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官邸は迷走し、首都電が責任回避に奔走するばかり。原発メルトダウンの危機は確実に進行する。表向き救世主として振る舞う鷲津は、けっして本当の狙いを明かさない。原発事故の危機のカウントダウンと、ハゲタカ鷲津の巨大買収劇が、同時並行で進む、リアル金融サスペンス。驚愕と感動の結末へ向かう!
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Posted by ブクログ
買収部分が急転直下の終わり方だったので、もっと読みたかった。 首都電に赴いたときの振る舞いは痛快だった一方、東海林議員への工作がほぼなかったのはちょっと残念。 あれほど闇のフィクサーのように描かれていただけに、あっさりと終わらせてしまったのは勿体ない気がした。 とはいえ、大満足の作品だった。 や...続きを読むっぱりハゲタカシリーズは期待を裏切らない完成度の高さ。 次作が連載中なので、刊行が待ち遠しい。
下巻はいよいよ、鷲津と主都電会長・経団連会長の濱尾との全面対決が展開される。 濱尾は、鷲津の首都電への介入を何とか防ごうと策略を図る一方で、原発事故の責任を政府に押しつけようと画策する。政府内あるいは官僚の間でも、今後の原発の是非について様々な立場が入り乱れる。 その情報を巡って、暁光新聞の北村が、...続きを読む鷲津を挑発する日本通信の八島が。 株取引を行う鷲津を、証券取引等監視委員会が逮捕するとの情報も。 手に汗握る展開に、目が離せない。 そんな抗争劇の中で、ホッとする清涼剤的存在が、電力の鬼・松永安左エ門の言葉を信奉する首都電広報室の郷原秀樹と、首都電サッカーチームのエースストライカー萩本あかね。 鷲津が、「君たち二人は、首都電の希望だ」と、称える。 遅まきながら、ダークヒロー?鷲津の活躍を描く「ハゲタカ」シリーズ、未読分を読むとするか。
「それがニッポンなんですよ!」なんて悔しくて言えなかった電力会社の若手社員。ほんと、そう。 でも、その悔しさを感じてくれる若い人がいるなら、未来は明るい。 個人的には、ラストが忙しくバタバタと終わった印象なのが残念だった。上下巻でここまでの大作になったのだから、いっそのことぺージ数をまだ足してでも...続きを読む、最後まで丁寧に描いて欲しかったと思います。 それでも星5つ。
期待通りに盛り上がりました。上巻読んだ次の日に一気読み。原発、政治家、初期からのミカドホテルとてんこ盛りで、シリーズ読者も満足かと。フィクションだけど、いろんな実在の企業や人が頭に浮かんできて、色々考えさせられるところもやっぱりハゲタカシリーズ。
上巻の勢いそのままに、どんどん読み進めてしまう。当時の民主党政権の対応とイメージを重ねつつ、原発について遠い昔の他人事のような感覚になっていたことに自己嫌悪。 後半だいぶ早足に感じたが、総じて満足。
相変わらずのかっこよさ。 ゴールデンイーグルはたまりません。 しっかりとした自分のルールがあり、 それを周りに、そして自分も従い 決してブレない。 難しいことですね
間違いなく魅力的なシリーズでヒーローであるが、以前に比べると、かなり傲慢な内面の言葉が描かれている気がする。
原発事故に対して、電力会社、政府は責任のなすりつけ合い。それと並行して、電力会社の経営危機とその再建スキームの構築。 当時というか今も日々のニュースの断片的な情報程度しか知らない。小説とはいえ、真実に迫る現実感を受けた。何かまとまったものを読もうと思う。
福島原発事故の解明に設置された国会事故調の委員長を務めた黒川清氏の「規制の虜」、門田隆将氏の「死の淵を見た男」で福島原発に関する書籍を読んでいた事が予備知識となり、政府、官僚、政治家、東電そして鷲津率いるサムライキャピタル:投資ファンドのノンフィクションの要素も含んだハゲタカシリーズ、今回も読み出し...続きを読むたら止まりませんでした。 今回は企業買収のストーリー以上に、原発を含む日本のエネルギー政策に係る社会的課題にも踏込み、また責任の所在を曖昧、うやむやにし、本質的な課題より体裁を重んじる日本社会の特性が随所に描かれており、非常に考えさせられる内容でした。 電気、ガス、水道、交通や通信といった生活基盤を支えるインフラは、日本は津々浦々整備されているし、安定的に共有されて私達は当たり前のようにサービスを享受している。 一方でこのような生活基本盤を支えるインフラ産業が特殊な企業として政府、官僚、政治家との関係を保ちつつ企業価値を維持しているのであれば、株式市場に上場していることに違和感を感じる。 福島原発から10年が過ぎ、あの衝撃と生々しい記憶が薄れていく中で、こうした社会経済書籍で描かれることで、読み手に多くの気づきを与えてくれる。単に読み物として面白い以上の価値があると思う。
ハゲタカシリーズ本編第5段下巻。 東日本大震災後の東京電力もとい首都電の買収を争う話。 国家と巨大企業と鷲津が謀略を巡らせていく壮大なストーリー。 フィクションではあるが史実に近い内容で、すごくリアル。500ページを超える長編だが本作も一気読みしてしまった。 次回作これ以上スケールの大きい話なんて世...続きを読むの中にあるんでしょうか。宇宙とか? 想像膨らませながら楽しみにしています。
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