログ
大作。そして傑作。
上巻は読み進めることがつらくなるくらい苦しい。
理解できない文化の違い、と一言で表していいのか躊躇うほど、
中国という国へ対しての不信感、嫌悪感が掻き立てられていく。
ほとんどの登場人物を嫌いになるのではないかと思うほど。
それがだんだんと、
すでに出来ている文化の在り方や、そこで育まれた人々の性質を
自分の価値観に照らし合わせてただ厭わしく思うということは、
知らないものをただ闇雲に恐れているということなのかもしれない、
という感覚にも似たあいまいな考えが、自然と自分の意識に染み込んでいった。
この国についてもっと知りたい、好きになりたいとも思った。
なだれこむよう -
Posted by ブクログ
北京五輪開催式と同時に稼働させる予定だった世界最大の原発。
中国の闇と現実を描き、その中で「希望」を見いだし生きていこうと突き進む人たち。
全く違う場所で、違う環境で、違う目標に向かって生きていた3人の人たちが、交わり、共に突き進んでいく姿がとても自然に、上手に描かれていた。
やっぱり真山仁はすごい。
ベント、蒸気爆発など、福島第一原発を予言しているようなこの内容にも本当に驚きます。
真山さんは、二酸化炭素削減のために全世界が「原発推進」の姿勢を取り、原発建設ラッシュになっていることに不安を抱き、本作を作ったそう。
その不安が、悲しいことに的中してしまった。
真山さんは今、 -
Posted by ブクログ
まるで、福島第一原発事故を予測していたかのような内容。
真山さんの社会問題を取り上げて読者に突き付ける書き口は、やっぱり見事だしすごい。
いろんなことを思うけど、確かなのは、原発の問題はものすごい政治的で、簡単に決められるものではないということ。
原発大国フランスでも、日本でも、中国でも、同様なのだと思う。
原発って一国だけの問題じゃないってことを、多くの人が見落としてる。
途上国はエネルギー不足で原発を建設したい。でも技術がない。そうなれば、原発大国のフランスや日本、そしてアメリカなんかの力を借りることになる。
原発は巨大な利権施設でもあるわけだから、技術を持ってる国は原発