真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【感想】
上巻同様、最高に面白かった!!
中国の交渉術の鮮やかさや余裕、したたかさは、読んでいて本当に畏敬の念を覚える。(中国人の皆が皆そうではないだろうが。)
作中の一部分を抜粋。
「だが、日本は隣国でありながら、常にこの国を蔑ろにし続けている。
おまけに、アメリカ一辺倒をやめるべきだと薄々気づきながら、一向に変わる様子はない。
そのツケをいつか払わされるだろう。」
上巻の感想欄にも書いた、中国を卑下している日本人のこの目線は改めないといけない。
アメリカ一辺倒どころか、今の日本人は本当に鎖国状態になっているからなぁ・・・
話は少し逸れたが、、、
1作品として本当に面白かった!!
中国 -
Posted by ブクログ
【感想】
学校の授業で習った内容や、普段日本人が口にする「中国」という国。
皆がどんなイメージを抱いているかは分からないが、少し前までは個人的に卑下して見ていた感覚があった事は否めない。
ただ、最近GDPが抜かれ、確実に巨大化が止まらない「中国」という国の不気味さや底力に、最近は畏敬の念や憧れなどを抱いている。
(大小の差はあるとしても)国民1人1人のスペックも、日本は中国に敵わないだろうなと最近思う。
本作品もその優秀さと不気味さは健在で、あの鷲津でさえも中国の連中の掌で踊らされているような、そんな印象を抱いた。
単純に下品なだけでは決してなく、したたかさや損得勘定などを容赦なくできる辺り -
購入済み
経済の勉強
親の仕事柄、バブルの恩恵に与ることなく、バブル崩壊をニュースで見ていた私。この本はあの時代に何が起きていたのか、内情を教えてくれます。ニュースはよく見ていたので「あれはあの時によく聞いた言葉だな、」とうなづきながら読んでいます。わざわざNHKでやったドラマを民放でまた製作するというのは、それだけ面白いのだろう、と期待して原作を購入しました。時代に呑み込まれないよう真摯に生きる人、バブルに溺れる人、バブルの底の澱の中をうまく泳ぐ人、それらを見下ろしながら、生かすべき企業は生かそうと狩りをするハゲタカ。人間模様も面白いです。
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Posted by ブクログ
【感想】
このシリーズを、一体今まで何度読み返しただろうか。
金融とか投資についてはまぁまぁトンチンカンな僕だが、この本はそうゆうカテゴリーではない。
なぜ何度も読み返すのか?
登場人物がこんなにも魅力的で、キザで素敵すぎるからなんよね。
彼らの吐くセリフの一つ一つが洒落ているし、仕事面で有能すぎて頭がクラクラする。
本当にカッコイイおっさん達が、この小説には居るんよね。
本シリーズはリーマンショックあたりで今のところ終結してるけど、最近の金融業界(ビットコインなど)に関する新シリーズが始まることを強く希望しているわ。
【引用】
p82
「怒らないで下さいよ、別に自棄になって言っている -
Posted by ブクログ
真山仁『海は見えるか』幻冬舎文庫。
『そして、星の輝く夜がくる』の続編。東日本大震災により大きな被害を受けた東北地方の沿岸にある遠間第一小学校を舞台にした感動・感涙の連作短編。
まいど先生こと小野寺徹平は派遣元の神戸市の教師を辞めて、遠間市で教師を続けることを決意するのだが…
あれから7年が経過したが、既に大人だった自分でさえ、当時の驚愕の記憶は全く失せることがない。あの頃に子供たちの受けた心の傷はどれ程だったのだろうか。自らが阪神淡路大震災を体験し、妻子を失った過去を持つような主人公の小野寺徹平は傷付いた子供たちの心に寄り添い、被災地で起こる様々な問題に真っ向勝負を挑む。
前作を読ん -
Posted by ブクログ
真山仁『そして、星の輝く夜がくる』講談社文庫。
東日本大震災の直後に神戸から赴任した応援教師の小野寺徹平を主人公にした連作小説。希望の光を感じる非常に良い作品だと思う。
神戸で阪神淡路大震災を経験した型破りの熱血教師の小野寺は大震災にうちひしがれ、心に大きな傷を負い、疲弊した子供たちや父兄、教師らと本音で向き合い、被災地の未来を切り開いていく…
あれから7年も過ぎたのだが、まだまだ被災地の復興は道半ばである。特に福島第一原発事故で帰宅困難区域に指定された地域では僅かな光も見えないというのが現実である。全てが元通りになることは無いが、もう一度立ち上がり、前に進みたいという気持ちになる作品だ -
Posted by ブクログ
鷲津のもつ 緊張感が たまらなくいい。
「ニッポン人の足下にひれ伏して、
慈悲を乞うときが来たのです。」
アメリカと日本人って、ポジションが
ちょっと、違うのだよね。
どうしても、アメリカが上にある。
あこがれや憧憬みたいなもの。
グローバルになりきれない日本人。
アメリカを買いたたこうとする日本人。
「そもそも実体のない巨額のカネを好き放題に浪費したために
国全体が衰弱している。全米が欲望の限り尽くした結果、
そのるつぼに呑み込まれて立ち往生しているのです。」
お金でお金を生み出すと言う錬金術が、
どんどんとアメリカで生み出されることがスゴイ。
それを叩き潰すって、無理だよね。
「お前は -
Posted by ブクログ
3.11の後に現れたカリスマ総理。復興の槌音がまだまだこだまする僅か数年後、禁断の原発政策を日本復興の切り札として提示する。国民の反対を一蹴させたのは類稀なるスピーチ。反対派を抱き込み、虜にまでしていく演説。その裏には無私の若きスピーチライターが控える。その仮面を剥ぐべく巨大権力の驕りとカリスマに執拗に食らいつく敏腕記者。この三人の運命がこれからの日本を左右する…。3.11から明日で6年。反原発・脱原発について回る代替エネルギー、その一方には原子力ムラ。原発に巣食う人・団体・組織と原発問題をあくまでもイデオロギーの範疇でしか語れない反原発派。この膠着する政治課題に切り込んだポリティカルエンター