真山仁のレビュー一覧

  • それでも、陽は昇る

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    真山仁『それでも、陽は昇る』祥伝社文庫。

    東日本大震災と阪神・淡路大震災の二つの被災地が抱える葛藤を描いた三部作の完結編。

    早くも阪神・淡路大震災から28年、東日本大震災から12年の歳月が過ぎた。28年前の阪神・淡路大震災ではテレビに映し出された倒壊した阪神高速道路に衝撃を受けた。12年前の東日本大震災では建物の中で激しい揺れに掻き回されながら死を覚悟し、ワンセグで観た大津波と福島第一原発が爆発する光景に絶望を味わった。

    未だに東日本大震災の津波による被災地は復興の途上にある。震災から数年後、当時の首相は『原発はアンダーコントロールだ』と大嘘を吐き、東京五輪の誘致に成功した。燃料デブリの

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    2023年01月18日
  • レッドゾーン(上)

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    一見関係なさそうなストーリーが最終的にどう繋がるか気になる。
    バディーも読んであったため、鷲津がどうやってアハンの死の真相を解くのかも今後の見もの。

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    2023年01月11日
  • “正しい”を疑え!

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    ネタバレ

    ジュニア新書だったのね。子ども達に向けての一冊。
    読みやすくて良い。
    情報には発信者の期待がこもる。
    「情報」には情に報いる、という意味がある。なるほど、すごく納得した。それを念頭においてニュースとか見ると、なかなか面白い。

    正しいを疑う力を身に付けるぬは「小説」を読め!
    面白いし、有効手段の一つだな。

    「何になりたいか」じゃなくて「何をしたいか」を追い続けるという思考は、目から鱗だった。

    この方の小説、元々好きなんだけど、こういう想いがあっての作品だったのだ、ということがわかって良かった。

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    2022年11月08日
  • ベイジン(下)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    真山さん久々の文庫本。
    予想通りというか期待通りというか、
    750ページを超える長編なのに
    続きが気になって気になって仕方ない感じ。
    寝る間を惜しんで、あっという間に読みきってしまった。
    特に後半からのラストスパートはお見事!

    話は、原子力発電開発を支える日本人技師と
    中国人エリートの物語。
    中国国内の腐敗の様子や気質等、
    日本では味わえないことがたくさん疑似体験できる。
    改めて、世界の価値観は多様性に富んでいると感じた。

    中国に興味のある人、もっと知りたい人は
    是非読んで下さい。

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    2022年10月10日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    そして、星の輝く夜がくる 真山仁


    1.小説より
    「人は大切なことは、決して忘れない。
     けどな、過去に縛られたらあかん。
     大切なのは、今日であり、未来やろ。」

    多くの事件、事故がニュースで流れます。
    そして、また、新しい報道で上書きされていく日常です。
    それらに対して、私自身が何を感じ、何を考えているのか? 
    時間をつくることにより、少しだけ遠い未来を想うことにつながっています。
    そんなことに気づかせてくれた作品です

    2.購読動機
    久しぶりの小説を読むにあたり、取材から掘り下げて執筆する真山さんをチョイスです。

    ドラマ「ハゲタカ」のあと、バラ色の未来/カジノ誘致、虚像の砦/放送認可

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    2022年10月09日
  • レッドゾーン(上)

    購入済み

    主人公が渋い

    ヒット作ハゲタカシリーズの3作目。シリーズ物がヒットし続ける最大の理由は主人公鷲津政彦の実話としても読め造形に尽きる。単なるスーパーマンではなく、弱さ 後ろ暗さ を秘めた人物設定のうまさに感心する。
    ここ20年間続いている中国の台頭 膨張 傍若無人ぶりを見るにつけ、納得する作品。

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    2022年10月04日
  • 新装版 ハゲタカ(上)

    購入済み

    多面的な正義の話

    各々の登場人物が自分たちが信じる正義を振りかざしてぶつかり戦う物語。
    かつてバブル崩壊で世界経済は低迷し、今またコロナ蔓延で落ち込もうとしている。
    再読して、今 日本や世界のあちこちでこの本の内容とよく似たことが起こっているのかもしれないと思うとゾッとする。
    啓蒙的な意味合いも込めて読みごたえのある本。

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    2022年10月04日
  • コラプティオ

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    友人に勧められた一冊。
    真山作品はこれが初かな?

    面白かったです。
    震災復興を機にカリスマ的人気を集める総理大臣・宮藤。
    物語は宮藤を支える側近の白石と新聞記者の神林、二人の視線で描かれています。

    アフリカの途上国で起きたジェノサイドを伝える小さな記事からすべてが始まり、二人は政権の闇の部分を知ることになるー。

    別の作家さんで私がとても好きな作品があるのですが
    それもカリスマ的人気政治家が独裁者に変わる危うさ、流れに任せるのではなく「考える」ことの重要性を描いていたので私はこういったテーマが好きなのかもしれません。

    ただし薄っぺらい内容になることは許されないテーマゆえ、作家さんの力量が

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    2022年09月14日
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(上)

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    ハゲタカシリーズのスピンオフ上巻。
    シリーズファンにとっては重要なキャラクターの一人である、松平貴子を取り巻くストーリー。
    鷲津が登場しないにも関わらずやっぱり面白い!
    下巻に期待。

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    2022年09月04日
  • 新装版 ハゲタカ2(下)

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    決着としては不毛な戦いだったのかもしれないが、企業買収をめぐる各登場人物に個性があり、面白く読み応えがある。
    冷酷なだけでなく人間味のある鷲津政彦に引き込まれてしまったが、全体として高度成長期と凋落期の日本を如実に現されてもおり自分の周囲環境に引き寄せて読むこともできた。

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    2022年08月24日
  • 当確師 十二歳の革命

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    真山仁『当確師 十二歳の革命』光文社文庫。

    当選確率99%を約束する選挙コンサルタントの聖達磨を主人公にした選挙小説のシリーズ第2弾。

    今回、聖達磨は現職総理大臣の岳見を選挙区で落選させて欲しいというとんでもない依頼を受ける。

    誰を対立候補として擁立させるのか、聖達磨はどんな驚愕の秘策を見せてくれるのか……

    いや、驚愕の秘策などなかった。正しく生きてきた人間が正しい選挙戦を闘った結果は当然の如くなのだ。終盤の予想外の展開にハラハラし、12歳の少年の素直な正しい意見に胸が熱くなった。

    この総理まで登り詰めた岳見という二世議員は、無能で厚顔無恥な安倍晋三と中身の無い軽い発言でお馴染みの下

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    2022年05月18日
  • 虚像の砦

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    何回読んだか分からない本。
    風見さんと黒岩さん、戦う舞台は違えど熱い思いを持った2人の葛藤が好き。
    ラストは毎回ニヤっとしてしまう。

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    2022年05月07日
  • タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか

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    オリンピック前からコロナ前後までの連載に,事後の評価を加えた構成が,ここ数年の日本や世界を取り巻く状況の激動と鬱屈を浮き彫りにしている感じがする.改めて,何のための,誰のためのオリンピックだったのか?今,何のためのコロナ対策が行われているのか?見つめ直す良いきっかけになる一冊だと思う.
    小説に於ける真山ワールドに通底する「不確実な正義」の姿か,浮かび上がる様で,読んでいて大変楽しかったし,頭を使った.

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    2022年04月17日
  • 当確師

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    真山仁『当確師』光文社文庫。

    当選確率99%を約束する選挙コンサルタントの聖達磨を主人公にしたリアリティーあふれる選挙小説。

    当選と落選とでは天国と地獄。選挙の時ばかりは平身低頭で有権者に御願いするのだが、当選するや手のひらを返したようにふんぞり返り、利権を貪る議員ばかり。今も昔もそれは同じで、そんな選挙にまつわる政治の裏側を面白可笑しくドラマチックに描いてみせた真山仁の手腕には感心する。

    『当確師』を名乗る聖達磨という選挙コンサルタントはなかなかの策士で、過去に当選が危ぶまれる候補者を大逆転の大差で当選させるなどの奇跡を起こしてきた。

    そんな聖達磨の元に来年秋に行われる高天市の次期市

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    2022年04月15日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    ネタバレ

    ハゲタカシリーズ、電力会社買収編。全作品の中でも、最も主人公鷲津の人間味、というか人間らしからぬ部分と人間味との本心かどうかさえ読者にも読ませない展開が非常に面白く、また過去の登場人物が揃う点もファンにはたまらない展開。電力会社特有の構造と、政治、さらに未曾有の大震災とその対応など、現実ワールドで起きていたこともかなり想像される展開でシリアスさも経済小説ならではの面白さ。チャプターごとに読ませながら、接点を作っていく流れも面白くてどんどん先へ進みたくなっていく。二回目なのに、やっぱり面白い。

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    2022年01月02日
  • 黙示

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    ネタバレ

    2021年3月20日記述

    黙示(もくし)
    真山仁氏による著作。
    2013年(平成25年)2月に新潮社より刊行された。
    2015年(平成27年)8月1日発行(新潮文庫)

    ハゲタカや当確師などの著作を持つ真山仁氏の作品。
    1962年大阪府生まれ
    1987年同志社大学法学部政治学科卒
    同年4月中部読売新聞(のち読売新聞中部支社)入社
    1989年11月同社退職
    1991年フリーライターに
    2004年『ハゲタカ』(ダイヤモンド社)でデビュー

    政治、経済を舞台とした作品が多いのだなと思った。
    著者は同志社大学法学部政治学科卒とあるのでその経歴から来る元来の志向と
    いうものも影響しているのだろう。

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    2021年12月08日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    ネタバレ

    ハゲタカシリーズ。原発事故の前夜、鷲津が狙うのは電力会社。
    長い戦いの後でも痺れるような戦いを渇望するハゲタカの生き様と、垣間見せる人間らしさ、買収劇を繰り広げるタレントチームの動きなどがたまらない。また、懐かしのキャラクター達、芝野や記者の北村も出てくるということハゲタカシリーズのファンにはたまらない展開。ただ、いくつかの場所で起きている事象を、それぞれ時とともに描写してくれているので、最も落ち着きながらも、ページをくれる。一度、読んでいた話を再購入してしまったが、それでも下が楽しみだ。

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    2021年11月28日
  • ベイジン(下)

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     登場人物が一気に絡み合い、周囲の思惑や時代の流れや、澱のようにたまっていた思惑や欲望が一気に渦のように終盤に向かって加速していきます。

     一人ひとりの人物像がとても鮮やかに描かれていて、引き込まれる音が聞こえるほどです。気が付くと原発の建屋の中にいるような感覚に陥るかもしれません。

     警鐘や警告は、いくら鳴らしても、現実に起きるまでは杞憂として扱われます。オオカミ少年なのか真実の語り部なのかは、大きな出来事があって初めてわかるです。

     今もテレビで、ネットで語られるさまざまな言説の中に登場人物のような人々も、生きているのかもしれません。

     その先がどうなるのか、続編のないラストシーン

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    2021年10月18日
  • ベイジン(上)

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    2008年の北京が舞台。

    もう忘れてしまった感じがありますが、オリンピックの前で高揚する中国の雰囲気を思い出しながら、そのあと日本で現実になる出来事と合わせてタイムマシンに乗ったかのような感覚が味わえます。

    小説にここまで描かれていたことが、なぜ、簡単に起こってしまったのか。

    喉元を過ぎ、原発に頼っていく「この道しかない」雰囲気になった今、もう一度あのときのことを思い出すのにいい時期なのかもしれません。

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    2021年10月18日
  • トリガー 下

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    面白かった!
    久々に真山仁の当たり作です。日米韓の陰謀とキム暗殺事件を許すまじと、立ち向かう主人公と仲間達の姿はカッコいいですね。思い通りに行き過ぎてる感はありますが、解決への爽快感が吹き飛ばしてくれます。
    著者も「このジャンルを書きたい」と語っていたらしく、作品にかける熱の入れようが良く伝わってきました。
    スパイ小説読みたいなら、オススメ出来る一冊です

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    2021年09月29日