あらすじ
ベストセラー作家による特別講義
世の中で“常識”とされていることは、本当にそうなのか。
「資本主義が限界を迎えている」
「日本は分断されている」
「地球温暖化は悪」……
累計発行部数270万部突破の小説「ハゲタカ」シリーズの著者と考える、現代の幸福論。
自分らしく生きるヒントが満載の特別講義。
目次
はじめに
第一章 ハゲタカ作家が語る幸せ論
第二章 分断された民主主義
第三章 「ミステリーの女王」を通して疑う力を養う
第四章 脱炭素社会におけるエネルギーのベスト・ミックス
第五章 正しい戦争とこれからの安全保障
第六章 未来への指針
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
常識を疑う力をつけることで、事実に一歩近づける気がする。地球温暖化やエネルギー問題にも、自分の意見が持てる。自分事としてとらえることが大事だと思った。何でも鵜呑みにしてのめり込む癖があるので、気をつけたいと思う。
Posted by ブクログ
疑う力を養い、より良い未来を描き、それに向かって行動することをすすめる
政治とはお互いに主張し合う相手同士の利害を調整すること、give&takeが基本
民主主義とは単なる多数決ではなく、衆議を尽くした上で落とし所を探すというプロセスが重要
アガサクリスティ
葬儀を終えて
Posted by ブクログ
これは「正しい」から、「正しい」と思えるのは何故かを問う。そして「正しい」も人により違うため、違うことも受け入れる。その中で、自分はこう考えるから「正しい」と言う。が、相手方も「正しい」のだ。回ってる。
さて、ウクライナの別の見方も教えてくれ、勉強したい。
Posted by ブクログ
2021年の夏、一年遅れで開催された東京オリンピックの開会式直前にウクライナ国境に米国の精鋭部隊が派遣されたというフェイクニュース。今回のウクライナ侵攻は、プーチンとしては渋々やらざるを得ない状況に追い込まれる。今回の侵攻は、プーチンの狙い通りには、まったく進んでいない。
Posted by ブクログ
疑う力というのは、つまり自分できちんとその言葉や事象の背景や過去未来や周辺部まで考えて、納得できるまで調べて考察するってこと。
それぞれの章で取り上げたテーマも内容もとても興味深く、勉強になりました。(って素直に感心しちゃうのが良くないのでしょうね)
Posted by ブクログ
「ハゲタカ」などで知られる作家のモットーである「正しいを疑う」視点で、大学生との対話などを通じて「見聞きした話を疑い、自分自身で考える」ことを啓蒙する本。
その力を磨くためにミステリーを読むのが良いという視点は面白い。代表例としてアガサ・クリスティを推している。数々のミスリードを招く場面は人の持つ先入観を巧みに利用して設定されており、合っているかどうかは別としても考える力、考えさせれれるアタマを作るのに有効だそうだ。
全体的な啓蒙としては良いが、政治経済などについて筆者の考えに言及していることも多い。それは浅はかに読むと陰謀論者が飛びついてきそうなものだ。これも「疑う力」を身につけるための訓練だという思惑を筆者が抱いてくれてれば良いが。
Posted by ブクログ
確かにその通りと共感できることが多かった。ウソが罷り通る社会は、やはりおかしいとクリティカルシンキングで潜んだ思惑を知り、ただただ文句ばかり言うのではなく、未来に向けて希望を抱けるような社会を目指して行動していかなくては。
Posted by ブクログ
正しいと思っている常識を今一度疑ってみよう、という内容。
第1章の「幸せ」と、第2章の「民主主義」は抽象的すぎるのと、定義自体も曖昧な概念なのでピンとこなかった。
第3章の「ミステリーを読むと、どんなタイプの人がどういう場面で嘘をつくのかが見えてくる」という考えには一理ありそうだと思った。
現実で経験できることは限られているので、経験値を小説で積んでおけば騙されることも少なくなる。
「世の中は嘘にまみれている」ことを知っていることは災難に巻き込まれないために大事。
噓をつく代わりに、何も語らず真実を隠すことも多い。
宗教団体との付き合いや裏金作りのことを「語らない」政治家は「都合の悪いことを隠している」のだ。
第4章はエネルギー問題について考えている。
「地球温暖化は本当に悪なのか」という問いは、私も何年も前から頭の片隅にあるが答えは得られていない。
真山氏は「原発のゴミ処理施設は福島にすればいい」とか「日本は省エネを目指してはいけない」など、何を言いだすの?
という考えを持っているようだが、反論者には「じゃあ、どうすればいいの?」と考えさせることも狙っているようだ。
私も原発推進者には「東京に原発を作ればいい!」と言って、何と答えるか聞きたいと思っている。
第5章の「正しい戦争」の話では、ロシア-ウクライナ戦争はロシアが悪なのか?という観点で陰謀論的な主張をいくつもしている。
真山氏は小説家らしく、いろんな情報を仕入れているし、さまざまな発想を持っている。
仮想現実の世界を小説にして、現実世界への警鐘を鳴らせば、読み手が是非を判断してくれるでしょう。
第6章の「未来への指針」では、日本の未来は暗いと感じている大人が多いので、今の社会の仕組みを一度ぶっ壊して作り直せばいい、と言っている。
仕組みを作っているのは政治家だが、今の政治でいいと思っている国民が多いから社会の仕組みを変えるのは簡単ではない。
正しいと思っている常識を今一度疑ってみた結果、騙されていたことが分かり「真実はこうだ」と陰謀論を信じてしまうことがある。
真山氏が本書で言いたかったのは「陰謀論を疑え!」ということらしい。
ところで「地球温暖化は悪」「資本主義は破綻している」も陰謀論なんでしょうか?