真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレロッキード 真山仁
田中角栄の交渉術について
日米繊維交渉にて
カネの大義名分を考えるのも巧みだった。角栄さんはあの時、佐藤総理に電話を入れる前、通産省の事務方に「この2千億円は老朽化した過剰繊維の処分に使われるもので、産業政策上、何ら問題ない」と説明していた。すなわち、アメリカの圧力に屈したのではなく、あくまで産業振興のために国が支出するのだという"理論武装"も合わせて用意し、人と組織を自在に動かす。そこに角栄さんの凄さがあった。
→ステークホルダーが仕事をしやすいようにする
理論武装させる
努力しても報われない社会や、賢く立ち回る者だけがお金持ちになっていく構図のもとでは、成功システムから零(こぼ)れ落ちた人達の鬱屈した負のエネルギーが充満している。それが、どこに向かうのか、何が原因で発火するかは分からない。
→「炎上」の背景をよく説明できると思う。
人間は比べてしまう生き物のため、自分よりいい思いをしている人間に嫉妬し、不健全な行動を起こしてしまう。
→私も気持ちがよくわかる。
自分が認めていないYouTuberに、そういう気持ちを持ってしまうことがある。
→人間は上記のような行動を起こしてしまうと、理解していることが大事だと思う。
また、炎上に安易に乗らないことも大事。
盲目的に他人を叩くのではなく、炎上の構造を分析していく方が、はるかに建設的である。
そして、我々がいかに先入観に毒されて、真実を探ろうとする目を曇らせていたかを思い知った。知りたい情報だけ手に入れればそれで満足し、自分勝手に歴史を理解してはいけないと痛感した。
未来を探る知恵を授かるために、過去の事件の真相を探り続けなければならないと、教えられた。
→都合のいい情報に遭遇した時に、満足してしまうのは、自分にもある。
偏った情報で勝手な解釈の先には、実態の伴わない行動・結果しか起こらない。
「情報」へのリテラシーを高めていかないといけない。
今、取得している情報から、適切な解釈ができるのか。一旦、立ち止まって考えること大事だ。
全く反対の意見はないのか。精査していくことが大事であると思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ地震で原子力発電がクローズアップ、次世代のエネルギーとして地熱発電が極光を浴びる。だが地震国でありながら地熱での成功例は一カ所で小規模な例しかなく、さらに温泉地帯の住民の反対で立ち往生する。一部だけで開発を実行するが、やがて熱水層が出るがすぐに枯れ、開発が暗礁に乗り上げる。その理由は事前調査で利権をめぐってのデーター改竄があったことが発覚する。政治家の利権保持するがための改竄は、無能で危険な政策であるばかりか、決して国民への危機から守ためものではない。現実、日本は次世代エネルギーに関して政治家を含め日本は「危機感」がなく、何事も政治家の利権と名誉の度がすぎ、無能と無責任さが映るのは私だけだろうか。
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Posted by ブクログ
日経ビジネスに連載されていた小説。2023年11月から2025年9月までとのこと。
テーマは微細加工の半導体を巡る地政学的な戦いに挑む鷲津。今ならAIを含めたテーマにするのだろうが、2023年の時点ではむしろ半導体がビジネスの主力テーマだったと思う。執筆にあたり数年かけて調査したのだろうから現在とテクノロジーの主戦場が少し違っていてもそれは仕方ないと思う。
が、台湾の微細加工の半導体工場を巡って米中が熾烈な奪い合いをする中、鷲津がこの両国を手玉に取るという、ある意味痛快な内容。その半導体企業のオーナーが亡くなり、相続の話が絡むので、より面白みが増している。
鷲津はなかなか動かない。読む手が止まらなくなるのは下巻のさらに半分を過ぎた頃。韓国、日本の半導体企業に触手を伸ばし、そして…
ということで真山氏の真骨頂が発揮される。
最後の乾杯で出てくるシャンパン「クロ・デ・ゴワセ」を飲んでみたい(現時点で5万円とのこと)。