真山仁のレビュー一覧

  • “正しい”を疑え!

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     非常に共感できる内容だった。論の立て方とか本自体の良さというより共感度で星5つです笑
     私が最初に著者の真山さんと同様の考えに至ったのは先の戦争の体験談からでした。子どもの頃から、あの戦争は間違いだった、負けると分かっていた、戦争には反対だったという話をたくさん読んできました。子どもの頃は、そのまま受け取り戦争は良くないっ!と思っていましたが、大人になってふと「こんなにみんなが反対していたのになぜ戦争は起きたのか」と疑問に思うようになりました。みんなが反対なのに起きたのなら、今だっていつ起きるかわからないということになります。戦争をしたにはした理由があると思ったのです。本書でも、そのことに触

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    2024年11月27日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    下巻はいよいよ、鷲津と主都電会長・経団連会長の濱尾との全面対決が展開される。
    濱尾は、鷲津の首都電への介入を何とか防ごうと策略を図る一方で、原発事故の責任を政府に押しつけようと画策する。政府内あるいは官僚の間でも、今後の原発の是非について様々な立場が入り乱れる。
    その情報を巡って、暁光新聞の北村が、鷲津を挑発する日本通信の八島が。
    株取引を行う鷲津を、証券取引等監視委員会が逮捕するとの情報も。
    手に汗握る展開に、目が離せない。
    そんな抗争劇の中で、ホッとする清涼剤的存在が、電力の鬼・松永安左エ門の言葉を信奉する首都電広報室の郷原秀樹と、首都電サッカーチームのエースストライカー萩本あかね。
    鷲津

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    2024年11月19日
  • 疑う力

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    常識を疑う力をつけることで、事実に一歩近づける気がする。地球温暖化やエネルギー問題にも、自分の意見が持てる。自分事としてとらえることが大事だと思った。何でも鵜呑みにしてのめり込む癖があるので、気をつけたいと思う。

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    2024年10月29日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    緊迫した原発事故をスリリングに描写。その中で、力をもらえる言葉に出会えた。

    ・未来を放り開くものは,すべて自分で考え判断し,行動しなければならない

    ・稼ぐのは金じゃない。面白く生きるためのエネルギー源だ  

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    2024年09月29日
  • ロッキード

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    戦後日本を象徴する総理の1人である田中角栄が外為取扱違反と5億円に登る収賄罪により有罪判決を受け、日本中に衝撃を与えたロッキード事件の真実に迫る良書。アメリカの虎の尾を踏んだことが真因とも噂される事件であるが、その裏には政界の裏のボスである児玉誉士夫や、佐藤栄作の影も潜んでいる可能性が高い。贈賄をしたロッキード社には刑事免責が適用されるという異例の事態であり、角栄1人を悪として囃し立てた世論も含めて、戦後の日本の雰囲気をよく表している事件だと言えるだろう。本書を読むことで、戦後の沖縄返還までの道のり、対等でない安保関係、日米繊維交渉からウォーターゲート事件まで、当時の社会の動きを知ることができ

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    2024年09月08日
  • 疑う力

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    疑う力を養い、より良い未来を描き、それに向かって行動することをすすめる

    政治とはお互いに主張し合う相手同士の利害を調整すること、give&takeが基本
    民主主義とは単なる多数決ではなく、衆議を尽くした上で落とし所を探すというプロセスが重要

    アガサクリスティ
    葬儀を終えて

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    2024年08月29日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    「それがニッポンなんですよ!」なんて悔しくて言えなかった電力会社の若手社員。ほんと、そう。
    でも、その悔しさを感じてくれる若い人がいるなら、未来は明るい。

    個人的には、ラストが忙しくバタバタと終わった印象なのが残念だった。上下巻でここまでの大作になったのだから、いっそのことぺージ数をまだ足してでも、最後まで丁寧に描いて欲しかったと思います。
    それでも星5つ。

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    2024年07月29日
  • ロッキード

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    田中角栄は無罪かも? そうかもしれないが、『金』が集まったのは確か。昨今の裏金キックバックは、せこ過ぎて話にならない!

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    2024年06月30日
  • ロッキード

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    経済、金融小説を得意とする著者がロッキード事件の謎に挑む。

    収賄で起訴され、最高裁での係争中に死去した田中角栄元首相は、俗説の通りキッシンジャーにはめられたのか。

    資料と関係者を丹念に当たった著者は、ニクソン大統領再選のための政治資金還流を疑う。
    その過程では、逃げおおせた大物政治家たちも。

    田中元首相の容疑は薄弱で、世論、マスコミ、検察(のプライド)の合作。
    げに恐ろしいのはこいつらか。

    唯我独走の米国は何も変わらない。

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    2024年06月04日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    ハゲタカシリーズで一番面白かった。

    去り際もかっこいい。
    リーマンの裏側も垣間見えて、勉強にもなる作品だった。

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    2024年05月28日
  • プリンス

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    とても面白かったです!一気に読み終えました。ストーリーも面白かったですが、そんな中で普段はまさに平和ボケで気にしたことなかったですが、民主主義というのはなんなんだとかとか、日本では当たり前の安全も結構危ういことなのかなとかいうようなこともちょっと考えるきっかけになりました。

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    2024年05月26日
  • 疑う力

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    これは「正しい」から、「正しい」と思えるのは何故かを問う。そして「正しい」も人により違うため、違うことも受け入れる。その中で、自分はこう考えるから「正しい」と言う。が、相手方も「正しい」のだ。回ってる。
    さて、ウクライナの別の見方も教えてくれ、勉強したい。

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    2024年04月20日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    ハゲタカのイメージとは一線を画す作風。

    経済小説メインかと思いきや、解説で阪神大震災の被災者とのこと。
    おそらく言えなかった本音の部分がこの本を通じて表現されているんだろう。

    震災を忘れないでとはどういうことなのか等、一つ一つの言葉が重たい部分もあるが、前向きに生きていくための考え方が、まいど先生を通じて語られる良い作品だった。

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    2024年03月30日
  • ロッキード

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    在任期間が短いにも関わらず,良くも悪くも絶大な影響力を今だに発揮している政治家の関連した事件として,当時リアルタイムに体験していなくともその概要くらいは知っている位の大疑獄事件.
    でも…なんだかよく分からない.田中角栄は,一体どんな犯罪を犯したのか?ネット上に散らばる情報を集めてもモヤモヤが増すばかり…
    真山仁の手にかかると,極上のミステリさながらの緊迫感で真実に値する一つの仮説が鮮明に浮かび上がる!
    いつもながらの徹底した取材と資料の読み込みで緻密に組み上げられたノンフィクションは,普段の小説をも上回る最高のエンタメ文学としても成立してる!

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    2024年03月28日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    ネタバレ

    感想
    AD社がどこがモデル企業か気になる。GEかと思ったが??

    あとは鷲津が目立つが、やはりリンの存在無くしては語れない。締めるところは締めるリン最高!

    日本はアメリカを仲良しだと思っているが、アメリカでは中国の話題はあっても日本の話題なぞない。まさにその通りすぎて悲しくなる。どこまでお追従主義なのか。

    いつも最後は勝ってきた鷲津が今回は、表面上は負けたが、実は勝つ!そんなパターンがあったんだ。しかも、大統領まで巻き込むなんて。

    ハゲタカシリーズを読めば読むほど、自分の仕事のちっぽけさに打ちひしがれる。

    あらすじ
    リーマンの破綻のXデーは今か今かと騒がれていた。そんななかADのCPの

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    2024年03月02日
  • 新装版 ハゲタカ2(下)

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    ネタバレ

    感想
    アメリカのプラザグループとの戦いで、鷲津はホライゾンをクビになるが、彼がこれまで築きあげてきた人脈で自分のファンドを立ち上げる!痺れる展開に。

    鷲津が負けそうなところから不屈の精神で立ち上がり、最後に勝利。カッコいい!

    個人的には、リンがアラン坊や、ママは嬉しいわ、っていうセリフが好きだったが、もうアランもいない。ラストで貴子からアランの婚約相手のことを聞かされ、続くって、次がとても気になる。

    あらすじ
    鈴紡の買収で敗北を喫した鷲津はガムシャラに働いていた。次に目をつけたのは曙電機。曙電機は芝野がCROとして赴任していた。アメリカのプラザグループが曙電機の軍事部門の買収に遮二無二乗

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    2024年02月19日
  • 新装版 ハゲタカ2(上)

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    ネタバレ

    感想
    2000年代の初頭、会社は創業者のものだという経営者の時代についていけない放蕩経営の様子がよく分かる。経済の変遷も学べて面白い!

    民間会社は潰れるに任せるのではなく、変に国が介入してくる日本の社会で鷲津が抗う様子が分かる。

    日の丸親方、銀行は国が助けてくれる。そういう日本の文化が経済をダメにしている。ある意味それが続いているので今の日本経済もダメなのかもしれない。

    あらすじ
    ハゲタカ鷲津が帰ってきた。前回の銀行のスキャンダルから1年、鷲津は海外で放浪生活を送っていたが、帰国することに。鷲津がいない間に、アランが事故死を遂げ、新たに社長になったポールによって、ミカドホテルへの投資は打

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    2024年02月18日
  • レインメーカー

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    医療行為としての結果、過誤があったかどうか一般では分からない。その結果、落ち度のない医師が被告人になってしまうことが。
    医療過誤をした病院と医師を訴える原告側の弁護人、反対に落ち度のない医師たちを守りたい弁護人。
    医療裁判は立証も難しそうで、専門の弁護士も少ないと思う。また、救急の最前線にいる医師たちの環境も改めて考えさせられた。

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    2024年02月18日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    率直にとても勉強になるうえに小説としても面白いです。

    当時の大手生命保険会社と銀行の関係がよく分かりました。流れの腰を折らないような金融についての解説が織り交ぜられ、学びながら小説としても読み進められます。
    登場人物像もよく入ってくるので、どんどん惹き込まれます。
    細かい部分はフィクションでしょうが、志しある登場人物に感情移入しますね。

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    2024年02月17日
  • 神域 上

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    ネタバレ

    真山仁さんの小説は教科書のような存在です。

    アルツハイマーの新薬研究員について、スポンサー・政府・官僚・研究員たちの思惑や情熱の交錯が描かれています。

    日本の治験に対するハードルが高いが故に、優秀で志しある研究員が非合法に治験を行ってしまう。
    真山仁さんの作品は、いかに日本が米国の搾取を受けているか、そしてその隙を作ってしまうのは日本の行政機関や業界だということを思い知らされ、勉強になります。

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    2024年02月17日