真山仁のレビュー一覧
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『ロッキード事件』
小学生のころの事件だっただけに、断片的な記憶しかない。
ロッキードの贈収賄事件により、田中角栄首相、フィクサー・児玉誉士夫が逮捕された…
が、真相は違ったんだと。
田中角栄にロッキードのトライスターに便宜を図ることのメリットもなかったし、もっといえば、全日空にとっても、安全面からみてもトライスターを選ぶことになっていたのだから…
当時の検察の捜査も⁇だが、角栄の弁護団も何をやっていたのか⁇
検察側の証拠に対して、徹底的に矛盾をついていけば問題はなかったはずなのに。
世論がそうはさせなかったのだろうか⁇
角栄が悪者にされてしまったような気がしてならない。
裏にはアメ -
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真山仁『墜落』。
ひさしぶりの真山仁。
沖縄地検に異動となった、富永真一。
那覇では、夫・金城一のDVに耐えかねた妻・華が、一を惨殺するという事件が起こっていた。
翌月、自衛隊機が喜屋武岬に墜落、民間人の被害者が出るという事件が発生。
2つの事件の担当検事となった富永は、事件の真相を追う。
沖縄の貧困問題と基地問題、日米関係、自衛隊問題… 沖縄にはさまざまな問題が…
墜落事故で命を落としたパイロット・我那覇や民間人が亡くなっているにもかかわらず、原因は闇の中に…
強い権力によって、真相が闇に葬られようとする中で、正義や真実を貫くことは本当に難しい。
その中でも真相に辿りつこうとする富 -
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ハゲタカシリーズ第3弾は、日本最大の自動車メーカー・アカマ自動車の買収を巡り、中国ファンドと鷲津が対決する。
中国の買収王は、何故か鷲津を誘い出そうと様々な策を仕掛ける。彼の意図は何なのか、鷲津はどう動くのか。
序盤戦から誰が味方で誰が敵か、鷲津すらも判らなくなってくる。
アカマ自動車の社長と社長室長が、中国ファンドの買収策に必死に抵抗するが、次第に追い詰められる。
打開策は?鷲津は?目が離せない攻防が繰り広げられる。
鷲津の協力者が放つ言葉が、トランプが再び大統領になった今の日本の状況に妙にシンクロする。
「アメリカの時代は終焉に向かってます。この際、日本は中国ともっとまっすぐに向き合うべき -
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「ハゲタカ」シリーズのスピンオフ作品。
鷲津は名前が触れられるだけで、世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナスの傘下となったミカドホテルを取り戻そうとする松平貴子が主人公。
中国の大富豪から救済策が提案されるが、彼の真意は?
誰が味方で誰が敵か、松平貴子はミカドホテルを取り戻せるのか、日本とフランスを舞台に虚々実々の戦いが繰り広げられる。
題名の「ハーディ」とは、スコットランド人の元恋人が貴子を評した言葉だった。
「HARDY、元々は我慢強いという意味だが、図々しいと言う意味もある。他には、耐寒性という意味もある。耐寒性というのは、君にぴったりだ。寒くてもじっと我慢して耐えている。その -
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「ハゲタカ」シリーズ 「シンドローム」を読み、鷲津政彦のビジネスにおける類いまれな完成された能力に魅了され、そこに至る彼の謂れを知りたく、今まで未読だったシリーズを遅まきながら読むことに。
彼はアメリカに在住し、元々ピアニストだったが、アメリカ屈指のレバレッジファンドのトップからその才能を見出されて、この道に入ったとは。
数年のうちに米国屈指の企業買収者となった彼は、「10年で日本をバイアウトする」と豪語し、バブル崩壊後の日本に戻る。
そして彼は宣言通り次々に企業買収の成果を上げる。
そこで登場する銀行や商社などは、実在の名前をもじっており、その当時のあの出来事かと、合点しながら読み進めた。
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『そして、星の輝く夜が来る』を始め、”震災”を描く3部作を著している著者が、「ハゲタカ」シリーズでついに東日本大震災を取り上げた。
小説ゆえ、電力会社名は首都電力、原発設置県は磐前県としているが、その起きた事態は、東日本大震災そのもの。
上巻では、鷲津の行動は脇役的で、頁の大半を占めるのは事故の起きた磐前第一原子力発電所での所長を中心としたスタッフたちの懸命な作業や、広報室社員それに新聞記者の行動などの群像劇。
その迫力ある描写は、官邸や時の総理の馬鹿げた行動など当時そのままであり、小説ではなくドキュメントのよう。
震災支援にNPO団体を立ち上げた鷲津が、危機に瀕したこの首都電力をどのように扱