真山仁のレビュー一覧

  • 当確師 十二歳の革命

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    選挙の当選確率99%を誇る選挙コンサルタント聖達磨が主人公の第2弾。
    発端は、12歳の少年誉が現職の総理へ「里山を守ってほしい」との発言から。
    その後の失言で、総理は窮地に追い込まれる。その総理を次の選挙で落としてほしいとの依頼を、聖はある議員から受ける。
    対立候補として申し分ないのが、12歳の誉だが、彼には被選挙権が無い。
    「政治が良くならなければ、この国は変わらない」との思いの聖は、誰を候補者に立てるのか?
    さらに、NASAとの共同開発施設での核開発疑惑も絡み、選挙戦は複雑化する。
    聖は、現職総理に勝てるのか、サスペンスな展開に終盤ではミステリーに転化する。
    選挙の当落には、天国と地獄に例

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    2022年07月11日
  • プリンス

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    まるで映画を観ている様な作品。テンポよくアクションあり諜報合戦あり、、、
    敵が誰かわからないのが1番怖い、と言う場面があったが、敵か味方が誰なのか、裏切り者は誰なのかと、最後までハラハラさせられた。大国に翻弄される途上国の悲哀も感じた。

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    2022年07月08日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    面白かった記憶があり、再読。

    90年代後半からバブルがはじけた後に、その債権をファンドが買い取って企業再生に取り組んだり、必要な事業だけ切り離して新会社を作って、採算性の悪い事業は清算する事案が多かった。

    その企業再生に懸命に取り組む人たちと、知られたくないプライベート口座を持つ政治家やセレブ、それを守る銀行に振り回される話をリアルに描いている。

    もちろんノンフィクションなんだが、何か現実味を感じさせる描写がこの作家さんの上手いところ。

    このシリーズは続くようなので、また読んでみたい。

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    2022年06月23日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(下)

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    ハゲタカシリーズ本編第5段下巻。
    東日本大震災後の東京電力もとい首都電の買収を争う話。
    国家と巨大企業と鷲津が謀略を巡らせていく壮大なストーリー。
    フィクションではあるが史実に近い内容で、すごくリアル。500ページを超える長編だが本作も一気読みしてしまった。
    次回作これ以上スケールの大きい話なんて世の中にあるんでしょうか。宇宙とか?
    想像膨らませながら楽しみにしています。

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    2022年06月10日
  • コラプティオ

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    今現在に繋がっている小説で大変面白く読めました。この時代からプーチンは独裁者の部類になっていたんですね。確かに主人公とプーチンが重なって見えます。あの頃ロシアは良い状態とは言えず それをまともな状態に戻して来ました。そして今この有り様です。この小説は汚職腐敗ですが、見た目は高潔な人間ですが、立場が人を変えていく物語で将来日本にも起こる事だとおもいました。

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    2022年06月07日
  • ハゲタカ 5 シンドローム(上)

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    ハゲタカシリーズのファンです。
    こちらは最新シリーズ。
    前作がアメリカ大統領の影がちらつくような、
    壮大な話だった一方、本作は日本の電力会社の買収話。物足りないのではと感じていました。

    読み進める中、目次の日付に気づいて鳥肌が立ちました。2011年3月11日、東日本大震災。
    未曾有の震災で原発と闘う現地のリーダー達、
    日本政府の動揺、諸外国の対応…
    実際に震災を体験していない私が言うのは大変おこがましいが、史実に近いリアルなストーリーに、
    鷲津やリン、私の大好きな飯島さん、サム等いつものメンバーが謀略を巡らせていきます。
    分厚い上下巻ですが、一気読みしてしまいます!

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    2022年06月04日
  • ハゲタカ4・5 スパイラル

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    ハゲタカシリーズのスピンオフ版。
    企業再生家の芝野、東大阪の町工場が舞台。

    この1冊の主人公芝野は真面目で熱い性格なので、
    内容にあまり期待してていなかった。
    個人的に大好きなのは飯島さんです。

    が、ハゲタカシリーズ、
    やはり好きだなと思わせてくれた。
    最初と最後にちょっとだけ鷲津さんが渋すぎます。
    個人的にゆかりのある東大阪、
    布施駅等が舞台だったのも嬉しかった。
    マジテックの結末も意外でした。

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    2022年05月08日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    ハゲタカシリーズ第四弾。
    下巻はかなり痛快な終わり方だった。
    これまでの中で一番好きなシリーズになった。

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    2022年04月19日
  • 標的

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    初の女性総理大臣就任が目前の越村みやびと、みやびの贈賄の疑惑を追う富永、そしてそのネタのスクープを狙う神林。
    三者が三者なりの正義を持って行動しているのに、なぜ世の中から疎まれたり、結果的に罪を犯すことになってしまったりするのだろうとすごく考えさせられた。
    みやびと俊策のおしどり夫婦ぶりが鍵。

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    2022年04月12日
  • レッドゾーン(上)

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    ハゲタカシリーズ第三弾。
    大手自動車メーカーの買収をめぐり中国ファンドと争う話。
    第二弾に続きアランの死に関する謎かけ、
    上海へ戻った駆け出しの弁護士の女性の話がどのように鷲津と絡んでくるのか。
    伏線だらけの上巻でした。
    下巻も楽しみ。

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    2022年04月05日
  • 新装版 ハゲタカ(下)

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    え、ここで終わるん?というラストでした。
    これから面白くなりそうな伏線ばかり貼られていて、続編が気になって仕方ありません!

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    2022年03月28日
  • ハゲタカ4・5 スパイラル

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    リーマンショックを背景に、大不況の中を生き延びようとする大阪の中小企業の話。
    特許の価値についてや、買収に対する対抗策等が知識として組み込またストーリー。
    あっと驚くような打ち手は、小説らしい内容だが、突飛過ぎるわけでもない。また、最後もハッピーエンド寄りだが、現実のほろ苦さも漂う。

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    2022年03月28日
  • 神域 下

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    ネタバレ

    脳細胞を再生させる新薬。残念ながら、完治するわけではない。一時的に発症前の状態に脳を戻せる。有効期限は数年、その後は死を迎える。この薬は、日本で承認されるだろうか?
    恐らく日本では承認されない。治験も消極的。半面、海外(USAなど)では、承認、実用化される、きっと。

    この違いは何だろうと、悩む。誰のための新薬か、と。苦しんでいる患者ともっと苦しんでいる家族のためには誰も動かない?のか。「99%成功していても、最後の1%で、多くの開拓者が壁に立ちはだかられ破滅していく」のとおり、日本は壁だらけなのかもしれない。

    「未承認の薬があったら、使用するか」と、主人公が父に問うが、一蹴される。少なくと

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    2022年03月28日
  • 神域 上

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    ネタバレ

    「こんなわたしはいやだ」と、物語は、衝撃的な場面から始まる。

    認知症の発症による、自殺者数は多くないという。特に、初期および軽度の状態で、将来の不安で鬱になって自殺する場合がほとんどらしい。重度になれば、自殺する判断にも支障があり実行に到らないという。
    もし、尊厳を守るとしたら、初期の自覚のあるうちに実行しなければ、自殺(自死による尊厳死)すらままならないかもしれない。

    脳細胞を再生させる新薬。一時的に発症前の状態に脳を戻せる。有効期限は数年、その後は死を迎える。この新薬が開発されたら、藁に縋らない患者がいるでしょうか? たとえ、実験台としても、たとえ僅かな延命に過ぎないとしても。

    ただ

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    2022年03月28日
  • コラプティオ

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    東日本大地震、並びに福島第一原発事故後の停滞感漂う日本に現れたカリスマ的総理大臣である宮藤隼人、その総理を官邸スタッフとして支える白石、総理の闇に迫る記者神林、それぞれの視点から物語が展開していきます

    宮藤総理は、あえて原発を日本経済復興のシンボルとして掲げ邁進し、巧みな演説で国民の心を掴んでいきます。しかし、成果を出したい焦りから、独裁色を濃くしていきながら、よろしくない方向に…

    官邸スタッフの助言も聞かなくたり、まさにプーチンが頭に浮かびました

    日本でも独裁者が現れないとは限らないですよ、と思わせるような内容で考えさせられました

    官邸内部や外交、官僚との攻防はなかなかイメージありま

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    2022年03月24日
  • 売国

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    真山仁クオリティ。政界、検察、宇宙産業といった題材への取材の深さを垣間見せつつ、物語として読ませる。青臭いこと言いながら、もがく人間を描くのがうまい。

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    2022年03月12日
  • そして、星の輝く夜がくる

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    2011年3月11日
    日本人の意識が変わった日
    津波、原発事故、危機管理、絆、ボランティア...

    東日本大震災で被災した小学校に応援教師として赴任してきた小野寺
    小野寺自身も阪神淡路大震災で妻子をなくしています。
    そんな小野寺と傷を負った子供たちや父兄、地域の方々と、被災地の問題への取り組みが語られている短編連作の物語。

    ■わがんね新聞
    赴任した小野寺が一番最初にやったこと。
    子供たちの不満や怒りを吐き出させるために作り始めた壁新聞
    変わり始める大人たち、元気になっていく子供たち

    ■”ゲンパツ”が来た
    福島第一原発から避難してきた子供の案件から、原発問題に
    偏見、それぞれの本当の想い

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    2022年03月12日
  • ハゲタカ4 グリード(下)

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    テンポ良く進んでいくが、しっかりと重みもあるので、経済エンターテイメント小説として、読み応えがあった。
    そして日本人の心の琴線に触れる読後感が素晴らしい。

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    2022年01月28日
  • 黙示

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    真山仁は、日本の様々な分野において問題提起をする。この黙示は、農業がこれでいいのか?ということを説く。根底には、日本の農業の再生をどう進めるのかにある。ここで、取り上げられるのは、農薬と遺伝子組み換えが主人公だ。
    小説では、農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落する事故が発生。この本が書かれた時にはラジコンヘリであったが、今ではドローンで散布する。また、病害虫のあるところに向けて集中的に農薬を散布することもできるようになってきている。少し技術は進歩しているが、テーマは変わらない。カーソンの「沈黙の春」の警鐘から、農業に携わる人々が農薬をどう捉えるのか?ということは、大きな問題でもある。農

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    2022年01月27日
  • ハゲタカ4 グリード(上)

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    スピード感がある。リーマンショックを舞台に進んでゆく物語。実話に沿った進行で興味深い。
    下巻まで読んだか読後感は悪くない。やたらリンとイチャイチャしてるのは鼻につくが喧嘩に負けて勝負に勝った感じかな?

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    2021年12月06日