真山仁のレビュー一覧

  • 玉三郎の「風を得て」

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    「風」と書いて(ふう)と読む。
    『風姿花伝』の「風」らしい。
    玉三郎によれば、自分自身が自覚する生き方を『流儀』とするなら、その流儀は他人から見た形容とは必ずしも合致しない。そういう他者からの評価が『風』と呼ばれ、自分では変えようがない。それは本質だから。二つの姿のギャップを詰めていくことが芸道なのか。
    役者や落語家がよく「化ける」と言うけど、あれが「風を得た」ってことなのかな?などと、勝手に腑に落ちる。

    以前から理系脳の玉三郎の話はいつも豁然として気持ちが良いと思っていた。真山仁という絶好の相手を得て、引き出された言葉が満載だった。

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    2025年10月17日
  • “正しい”を疑え!

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    ネタバレ

    発信者の意図を正しく理解することが大切だと感じた。
    言葉尻だけを取り上げて、批評するのではなく、なぜそう言ったかを背景を知ることが大切。

    それぞれの立場での正しさがあるため、コミュニケーションを通して、お互いを理解し、妥協点を探る必要がある。そのためのコミュニケーション。

    クリスティを読んでみたい。

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    2025年10月09日
  • 墜落

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    DVに耐えかねた妻が夫を殺害した。その家族は複雑で歪な形の家族だった。
    空自のエースパイロットが喜屋武岬に墜落。その機体は米国の機密が詰まった最新機で、その原因追及には様々な困難が。そして県内で巻き起こる”反基地”デモーー。
    貧困、基地、自衛隊、日米安保、軍用地主。沖縄の闇をすべて突っ込んで混ぜ合わせた一冊。
    読んでてリアルすぎて苦しくなってくるけど、これが目を背けるべきではない沖縄の真実かもしれない。僕らだからこそ、読むべき本。
    富永検事のシリーズ三作目だということは知らずに読んだ。他のも読んでみたい。

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    2025年09月28日
  • ロッキード

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    ロッキード事件の謎を追う!
    田中角栄は「本当に」悪人だったのか?
    〜史実と新たな視点から紐解く
     昭和の最大疑獄事件〜
    真山仁氏『ロッキード』

    【はじめに】
    真山氏は、日本の現代史に大きな影響を与えたロッキード事件に新たな光を当て、多くの疑問を掘り下げています。

    田中角栄は
    ①ロッキード社から、本当に5億円を受け取ったのか?
    ②総理の権限を乱用し、運輸省に圧力をかけ、ロッキード社に便益をはかったのか?

    この二つの核心的な疑問を、史実と新たな視点から検証しています。

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    1.『5億円』をめぐる検察の主張
    検察は、田中角栄が航空機「L-1011トライスター」導入に便宜

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    2025年09月22日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

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    ワンパターンの展開や余りにもスーパーなサラーマンなど確かにデビュー作らしいところはあると思いますが、とても面白く集中して最後まで読むことができました。証券会社や都市銀行に続き、日産生命や東邦生命、第百、大正、千代田、共栄、東京生命と保険会社が次々に潰れたあの頃、当時はそんな実感はなかったのですが本当に日本は潰れかけていたのですね。その当事者になっていなくて良かったです。大手生保の一つだった朝日生命は私が最初に入った保険の会社でした。数年で他社に乗り換えたのですが、倒産騒ぎとなり驚いたことを覚えています。今も存在するのが信じられない思いですが、中根さんが社長として立て直したのでしょうか。

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    2025年09月17日
  • アラート

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    防衛費とか、そのための増税とか、真っ向から反対する派だった。日本が武装にお金をかける必要などない、と。
    が、この読後、現実より何歩か何年か先の状況ではあろうかと思いつつ、防衛への考え方が変わったかもしれない。
    だれかモデルがいるのか?さえわからないけど、こんなリーダーがいたら推したくなる気がする。
    ただ、現実にはここまで政治の本質が私のところまで伝わってくるはずはない、か。政治家の本気を見たいなぁ。

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    2025年09月15日
  • アラート

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    スケールの大きな立身出世物語。国防や外交はノンフィクションかと思うほどのリアリティもあり引き込まれた。首相になった後の後日談も続編として読みたい。

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    2025年08月28日
  • アラート

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    自分がいかに無知で、本当の意味で平和ボケしているかを思い知らされた。戦争は過去の出来事でしかなく、遠い物語のように学ぶ対象でしかなかった。もちろん、戦争なんて起きてほしくない、今の平和が続けばそれでいい。だが、その平和な生活は必死に繋がれているものなのだ。国民としての自分は何もせず、深く考えず、ただ平和であることを願うことしかしてこなかった。この本で描かれている日本の未来はすぐそこにあるのかもしれない。いかに国民が自分ごととして捉えるか。深く考えるきっかけになった。

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    2025年08月25日
  • “正しい”を疑え!

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    今年の参院選で、SNSによりポピュリズム的な主張が広がり、自分自身の考え方が正しいのかも客観的に評価する力をつける必要があると肌身に感じた。
    各政党の主張を聞くと、それぞれの正義があり、だまそうと思って主張しているわけでもないように感じていた。その中で、本当にいま必要なことは何かを見抜く力が主権者に求められているのではないかと感じ、本書を取りました。
    中高生をターゲットとした岩波ジュニア新書で、非常に読みやすく、一気に読み切ることができました。中高生だけでなく、有権者である大人がもっと読むべき本です。
    自分の「正しさ」を客観的に見直し、どう磨いていくかが書かれた1冊です。

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    2025年08月24日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    買収部分が急転直下の終わり方だったので、もっと読みたかった。

    首都電に赴いたときの振る舞いは痛快だった一方、東海林議員への工作がほぼなかったのはちょっと残念。
    あれほど闇のフィクサーのように描かれていただけに、あっさりと終わらせてしまったのは勿体ない気がした。

    とはいえ、大満足の作品だった。
    やっぱりハゲタカシリーズは期待を裏切らない完成度の高さ。
    次作が連載中なので、刊行が待ち遠しい。

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    2025年08月23日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    やはりハゲタカシリーズは真山仁の中で抜群に面白い。

    前作ではアメリカ政府との闘いだったので、今回の買収はスケールダウンとも思えたが、一筋縄では行かない展開にこれまでの主要メンバーとも連係し、一気に熱い展開に。さあ、ここからどうなる!と言うところで上巻終了。
    原発の内部の描写はフクシマ50を思い出す描写だった。

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    2025年08月21日
  • アラート

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    真山作品の真骨頂で、熱量のある読み応えたっぷりの作品で最後まで楽しめた。内外政治とインテリジェンス描写にかなり違和感あるものの国防を柱とした展開はスリリングで、荒唐無稽感は多少あるものの平和ボケ日本には、これくらい刺激が必要と理解。

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    2025年08月20日
  • アラート

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    関心の薄い政治・防衛に関する小説だったが、一気に読めた。
    ・自分事の大切さ
    ・税金と防衛を考えたくなった
    ・台湾、沖縄の防衛に更に知識を付けたい
    ・行動の徹底

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    2025年08月17日
  • アラート

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    国防などのトピックは日本に住んでいると考える機会が少ない。それを真山仁さんが切り込んでくれるのは意味がある。勉強になった、もっと長いスパンのストーリーでも読んでみたいと思った。

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    2025年08月17日
  • アラート

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    真山仁の力量を見せつけられた小説だった。

    米中のパワーバランスに加え北朝鮮からのミサイルに翻弄される日本政府。
    政権党の総務会長である都倉響子は、このように困難な状況のなかで防衛大臣に任官される。
    そしてアメリカ軍の日本からの完全撤退で都倉響子は…。

    フィクションでありながらも日本の政治家の曖昧な姿勢や、アメリカの強引さ、中国の強かさをリアルに描き説得力がある。

    小説の中で出されるアラートは、作者から読者に対するアラートに思えてしまった。
    様々に考えさせられた小説だった。

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    2025年08月02日
  • 墜落

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    読み応え、半端なし‼️
    きれいなだけではすまされない沖縄の事情が丁寧に織り込まれて、とても『ハラに落ちる』本でした。

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    2025年07月31日
  • ベイジン(下)

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    工事人の質の問題や地元の権力者の横やりなどで遅々として進まぬ上巻に対し、下巻は北京五輪開会式に合わせた原発の稼働というクライマックスに向けて一気に盛り上がり、頁を繰る手が止まらなくなる。
    が、最終の終わり方に消化不良の思いも少々。
    紅陽核電の技術顧問田嶋、核電運転開始責任者鄧学耕、それに映画監督楊麗清のそれぞれの視点で話が進む。
    記録映画のメインにしようと楊の企画により、この3人が一堂に会する場面がある。
    そこで楊は二人を繋いだ絆は?と問うと、田嶋は「希望」と答える。
    「紅陽核電から始まるエネルギー新時代への希望であり、中国人民が心を一つにしたいと願う希望」と。
    中国での原発建設を描いたこの小

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    2025年07月03日
  • 当確師

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    『当確師』
    選挙戦の裏側を抉る真山仁の傑作

    1.真山仁さんの小説
    社会の仕組みや人間ドラマを鋭く描き出してくれます。

    参院選が迫るこの時期に『当確師』を読んだことは、非常にタイムリーで、その魅力に強く惹きつけられました。

    この小説は、単なる政治ドラマに留まらず、私たちの固定観念を打ち破る「逆転劇」の舞台裏を鮮やかに描いています。

    2.下馬評を覆す選挙戦の醍醐味
    『当確師』の最大の魅力は、まさに「下馬評を逆転させる」という点にあります。誰もが当選不可能だと思っていた候補者が、当確師の手腕によって勝利を収める過程は、読んでいて胸がすくようなカタルシスを感じさせます。

    世間の注目やメディア

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    2025年06月29日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    【一万円選書】
    すごく丁寧に書かれた本、という印象。

    東日本大震災のとき、ちょうど一番上の子を出産してすぐで、抱っこしてあやしていた時間だったことを覚えている。
    めまいのようなゆらゆらがし、それでも天井のペンダントライトが揺れているのをみて、あ、これめまいじゃないんだ、と思い直し、テレビをつけたら津波の映像で・・そこから先はもうテレビが全部津波映像の繰り返しとあのACのCMでさ。
    自分の周りでもボランティアに行く人がいたっけな。でも、私は子どもがまだ小さかったから、とても預けてまでいけないなと諦めた。あのとき、もっと身軽な身だったら、現場を見ることができたのだろうか。
    行った人の話も聞いたし

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    2025年06月01日
  • 虚像の砦

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    報道とバラエティ。企業としてのテレビ局と関係省庁。知らない世界に学ぶこともあり、エンターテイメントとしても面白い。今更ながら実写化しても良い作品だが、テレビ局では扱いづらいか。
    真山仁作品にハズレなし。

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    2025年05月15日