真山仁のレビュー一覧

  • 虚像の砦
    何回読んだか分からない本。
    風見さんと黒岩さん、戦う舞台は違えど熱い思いを持った2人の葛藤が好き。
    ラストは毎回ニヤっとしてしまう。
  • タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか
    オリンピック前からコロナ前後までの連載に,事後の評価を加えた構成が,ここ数年の日本や世界を取り巻く状況の激動と鬱屈を浮き彫りにしている感じがする.改めて,何のための,誰のためのオリンピックだったのか?今,何のためのコロナ対策が行われているのか?見つめ直す良いきっかけになる一冊だと思う.
    小説に於ける...続きを読む
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)
    ハゲタカシリーズ、電力会社買収編。全作品の中でも、最も主人公鷲津の人間味、というか人間らしからぬ部分と人間味との本心かどうかさえ読者にも読ませない展開が非常に面白く、また過去の登場人物が揃う点もファンにはたまらない展開。電力会社特有の構造と、政治、さらに未曾有の大震災とその対応など、現実ワールドで起...続きを読む
  • 黙示
    2021年3月20日記述

    黙示(もくし)
    真山仁氏による著作。
    2013年(平成25年)2月に新潮社より刊行された。
    2015年(平成27年)8月1日発行(新潮文庫)

    ハゲタカや当確師などの著作を持つ真山仁氏の作品。
    1962年大阪府生まれ
    1987年同志社大学法学部政治学科卒
    同年4月中部読売...続きを読む
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)
    ハゲタカシリーズ。原発事故の前夜、鷲津が狙うのは電力会社。
    長い戦いの後でも痺れるような戦いを渇望するハゲタカの生き様と、垣間見せる人間らしさ、買収劇を繰り広げるタレントチームの動きなどがたまらない。また、懐かしのキャラクター達、芝野や記者の北村も出てくるということハゲタカシリーズのファンにはたまら...続きを読む
  • ベイジン(下)
     登場人物が一気に絡み合い、周囲の思惑や時代の流れや、澱のようにたまっていた思惑や欲望が一気に渦のように終盤に向かって加速していきます。

     一人ひとりの人物像がとても鮮やかに描かれていて、引き込まれる音が聞こえるほどです。気が付くと原発の建屋の中にいるような感覚に陥るかもしれません。

     警鐘や警...続きを読む
  • ベイジン(上)
    2008年の北京が舞台。

    もう忘れてしまった感じがありますが、オリンピックの前で高揚する中国の雰囲気を思い出しながら、そのあと日本で現実になる出来事と合わせてタイムマシンに乗ったかのような感覚が味わえます。

    小説にここまで描かれていたことが、なぜ、簡単に起こってしまったのか。

    喉元を過ぎ、原発...続きを読む
  • トリガー 下
    面白かった!
    久々に真山仁の当たり作です。日米韓の陰謀とキム暗殺事件を許すまじと、立ち向かう主人公と仲間達の姿はカッコいいですね。思い通りに行き過ぎてる感はありますが、解決への爽快感が吹き飛ばしてくれます。
    著者も「このジャンルを書きたい」と語っていたらしく、作品にかける熱の入れようが良く伝わってき...続きを読む
  • オペレーションZ(新潮文庫)
    「オペレーションZ」 真山仁さん

    1.購読動機
    取材、参考書籍の量をもとに、リアリティに小説の世界を投影しつづける真山さん。
    「小説だからこそ、ありえないだろ?!が描ける。」
    その志向を好きな読者が、真山さんの小説を読みつづけるのでしょう。
    私も、そんなひとりの読者です。

    2.オペレーションZと...続きを読む
  • 虚像の砦
    『虚像の砦』真山 仁氏

    0.本書より
    「報道とは、道に報いるとかく。」
    「報道にひとが関わる以上、ある程度の主観が入る  
     は当然である。
     ただし、大切なのは、様々な角度から事件が取り  
     あげられることが必要である。」
    「報道とは、闇に光をあてること。
     闇をそのまま捨ておかないこと。」
    ...続きを読む
  • バラ色の未来
    『バラ色の未来』真山 仁著
    ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

    1.内容
    国内のIR初誘致。
    低迷する地方か?それとも総理のお膝元か?
    ①外資カジノ運営会社②政府③メディア④広告代理店。
    この4者が、IR誘致というプロジェクトに対して対峙しあう。

    2.真山さんのメディアに対する想い
    真山さんは、記者経験のある...続きを読む
  • プリンス
    政治小説は普段読まないが、なぜか書店で目にして読んでみたくなり。結論、久しぶりに自分自身納得できる本に出会った感じ。テンポの良いストーリー展開も好感。
  • レッドゾーン(下)
    (上下巻合わせてのレビューです。)

    真山さん最新の文庫本。
    実は文庫化が待ちきれなくて、
    映画まで見に行った作品(しかも一人で)。
    予想通りというか期待通り、文句なしの★5つです。

    日本の架空の自動車メーカー(アカマ自動車)をめぐる
    主人公ゴールデンイーグルと中国ファンドの大買収合戦劇。
    中国と...続きを読む
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)
    上巻の勢いそのままに、どんどん読み進めてしまう。当時の民主党政権の対応とイメージを重ねつつ、原発について遠い昔の他人事のような感覚になっていたことに自己嫌悪。
    後半だいぶ早足に感じたが、総じて満足。
  • マグマ
    久々にビジネス系の小説で面白いなぁと思った。
    半沢シリーズ以来かも。

    日本は火山大国なのに地熱発電が進んでいない理由が、すでに神の火を手に入れてしまったからとは、、、

    ちなみに私は地熱はつまり火山活動なので山の近くに平べったい広い施設を作れないから進んでないと認識してました。

    この本では政治的...続きを読む
  • 海は見えるか
    震災には目に見えない問題もたくさんあり、簡単に解決するのは難しいと感じました。ただ、色々な人の話を聞き、まっすぐに突き進む小野寺先生にはとても好感が持てます。
  • そして、星の輝く夜がくる
    今まで読んだ東日本大震災の本と比べて、新たな角度から見た震災と向き合う人々の話。小野寺先生のような先生に出会えた生徒は幸せです。
  • オペレーションZ(新潮文庫)
    オペレーションZ

    最近読んだ小説で一番面白い小説であった。昨年から密かに個人的な真山仁ブームが来ているが、ハゲタカシリーズよりもテーマとしては面白い。
    日本政府が赤字国債を発行し続けている現状へのアンチテーゼ。前職の総理大臣が体調不良でダウンし、急遽バトンタッチした内閣総理大臣・江島が日本の国債の...続きを読む
  • 新装版 ハゲタカ(下)
    ハゲタカシリーズ4(グリード)、4.5(スパイラル)、5(シンドローム)の3作は読んだが、1~3作も読みます。
  • そして、星の輝く夜がくる
    いわた書店さんの一万円選書で選んでいただいた一冊。東日本大震災、学校など今の自分と少しリンクする内容があり、とても考えさせられた。
    たくさんの生徒や職員、地域の人々が悲しみを抱えながらも、小野寺先生の明るい人柄に背中を押されながら力強く生きていく。
    「人は本当に大切なことは決して忘れない。けどな、過...続きを読む