真山仁のレビュー一覧

  • マグマ
    再生可能エネルギーの一つとしての地熱発電について学ぶために八丈原地熱発電所に見学に行った際に、この本を知りました。この作品が書かれたのは2006年。2023年の現在は、原発の全停止を経て、電力自由化、再生可能エネルギーへのシフトが進む一方で、脱炭素と資源高への切札として政府と電力会社が原発再稼働を進...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    ハゲタカシリーズのスピンオフ作品。
    上巻ではバラバラと思われたストーリーも1つに最終的にはまとまっていた。
    しかし、その分、話があっちこっちにいくので、整理が大変だった。
    アランの死の真相も分かったが、他の人も含め、無理やり死の描写を描いているように思えた。
    サスペンスの部分はかなり強引だったと思う...続きを読む
  • レッドゾーン(下)
    日本最大の自動車メーカー、中国の国家ファンド、香港富豪、米国最大のファンドと、壮大な内容にどう落とし前つけるのか、、と思いながら読み進めていましたが、なるほどです。中国国家を巻き込んでこんなに上手く行くのかというのはありますが、相変わらずの期待を裏切らない面白い展開でした。著者の綿密な事前下調べに敬...続きを読む
  • 神域
    アルツハイマー病で死滅した脳細胞を再生させる研究所の役員や研究者たち。
    先端医療産業開発機構の役員。
    総理大臣、秘書官や内閣参与など日本政府関係者。
    さらに、宮城県警及び宮城中央署の刑事たち。
    登場人物の多さに、名前を覚えきらない読み手(もの忘れな高齢者)には、便利な登場人物の一覧があり、大いに助け...続きを読む
  • レッドゾーン(上)
    好きな登場人物の1人であるリンの露出が多くて良いです。中国が遂に描かれたな、、、という感じ。下巻へのフリが随所に描かれており、どうなるのか楽しみです。
  • “正しい”を疑え!
    ・日本では「話せばわかる」はずだから、コミュニケーションが重要と考える。外国では「話しても分からない」からこそ、互いの妥協点を見つけるためにしっかりと話し合うことが必要と考える。つまり根本的にコミュニケーションの捉え方が違う(p.6)。
    ・島国という地理的条件、長く続いた鎖国。日本では国民が均質で同...続きを読む
  • “正しい”を疑え!
    若者向けに易しく書いているのが好結果につながっている。ふだんは真山さんの本は不正義に対する怒りが文体に滲み出る感じがしてました。しかし、この本にはそれがないです。ちなみにこの本で勧められてアガサを改めて読み直そうと思いました。
  • オペレーションZ(新潮文庫)
    日本の財政問題。
    深刻さは理解するも…
    …社会保障の改悪〈給付削減・負担増〉は困る。

    読んでいると、現政策にも、腹が立ってくる。
    まずは、政府の無駄使いと、そこに群がる輩を、取り締まるべきだろう…
    …などと、考えてしまう。
  • タングル
    作品の出来云々は置いても、国際間の政治経済の駆け引きに先端技術が絡む小説が好きなので大変楽しませてもらった。
  • “正しい”を疑え!
    自分よりだいぶ若い人たちへのメッセージとして書かれた一冊だけど,受け取れるものは多かった.
    小学6年生,受験を間近に控える息子に改めて,勉強の合間に向き合ってほしいテーマだった.
    大好きな作家の共感できる本なのに「違和感」も覚えられたことは,収穫だった.
  • “正しい”を疑え!
    #正しいを疑え
    #真山仁
    #岩波ジュニア新書

    小説家の真山さんが現代を生きぬくヒントを教えてくれます。確かに情報過多な現代。疑う力が必要だと感じました。小説やミステリーを読むことによりその力を育てるのも納得。早速アガサクリスティに挑戦したい。
  • コラプティオ
    挫けたまま立ち上がれないでいる震災後の日本で、巧みな弁舌を駆使し国民の心を捉え、総理に登り詰めた登り詰めた宮藤隼人。
    彼の政治信条に共感し、側近として支える白石望。
    白石と同期で、政治の闇を追いかける新聞記者の神林裕太。
    この3人を中心に、内閣官房長官、総理主席秘書官、事務秘書官、さらに敏腕記者等に...続きを読む
  • 墜落
    シリーズものと知らずに手を出してしまったので、自分側の落ち度もありますが…
    場面転換が多く、キャラクターが像を結ぶまでに時間がかかり、なかなか内容に入り込めませんでした…。^^;

    初めて読む作家さんでもあるので、作風を掴むのも手探りで、なんか面白くなってきた…?と思ったところで終わってしまいました...続きを読む
  • 墜落
    米軍、自衛隊と沖縄県の貧困を交わらせたミステリー。

    自衛隊の最新鋭戦闘機の謎の墜落と妻による夫の殺人。二つの事件を担当することとなった新任検事、事件を追う新聞記者によるミステリー仕立ての小説。

    米軍の問題を絡めて沖縄の基地問題を描いている。

    軽薄な防衛大臣や沖縄県知事など実際にいそうなキャラを...続きを読む
  • 墜落
    車の自動運転ですら何かまだ怪しいような気がするのに戦闘機もAIが制御するのか…でもそっちの方が実際安全なんだろうなと思う。
  • “正しい”を疑え!
    「正しい」ことを疑え。疑う力を鍛えるために、アガサ・クリスティーを2回読もう。民主主義を唱えながら、自分の「正しさ」のみを押し付け、時には暴力(肉体的、精神的)におよぶ「市民」が多すぎる。「正しさ」は相対的なものだと思う。人を疑う前に、一度立ち止まって、自分を疑うことから始めたい。
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)
    福島原発事故の解明に設置された国会事故調の委員長を務めた黒川清氏の「規制の虜」、門田隆将氏の「死の淵を見た男」で福島原発に関する書籍を読んでいた事が予備知識となり、政府、官僚、政治家、東電そして鷲津率いるサムライキャピタル:投資ファンドのノンフィクションの要素も含んだハゲタカシリーズ、今回も読み出し...続きを読む
  • ベイジン(下)
    特に下巻の後半がスピード感があり面白い。感情をあまり出さなかった鄧の人間らしい行動、朱のたくましい凛とした行動に熱くなりました。
    印象的なフレーズ、
    「諦めからは何も生まれない。希望とは自らが努力し、つかみ取るもの。」
  • トリガー 下
    北朝鮮スパイ、日韓関係、傭兵企業、米軍問題…
    今回も盛りだくさんのテーマでした。
    下巻も何度もどんでん返しが出てきて、
    後半は一気読みしてしまった。
  • 当確師 十二歳の革命
    想定以上に面白かった。
    12歳が如何に打倒総理を果たすか。
    総理お膝元の長野4区と官邸を巻き込み、宇宙開発機構の名前まで登場する予想以上のスケールと、それに相応しい権謀術数が練り込まれて前作より良いですね。
    最後はもう少し踏み込んだ背景と会話が欲しかったな。