真山仁のレビュー一覧
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オリンピック前からコロナ前後までの連載に,事後の評価を加えた構成が,ここ数年の日本や世界を取り巻く状況の激動と鬱屈を浮き彫りにしている感じがする.改めて,何のための,誰のためのオリンピックだったのか?今,何のためのコロナ対策が行われているのか?見つめ直す良いきっかけになる一冊だと思う.
小説に於ける...続きを読むPosted by ブクログ -
ハゲタカシリーズ、電力会社買収編。全作品の中でも、最も主人公鷲津の人間味、というか人間らしからぬ部分と人間味との本心かどうかさえ読者にも読ませない展開が非常に面白く、また過去の登場人物が揃う点もファンにはたまらない展開。電力会社特有の構造と、政治、さらに未曾有の大震災とその対応など、現実ワールドで起...続きを読むPosted by ブクログ
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ハゲタカシリーズ。原発事故の前夜、鷲津が狙うのは電力会社。
長い戦いの後でも痺れるような戦いを渇望するハゲタカの生き様と、垣間見せる人間らしさ、買収劇を繰り広げるタレントチームの動きなどがたまらない。また、懐かしのキャラクター達、芝野や記者の北村も出てくるということハゲタカシリーズのファンにはたまら...続きを読むPosted by ブクログ -
「オペレーションZ」 真山仁さん
1.購読動機
取材、参考書籍の量をもとに、リアリティに小説の世界を投影しつづける真山さん。
「小説だからこそ、ありえないだろ?!が描ける。」
その志向を好きな読者が、真山さんの小説を読みつづけるのでしょう。
私も、そんなひとりの読者です。
2.オペレーションZと...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻の勢いそのままに、どんどん読み進めてしまう。当時の民主党政権の対応とイメージを重ねつつ、原発について遠い昔の他人事のような感覚になっていたことに自己嫌悪。
後半だいぶ早足に感じたが、総じて満足。
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オペレーションZ
最近読んだ小説で一番面白い小説であった。昨年から密かに個人的な真山仁ブームが来ているが、ハゲタカシリーズよりもテーマとしては面白い。
日本政府が赤字国債を発行し続けている現状へのアンチテーゼ。前職の総理大臣が体調不良でダウンし、急遽バトンタッチした内閣総理大臣・江島が日本の国債の...続きを読むPosted by ブクログ -
いわた書店さんの一万円選書で選んでいただいた一冊。東日本大震災、学校など今の自分と少しリンクする内容があり、とても考えさせられた。
たくさんの生徒や職員、地域の人々が悲しみを抱えながらも、小野寺先生の明るい人柄に背中を押されながら力強く生きていく。
「人は本当に大切なことは決して忘れない。けどな、過...続きを読むPosted by ブクログ