真山仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
福島原発事故の解明に設置された国会事故調の委員長を務めた黒川清氏の「規制の虜」、門田隆将氏の「死の淵を見た男」で福島原発に関する書籍を読んでいた事が予備知識となり、政府、官僚、政治家、東電そして鷲津率いるサムライキャピタル:投資ファンドのノンフィクションの要素も含んだハゲタカシリーズ、今回も読み出したら止まりませんでした。
今回は企業買収のストーリー以上に、原発を含む日本のエネルギー政策に係る社会的課題にも踏込み、また責任の所在を曖昧、うやむやにし、本質的な課題より体裁を重んじる日本社会の特性が随所に描かれており、非常に考えさせられる内容でした。
電気、ガス、水道、交通や通信といった生活基 -
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選挙の当選確率99%を誇る選挙コンサルタント聖達磨が主人公の第2弾。
発端は、12歳の少年誉が現職の総理へ「里山を守ってほしい」との発言から。
その後の失言で、総理は窮地に追い込まれる。その総理を次の選挙で落としてほしいとの依頼を、聖はある議員から受ける。
対立候補として申し分ないのが、12歳の誉だが、彼には被選挙権が無い。
「政治が良くならなければ、この国は変わらない」との思いの聖は、誰を候補者に立てるのか?
さらに、NASAとの共同開発施設での核開発疑惑も絡み、選挙戦は複雑化する。
聖は、現職総理に勝てるのか、サスペンスな展開に終盤ではミステリーに転化する。
選挙の当落には、天国と地獄に例 -
Posted by ブクログ
ハゲタカシリーズのファンです。
こちらは最新シリーズ。
前作がアメリカ大統領の影がちらつくような、
壮大な話だった一方、本作は日本の電力会社の買収話。物足りないのではと感じていました。
読み進める中、目次の日付に気づいて鳥肌が立ちました。2011年3月11日、東日本大震災。
未曾有の震災で原発と闘う現地のリーダー達、
日本政府の動揺、諸外国の対応…
実際に震災を体験していない私が言うのは大変おこがましいが、史実に近いリアルなストーリーに、
鷲津やリン、私の大好きな飯島さん、サム等いつものメンバーが謀略を巡らせていきます。
分厚い上下巻ですが、一気読みしてしまいます! -
Posted by ブクログ
ネタバレ脳細胞を再生させる新薬。残念ながら、完治するわけではない。一時的に発症前の状態に脳を戻せる。有効期限は数年、その後は死を迎える。この薬は、日本で承認されるだろうか?
恐らく日本では承認されない。治験も消極的。半面、海外(USAなど)では、承認、実用化される、きっと。
この違いは何だろうと、悩む。誰のための新薬か、と。苦しんでいる患者ともっと苦しんでいる家族のためには誰も動かない?のか。「99%成功していても、最後の1%で、多くの開拓者が壁に立ちはだかられ破滅していく」のとおり、日本は壁だらけなのかもしれない。
「未承認の薬があったら、使用するか」と、主人公が父に問うが、一蹴される。少なくと