【感想・ネタバレ】新装版 ハゲタカ2(下)のレビュー

あらすじ

鷲津が鈴紡の次に狙いを定めたのは巨大電機メーカー・曙電機だった。長びく迷走から抜け出せない曙電機は、再生への切り札として芝野を迎え入れる。再び相まみえる宿敵。さらにアメリカの強大な軍産ファンドも買収に参入し、事態は混沌としていく。「会社は誰のものか」。壮絶な企業買収劇を圧倒的なスケールで描く。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

上下巻の感想です。
つい読み進めてしまう、経済小説です。
主人公は資金を集めて企業を買収し、その後価値を高めて売却するハゲタカ、ドライなようで正義を持って行動している。
今回も面白かった。

以下の順番らしいです。
◯ハゲタカ→読んだ
◯ハゲタカII.→読んだ
◯レッドゾーン
◯ハゲタカIV グリー
◯シンドローム
◯ハゲタカ4.5 スパイラル
◯ハゲタカ2.5 ハーディ

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

鈴紡買収で一敗地にまみれた鷲津が次に狙うのは、日本を代表する総合電機メーカー曙電機。
彼の前に立ち塞がるアメリカの投資ファンド=ブラザーグループとの壮絶な戦いが繰り広げられる。
ホライゾンを解雇された鷲津は、いよいよ自前のファンドを立ち上げ、彼の元に集まった旧メンバーとともに、新たな戦いに挑む。
いが終わってのエピローグでお互いを知り尽くした鷲津と芝野の会話がいい。
最終頁で、未解決となっているアランの死と関連する名前が登場する。
次巻も読まずばなるまい。
曙電機の従業員を前にした社長の発言には、思わず涙腺が刺激される。

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2025年01月24日

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ネタバレ

感想
アメリカのプラザグループとの戦いで、鷲津はホライゾンをクビになるが、彼がこれまで築きあげてきた人脈で自分のファンドを立ち上げる!痺れる展開に。

鷲津が負けそうなところから不屈の精神で立ち上がり、最後に勝利。カッコいい!

個人的には、リンがアラン坊や、ママは嬉しいわ、っていうセリフが好きだったが、もうアランもいない。ラストで貴子からアランの婚約相手のことを聞かされ、続くって、次がとても気になる。

あらすじ
鈴紡の買収で敗北を喫した鷲津はガムシャラに働いていた。次に目をつけたのは曙電機。曙電機は芝野がCROとして赴任していた。アメリカのプラザグループが曙電機の軍事部門の買収に遮二無二乗り出したところを、鷲津の案でルネッサンス機構に就任したUTBの飯島に、軍事部門だけ切り離して引き受けてもらう。

鷲津はこのことがアメリカの国益を損害したとして、ホライゾングループの会長をクビになる。プラザの反撃は関係者全員に及び仕返しの嵐が吹き荒れた。

そんな中、鷲津はホライゾンを辞めてきたという仲間とGCを辞めたリンとサムライ・キャピタルを立ち上げる。

サムライキャピタルは、プラザ、シャイン連合と壮絶なTOB合戦を繰り広げるが、株がこれ以上買えないところまで行き、鷲津の旗色が悪くなる。

敗色濃厚になり、以前から自暴自棄だった鷲津は、プラザの将軍との会談とアランの死が週刊誌でもてはやされたことで、アランの死に向き合う覚悟をして、ボストンのアランの両親に会いにいく。そこでアランの父親から喝を入れられて、立ち直る。鷲津を立ち直らせるお膳立ては全てリンが仕組んだことだった。

鷲津は、日本の首相とアランの父親がプラザのスキャンダルを明らかにしたことで、見事に曙電機を買収することに成功する。

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2024年02月19日

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決着としては不毛な戦いだったのかもしれないが、企業買収をめぐる各登場人物に個性があり、面白く読み応えがある。
冷酷なだけでなく人間味のある鷲津政彦に引き込まれてしまったが、全体として高度成長期と凋落期の日本を如実に現されてもおり自分の周囲環境に引き寄せて読むこともできた。

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2022年08月24日

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ネタバレ

リンが戻ってきた時は高揚感が止まらなかった。結局アランが死んだ理由が最後まで明かされなかったのが気になる!!!
ハゲタカシリーズは読んだら止まらないですね。

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2020年05月09日

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上巻の結末が知りたかっただけに、拍子抜けしたが、鷲津が徐々に自ら、そして、難敵と対峙する事で、弱さや強さを露呈していく様がビビッドに描かれて読み進んだ。何と戦い、何を正義とするか。永遠のテーマであり、自分も次元やレベルは違うが見失いたくない、企業や社会を少しでも良くする為に考え続けよう、と思った。
ハゲタカシリーズ、まだまだ、読み進めよう。

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2019年02月13日

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鷲津が鈴紡の次に狙いを定めたのは曙電機だった。
長引く迷走から抜け出せない曙電機は再生への切り札として芝野を迎え入れる。
曙電機を買収しようとするシャイン。その裏に控えるアメリカの強大な軍産ファンド。
日本の首相も巻き込み壮絶な企業買収劇に立ち向かう。


ひゃあ。壮絶!壮大!
スケールが大き過ぎて圧巻!

個人的には、これまでの主要キャラが終結するサムライ・キャピタルにテンションが上がった。

アランの死の真相と、貴子さんと鷲津の微妙な関係は次回に持ち越しかな?
とても気になるところ。

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2018年07月16日

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サムライというのは、死に場所を探すために生きることだと多くの人たちは勘違いしている。本当のサムライは、いつどこで死んでも悔いがないよう、どう生きるかを常に考えているのだ。

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2016年05月05日

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下巻も一気読み。米国政府の汚職摘発から日本の首相まで登場させるスケールは、この先の展開がちょっと心配になるくらいの大きさ。全編を通して、迫力と緊迫感は一級品だった。村岡のエピソードだけはレベル感が低くないですか?

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2015年07月02日

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ネタバレ

どうする、一気に読み終わったよ。すごすぎる、自分。
ドラマと違って政界方面まで足を突っ込んだ鷲津。
次作品は映画化された話なので、是非読みたい。
アランの死の謎もあるし。
週末、古本屋に行かないと。
1日1冊読んでる私、まだまだ行けるかも!

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2015年06月03日

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『ラブもフェアも信じない、信じるのはパッションだけよ。』

しびれるー。リン姉さん、かっこよすぎる。

ボストンのアランの墓でご両親と再開する場面で涙が止まらなくなってしまった。

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2014年03月03日

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ネタバレ

ようやく読み終えた。
小説なのに金融の難しい戦略とかがあって理解しながら読むとすごく時間かかる。なかなか勉強になったし,ストーリーとしても面白かった。

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2013年12月03日

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上巻の続きが無かったので読み間違えたかと思ったほど。

芝野との共闘はライバルと手を組んで巨悪を倒すという、まさにエンタメ。
読み応え充分の傑作。

村岡のクビは当然。
実際にああいうのがいるというのがやるせない…

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2024年03月15日

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鷲津の人間味で少しだけ身近に感じることが出来ました。
前作に続き、押しつけやサタデー・ナイト・スペシャルなど経済の知識を学べるのも本書のいいところです。

「そしてその受身のずるさが、孜々として日本の歴史を動かしてきたのであった。」

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2023年09月23日

Posted by ブクログ

面白い。
経済のことを何も知らないけれど、面白いと思う。
しかもすらすらと読める。
難しい本を読むと、読み出してから小説の世界観に入り込むまでに時間がかかることがよくあるのだけど、この小説は知らないことも多い世界の話だろうに、一瞬で小説の世界に入り込める。
たぶんそれは、鷲津という主人公がいいからなのかもしれん。

どんな小説であれ、自分が信じることを突き通す人が好きなのかも。そんで、1番大事なことを大事にするために、ひたすらちゃんと考えて自分で選択するっていうのができる人が好きなのかも。
世間一般の良い悪いとかは、一旦除外して、考える。
のが好き。

ハゲタカの感想になっているかは知らないけれど、自分がハゲタカが好きな理由はそこかな。

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2020年08月03日

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ネタバレ

上巻で鈴紡へのアプローチで敗れた鷲津が次に老舗電機メーカーの曙電機に狙いを定めるところから始まる。アメリカの軍産ファンドプラザを敵に回し、一進一退の攻防を繰り広げながら最終的には曙電機をアメリカ企業から守る。
アランの死から鷲津が本当の意味で立ち直るまでは鷲津の弱さも垣間見えていた。
個人的には貴子の凛とした姿勢が好きなのでミカドホテルの今後も気になる最後であった。
物語のキーになりそうな登場の仕方で最後にリストラされた村岡に関してはある意味では予想を裏切られた。

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2020年07月15日

Posted by ブクログ

下巻に突入したときの鈴坊のあっさりとした幕引きに少しがっかりしたけれど、それが最終戦に向けての鷲津の芝野の心の布石になっていたと分かった。
ハゲタカシリーズが進むにつれて、芝野と鷲津の心理的距離が近付いていっている様に感じ、今後タッグでも組むんじゃないかと内心ニヤニヤしている。
想定外だったのが、アランの死に関する顛末が先送りになっていたこと。
次に早く行きたい。今作は上巻下巻共にダラダラ読んでしまったのが個人的に失敗に思うので、次はスピーディーに読んでいきたい。

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2020年07月13日

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仕事と食事以外の時間は全てハゲタカシリーズ時間。
20年以上前に発行された本書を読んで、社会全体に影を落とし、騒がれた様々な政治社会の出来事が蘇ってくる。

日本はバブル後の金融破綻、負債処理に長く時間がかかり今や失われた30年とも言われるが、変化を受け入れることに非常に慎重であり、責任所在の曖昧さ、意思決定の遅さなど、この時代に日本に参入してきた欧米人に日本は非常に異質で理解しがたい国と映ったのではないかと思う。

ハゲタカⅡは企業買収、再生の攻防はさることながら、アランの死を契機に鷲津が生き場所を彷徨う姿になんとも言えない気持ちで読み進めましたが、リンや仲間と再出発となり、誰と働くかの大切さを改めて感じました。

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2020年07月05日

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ネタバレ

面白かった。
シャインはキヤノン、曙電機は東芝かな?

上巻での鈴紡買収を政府に邪魔された鷲津は、ホライズンキャピタルを辞めさせられ、曙電機買収で、政府へのリベンジを果たす。

アランの死については謎を残す形で、続くようだ。

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2019年02月10日

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ネタバレ

アランが突然死んでるので、びっくり。
しかもアランの死の真相は次回作以降なのも、なんだか。
飯島はあっさり復活してるしね。
細かい所がうーんと思う所もあるけど、企業売買の部分はドキドキハラハラで面白い。

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2018年11月24日

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今月の2冊目。今年の18冊目。

濃厚でしたね。ウルウルくる部分も有りましたし、燃えるような部分も有りました。いい感じです。続きも読んでいきたいですね。

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2018年08月13日

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ネタバレ

下巻は曙電気にまつわる買収劇。
日米政府まで巻き込んだスケールの大きな話となっており、多少リアリティに欠けるところはあったもののプラザとの攻防は一気に読ませた。リンが帰ってきたのもシリーズ読者にはうれしいところ。アランの死が解明されなかったのでこれは次に続くんだろうか?

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2018年02月02日

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前作「ハゲタカ」からスケールが大きくなっているが、引き続きエンターテインメント性があり、最後まで手が止まることなく読み終えた。

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2016年06月25日

Posted by ブクログ

総合電機メーカー・曙電機を巡るお話。
上巻はその話の前置きにすぎない。。。
そして、アランの死は謎のまま。
面白いが、後味が悪い。

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2015年03月08日

Posted by ブクログ

強大な敵への大逆転劇。
冒頭の親友の死の謎は次巻以降に持ち越し。
企業買収の裏側ってこんなに熾烈なのか、ということが素人にも分かって非常に面白い。

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2014年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○真山仁氏のヒット作「ハゲタカ」シリーズの2作目。
○1作目の登場人物、背景を受け継ぎつつ、より大きな「相手」との戦い(?)を描いた作品。改めて、著者の取材力、表現力に感銘。
○以降の作品との関係での単なる「つなぎ」ではなく、今後の展開を充分に期待させるような内容。

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2013年12月24日

Posted by ブクログ

日本を代表する電気産業の会社を買収することを軸に物語は進む

数々の伏線は回収され、物語は収束した。但し、冒頭に起きた部下の謎の死が次回作へ続きそうな結びだった。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

9月-7。3.5点。
鈴紡の買収攻防が終わり、舞台は曙電機へ。
芝野も曙電機の当事者になり、日米のファンド・政府を巻き込んでの攻防に。

スピード感あり、リアルな描写でスイスイ進む。
次作も期待。

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2020年09月09日

Posted by ブクログ

鈴紡の次に、鷲津が狙いをつけたのは、巨大電機メーカー・曙電機だった。曙は買収阻止と再建の切り札として芝野を頼る。再び相対する二人。攻める鷲津、守る芝野、さらにアメリカの有力ファンドも買収に参入し、事態は混沌としていく。企業買収を舞台に、壮大なスケールで描いた話題作。

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2018年06月17日

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